遊戯王DMT―転生したら城之内だった件―   作:Laginera

14 / 16
第14話「深夜のカップ焼きそばデュエル」

「そういえば、島にいる間どこに泊まるんだ?」

 

根本的な問題を忘れていた城之内達は野宿する事になるのが決定したことに絶望した。ペガサスは参加者を連れてきたが、参加者が留まる休憩所を用意してなかった。

 

途方に暮れていた所に舞が訪れて食料と簡易休憩所になる物資を貸してくれることになった。杏子はシャワーを浴びれることに歓喜し、飯にありつけることに遊戯達は安堵した。

 

「そういや城之内の奴が金持ってるから良かったら‥」

「オレを売るんじゃねー本田!」

「この島に持ってきても役に立たないじゃないの!」

 

少なくとも命やデッキに代わるアンティにはなったとは思っている。

雑談もそこそこに寝ていた所、闇のプレイヤーキラーが舞を襲ったが

 

「封印されしエクゾディア! 闇を切り裂き敵を滅ぼせ!!」

「ギャアアアアアアアアアアアアーー!!」

 

遊戯のエクゾディアにやられその後罰ゲームを受けた。

 

騒ぎに集まりひと悶着あったが、とりあえず大丈夫そうなので皆再び寝付こうとした時だった。

 

ブロロロロロロロロ!! 

 

夜空に響くヘリの旋回音で眠気を覚まさせられた。

 

「何だこの夜中に!?」

「あれは!!」

 

ヘリが着陸し、中から海馬が出て来た。

 

「海馬君!」

「遊戯」

 

宿命のライバルが集い、遊戯は海馬に奪われていたデッキを渡した。

 

「ふん、モクバの事は必ずオレの手で取り戻す。それにしてもだ…」

 

海馬は城之内を見て見下した態度で話しかける。

 

「城之内、貴様の様な最弱デュエリストが参加できるとはな。決闘王国は相当レベルの低い大会の様だな」

「へっ。オレがどんな大会に出よーが勝手だろうが!」

「まあそういうな。貴様には少しテストに付き合ってもらう」

 

(めんどくせえなこいつ…)

 

話しかけると突き放し、突き放すと突っかかって来る。この面倒くさい奴と付き合える遊戯は大したもんだと思った。

 

海馬は自信満々にスーツケースから初代デュエルディスクを取り出す。通称カップ焼きそばと言われるほどデカい。

 

「こいつは次世代機デュエルディスクだ。これまでのテーブルで行うデュエルとは違う。ソリッドビジョンを内蔵し、デュエルを進化させるアイテムだ」

「こいつでデュエルしようってのか」

「ふうん。使い方は頭の足りない貴様でも簡単にできる。しばらくカードを触ってなかったのだから肩慣らしくらいにはなってもらいたいものだ」

「仕方ねえな…。テメーとこれ以上話しても無駄そうだしな」

「心配するな。貴様如き数ターンでガラスの自信事粉砕してくれる」

 

(重っ! なんだよコレ重すぎんだろ! 邪魔くせえ…。テーブルでやった方がまだ良いだろ)

 

初代デュエルディスクに内心文句を言いながらデッキホルダーにデッキをセットする。

 

「さ、流石に海馬は厳しくねえか? 遊戯でなきゃ倒せないぜ…」

「まあ、今の城之内君なら勝てなくてもいい線にいくんじゃないかな?」

 

初代デュエルディスクはカードをセットする場所が5か所しかなく、メインモンスターを中心に他のカードを使う用途になっている。

 

「「デュエル!!」」

 

「メインゾーンにカードをセットしてスローイン!」

 

海馬がディスクとなる基盤を投げるとフリスビーの様に回転し、ソリッドビジョンから海馬デッキの切り込み隊長〈ミノタウルス〉が現れる。

 

「オレもスローインだ!」

 

城之内もディスクを投げる。城之内が出したのは〈女剣士カナン〉のカードだった。

 

「ふははははは! なんだそのモンスターは!? 最弱デュエリストの出すモンスターも貧弱とは笑わせてくれる!」

「けっ。どんなモンスターを出そうがオレの勝手だろうが」

「勝手かもしれんが場に不相応カードは排除されるだけだ! 〈ミノタウルス〉! その貧弱なモンスターを八つ裂きにしろ!」

 

〈ミノタウルス〉の斧が〈女剣士カナン〉に振り下ろされる。

 

「確かにテメーのカードは強いかもしれねえ…だがな」

「何だ! 何をしている〈ミノタウルス〉!! 早くその貧弱モンスターを倒せ!」

 

斧をカナンの盾に防がれて〈ミノタウルス〉の攻撃が通らない。

 

「デュエルはモンスターだけで決まらねえ。魔法カードを使わせてもらった」

「何!? 貴様いつの間に!」

 

城之内のディスクにはメインモンスターの隣に魔法カードがセットされている。

 

「魔法カード〈右手に盾を左手に剣を〉を発動した! これで場のモンスターの攻守は逆転する!」

 

〈ミノタウルス〉攻撃力1700→1000 守備力1000→1700

〈女剣士カナン〉攻撃力・守備力→ともに1400なので変化なし

 

「そうか!〈女剣士カナン〉は攻撃力も守備力も同じだから〈右手に盾を左手に剣を〉の効果をほとんど受けないんだ!」

「逆に〈ミノタウルス〉は魔法の影響を受けて攻撃力がダウンするわ!」

 

「跳ね返せ〈女剣士カナン〉!」

 

攻撃を跳ね返し〈女剣士カナン〉の攻撃が〈ミノタウルス〉を倒した。

 

「ぬうう…! 城之内、貴様如きがオレに手傷を…!!」

 

海馬 LP:2000-(1400-1000)=1600

 

「〈ミノタウルス〉撃破!!」

 

転生城之内、意地の反撃を見せる。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。