遊戯王DMT―転生したら城之内だった件―   作:Laginera

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第52話「オベリスクを超えろ!〈青眼の究極竜〉!」

千年リングに宿りし獏良の闇人格、闇バクラ。

ウイルスコンボにより海馬の有利になると思われたが、オカルトコンボにより海馬から〈オベリスクの巨神兵〉を奪い、バクラの場に召喚される。

圧倒的な力を前に海馬は〈エメラルド・ドラゴン〉を破壊され不利になった。

 

 

「ハハハハハ! どうだ海馬! 自らの神により追い詰められる気分は!?」

「おのれ…!」

「テメーのデッキは研究させてもらったさ。テメーのデッキは〈青眼の白龍〉が目につくが、その実態は〈ウイルスカード〉や除去カードで相手の場・デッキを破壊し、単体能力の高いモンスターで敵を蹂躙するクラック&パワーデッキ! 攻めにはとことん強いが後手に回るととことん弱いのがテメーのデッキの弱点だ!」

「ふん、その結果で貴様が選んだのが〈オベリスクの巨神兵〉の強奪と言うわけか…!」

「その通りだ。このカードのおかげでお前のパワーデッキは成り立っていたが、こいつが無くなればお前はただただ後手に回るしかない! 精々あがくがいいぜ!」

「おのれ‥‥!」

「さあ、お前のターンだぜ海馬!」

「言われずともだ! オレのターンドロー!」

 

海馬の手札は4枚、〈青眼の白龍〉・〈コストダウン〉・〈怨念集合体〉。そして今引いた〈亜空間物質転送装置〉。

 

(くっ…。この手札では〈オベリスクの巨神兵〉を倒すことは出来ん…! ここは守備で耐えるしかない…!)

 

「オレはモンスターをセットし、カードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

海馬瀬人 LP:1575

手札:2

デッキ:31

墓地:4

除外:0

融合デッキ:3

 

モンスターゾーン:

〈スピア・ドラゴン〉守備力0

 セットモンスター1体

 

魔法・罠カード:

伏せカード1枚

 

 

「〈オベリスクの巨神兵〉ほどのモンスターが敵に回れば海馬と言えど守勢に回らざるを得ない…! バクラは確実に海馬を追い詰めている!」

「遊戯…海馬君に勝ち目はないの?」

「海馬のデッキはバクラの言う通り守勢に回ると弱くなる。正直オレもどうすればいいかわからない…」

「まあ、アイツにはいい薬なんじゃないの? 散々えばり散らしていた報いでしょう?」

「もし勝てるとするなら…〈青眼〉しかねえだろうな」

 

「オレ様のターン、ドローカード! オレはモンスターとカードを1枚ずつセット! 〈オベリスクの巨神兵〉で〈スピア・ドラゴン〉を攻撃! ゴッド・ハンド・クラッシャー!!」

「くっ…!」

「ターンエンドだ!」

 

闇バクラ LP:1900

手札:0

デッキ:18

墓地:20

除外:0

融合デッキ:0

 

モンスターゾーン:

〈オベリスクの巨神兵〉攻撃力4000 

セットモンスター1体

 

魔法・罠カード:

セットカード1枚

 

 

「オレのターン、ドロー! オレは〈X―ヘッド・キャノン〉を召喚! 」

 

〈X―ヘッド・キャノン〉☆4 攻撃力1800 守備力1000

 

「ほお」

「カードを1枚伏せてバトルだ! 〈X―ヘッド・キャノン〉で貴様のセットモンスターを攻撃!」

「こいつは〈メタモルポッド〉だ」

 

〈メタモルポッド〉☆2 攻撃力700 守備力600

 

「このカードがリバースした時互いに手札を全て捨てて、その後デッキから手札が5枚になるようドローする。オレ様の手札は0。よって5枚ドローするだけになる」

「オレは手札を1枚捨てて5枚ドロー!」

 

(〈青眼の白龍〉を捨てる事になるが、このまま何も打開策がなければオレは負けてしまう…!)

