遊戯王DMT―転生したら城之内だった件― 作:Laginera
〈オシリスの天空竜〉を召喚し遊戯は優位に立っていたが、城之内は起死回生のギャンブルカードで神のカードを倒した。
ライフは残り僅か、ターン数はそこまでかからないだろう。
だが2人のデュエルは永遠に続くようだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
―アルトカラズ制御室
『アルトカラズ爆破まで後2時間! 残っている作業員は直ちに避難して…』
「バカな…〈オシリス〉まで倒すだと…!」
城之内と遊戯のデュエルを見ていた海馬は拳を台にぶつけて歯ぎしりした。
「奴の思考は海馬コーポレーションの技術をもってしても計り知れないというのか…! クソっ…! 城之内…貴様はどこまでもオレを虚仮にしてくれる…! 次は必ず潰してやる…!!」
海馬は遊戯と同じ舞台に立てない歯がゆさと、城之内への恨みで心が満たされていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――
―アルトカラズタワー・頂上
「まだオレのターンは終わっていない! オレはモンスターを1体セットしてターンエンドだ!」
城之内克也 LP:1250
手札:2
デッキ:27
墓地:10
除外:1
融合デッキ:6
モンスターゾーン:
〈羊トークン〉攻・守0 3体
セットモンスター1体
魔法・罠カード:無し
「オレのターン、ドロー! 〈磁石の戦士γ〉を召喚!」
〈磁石の戦士γ〉☆4 攻撃力1500 守備力1800
「バトルだ! 〈磁石の戦士γ〉で〈羊トークン〉を攻撃!」
「くっ…!」
「更に〈ブライカー〉でセットモンスターを攻撃!」
「…こいつは〈メタモルポッド〉だぜ!」
〈メタモルポッド〉☆2 攻撃力700 守備力600
「こいつがリバースした時互いに手札を全て捨てて、新たにカードを5枚デッキからドローするカード! オレは手札を1枚捨てて、新たに5枚ドローする!」
「オレは3枚の手札を捨てて5枚ドロー! カードを2枚伏せてターンエンドだぜ!」
武藤遊戯 LP:750
手札:3
デッキ:16
墓地:16
除外:0
融合デッキ:2
モンスターゾーン
〈磁石の戦士γ〉攻撃力1500
〈魔導戦士ブレイカー〉攻撃力1600
魔法・罠カード
セットカード3枚
「オレのターン、ドロー! 魔法カード〈名推理〉! 相手はレベルを1つ宣言し、オレはモンスターが出るまで捲る! そして捲ったモンスターが宣言したレベルでなく、通常召喚可能なモンスターだった場合、オレの場に特殊召喚できる! 遊戯、レベルを1つ宣言しな!」
「レベルの宣言…!」
『もう1人のボク! 城之内君のデッキはレベル4のモンスターでほとんど構築されているよ! ここは無難にレベル4の宣言はどうかな』
(いや、まだ城之内君が出していないモンスターも多くいる。もし〈サイコ・ショッカー〉が出されたらオレの場の伏カードが使えなくなる…!)
