遊戯王DMT―転生したら城之内だった件― 作:Laginera
マリクの策略により非情のデュエルを行われる遊戯と杏子。
救出しようにもモクバを人質に囚われて動くことが出来ない城之内・海馬・舞の3人。
神の存在と杏子との死のデュエルにより、心折れかけた闇遊戯は表遊戯と交代しデュエルを続行した。
「ボクはモンスターをセット! ターンエンドだ!」
武藤遊戯 LP:3500
手札:5
デッキ:28
墓地:4
除外:0
融合デッキ:2
モンスターゾーン:
セットモンスター1体
魔法・罠カード
セットカード2枚
「モンスターをセットしただけじゃない。だけどもしモンスター破壊のセットモンスターだったとしても無駄よ! 神のカードである〈オシリス〉は魔法・罠・モンスターのあらゆる効果で破壊されない! 魔法効果も1ターンしか自身に受け付けないわ!」
「破壊も出来ず、魔法効果も1ターンしか受けないなんて無敵じゃない!」
「…」
「私のターン、ドロー! 私は伏せカード、罠モンスター〈アポピスの化身〉を発動! このカードはモンスターとして場に特殊召喚される!」
〈アポピスの化身〉☆4 攻撃力1600 守備力1800
「更に魔法カード〈デビルズ・サンクチュアリ〉を発動し、私の場に〈メタルデビル・トークン〉を特殊召喚するわ!」
〈メタルデビル・トークン〉攻守0
「2体のモンスター!」
「私は永続魔法〈冥界の宝札〉を発動し、〈アポピスの化身〉と〈メタルデビル・トークン〉を生け贄に〈八岐大蛇(ヤマタノドラゴン)〉を召喚!」
〈八岐大蛇〉☆7 攻撃力2600 守備力3100
「更に〈冥界の宝札〉の効果で2体以上の生け贄を捧げ、生け贄召喚をしたからデッキから2枚ドローするわ!」
「これで手札は5枚…!」
「更に私は魔法カード〈強欲な壺〉を発動してカードを2枚ドロー! これで私の手札は6枚になり攻撃力は6000となるわ!」
〈オシリスの天空竜〉攻撃力4000→6000
「攻撃力6000! 〈八岐大蛇〉で守備モンスターを破壊すれば遊戯のライフは〈オシリスの天空竜〉のダイレクトアタックで尽きるわ!」
「遊戯…!」
「バトルよ! 〈八岐大蛇〉でセットモンスターを攻撃!」
〈八岐大蛇〉が遊戯のセットモンスターをかみ砕こうとする。だがモンスターは破壊されない。
「ボクのセットモンスターは〈翻弄するエルフの剣士〉だ! このカードは攻撃力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない!」
〈翻弄するエルフの剣士〉☆4 攻撃力1400 守備力1200
「戦闘破壊耐性持ち…!」
「〈八岐大蛇〉と〈オシリスの天空竜〉は共に攻撃力1900以上のモンスター! よってボクにダメージは与えられない!」
「ならメイン2に3枚目の〈ファイヤーボール〉を発動! 遊戯に500ポイントのダメージよ!」
「うわあああー!!」
武藤遊戯 LP:3000-500=2500
「カードを1枚伏せてターンエンド! エンドフェイズに〈八岐大蛇〉はスピリットモンスターであるため手札に戻るわ!」
真崎杏子 LP:4000
手札:5
デッキ:20
墓地:12
除外:0
融合デッキ:1
モンスターゾーン:
〈オシリスの天空竜〉攻撃力5000
魔法・罠カード
〈冥界の宝札〉
セットカード1枚
「ボクのターン、ドロー!」
「永続罠〈聖なる輝き〉を発動! このカードがある限り、すべてのモンスターはセットできず表で置かないといけない!」