 

「場に2枚の伏せカードを出してオレはターンエンド!」

「エンドフェイズにオレは伏せていた永続罠〈ウィジャ盤〉を発動! こいつはエンドフェイズに〈死のメッセージ〉カードを俺様のデッキから発動し、〈D〉・〈E〉・〈A〉・〈T〉・〈H〉の5枚が揃った時オレはこのデュエルに勝利する! 〈死のメッセージ「E」〉をデッキから魔法・罠ゾーンに置くぜ!」

「何だと!?」

「海馬! お前の命は後3ターンだ! 神のカードを前に防戦一方だと貴様の負けだぜ!」

「おのれ…!」

 

海馬瀬人 LP:1575

手札:3

デッキ:25

墓地:6

除外:0

融合デッキ:3

 

モンスターゾーン:

〈X―ヘッド・キャノン〉攻撃力1800 

 セットモンスター1体

 

魔法・罠カード:

伏せカード4枚

 

 

「バクラの〈メタモルポット〉を利用して手札を補充できたが、〈ウィジャ盤〉で海馬の残されたターンは少ない。〈オベリスク〉を破らなければ勝機は無い…」

 

「オレ様のターン、ドローカード! 〈夢魔の亡霊〉を召喚!」

 

〈夢魔の亡霊〉☆4 攻撃力1300 守備力1800

 

「そのセットモンスターは〈エクスチェンジ〉で貴様にやった〈怨念集合体〉なのはお見通しだ! まずは〈夢魔の亡霊〉で貴様のセットモンスターを攻撃!」

「リバースカードオープン! トラップカード〈破壊輪〉! 〈夢魔の亡霊〉を破壊し、オレとお前は互いに攻撃力分のダメージを与える! 」

「悪あがきしやがって!」

 

〈夢魔の亡霊〉に爆弾付きの首輪が巻かれ、破壊される。

 

闇バクラ LP:1900-1300=600

海馬瀬人 LP:1575-1300=275

 

「だが貴様の場には攻撃表示のモンスターが残っている! 〈オベリスクの巨神兵〉で〈X―ヘッド・キャノン〉を攻撃! ゴッド・ハンド・クラッシャー!!」

「罠カード〈亜空間物質転送装置〉! 〈X―ヘッド・キャノン〉を貴様のエンドフェイズまで除外する!」

「かわしやがったか…! ならば〈オベリスクの巨神兵〉でセットモンスターを攻撃! カードを2枚伏せてターンエンド!」

「エンドフェイズに〈X―ヘッド・キャノン〉が帰還する!」

 

(だが、次の貴様のメインフェイズで全てが終わる…! )

 

闇バクラ LP:600

手札:3

デッキ:12

墓地:22

除外:0

融合デッキ:0

 

モンスターゾーン:

〈オベリスクの巨神兵〉攻撃力4000 

 

魔法・罠カード:

セットカード2枚

〈ウィジャ盤〉

〈死のメッセージカード「E」〉

 

「オレのターン、ドロー! 獏良。貴様がそこらに転がる凡骨ではないのはよくわかった! だが神を奪ったところでこのオレには敵わないことを教えてやる!」

「残念だがもうテメーは積んでいるんだよ!」

「何?」

「リバースカードオープン! 罠カード〈自業自得〉! こいつは相手の場のモンスター1体につき500ポイントのダメージを与えるカード! テメーの場には雑魚モンスターが1体いる! よって500ポイントのダメージを与える!」

「させるか! 罠カード〈ホーリーエルフの祝福〉!」

「何だと!?」

「こいつはオレのライフを場のモンスター1体につき300回復させる! 場には〈オベリスクの巨神兵〉と〈X―ヘッド・キャノン〉。よってオレのライフを600回復させる!」

 

海馬瀬人 LP:275+(300×2)-500=375

 

「耐えやがった…!」

「更にオレはカードを1枚伏せて魔法カード〈命削りの宝札〉を発動! オレは手札が5枚になるようドローし、発動から5ターン後のドローフェイズにオレは手札を全て墓地に送る! オレの手札は2枚! よって3枚ドロー! 魔法カード〈死者蘇生〉! 墓地より通常モンスター1体を復活させる! いでよ〈青眼の白龍〉!」

 

〈青眼の白龍〉☆8 攻撃力3000 守備表示2500

 

「ついに来たか、テメーの代名詞」

「更にオレは手札から魔法カード〈融合〉を発動! 場の〈青眼の白龍〉と手札の〈青眼の白龍〉2体を融合! 現れよ、神をも超える我がしもべ! 〈青眼の究極竜〉!!」

 

〈青眼の究極竜〉☆12 攻撃力4500 守備力3800 

 