「城之内君、オレはレベル6を宣言するぜ!」
「よし、ならモンスターが出るまで捲るぜ!」
城之内はデッキの上から捲っていく。
「遊戯は城之内の〈人造人間―サイコ・ショッカー〉を警戒してレベル6を選んだのね」
「実際あいつを終盤で出されたら罠が使えなくなて終わりだからな」
城之内デッキ:トップ
1枚目:あまのじゃくの呪い
2枚目:援軍
3枚目:〈ギルフォード・ザ・ライトニング〉
「よっしゃー! 出たのはレベル8の〈ギルフォード・ザ・ライトニング〉! レベルが違うから特殊召喚できるぜ! 」
〈ギルフォード・ザ・ライトニング〉☆8
攻撃力2800 守備力1400
「〈ギルフォード・ザ・ライトニング〉…! 最上級モンスターを呼ばれたか…!」
「更にオレは〈漆黒の豹戦士パンサーウォリアー〉を召喚!」
〈漆黒の豹戦士パンサーウォリアー〉☆4
攻撃力2000 守備力1600
「バトルフェイズ! 〈パンサーウォリアー〉で〈磁石の戦士γ〉を攻撃! このカードが攻撃する時自分のモンスターを1体生け贄に捧げる! 〈羊トークン〉をリリースするぜ!」
「くっ…!」
武藤遊戯 LP:750-(2000-1500)=250
「更に〈ギルフォード・ザ・ライトニング〉で〈魔導戦士ブレイカー〉を攻撃! ライトニング・クラッシュ・ソード!」
「永続罠〈六芒星の呪縛〉を発動! 〈ギルフォード・ザ・ライトニング〉を選び攻撃を封じる!」
「くっ…! メイン2に入り3枚のカードを伏せてターンエンド!」
城之内克也 LP:1250
手札:1
デッキ:18
墓地:17
除外:1
融合デッキ:6
モンスターゾーン:
〈羊トークン〉攻・守0
〈ギルフォード・ザ・ライトニング〉攻撃力2800
〈漆黒の豹戦士パンサーウォリアー〉攻撃力2000
魔法・罠カード:
セットカード3枚
「オレのターン、ドロー! 墓地に眠る地属性モンスター、〈磁石の戦士γ〉を除外して〈岩の精霊タイタン〉を特殊召喚!」
〈岩の精霊タイタン〉☆4 攻撃力1700 守備力1000
「更に〈岩の精霊タイタン〉を生け贄に〈ブラック・マジシャン・ガール〉を召喚!」
〈ブラック・マジシャン・ガール〉☆6 攻撃力2000 守備力1700
「手札から速攻魔法〈ディメンションマジック〉を発動! 更にセットしていた速攻魔法〈非常食〉を発動し〈ディメンションマジック〉、〈六芒星の呪縛〉、セットしていた〈連鎖破壊〉を墓地に送り、合計3000ポイント回復するぜ!」
武藤遊戯 LP:750+3000=3750
「ここでライフをほぼ初期値にしやがったか…!」
「更に〈ディメンションマジック〉の効果で〈ブレイカー〉を生け贄にし、手札の〈ブラック・マジシャン〉を特殊召喚する!」
〈ブラック・マジシャン〉☆7 攻撃力2500 守備力2100
「〈ブラック・マジシャン〉…!」
(遊戯のデッキのエースにして真の切り札…! この土壇場で現れるのは中々にきついぜ! )
「〈ディメンションマジック〉の追加効果で城之内君の〈ギルフォード・ザ・ライトニング〉を破壊する! 」
「くっ…!」
「このままバトルフェイズだ! 〈ブラック・マジシャン〉で〈漆黒の豹戦士パンサーウォリアー〉を攻撃! ブラック・マジック!」
「罠カード発動、〈悪魔のサイコロ〉! サイコロを振り、出目の数値×100ポイント相手モンスター全ての攻撃力を下げる!」
小さい悪魔が赤いサイコロを振る。
悪魔のサイコロ:1
「くっ…!」
「そう何度もいい目は出ないようだぜ。出目が1で100ポイント下がるが、〈パンサーウォリアー〉を倒すには十分だ!」
〈ブラック・マジシャン〉
攻撃力2500→2400
〈ブラック・マジシャン・ガール〉
攻撃力2000→1900
「くっ…! 」
城之内克也 LP:1250-(2400-2000)=850
「〈ブラック・マジシャン・ガール〉で最後の羊トークンを攻撃!」
「ちっ…!」
「オレはこれでターンエンドだ」
武藤遊戯 LP:3750
手札:0
デッキ:15
墓地:22
除外:1
融合デッキ:2
モンスターゾーン
〈ブラック・マジシャン〉攻撃力2500
〈ブラック・マジシャン・ガール〉攻撃力2000
魔法・罠カード:なし
「オレのターン、ドロー! この瞬間。〈光の封札剣〉で封じられたカードが手札に戻る」
「!」
「オレは墓地の装備魔法〈伝説の剣〉を除外し、このカードを特殊召喚する! 不死鳥の炎を纏い降臨せよ! 出でよ、〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉!!」
〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉☆9 攻撃力3000 守備力2200
「〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉…!」
「更に〈コマンド・ナイト〉を召喚! このカードが存在する限り、オレの場の戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップする! そして〈コマンド・ナイト〉以外のモンスターがいる時、相手は〈コマンド・ナイト〉を攻撃できない!」
〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉
攻撃力3000→3400
〈コマンド・ナイト〉
攻撃力1200→1600
「バトルフェイズ、〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉で〈ブラック・マジシャン・ガール〉を攻撃! 更に攻撃宣言時〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉の効果発動!〈ブラック・マジシャン〉を〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉の装備カードにし、攻撃力を500ポイントアップさせる! ウェポンチャンジ!! 」
〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉
攻撃力3400→3900
「攻撃力3900だと!?」
「フェニックス・ブレード!」
「〈ブラック・マジシャン・ガール〉…!」
武藤遊戯 LP:3750-(3900-2000)=1850
「更に〈コマンド・ナイト〉でダイレクトアタック!」
「ぐわああっ!」
武藤遊戯 LP:1850-1600=250
「それと、今の内に言っておくが、〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉は1ターンに1度、装備カードを墓地に送ることで相手モンスターの効果を無効にする効果を持っている。後でとやかく言われたくないからな」
「モンスター効果の無効…! そんな効果まで備えているのか」
「オレはこれでターンエンドだ!」
城之内克也 LP:850
手札:1
デッキ:17
墓地:18
除外:1
融合デッキ:6
モンスターゾーン:
〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉攻撃力3900
〈コマンド・ナイト〉攻撃力1600
魔法・罠カード:
セットカード1枚
〈ブラック・マジシャン〉:対象〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉
「〈ブラック・マジシャン〉を装備して攻撃力も上がった…! 後1撃攻撃が通れば城之内の勝ちだわ!」
「行け―! 克也さん!」
「…遊戯! 頑張って遊戯―!」
「…オレのターン、ドロー!」
『もう1人のボク、ここが正念場だよ!』
「ああ、オレは魔法カード〈天使の施し〉を発動! デッキからカードを3枚墓地に送り、2枚のカードを捨てる。魔法カード〈光の護封剣〉! 3ターン、相手の攻撃を封じる!」
城之内のフィールドに光の剣が降り注ぎ動きを封じる。
「この土壇場で〈光の護封剣〉か…!」
「オレはこれでターンエンドだ!」
武藤遊戯 LP:250
手札:0
デッキ:11
墓地:26
除外:1
融合デッキ:2
モンスターゾーン:無し
魔法・罠カード:
〈光の護封剣〉
「オレのターン、ドロー!」
(モンスターカード…! 〈ハリケーン〉がくりゃ良かったがそうはいかねえか)
「オレは〈コマンド・ナイト〉を守備表示に変更しターンエンド!」
城之内克也 LP:850
手札:2
デッキ:16
墓地:18
除外:1
融合デッキ:6
モンスターゾーン:
〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉攻撃力3900
〈コマンド・ナイト〉守備力1900
魔法・罠カード:
セットカード1枚
〈ブラック・マジシャン〉:対象〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉
「オレのターン、ドロー! モンスターをセットしてターンエンドだ!」
武藤遊戯 LP:250
手札:0
デッキ:10
墓地:26
除外:1
融合デッキ:2
モンスターゾーン:
セットモンスター1体
魔法・罠カード:
〈光の護封剣〉
「オレのターン、ドロー!」
(〈融合〉…! これも欲しいカードじゃねえ…!)