「セットしたくても表側守備表示になるってことか…。ボクは〈クリッター〉を守備表示で召喚!」
〈クリッター〉☆3 攻撃力1000 守備力600
「この瞬間、〈オシリスの天空竜〉の効果を発動! 相手の場にモンスターが召喚された時、そのモンスターに2000ポイントのダメージを与えるわ!」
「2000ポイントのダメージ!?」
「そして数値が0になった時、そのモンスターを破壊する! 召雷弾!」
〈オシリスの天空竜〉の第2の口が開き〈クリッター〉を破壊した。
「そんな雑魚モンスターは神の前じゃ1ターンも生きられないのよ!」
「だけど〈クリッター〉の効果を発動! デッキから攻撃力1500以下のモンスターを手札に加える! 攻撃力1400の〈磁石の戦士α〉を手札に加える! 更に魔法カード〈光の護封剣〉!! このカードがある限り相手プレイヤーの全てのモンスターは3ターン攻撃できない! これはモンスター全体に影響を与えるカードだから〈オシリスの天空竜〉もその効果を受けてもらうよ!」
「時間稼ぎ…! 往生際が悪いわね!」
「ボクは最後まであきらめない! ターンエンドだ!」
武藤遊戯 LP:2500
手札:5
デッキ:26
墓地:5
除外:0
融合デッキ:2
モンスターゾーン:
〈翻弄するエルフの剣士〉
魔法・罠カード
セットカード2枚
〈光の護封剣〉
「〈オシリスの天空竜〉…! 手札の数だけ攻撃力が上昇し、相手モンスターの召喚も許さない…! これが神のカード…!! 倒しようがないじゃない…!」
「大丈夫だ舞。遊戯は諦めちゃいない。それに、神のカードは無敵かもしれねえ。だがデュエルに絶対はない…!」
(原作の様なデッキ切れコンボができるかわからねえが、杏子のデッキは上級モンスターを高速召喚しつつ〈オシリスの天空竜〉を速攻召喚するデッキだ。遊戯はその弱点を付ければまだ勝てるかもしれねえ…)
「私のターン、ドロー! 魔法カード〈天使の施し〉を発動してデッキからカードを3枚ドローし、その後手札2枚を捨てるわ! 手札から2枚の〈デビルズ・サンクチュアリ〉を発動し、2体の〈メタルデビル・トークン〉を特殊召喚よ!」
「2体のトークン!」
「そして2体のモンスターを生け贄に〈翼を織りなす者〉を召喚よ!」
〈翼を織りなす者〉☆7 攻撃力2750 守備力2400
「更に〈冥界の宝札〉の効果で2枚ドロー! 更に魔法カード〈サンダー・ボルト〉を発動!」
「〈サンダー・ボルト〉っ! モンスター抹殺の魔法カード!!」
「このカードは相手モンスターを全て破壊するわ! 〈翻弄するエルフの剣士〉を破壊!」
遊戯の場に稲妻が降り注ぎ、全てのモンスターを破壊した。
「唯一の壁モンスターすら失った…! やはりアイツでは神には勝てん…!」
「遊戯…!」
「カードを1枚伏せてターンエンド! 遊戯! 〈光の護封剣〉が無くなったら、私の〈オシリスの天空竜〉と上級モンスターで総攻撃するから覚悟しなさい!」
真崎杏子 LP:4000
手札:4
デッキ:15
墓地:18
除外:0
融合デッキ:1
モンスターゾーン:
〈オシリスの天空竜〉攻撃力4000
〈翼を織りなす者〉攻撃力2750
魔法・罠カード
〈冥界の宝札〉
〈聖なる輝き〉
セットカード1枚
「ボクのターン、ドロー! 魔法カード〈強欲な壺〉を発動! デッキからカードを2枚ドローする!」
(このカードは…!)
