遊戯王DMT―転生したら城之内だった件―   作:Laginera

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第4話「青眼は3体揃うと負けフラグ」

遊戯に連れられ亀のゲーム屋に来た城之内と本田と杏子。

今日来たのは新しいパックを買う事と、遊戯の祖父・双六が持っている特別なカードを見せてもらう為だった。

 

「ふうん。シングルカードは売っていないのか」

 

貴重な学生服を着た海馬がスーツケース片手にゲーム屋に来ていた。

遊戯の終生のライバルとなる男であり、幾度となく遊戯と対峙している。

 

「海馬君! 君もデュエルモンスターズをやるのかい?」

「まあね。と言っても君達のようなレベルの低いデュエルはしないがね」

「何だと?」

 

本田が海馬に突っかかる。

 

「ああ、気にしないでくれ。ボクは全国大会で何度も優勝しているものだから。その目線で見てるとレベルが低いというだけさ。まあ、カードを持っていない君達には草野球の様な素人デュエルで十分だろうがね」

「失礼ね!」

「特にそこの…城之内だったか?」

「ああ?」

「端から見ていたが…君は特に弱すぎる。ハッキリ言えばカードセンスを微塵も感じない。やめたほうが良いと思うけどね」

「余計なお世話だ」

 

(相変わらず上から目線だな。まあ原作からしてそういう奴だけど)

 

「確かに城之内は私達の中じゃ一番弱いけど、遊戯は凄く強いわよ! なんせ私達の中じゃ負けた事がないもの!」

「なんのフォローにもなってねえよ!」

 

(こいつは本当に遊戯の肩は全力で持つな)

 

「その、海馬君はどうしてこの店に」

「ああ。この店にある特別なカードが存在すると聞いてね。デュエルモンスターズをする者としてボクも一度見たくなりまして」

「ホホ~。なら特別に見せてやろうかの。これが特別なカードじゃ」

 

双六は奥からカードを持っていく。

攻撃力・守備力共に最高クラスにしてデュエルモンスターズの世界に君臨する最強のドラゴン族モンスター【青眼の白龍】である。

 

「な…青眼の白龍…!!」

「ホホ~。その反応、このカードの勝ちがわかっているようじゃな」

 

【青眼の白龍】。

遊戯王の世界において4枚しか存在しないウルトラレアカードである。

そのあまりの強さゆえにデュエルモンスターズのバランスを崩しかねないとして生産中止されたカードであり、カードマニアからすれば全財産はたいても欲しいレアカードである。

 

「まさかこんな所で手に入るとは‥‥!」

 

先ほどの不遜な態度が消えて、海馬は物欲しそうにカードを凝視する。

 

「おーっとここまでじゃよ!」

 

双六は【青眼の白龍】を隠す。

 

「爺さん、そのカードをこのカード全部と交換してくれ!!」

 

海馬はスーツケースに詰まったカードを交換に提示する。

 

「マジかよ!」

「それ全部デュエルモンスターズのカード!?」

 

(いや、そんなレアカードでもないノーマルカードの集まりじゃ釣り合わねえだろ)

 

この時、海馬がケースに入れていたのはノーマルカードの束である。価値のわからない者ならワンチャンあるかもしれないが、幾多のゲーム経験した双六にその手は通用しなかった。

 

「ホホッ。駄目」

 

「「断るじーさんももっとすげー!!」」

 

(そりゃ断るだろ。そんなゴミみてーなカードの束とブルーアイズが釣り合うわけねえ。シャークトレードもいいとこじゃねえか)

 

「くっ…やはりだめか」

 

むしろワンチャンあると思っていた海馬の神経の図太さに驚く城之内。

 

「海場君、ワシがこのカードを大切にしたいのはただ幻のレアカードと言うだけではないんじゃよ」

 

直後双六は【青眼の白龍】はただ強いから大切にしているのではなく、アメリカに友人・ホプキンスとの友情のカードなので大切にしたいという思いがあるからである。

だから自分と同じようにそのケース一杯のカードに気持ちを込めて大事にして欲しいとのことだった。

 

海馬はふてくされたようにして帰っていったが。このまま終わる海馬ではない。この頃から欲しい物はいかなる手段を使っても手に入れる様な男だからだ。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

―後日・海馬コーポレーション

 

海馬に呼び出され遊戯達と共に城之内はデュエルフィールドを見て驚愕する。

 

双六「さ、3体の【青眼の白龍】じゃと…!!」

海馬「じじい、貴様の負けだ!」

 

海馬の場には幻のレアカード【青眼の白龍】が3体存在している。手札に1体しか【青眼の白龍】を持っていない双六では勝ち目がなかった。

 

双六「わ、わしの負けじゃ…!」

遊戯「じいちゃん…!」

双六「じゃが海場君、【青眼の白龍】を3枚もどうやって…!」

海馬「海馬コーポレーションの力を使い、世界中のコレクターからこのカードの持ち主を調べ上げた。その結果アメリカ、カナダ。そして香港に所持していたコレクターがいた。そして最後の1枚はじいさん、アンタが持っていた」

 

金の力を使い【青眼の白龍】を入手しようとしたがこのカードの価値を知っているコレクターは簡単に渡すわけもなく、海馬は裏社会の力を使い無理やり手放せるようにしたりコレクターを破産に追い込むという非情手段をつかったのだ。しかもコレクターの1人はショックで自殺してしまったらしい。

 

「な、なんという少年じゃ…!」

「たかがカードにそこまでするとかイカレてるぜ…!」

 

改めて海馬のやり方を聞いて吐き気が催す城之内。

 

「城之内、貴様のようなカードの才能が無い凡人にはわかるまい。強力なカードは常に強者の元に集まり、そしてその価値を最大限に発揮する。【青眼の白龍】はオレの元にあってこそ輝くカードなのだー!! ハハハハハハハハハハッ!!」

 

海馬は高らかに叫び双六から4枚目の【青眼の白龍】を奪う。そしてデュエルモンスターズを扱う者としてあるまじき行いをする。

 

「これはオレに負けた罰だクソジジイ!!」

 

ビリリッビリッ!