「ターン、エンドだ」
城之内克也 LP:850
手札:3
デッキ:15
墓地:18
除外:1
融合デッキ:6
モンスターゾーン:
〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉攻撃力3900
〈コマンド・ナイト〉守備力1900
魔法・罠カード:
セットカード1枚
〈ブラック・マジシャン〉:対象〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉
「オレのターン、ドロー! カードを1枚伏せてターンエンドだ!」
武藤遊戯 LP:250
手札:0
デッキ:10
墓地:26
除外:1
融合デッキ:2
モンスターゾーン:
セットモンスター1体
魔法・罠カード:
〈光の護封剣〉
セットカード1枚
「オレのターン、ドロー! …モンスターをセットしてターンエンドだ。そしてこの瞬間〈光の護封剣〉は消滅するぜ」
城之内克也 LP:850
手札:3
デッキ:14
墓地:18
除外:1
融合デッキ:6
モンスターゾーン:
〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉攻撃力3900
〈コマンド・ナイト〉守備力1900
セットカード1枚
魔法・罠カード:
セットカード1枚
〈ブラック・マジシャン〉:対象〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉
「オレのターン、ドロー! 行くぜ城之内君! まずは罠カード〈砂塵の大竜巻〉を発動! これで装備カード扱いになっている〈ブラック・マジシャン〉を破壊する! これで〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉の攻撃力は500ポイントダウンする! そしてモンスター効果無効の効果も使えなくなる!」
「くっ…!」
「更にオレの場のセットモンスターを表側攻撃表示に変更! こいつは〈聖なる魔術師〉だ!」
〈聖なる魔術師〉☆1 攻撃力300 守備力200
「リバース効果発動! 墓地の魔法カードを1枚回収する。オレは〈天よりの宝札〉を手札に加える! 手札を1枚セットし〈天よりの宝札〉を発動! 互いに手札が6枚になるようデッキからカードをドローする! オレは6枚ドロー!」
「オレは3枚ドローする!」
「魔法カード〈二重魔法〉を発動! 手札の魔法カードを墓地に送り、相手の墓地の魔法カードを使用する! オレは〈モンスター回収〉を墓地に送り城之内君の墓地から〈死者蘇生〉を使う! その効果で墓地の〈ブラック・マジシャン〉を特殊召喚!」
「流石遊戯の十八番だぜ。何度でも遊戯の元に駆けつけて来やがる」
「更に〈聖なる魔術師〉を生け贄に〈デス・ヴォルストガルフ〉を召喚!」
〈デス・ヴォルストガルフ〉☆6 攻撃力2200 守備力1700
「先にセットした魔法カード〈千本ナイフ〉を発動! 自分の場に〈ブラック・マジシャン〉がいる時、相手モンスター1体を破壊する! 〈ゴッドフェニックス・ギア・フリード〉を破壊!」
「くっ…!」
「バトルフェイズ! 〈デス・ヴォルストガルフ〉でセットモンスターを攻撃!」
「こいつは〈クリッター〉…! 戦闘で破壊された時デッキから攻撃力1500以下のモンスターを手札に加える! 〈時の魔術師〉を手札に加える!」
〈クリッター〉☆3 攻撃力1000 守備力600
「〈デス・ヴォルストガルフ〉が戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手に500ポイントのダメージを与える!」
「くっ…!」
城之内克也 LP:850-500=350
「〈ブラック・マジシャン〉で〈コマンド・ナイト〉を攻撃! ブラック・マジック!」
「くっ…!」
「オレはカードを2枚セットしてターンエンドだ!」
武藤遊戯 LP:250
手札:1
デッキ:3
墓地:30
除外:1
融合デッキ:2
モンスターゾーン:
〈デス・ヴォルストガルフ〉攻撃力2200
〈ブラック・マジシャン〉攻撃力2500
魔法・罠カード:
セットカード2枚
(オレの伏せカードの1枚は〈魔法の筒(マジックシリンダー)〉。これで城之内君のモンスターが攻撃した敵た時、その攻撃を跳ね返せる。そしてもう1枚は〈ブラック・イリュージョン〉! 攻撃力2000以上の闇属性の魔法使いは相手の効果を受けず、戦闘でも破壊されない! 〈時の魔術師〉を手札に加えたようだが、オレの場は万全だ!)