「〈究極竜〉‥!」

「所詮貴様に神を操るなど不可能だ! すぐに我が元に戻してやる!」

「だが融合モンスターは召喚されたターンに攻撃できない!」

「手札の魔法カード〈速攻〉を発動! これで〈究極竜〉はこのターンに攻撃できる! 」

「ちっ…!」

「ゆくぞ獏良! 〈オベリスクの巨神兵〉よ、我が元に帰るがいい! 〈青眼の究極竜〉で〈オベリスクの巨神兵〉を攻撃! アルティメット・バースト!!」

 

〈オベリスクの巨神兵〉に〈究極竜〉の攻撃が放たれる。

 

「…終わるのはやはりテメーだ! 罠カード〈沈黙の邪悪霊〉!! 攻撃宣言したモンスターの攻撃を止めて、別のモンスターにオレのモンスターを攻撃させる! 〈究極竜〉の攻撃は無効になり、〈X―ヘッド・キャノン〉が〈オベリスクの巨神兵〉を攻撃する!」

「!!」

 

〈究極竜〉の攻撃が無効になり、変わりに〈X―ヘッド・キャノン〉が〈オベリスクの巨神兵〉へ攻撃をしかける。

 

「自分の神でとどめを刺されるがいいぜ!」

「ちいっ! 伏せていた速攻魔法〈月の書〉を発動! 〈X―ヘッド・キャノン〉を裏守備表示にして攻撃を解除する!」

「けっ…しぶといぜ!」

「だが次のターンで決着を着けてくれる! ターンエンドだ!」

「エンドフェイズに〈死のメッセージカード〈A〉を場に設置する」

 

海馬瀬人 LP:375

手札:0

デッキ:21

墓地:17

除外:0

融合デッキ:2

 

モンスターゾーン:

〈青眼の究極竜〉攻撃力4500 

 セットモンスター1体

 

魔法・罠カード:

伏せカード1枚

 

 

「オレ様のターン、ドローカード! …フハハハハハ! 海馬、テメーがやっとの思いで召喚した〈究極竜〉、このターンで消し去ってやる!」

「ハッタリだな。ウイルスで攻撃力1500以下のモンスターしかデッキに無い貴様にどうするというのだ」

「オレ様の手札は恐ろしいカードがあるんだよ。特殊召喚されたモンスターを抹殺するカードがな…!」

「何!?」

「出でよ〈昇霊術師ジョウゲン〉!」

 

〈昇霊術師ジョウゲン〉 ☆3 攻撃力200 守備力1300

 

「こいつの攻撃力は低いがオレの手札をランダムに1枚捨てる事で場の特殊召喚されたモンスターを全て破壊する! 〈究極竜〉は融合召喚によって特殊召喚されたモンスター…! よって〈ジョウゲン〉の効果で破壊できる!」

「バカな…! オレの〈究極竜〉がそんな雑魚モンスターに…!?」

「さらに〈ジョウゲン〉がいる限り、お互いに特殊召喚は出来ない。もうテメーは起死回生の上級モンスターも召喚できないというわけだ!」

「貴様…!」

「バトルだ! 〈オベリスクの巨神兵〉でセットモンスター、〈X―ヘッド・キャノン〉を攻撃! ゴッド・ハンド・クラッシャー!!」

「くっ…!」

「〈ジョウゲン〉でダイレクトアタック!!」

「ぐおおっ!」

 

海馬瀬人 LP:375-200=175

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

(この伏せカードは〈奈落の落とし穴〉! 奴のデッキは下級モンスターも高い攻撃力のモンスターで構成されている。〈ジョウゲン〉が狙われる可能性があるがこれで召喚可能なモンスターを引いても破壊できる! そして次のターン〈オベリスクの巨神兵〉でケリをつける!)