遊戯はドローしたカードを見て考える。
(デュエルに勝利しても杏子の洗脳を解かないと意味がない…! ここはこのカードにかける! )
「手札から魔法カード〈洗脳―ブレインコントロール〉を発動! ライフを800ポイント払い、相手モンスターのコントロールを得る!」
武藤遊戯 LP:2500-800=1700
『ハハハハハ! 遊戯、神に洗脳は通用しないんだよ!!』
マリクはあざ笑うが、遊戯の狙いは〈オシリスの天空竜〉ではなかった。
「ボクは〈翼を織りなす者〉のコントロールを得る!!」
「何ですって!?」
〈翼を織りなす者〉が遊戯のフィールドに移る。
「更にボクは〈翼を織りなす者〉を生け贄に〈ブラック・マジシャン・ガール〉を召喚!」
〈ブラック・マジシャン・ガール〉☆6 攻撃力2000 守備力1700
「ブ…〈ブラック・マジシャン・ガール〉…!」
杏子の表情に動揺が走る。
「そう、このカードは杏子。君の夢を写す目標のカード…!」
遊戯は杏子との何気ない会話を思い出していた。
杏子がアメリカに渡りダンサーになることを夢見ている。そしてその目標がブロードウェイで〈ブラック・マジシャン・ガール〉となり人々を感動させる事にある。
デッキを組んでいる時に杏子はその夢があるから何度もオーディションに落ちても挑戦し続けられると話していた。
「‥〈オシリスの天空竜〉の効果! 召雷弾!!」
〈ブラック・マジシャン・ガール〉に向けて召雷弾が放たれる。
「〈ブラック・マジシャン・ガール〉は墓地の〈ブラック・マジシャン〉1体につき攻撃力を300ポイント上昇させる! 2000ポイントのダメージを受けても破壊されない!」
「…! 〈メタモルポット〉で捨て手札にいたのね! だけど攻撃力は2000ポイント下がるわ!」
〈ブラック・マジシャン・ガール〉攻撃力2300→300
召雷弾を受けた〈ブラック・マジシャン・ガール〉はボロボロになりながらも強い意思を持った眼差しを杏子に向ける。
「杏子、君はとても心の強い人間だ。誰かに依存するような人じゃない。マリクに意思を委ねることだって許さないはずだ!」
「…うるさいわね! そんなモンスターを召喚したところで〈オシリスの天空竜〉の足元にも及ばないわよ!」
「そうだね。だけどこのカードの目的は、杏子の心を取り戻すことにある!」
「私の…心…!」
〈ブラック・マジシャン・ガール〉は杏子に向けて憐みの眼を浮かべていた。マリクの洗脳によりただデュエルをするだけの人形となってしまった哀れな少女に。
「やめて…そんな目で私を見ないで…!!」
「〈ブラック・マジシャン・ガール〉も今の杏子の様子を悲しんでいるんだ! 杏子、君はマリクの洗脳になんて負けないはずだ!」
「くうっ…」
『何をしている真崎杏子! 早くカードを引け! 〈オシリスの天空竜〉の力は無敵さ! あんな魔術師の小娘なぞ敵ではない!!』
「五月蠅い! 私に命令しないで!!」
『なんだとっ!』
「どういうこと!? 杏子が急に苦しみ出して…」
「わからん。だが非科学的だがあのカードの存在が真崎杏子に何かしらの影響を与えているかもしれん」
「遊戯! 早くターンエンドしなさいよ! アンタをぶっ倒してやるんだから!!」
「うん、ボクはこれでターンエンド」
武藤遊戯 LP:1700
手札:5
デッキ:23
墓地:7
除外:0
融合デッキ:2
モンスターゾーン:
〈ブラック・マジシャン・ガール〉攻撃力300
魔法・罠カード
セットカード2枚
〈光の護封剣〉
「私のターン、ドロー! 墓地の水属性モンスター〈リバイバル・スライム〉をゲームから除外して〈水の精霊 アクエリア〉を特殊召喚!」
〈水の精霊 アクエリア〉☆4 攻撃力1600 守備力1200
(〈リバイバル・スライム〉…〈天使の施し〉で墓地に送ったのか…!)