「このターンで決めなければもう城之内に勝ち目はない…!」
「だが、城之内は諦めちゃいない。ヒョヒョヒョ…。このターンで全てが決まる…!」
「遊戯…!」
「お兄ちゃん…!」
「克也さん…」
「オレのターン、ドロー…! 罠カード〈補充要員〉を発動! 墓地のモンスターが5体以上の時、墓地の攻撃力1500以下の通常モンスター3体を手札に加える! オレは〈ランドスターの剣士〉、〈女剣士カナン〉、そして〈ベビードラゴン〉を手札に加える!」
「3体のモンスターを手札に…!」
「オレは魔法カード〈融合〉を発動! 手札の〈時の魔術師〉と〈ベビードラゴン〉を融合し、〈千年竜〉を融合召喚!」
〈千年竜〉☆7 攻撃力2400 守備力2000
「〈千年竜〉…!」
「更に魔法カード〈ハリケーン〉を発動! 場の魔法・罠カードを全て手札に戻す!」
「だがその効果にチェーンして罠カード〈ブラック・イリュージョン〉を発動! このターン攻撃力2000以上の闇属性・魔法使い族モンスター、つまり〈ブラック・マジシャン〉は相手の効果を受けず、戦闘では破壊されない!」
「…やっぱ〈時の魔術師〉の対策はされてたか」
「それだけじゃない、城之内君が魔法カードを発動させるたびに〈デス・ヴォルストガルフ〉は攻撃力をターン終了時まで200ポイントずつ上昇させる! 〈融合〉と〈ハリケーン〉の発動で合計400アップだ!」
〈デス・ヴォルストガルフ〉攻撃力2200→2600
「オレはこのカードを召喚する! 〈女剣士カナン〉!」
〈女剣士カナン〉☆4 攻撃力1400 守備力1400
「このタイミングで〈女剣士カナン〉!?」
「融合モンスターはバトルシティのルールで召喚ターンに攻撃できねえ。だが、仲間の力を束ねる事は出来る! オレは装備魔法〈団結の力〉を発動!」
「〈団結の力〉…!」
「〈女剣士カナン〉の攻撃力・守備力はオレの場のモンスター1体につき攻撃力を800ポイントアップさせる! 2体いる事で攻撃力・守備力を1600アップさせる!」
〈女剣士カナン〉
攻撃力1400→3000 守備力1400→3000
〈デス・ヴォルストガルフ〉攻撃力2600→2800
「攻撃力3000!」
「戦闘破壊できなくてもダメージは通る! 〈女剣士カナン〉で〈ブラック・マジシャン〉を攻撃!」
〈女剣士カナン〉が〈ブラック・マジシャン〉に剣を振りかざす。
「この攻撃が通れば克也さんの勝ち…! 〈女剣士カナン〉…、克也さんに力を…!」
「城之内君、見事だ‥‥。だがオレも負けるわけにはいかないんだ」
〈ブラック・マジシャン〉に剣が触れようとした時、電磁波が走り〈女剣士カナン〉の攻撃を防いだ。
「オレは墓地の〈超電磁タートル〉の効果を発動した。このカードを墓地から除外する事でバトルフェイズを終了させる!」
「いつの間に…! 〈天使の施し〉で墓地に送っていたのか…!」
「ああ、そしてこの攻撃を防ぐことができた…」
「…オレはカードを2枚セットしてターンエンドだ!」
城之内克也 LP:350
手札:3
デッキ:14
墓地:22
除外:1
融合デッキ:5
モンスターゾーン:
〈千年竜〉攻撃力2400
〈女剣士カナン〉攻撃力3000
魔法・罠カード:
〈団結の力〉:対象〈千年竜〉
セットカード2枚
「届かなかった…克也さん…!」
「まだアイツは諦めちゃいないわよ! 最後までちゃんと見るのよ!」
その瞬間、皆同じことを考えていた。『城之内は勝機を失った』と。
だが、彼は最後まで戦う姿勢を崩さなかった。
「オレのターン、ドロー! …城之内君、オレは君が大好きだ! ずっとこんな楽しいデュエルをできれば続けていたい…!!」
「遊戯…」
「だけど、終わらせないといけない…! オレは先に進まなくてはならないから! 魔法カード〈大嵐〉を発動! 場の魔法・罠カードを全て破壊する! 城之内君の伏せカードと〈団結の力〉は破壊され、〈女剣士カナン〉の攻撃力は元に戻る!」
〈女剣士カナン〉攻撃力3000→1400
「…来い、遊戯!」
「ああ、城之内君! オレは〈ブラック・マジシャン〉で〈女剣士カナン〉を攻撃! ブラック・マジック!!」
「…っ!」
城之内克也 LP:350-(2500-1400)=0
〈ブラック・マジシャン〉が〈女剣士カナン〉を破壊し、決着がついた。
「勝者、武藤遊戯! よってバトルシティ優勝者は武藤遊戯と決定します」
「城之内…!」
「克也さん…!」
