遊戯王DMT―転生したら城之内だった件―   作:Laginera

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第36話「グールズの制裁」

―童実野町・金条法律相談所

 

御伽はチャチャの紹介で、企業・契約専門にする

 

「神宮寺さんの依頼ってことで対応するけど、君も例の〈LDS〉に騙されたって口?」

「はい…」

「本当はこんなガキの世話なんざしたくねえが、チャチャの頼みだ。仕方ねえ」

 

神宮寺和勝は不機嫌そうにしていた。

 

「そういうなってカズ。確かに自業自得ではあるが、奴は〈LDS〉の被害者であることに変わりがない。神宮寺傘下の企業も被害にあっている。〈アカバレイジ〉の正体を見つけるためにも必要な事だ」

「そりゃそうだがアキ。オレは正直乗り気じゃねえ」

「…まあ、兄さんのいう事もわかりますが…」

 

気まずそうに和勝の弟、神宮寺大喜が言葉を繋げる。

 

「彰次さんは警視庁、オレは産業を管理している以上彼の被害は見過ごせません。それに1人でゲームを開発できるほどの才能をドブに捨てるのももったいないですし」

「ふん、このガキと言い、アイツと言い才能あるガキはすぐ大人を舐めて暴走しやがる。テメーの失態のケツを拭う責任感もねえくせに粋がっているのがオレは気に入らねえんだよ」

「まあ、オレやお前は厳しく躾けられた世代だからな。今のガキは『ゆとり教育』って言って自由に考える意思を尊重する教育を受けている。だからある程度そういう奴がいるのは仕方ねえよ」

「アキ、そう言って甘やかしたら『力があれば何しても許される』って勘違いするガキが生まれるだけだろーがよ。オレは嫌われもいいから厳しくするんだ。将来間違った道に進まねーよにな」

「『殴られなきゃ強くなれない』ってか、お前らしいな」

「あたりめーだ。男は痛みを味合わないと強くなれねーんだよ」

 

(気まずい‥)

 

御伽は逃げ出したくなるほど、気まずい空気の中にいた。

 

「オレは仕事があるから戻る。後はアキと大喜、金条に任せる」

「おう、気をつけてな」

「そのガキ甘やかすんじゃねーぞ。嘘ついたらすぐに見捨てろ」

「兄さん、そんな乱暴な…」

 

終始不機嫌のまま和勝は事務所を出ていった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

一方、城之内と海馬は光と闇の仮面とのタッグデュエルを続けていた。

 

「オレのターン、ドロー!」

「〈仮面魔獣デス・ガーディウス〉の攻撃力は3300! 簡単にはたおせないかんな!」

「ああ、そうだな。なら借りさせてもらうぜ」

「えっ」

「オレは魔法カード〈心変わり〉を発動!」

 

城之内が魔法カードを使うと〈デス・ガーディウス〉が城之内の元に移る。

 

「こいつはターンエンド時まで相手モンスターのコントロールを得るカードだ。よって〈デス・ガーディウス〉を借りさせてもらったぜ」

「な、なんだとー!」

「ふうん、これで光の仮面は丸裸。このターンで貴様は終わりと言う事だ」

「ひ。ひいいー!!」

 

光の仮面はセットされた爆弾を見る。〈心変わり〉でコントロールを得たモンスターには攻撃する権利がある。残りライフ3000の光の仮面は1撃でライフが0になる。

 

「ま、待ってくれ城之内! 遊戯のいる場所を話すから見逃してくれーーー!!」

 

命が惜しい光の仮面は城之内に命乞いをする。

 

「お、おい光の仮面、そんなことしたらマリク様に裏切りだと…」

「うるせえ! このまま死ぬなんざごめんだ! オレは遊戯を拉致った時に手伝っていたからわかるんだ! 奴の居場所が!」

「本当か!」

「ああ、天命に誓って嘘はいわねえ! だから見逃してくれええ!! 遊戯の居場所がわからねえんだろ!? 仕組みはわからねえが、新入りの奴がデュエルディスクの機能を停止させる装置って奴を遊戯のデュエルディスクにつけているらしい! だから海馬コーポレーションのシステムでも発見できない!」

