遊戯王DMT―転生したら城之内だった件―   作:Laginera

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今さらですが、
「天よりの宝札」
「命削りの宝札」
「魔法除去細菌兵器」
「エネミー・コントローラー」
は原作効果となり、「破壊輪」はエラッタ前のテキストを使っています。


第54話「決戦地アルカトラズ! 欲望と策略のバトルロワイヤル!

激戦の一夜が明け、朝陽が地平線から登る

バトルシップはかつて海馬コーポレーションが軍事開発で利用していた孤島・アルカトラズへ向かっていた。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――― 

―チャチャの客室

 

「~♪」

シャワールームで身を清め、バスローブを巻いて個室へと戻る。

 

「昨日のデュエルかっこよかったなあ~。克也さん…♡」

 

『〈ダークヒーローゾンバイア〉で〈ラーの翼神竜〉を攻撃!』

 

昨晩のデュエルを思い浮かべて、チャチャは頬を赤く染めていた。

 

「もし勝ち進めば克也さんとデュエルすることになる…。でも私は絶対に負けません。勝利して、克也さんに告白するんです…!」

 

恋心を抱いたチャチャはその思いをデッキに込めた。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――― 

―遊戯の個室

 

「いよいよ決戦か…」

(もう1人のボク! 強敵ばかりだけど、ボク達の結束の力があれば絶対に勝てるよ)

「ああ…。そして勝ち進めば城之内君と戦うことが出来る…!」

(うん…! 今の城之内君はもう初心者だった城之内君じゃない…。彼は神のカードを打ち砕いた強敵だ…!)

「全力で戦うぜ…!」

 

遊戯も思いを込めてデュエルに挑む。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

各々の思いを胸にたどり着いたアルトカラズ。

周辺は粗末に整理され、廃棄された金属部品や建物の瓦礫が散らばっている。

 

「ここは前社長でオレの義父・海馬剛三郎が戦争兵器を作るために利用していた忌まわしき場所だ。オレはデュエルでその忌まわしい過去を乗り越え、この地を浄化してくれる」

「ふん…剛三郎の方がまだテメーよりは聞き分けが良かったがな」

「神宮寺…!」

「別にいいだろう。チャチャの応援くらい」

「勝手にしろ。だがたかが全米チャンプ程度の小娘が勝ち進めるほど甘くない」

「てめえ…!」

「落ち着けよカズ!」

 

海馬の言葉に怒った和勝を彰次が諫めた。

 

島の中心、アルトカラズタワーまで着くと磯野による説明が入る。

 

「準決勝トーネメントの組み合わせはバトルロワイヤルによって決める! 各自デッキからモンスターを選びそのカードの攻撃力が高い順からデュエルを進めていく! ライフが0になったデュエリスト2名と残った2名同士が準決勝の決め合わせとなる!! なお、このデュエルに限り、デッキから外したモンスターはデュエルで使用できない! そしてバトルは1巡した後可能とする!」

「麻雀みてーなもんか」

「組み合わせを決めるだけでデュエルなんて偉く手間がかかっているわね」

 

舞が愚痴をこぼして呆れる。

 

遊戯達4人はそれぞれデッキからモンスターを選び順番から決まる。

 

遊戯:〈磁石の戦士 マグネット・ヴァルキリオン〉攻撃力3500

城之内:〈要塞クジラ〉攻撃力2350

チャチャ:〈ハーピィズペット竜〉攻撃力2000

海馬:〈エメラルド・ドラゴン〉攻撃力2400

 

「チャチャ――!! アンタ早速渡した私の〈ペット竜〉を外すなんてどういうつもりよ!!」

「すいません…私のデッキでは活躍できそうにないので‥‥」

 

舞は激怒し、チャチャはすまなそうにして詫びる。

 

「ふうん、貧乏デュエリストの貴様でもそれくらいのカードは持っていたか」

「カードは金じゃねーよ」

「海馬、先手はオレが貰うぜ」

「良いだろう」

 

 

遊戯→海馬→城之内→チャチャの順でデュエルすることが決まった。

全員の初期ライフは4000である。

 

 

「「デュエル!!」」

 

「オレのターン、ドロー! 魔法カード〈強欲な壺〉! デッキからカードを2枚ドロー! 〈翻弄するエルフの剣士〉を召喚!」

 

〈翻弄するエルフの剣士〉☆4 攻撃力1400 守備力1200 

 

「ターンエンドだ!」

 

武藤遊戯 LP:4000

手札:6

デッキ:32

墓地:1

除外:

融合デッキ:3

 

モンスターゾーン:

〈翻弄するエルフの剣士〉攻撃力1400

 

魔法・罠:無し

 

 

「オレのターン、ドロー! 〈ブレイドナイト〉を召喚!」

 

〈ブレイドナイト〉☆4 攻撃力1600 守備力1000 

 

「更にカードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

海馬瀬人 LP:4000

手札:3

デッキ:34

墓地:0

除外:0

融合デッキ:3

 

モンスターゾーン:

〈ブレイドナイト〉攻撃力1600

 

魔法・罠カード:

セットカード2枚

 

 

「オレのターンドロー! 手札から魔法カード〈増援〉を発動し、デッキから〈切り込み隊長〉を手札に加える! そして〈切り込み隊長〉を召喚!」

 

〈切り込み隊長〉☆3 攻撃力1200 守備力300

 

「効果により手札のレベル4以下のモンスター、〈切り込み隊長〉を特殊召喚する!」

 

(〈切り込み隊長〉ロック…! 〈切り込み隊長〉がいる時他の戦士族への攻撃はできない。それが2体いる事で、攻撃対象に出来ず相手の攻撃を封じる…!)