 

闇バクラ LP:600

手札:1

デッキ:10

墓地:25

除外:0

融合デッキ:0

 

モンスターゾーン:

〈オベリスクの巨神兵〉攻撃力4000 

〈昇霊術師ジョウゲン〉攻撃力200

 

魔法・罠カード:

セットカード1枚

〈ウィジャ盤〉

〈死のメッセージカード「E」〉

〈死のメッセージカード「A」〉

 

 

「兄サマ…!!」

「…」

 

(オレの手札は0。ライフはわずか175…! 神のカード、〈オベリスクの巨神兵〉を奪われ、切り札の〈青眼の究極竜〉も失った…! 奴の伏せカードは〈ジョウゲン〉を守るための罠しかありえない! 〈ジョウゲン〉の攻撃力はわずか200。倒せない攻撃力ではないが、オレの手は尽きた…。耐えしのいでも〈ウィジャ盤〉でオレにはわずかなターンしか残されていない…! このドローで全てが決まる…)

 

海馬はデッキに手を伸ばすが、ドローできずにいた。

目の前の神、底知れぬ獏良の戦略。見えるがゆえに恐怖でカードが引けない。海馬は生まれて初めて〈恐怖でカードが引けない〉と言う感覚を味わっていた…。

 

(オレの未来…、戦いのロードは…オベリスク…。神によって閉ざされるのか…!?)

 

「瀬人様…!」

 

磯野は心配になって海馬を見る。

 

「オイ審判! プレイしなきゃ強制失格じゃねーのか!?」

「し、しかし。それは5分以上プレイしなければであって…!」

「オイオイ、デュエルは公平であるべきろう? 海馬がカードを引かないなら今すぐ失格にしろ! どの道〈究極竜〉を失った海馬に出来る事はねえ! 論理派の奴ならもうゲームオーバーなのはよくわかっているはずだぜ!」

 

「そんな事は無い! 兄サマは絶対にお前を倒すんだ!」

 

モクバはバクラに反論する。

 

「兄弟思いだなあ。だが、もう奴に勝ち目はない! たった1枚のドローで何が出来るってんだ!」

「兄サマならお前なんてたった1枚のドローで倒してくれるさ! 今はただ集中しているだけなんだ!」

 

「海馬!」

 

見かねて遊戯が海馬に声をかける。

 

「遊戯…!」

「オレには見える。お前とのデュエル、戦いのロードが! お前の敵は神ではないはずだぜ!」

「…ならばその先で待っていろ!」

 

(何を恐れている…! オレが倒すべきでは神ではない! 神を奪った不届き者だ!)

 

「オレのターン、ドロー! 更に魔法カード〈強欲な壺〉! 」

「手札増強魔法…ッ!」

「更にオレはカードを2枚ドロー! 伏せていた魔法カード〈コストダウン〉を発動し、手札を1枚捨てて、手札のモンスターのレベルを2つ下げる! オレはレベル3となった〈異次元竜トワイライトゾーンドラゴン〉を召喚!」

 

〈異次元竜トワイライトゾーンドラゴン〉☆5→3

 攻撃力1200 守備力1500

 

「攻撃力1200…!」

 

(これでは〈奈落の落とし穴〉に引っかからねえ!)

 

「〈トワイライトゾーンドラゴン〉は魔法・罠の効果で破壊されないモンスター! 貴様が何を伏せていようと無意味だ! バトルだ、〈異次元竜トワイライトゾーンドラゴン〉で〈昇霊術師ジョウゲン〉を攻撃! トワイライトバースト!!」

 

〈トワイライトゾーンドラゴン〉の一撃が〈ジョウゲン〉を破壊する。

 

「うわああああー!!」

 

闇バクラ LP:600-(1200-200)=0

 

「死霊と共に闇の中に潔く果てるがいい!!」

「ククク…! オレは滅びねえ…! 今回はオレの負けにしてやるが、三千年前の因縁は海馬…いや、『セト』! お前と遊戯にまとわりついている事を忘れるなよ…!」

「くだらん、未来を生きるオレに三千年前のことなど関係ない」

「良く言うぜ…。テメーはその三千年前に生まれた〈神〉に使うくせによお…!」

「…」

「どうせこのカードはいずれ遊戯の元に行く。返してやるぜ…!」

 

闇バクラは〈オベリスク〉を海馬に返し、その場に倒れ込んだ。

 

「しょ、勝者、海馬様!!」

「兄サマッ!!」

「ふうん、当然だ」

 

「獏良君!」

「気絶しているみたいだ…」

 

城之内は杏子と協力して獏良を医務室に運んだ。

 

「遊戯…。バトルシティ最後の決場、〈アルカトラズ〉にて、貴様を迎え撃つ」

「海馬…!」

 

トーナメントの全試合が終了し、バトルシップは決戦の場〈アルカトラズ〉へと向かう。

 

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