「ブタ共の分際でそんなシステムを持っているのか?」

「知らねえよ! そいつはマリク様のお気に入りらしいが不気味な奴だった!」

「マリク…。それがグールズのリーダーの名前なんだね」

「おい、光の仮面! これ以上しゃべるな! オレまで裏切りだと思われるだろう!」

「そいつはプ…」

 

そこで光の仮面の言葉は途絶える。

 

「うわああああー!!」

「うぐっ…ぐわああああー!!」

 

光と闇の仮面の額にウジャド眼のような紋様が輝いて浮かび、2人は頭を押さえながら苦しむ。

 

「何が起きている…!?」

 

その様子に海馬も動揺する。

 

「マ、マリク様! お、お許しを…!」

「ち、違いますマリク様! オレはあなたを裏切るなど…」

 

『使えない奴らだ。レアカードを与えてこの様とはね。もうお前達には用はない。消えろ』

 

千年アイテムを使って直接話すマリク。すると光と闇の仮面の足元の爆破装置が作動し、ライフが減り始める。

 

「な、なんで…!」

「か、体が動かない…!」

 

『裏切った時の為に、こちらから遠隔装置で動くようにして置いた。そしてお前たちはボクの千年ロッドの力で動くことはできない。そのまま地面に叩きつけられてくたばるがいい』

 

「た、助けてくれえええ死にたくないいいいー!!」

「お、お助け下さいマリク様―! もう一度チャンスを―!!」

 

2人は万が一の為に衣装にパラシュートを仕組んでいたが、体が動かないので何も出来ない。このまま装置が爆破して死ぬのを待つだけであった。

グールズを裏切ろうとした制裁が光と闇の仮面を襲う。

 

「くそ! 海馬、舞! 手を貸せ! マジであいつら死んじまうぞ!!」

「ちっ‥仕方あるまい」

「城之内! デカいのを頼むよ」

 

デュエルどころではなくなり、城之内達は光と闇の仮面の救出を優先した。

 

爆破ギリギリで2人を助け出したところで爆破が怒り、粉塵と共にガラスが砕けた。

 

「なんて奴なの…自分の部下をこんな簡単に見捨てようとするなんて…!」

「グールズのリーダー…マリクにとって部下なんて何とも思ってないんだろうな」

「所詮盗みが得意なだけのブタの集まりだ」

 

2人を助けた瞬間、光の仮面が立ちあがり、ウジャド眼が浮かぶ。

 

「余計な真似を…」

「てめえ…一体」

「ボクはマリク。グールズのリーダーを務めている。それにしても城之内、神のカードを所持していないくせにこいつらを追い詰めるとは生意気だね。遊戯の次は君を始末するよ」

「…遊戯はどこにいる?」

「ああ、遊戯なら童実野埠頭の貸倉庫に軟禁しているよ。これから始まる殺戮ショーの為にね。可愛いガールフレンドと一緒にさ」

「ガールフレンド…。アンタまさか杏子まで!」

「城之内、海馬! 遊戯を助けたければ童実野埠頭まで来ることだ! 最も、こちらもそれ相応のおもてなしをさせてもらうけどね」

「どこまでも汚い奴め!」

 

光の仮面は倒れて動かなくなった。

 

「うう…マリク様は裏切り者には厳しい…。遊戯にやられたパンドラも厳しい処分がくだった…」

「闇の仮面、マリクは何で遊戯をそこまで敵視しているのよ?」

「そんなこと知らん! オレや他の組員はただ『遊戯をしとめろ』としか言われていない。所詮俺達は使い捨ての兵隊に過ぎんのだから…」

 

舞の質問に闇の仮面は力なく答えた。

 

「だが情報は得た。このままだと遊戯と杏子がやばい…!」

 

(遊戯王ってヒロインへの洗脳が名物みたいになっているしな)

 

「ならば早く向かうぞ。グールズごときに遊戯をやらせはせん!」

 

空から海馬コーポレーションのヘリが現れる。

 

「乗れ、これで貸し借りは無しだ」

「ああ。それとお前たちは警察に自首しろよ」

「えっ」

「闇の仮面。グールズの他の組員に狙われるかもしれないんだろ。マリクに裏切り者認定されてるしな。警察に話せば匿ってもらえれるんじゃねえか? どの道悪事を働いた以上そうなるんだしよ」

「ああ…」

 

城之内は海馬、舞と共に遊戯のいる童実野埠頭へと向かった。

闇の仮面は光の仮面と共に警察に自首した。

 

 

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