 

舞は城之内の作戦に感心していた。

 

「オレはこれでターンエンドだ!」

 

城之内克也 LP:4000 

手札:4

デッキ:33

墓地:1

除外:0

融合デッキ:6

 

モンスターゾーン:

〈切り込み隊長〉攻撃力1200

〈切り込み隊長〉攻撃力1200

 

魔法・罠カード:無し

 

「私のターン、ドロー! 〈エンシェント・エルフ〉を召喚します!」

 

〈エンシェント・エルフ〉☆4 攻撃力1450 守備力1200

 

「カードを1枚伏せてターンエンドです」

 

チャチャ・ランペルージ LP:4000

手札:4

デッキ:34

墓地:0

除外:0

融合デッキ:1

 

モンスターゾーン:

〈エンシェント・エルフ〉☆4 攻撃力1450 

 

魔法・罠ゾーン:

セットカード1枚

 

 

ターンが一巡し、遊戯のターンに移る。

 

「オレのターン、ドロー! 〈翻弄するエルフの剣士〉を生け贄に〈デーモンの召喚〉を呼ぶぜ!」

 

〈デーモンの召喚〉☆6 攻撃力2500 守備力1200 

 

(城之内君の〈切り込み隊長〉ロックで城之内君への攻撃は出来ない。海馬には2枚、そしてチャチャには1枚。ここは様子見と行くか)

 

「ターンエンドだ」

 

武藤遊戯 LP:4000

手札:6

デッキ:31

墓地:2

除外:

融合デッキ:3

 

モンスターゾーン:

〈デーモンの召喚〉攻撃力2500

 

魔法・罠:無し

 

 

「オレのターンドロー! …ククク、城之内! その程度の戦略で守り切れると思っているのなら甘い!」

「何!?」

「オレはライフ1000を払い速攻魔法〈エネミーコントローラー〉を発動! この効果でオレはコマンド入力によりその効果を使用できる! コマンド入力【→←AB】!」

 

海馬瀬人 LP:4000-1000=3000

 

海馬のコマンド入力により城之内の〈切り込み隊長〉にコントローラーが接続される

 

「これでオレはエンドフェイズまで〈切り込み隊長〉のコントロールを得る!」

「しまった…! ロックが解かれた!」

「更にオレは〈切り込み隊長〉と〈ブレイドナイト〉を生け贄に〈青眼の白龍〉を召喚! 」

 

〈青眼の白龍〉☆8 攻撃力3000 守備力2500 

 

「〈青眼の白龍〉!」

「バトルだ! 〈青眼の白龍〉で〈切り込み隊長〉を攻撃! 滅びのバースト・ストリーム!!」

「ぐっ…!」

 

城之内克也 LP:4000-(3000-1200)=2200

 

「城之内君!?」

 

(しまった! 海馬の速攻にあっけにとられて対応できなかった!)

 

「そしてこれでチェックメイトだ! 罠カード〈破壊輪〉発動! オレは〈青眼の白龍〉を選択し、破壊した後互いのプレイヤーにダメージを与える! バトルロワイヤルルールでは指定した相手にそれを適応できる! 〈破壊輪〉の効果ダメージを受けるのはオレと貴様だ城之内!!」

「何だと…! 海馬、テメエ…このためにバトルロワイヤルルールに!!?」

 

城之内は海馬の思惑に気付いて苦虫を潰した表情を浮かべる。

 

「今更気づいても遅い!! 〈青眼の白龍〉よ! 我が栄光のロードの為にその身を捧げるがいい!!」

 

〈破壊輪〉により〈青眼の白龍〉は破壊され、城之内と海馬のライフポイントが0になった。

 

「ぐわああああー!!」

「フハハハハハハ―!!」

 

城之内克也 LP:2200→0

海馬 瀬人LP:3000→0

 

「何だと…!!」

「克也さん…!!」

 

自分の魂のカードとも言える〈青眼の白龍〉への非情な仕打ちに遊戯はショックを受ける。

 

「これでオレと戦うのは城之内、貴様と言うわけだ。貴様の最後のデュエルに特等席を用意してやる…! フハハハハ」

「てめえ…〈ラー〉が、…神のカードが欲しいからってそこまでするのか…!」

 

海馬と城之内は設置されたエレベーターによってデュエルフィールドに送られた。

 

 

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