「更に伏せていた永続罠〈アポピスの化身〉を発動! 場に罠モンスター〈アポピスの化身〉を特殊召喚するわ! 〈アクエリア〉と〈アポピス〉を生け贄に〈ホーリーナイト・ドラゴン〉を召喚!」
〈ホーリーナイト・ドラゴン〉☆8 攻撃力2500 守備力2000
「〈冥界の宝札〉の効果でカードを2枚ドロー! 手札から魔法カード〈サイクロン〉を発動! 〈光の護封剣〉を破壊するわ! これで私のモンスターは攻撃できる!」
〈サイクロン〉によって〈光の護封剣〉が吹き飛ばされる。
「これで〈オシリス〉が攻撃可能に…!」
『杏子、一撃で仕留めろ! 〈オシリスの天空竜〉で〈ブラック・マジシャン・ガール〉を攻撃しろ!』
「…私は〈ホーリーナイト・ドラゴン〉で〈ブラック・マジシャン・ガール〉を攻撃!」
『貴様…!』
杏子はマリクの指示を無視して〈ホーリーナイト・ドラゴン〉で攻撃する。
「永続罠〈六芒星の呪縛〉! 〈ホーリーナイト・ドラゴン〉の攻撃を封じる!」
「なら〈オシリスの天空竜〉で攻撃!」
「速攻魔法〈マジカル・シルクハット〉!! 4つのシルクハットが〈ブラック・マジシャン・ガール〉を隠し、敵をかく乱する!」
『そんなものに騙されるか! ボクは感が良いんでね。杏子、右端のシルクハットを攻撃しろ!』
「〈オシリスの天空竜〉で左端のシルクハットを攻撃!」
『くそっ! なぜ言う通りにしない!?』
「五月蠅いわよ! これは私のデュエルよ! アンタなんかに指図されるいわれはないわ!!」
杏子の洗脳は〈ブラック・マジシャン・ガール〉の登場と共に少しずつ解けかけていた。
(残念だよ杏子。もうお前はいらない)
シルクハットの攻撃は外れ、〈ブラック・マジシャン・ガール〉は無傷で済んだ。
「私はこれでターンエンドよ!」
真崎杏子 LP:4000
手札:4
デッキ:12
墓地:22
除外:1
融合デッキ:1
モンスターゾーン:
〈オシリスの天空竜〉攻撃力4000
〈ホーリーナイト・ドラゴン〉攻撃力2500
魔法・罠カード
〈冥界の宝札〉
〈聖なる輝き〉
「ボクのターン、ドロー! 杏子、上級モンスターを呼ぶ方法は何も生け贄召喚だけじゃない! ボクは手札の〈磁石の戦士α〉、〈磁石の戦士γ〉、〈磁石の戦士β〉の3体を墓地に送り〈磁石の戦士 マグネット・バルキリオン〉を守備表示で特殊召喚! 」
〈磁石の戦士 マグネット・バルキリオン〉☆10 攻撃力3500 守備力3850
「遊戯はこの為に手札を温存していたのね…!」
「だがどれだけ攻撃力があろうと〈オシリスの天空竜〉によって攻撃力が下げられるぞ!」
「〈オシリスの天空竜〉の効果発動! 〈マグネット・バルキリオン〉に2000ポイントのダメージを与えるわ!」
「だけどバルキリオンの攻撃力は3500! 召雷弾を受けても耐えれる!」
〈磁石の戦士 マグネット・バルキリオン〉攻撃力3500→1500
「ボクは〈ブラック・マジシャン・ガール〉を守備表示にして、カードを2枚セットしてターンエンド!」
武藤遊戯 LP:1700
手札:0
デッキ:22
墓地:9
除外:0
融合デッキ:2
モンスターゾーン:
〈ブラック・マジシャン・ガール〉守備力1700
〈磁石の戦士 マグネット・バルキリオン〉守備力3850
魔法・罠カード
セットカード2枚
「私のターン、ドロー!」
『杏子、もうお前は何もするな。頭上にセットされたアンカーは後5分で爆破する。そうすれば遊戯は海の藻屑だ』
「五月蠅いわね! 指図するなって言ってるでしょ!」
『こいつ…!』
「私は〈オシリスの天空竜〉で〈マグネット・バルキリオン〉を攻撃! 超伝導波サンダー・フォース!!」
「くっ…!」
「私の手で遊戯を倒す! だからアンタは引っ込んでなさいよ! 私はこれでターンエンド!!」
真崎杏子 LP:4000
手札:5
デッキ:11
墓地:22
除外:1
融合デッキ:1