 

双六の目の前で【青眼の白龍】のカードを破り捨てたのだ。カードとしての価値も意義も失われ、紙くずとなった【青眼の白龍】が床に捨てられる。

 

「わ、ワシのブルーアイズ…!!」

「これで最強の【青眼の白龍】を持つのは世界でオレ1人になったというわけだ!! ワーハハハハハ!!」

 

「な、なんてひどいことを…!」

「じいちゃん!!」

 

ショックのあまり倒れ込む双六に遊戯と杏子が駆け寄る。双六は最後の力を振り絞って遊戯に自分のデッキを託した。

 

「あの…海馬君と言う少年はすさまじい執念の持ち主じゃ。だが遊戯…、お前ならきっとあの少年に勝てる! このデッキにはワシの魂が宿っている…! このデッキで彼に…!」

「うん、わかったよじいちゃん…! ボクは必ず海馬君に勝つ…!!」

 

双六は笑い気を失いう。

そこに海馬の弟であるモクバが現れた。救急車を呼んだのですぐに治療させるとのことだった。そして彼から海馬がどうして【青眼の白龍】に拘り、そして力に拘り続けるのかを語った。

 

「昔の兄さまはとても優しかった。だけど海馬コーポレーションの総帥になってから全てがかわっちまったんだ」

「モクバ君」

「遊戯…。お前ならもしかしたら兄さまを昔の兄さまに戻してくれるかもしれない! だから…」

 

「わかったよモクバ君。ボクは…」

 

その瞬間千年パズルが輝き、遊戯にやどるもう1つの魂、【名も無きファラオ】の魂が現れる。

 

「オレは必ず海馬を倒すぜ!」

 

幼かった表情はどこか大人びたものになえり、自信みなぎる表情へと変わる。

そして杏子から遊戯は1人じゃないとして城之内と本田の4人で手の甲にピースの輪を描いた。

 

「くくく…遊戯。最強のブルーアイズデッキで貴様を倒してやる!」

「海場! デュエルだ!!」

 

遊戯と海馬の運命のデュエルが始まった。

〈砦を守る翼竜〉と〈サイクロプス〉の初戦からはじまり、海馬の〈闇・道化師サギー〉と〈闇・エナジー〉のコンボで押される遊戯。

 

だが起死回生の〈暗黒騎士ガイア〉のカードで〈サギー〉を倒す遊戯。

しかし返しのターンで〈青眼の白龍〉を召喚され〈ガイア〉を倒されてしまう。

 

〈青眼の白龍〉に遊戯のモンスターはなすすべなく倒されていく。

2体目の〈青眼の白龍〉で追い打ちをかけるが、遊戯は〈光の護封剣〉でどうにか〈青眼の白龍〉を3ターン封じる。

 

その間に更に召喚された海馬の〈ジャッジ・マン〉を〈ブラック・マジシャン〉で倒す。

それも束の間でついに3体目の〈青眼の白龍〉が召喚され〈ブラック・マジシャン〉も倒される。

 

(改めてみるととんでもないデュエルだぜ。これが宿命のライバル同士の戦いってやつか)

 

「城之内! あんた何落ち着いてんのよ!? 遊戯はもう後がないのよ!!」

「わかってる。でもオレは遊戯を信じている」

「遊戯を?」

「あいつなら絶対海馬に勝てるってな」

 

 

〈光の護封剣〉が解除され、ついに最後のカードを引く遊戯。

海馬は勝ちが決まり愉悦に笑みを浮かべていたが、遊戯は不敵な笑みを浮かべる。

 

「海馬、オレは希望を手にした」

「何を世迷言を。【青眼の白龍】を超えるカードはこの世にはない」

「たしかにブルーアイズは単体で恐ろしい能力をもったカードだ。だがこの世には結束で力を最大限に発揮するカードがあるんだぜ!」

 

遊戯が場に出したのは

【封印されしエクゾディア】

【封印されし者の右腕】

【封印されし者の左腕】

【封印されし者の右足】

【封印されし者の左足】

 

5枚そろえる事でデュエルに勝利することが出来る特殊なカードであった。

 

海馬「バカな…! 【封印されしエクゾディア】だと!? お前はそのカードを土壇場でそろえたというのか…!!」

遊戯「喰らえ! 怒りの業火エクゾードフレイム!!」

 

エクゾディアから放たれた攻撃がブルーアイズを全て全滅さえ、海馬のライフを0にした。

 

「うがああああああああああああああああーーー! バカな…オレのブルーアイズが…ぜ、全滅…!」

 

無敵の【青眼の白龍】を全滅させられ海馬はショックで放心する。

 

「さあ罰ゲームの時間だぜ海馬」

「ああっ…!」

「罰ゲーム、マインドクラッシュ!!」

「ぬわあああああああああああああああああああああーーー!!」

 

遊戯が千年パズルの力で海馬の奥底にある悪い心を砕いた。

その心を組み完成させたとき、海馬は復活し悪しき心はなくなうだ折ると信じて。

 

「やったわよ!遊戯が勝ったわ!」

「ああ! やったな遊戯!」

「城之内君、杏子!」

 

遊戯は千年パズルにもう一人の遊戯を抑え、元の遊戯に戻った。

 

(それにしても…【青眼の白龍】はやっぱ3体そろえると負けフラグになるんだな)

 

心の中で思う城之内だった。

 

なお、双六は治療を受けて無事に退院したとのことだった。

 

 

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