遊戯王DMT―転生したら城之内だった件―   作:Laginera

13 / 17
本作品のオリジナル組織小話です。


第13話「暗躍の神宮寺」

城之内と遊戯がスターチップを8個ずつ集めていたころ。

マインドクラッシュを受けて気絶していた海馬が目覚め、決闘王国へと動き始めた。

 

「ハーハハハ! ゲテモノどもめ、精々グルメな魚共に食われるがいい!!」

「「うわあーーー!!」」

 

ペガサスに買収されていた黒服とヘリコプターの運転手を海に落とし、海馬は決闘王国へ向かう。

 

「ペガサス城に向けて爆進―!!」

 

―――――――――――――――――――――――――――――― 

―海馬コーポレーション

 

「なあ大瀧さん。これは一体どういう事だ? ソリッドビジョンの権利をインダストリアル・イリュージョン社に譲るなんて契約。オレは初耳なんだが? 瀬戸は知っているのか」

「そ、それはその…」

「オレは知っているのか知らないのか聞いてるんだ。とっとと答えろっ!!」

 

ドンッ

 

机を叩き、汗を流すビッグ5の1人、大滝を威圧する男。

大滝はしどろもどろに答え始める。

 

「す、全ては海馬コーポレーションの未来の為です。あんなガキを据えて置くなんてやはり間違っている。ペガサスは我々の優秀さを認め、契約の後には海馬コーポレーションの最高責任者に…」

「何が海馬コーポレーションの未来の為だ…。てめえらの欲望の為だろうが。日本の貴重な技術の権限を海外に与えるとかてめえら会社経営舐めてんのか! ええ!?」

「め、滅相もございません!」

 

大瀧の冷や汗が増し、後がない事を悟る。

 

「す、すいません神宮寺和勝様!!」

 

ビッグ5の1人、大門小五郎が男の前で土下座する。

 

「全ては大瀧と他3人が勝手に進めた事! 私は最後まで反対したんです! 本当です!!」

「ちょっと! 何裏切っているんですか大門さん! あなたも私達と同じ穴のムジナでしょう!」

「全くです! 一人だけ謝って逃げるなんて卑怯ですよ!」

 

大門の土下座に弁護士の大岡と、人事部門の大下が非難する。

 

「うるせえ!! てめえの土下座何て何の価値もねえんだよ! 会社を守るどころか滅茶苦茶にしやがって! 何がビッグ5だ! 無能のクズ共が!!」

「ぐうっ!」

 

神宮寺和勝は大門の頭を踏みつける。

 

「お前ら偉い事してくれたなあ。こんなのもう瀬戸ちゃんのアホが頭下げて済むもんやないで。海馬コーポレーションは日本の大企業であり、わしら【神宮寺一派】の参加組織。大株主に黙って魂を海外に売るなんてのは完全な裏切りや。部下の躾もできとらんし、あのガキが経営者になってから問題続きやん」

「楽五郎さん」

 

和勝の部下であり、年長者である島田楽五郎はやれやれと煙草を吸う。

 

【神宮寺一派】

日本の大企業を支援し経済を裏から支える日本政府直属の組織であり、その存在は古い文献によると鎌倉時代からあったとされている。その血筋は天皇家の遠縁とされ、歴史の陰で日本を支えてきた。

 

日本中の大企業の株の殆どを有しており、企業の社長たちは彼らに逆らうことが出来ない。裏切りが発覚すれば、神宮寺に弓を引いたとみなされ日本政府・司法・財界から完全に村八分にされる。そして最後には会社を解体され、二度と経営者にはなれなくなる。

 

海馬コーポレーションは海馬瀬人がゲーム事業に転換する以前、

海馬重工として戦争兵器の開発事業をしていた第1次世界大戦期から縁が続いている。

 

表向き人殺しの兵器など生産できないので、この童実野町に地盤を作り、鉄加工・生産会社として『国防強化の為に技術・機器を開発する』と言いう名目で起業したのが始まりである。そして他の企業より多くの利益を出した。

 

神宮寺一派の後ろ盾が有って海馬重工が日本で屈指の大企業に成長したと言っても過言ではない。

 

 

神宮寺一派は海馬コーポレーションの大株主として、瀬人の意識不明から海馬コーポレーションの様子をビッグ5に任せていたがあまりにも経営が傾いているので神宮寺一派の現副当主・神宮寺和勝(じんぐうじ かずまさ)が仲間を連れて調査したのだ。

そして海場瀬戸への裏切りとソリッドビジョン技術の権利売買を進めているのが発覚したのだ。

 

「海馬コーポレーションはそこらの企業とは違う。大株主であるオレ達へ忠誠を尽くさなければならない。例え事業が変わろうと。カズ、瀬人の奴は意識を取り戻した後ペガサスの元へ向かったと情報が入った」

「マジか。あの野郎何考えてやがるんだ。先ずは会社に戻るのが先決だろうがよ…!」

 

幼馴染で親戚である神宮寺彰次(じんぐうじ あきつぐ)と話して少し落ち着きを取り戻すが、海馬の身勝手な行動に憤慨する。

 

「あの…我々はこれからどうすれば」

 

元・生産工場部門担当の太田がこれからどうすればいいか尋ねる。

 

「勿論、お前らがしでかしたことのケツを拭ってもらう。瀬戸の奴は帰ってこなさそうだしな。…あいつがワンマンのせいで下の連中も育ってねえし。…次はねえと思えよ」

 

自分達の運命を握られたビッグ5はこれからの未来に希望を見いだせなかった。

 

 




海馬君、人事のセンス0説有り?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。