モンスターゾーン:
〈オシリスの天空竜〉攻撃力5000
〈ホーリーナイト・ドラゴン〉攻撃力2500
魔法・罠カード
〈冥界の宝札〉
〈聖なる輝き〉
「ボクのターン、ドロー! 魔法カード〈天よりの宝札〉を発動! 互いのプレイヤーは手札が6枚になるようドローする! ボクの手札は0! よって6枚のカードをドローする!」
「私は1枚ドロー! 〈オシリスの天空竜〉の攻撃力が1000ポイントアップよ!」
〈オシリスの天空竜〉攻撃力5000→6000
「これじゃあただ〈オシリスの天空竜〉の攻撃力を上げただけじゃない!」
「いや、このドローで逆転の一手を手札に加えているかもしれん」
「…遊戯」
「杏子、このターンで決着を着けるよ」
「何言ってるのよ! 私の場には攻撃力6000の〈オシリスの天空竜〉がいるのよ! それに新たなモンスターを出しても召雷弾で2000ポイントのダメージが入る! その状態でどう勝つ気なのよ!」
「そう、〈オシリスの天空竜〉の制圧効果は絶大だよ。だけど杏子…いや、マリク。君は無敵じゃない!」
『何!?』
「ボクは魔法カード〈手札抹殺〉を発動! このカードは互いに手札を捨てて、同じ枚数分ドローするカードだ! そして〈手札抹殺〉にチェーンして速攻魔法〈連続魔法〉を発動!」
遊戯は手札を全て捨てる。
「折角捨てた手札を全て墓地に…!?」
「〈連続魔法〉は手札を全て捨てて効果を発動! 直前に発動した魔法カードと同じ効果を得る! ボクは〈手札抹殺〉の効果を〈連続魔法〉の効果にコピーする!」
「〈手札抹殺〉は全ての手札を捨てて新たに同じ枚数分ドローするカード。それが2回出来たってどうだっていうのよ!」
「杏子…残りのデッキ枚数はもう10枚位だよね。そして今の杏子の手札は6枚!」
『これは…デッキ破壊コンボ!!』
「そうか…! 遊戯はこのコンボの為に耐え忍んでいたのね!」
「〈オシリスの天空竜〉の攻撃力は手札の枚数によって決定する。その為にマリクは上級モンスターと神を高速召喚しつつドロー強化のデッキを作った。その結果通常より早くデッキも無くなったわけだ!」
「ふうん…。神の攻撃力は幻だったというわけか」
「そんな…私のデッキが…無敵の〈オシリスの天空竜〉が…!」
杏子のデッキ枚数は残り11枚。
〈手札抹殺〉により6枚捨てた後、6枚ドロー。更に6枚捨て6枚ドローするが1枚足りない。デュエルモンスターズの勝敗ルールはライフを0にすることと別に、『デッキからカードを引けなくなったプレイヤーは敗北』と言うルールがある。
「神は無敵じゃない。デッキの枚数と言う限界があったんだ」
杏子:デッキ枚数0→ドロー不可能により敗北。
杏子はその場に崩れ落ちた。
そして遊戯の勝利が決まると、『オシリスの天空竜』は消え去った。
その物陰でデニスとユーリはデュエルの行方を見ていた。
「あーあ。折角ユーリが組んであげたのにあっさり負けちゃったね」
「あのマリクって奴が組んだデッキが生温いから強化してあげたのに…。ホント使えない奴だ。そろそろこの次元から立ち去ろうか」
「えー。神のカードを手にしなくていいの?」
「データは取れた。〈オシリスの天空竜〉、〈ラーの翼神竜〉、〈オベリスクの巨神兵〉。あの海馬って人がテストデュエルで使ったデータをハッキングでもらったし、マリクって奴の隙を見てラーのカードの写真とコピーを奪った。だからこれでいいさ。これで融合次元オリジナルの神のカードを作ればいい。ボクらが使えないカードを貰っても無駄だしね」
「大丈夫かな。神のコピーカードを使ったら天罰が下るって聞いたけど」
「コピーじゃない。オリジナルを元にした、完全な『別のカード』なら話は別さ。これで〈オベリスク・フォース〉の連中もマシな戦力になるといいけど」
「どうだろーね。3体リリースして召喚なんて燃費が悪すぎるからなあ」
デニスとユーリは軽口を叩いてその場から去っていった。