「決着か…負けはしたが、〈オシリスの天空竜〉を倒したのはでかいぜ。デュエルに絶対は無いことをアイツは証明した」
「くっ…うううっ…!」
「何泣いてんだよ遊戯、お前が勝ったんだ。デュエルキングの称号はお前のモノなんだぜ」
その瞬間、千年パズルが光って表遊戯が出てくる。
「城之内君…! ボクももう1人のボクもこのデュエルが本当に楽しかった…! ボク達はいつの間にかデュエルを楽しむ事を忘れていたんだ。周囲と差がつくほどに、陰謀に巻き込まれていくうちに…! だけど君は…君は本当に強かった! そしてとても楽しかった! 君はたった一人で神とボク達を相手に戦ってくれた…。ありがとう…!」
「オレは1人で戦っちゃいねえよ」
「え…?」
「このデッキは今まで出会い、多くのデュエリストと戦い作り上げて来た。舞、インセクター羽蛾、エスパー絽場、海馬、遊戯、そしてチャチャ…。オレは多くのデュエリストに出会ってここまでこれたんだ。きっとオレ1人なら途中で飽きて辞めちまってたかもしれねえよ。次はオレが勝たせてもらうぜ遊戯!」
「うん、ボクも、もう1人のボクも負けないよ!」
遊戯は涙を拭き、城之内と握手を交わした。
「それと、こいつをお前に渡すぜ。オレが持っていても意味ねえし、海馬のヤローに渡したらロクなことにならないだろうしな」
「神のカード…!」
城之内は遊戯に〈ラーの翼神竜〉のカードを渡した。
「名も無きファラオの器、武藤遊戯。勝負がついたようですね」
そこにイシズが現れる。
「イシズさん!」
「これを瀬人から預かってきました」
イシズは〈オベリスクの巨神兵〉を遊戯に渡す。
「遊戯の手に三幻神が揃った…!」
「そしてこれはマリクの背中に刻まれた墓守の一族に代々伝われてきたファラオの失われた記憶を取りもどす方法を記した刻印の写真です。墓守の一族の継承者は代々この刻印を背中に刻んで受け継いできました」
写真にはマリクの背に刻まれた痛々しい文字と3体の神のカードの絵が写されていた。
「墓守の一族は痛みと共に失われた記憶の秘密を…」
「マリクの性格が歪んだのもわからなくねえな。こんなもん背負っていたなんてよ」
「ええ…。マリクは嫌がっていましたがしきたりからは逃れられません。亡くなった父により、10歳の時に刻まれてから優しかった性格は荒んでしまいました…」
「10才の時に…! なんて残酷な…」
「…日本でも一族の秘密や財産のありかを肉体に入れ墨で記していたっていう話があるがこれはやりすぎだぜ…」
「同感だな…」
犯罪者ではあるが、マリクの立場に神宮寺は同情した。
「遊戯、3体の神を記憶の石板に掲げるのです。その時、失われしファラオの記憶は蘇り、私達墓守の一族の役目も終わります」
「…イシズさんはどうするの?」
「私は、マリクの犯した罪を共に償います。マリクの暴挙を止められなかったのは姉である私の責任ですから」
イシズは覚悟を決めた表情をしていた。
「ふうん。勝ったのはやはり遊戯のようだな」
「海馬君!」
「遊戯よ、デュエルキングの称号はしばらくお前に預けておいてやる! オレが貴様から奪い取るまではな!!」
「相変わらずね…」
傲慢な海馬の態度に舞は呆れていた。
「そしてバトルシティ終了と共にこのアルトカラズはオレにとって不要となった! よって30分後にこの島は爆破する!」
「「ええ!?」」
「き、聞いてない…!」
海馬の側近である磯野も爆破の事は知らないようだった。
「デュエリスト諸君はすぐにバトルシップで脱出するように! 行くぞモクバ!」
「はい! 兄サマ!!」
遊戯と城之内達は急いでバトルシップに戻り、島を脱出した。
爆破の中からブルーアイズをモチーフにしたプライベートジェット機が現れ、海馬とモクバはアメリカに作った海馬コーポレーションに行くようだった。
「アメリカに向けて全速前進!!」
バトルシップを追い去り、海馬兄弟は去っていった。
「日本支社はどうすんだよ!まだガタガタのままだぞあのバカ野郎!!」
「…仕方ねえよカズ。オレ達で何とか支えてやろうぜ。幸い人材はちゃんと集まっているしな」
「あのクソガキ…! 戻ってきたら一発殴るっ!!」
和勝は海馬の勝手な行動に怒り心頭だった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
―城之内の部屋
城之内の部屋に舞とチャチャが入って来た。
「何だよ急に…」
「まあ…、やっぱアンタは大した奴だと思ってね。城之内」
「私から克也さんに頑張ったで賞をプレゼントです!」
「プレゼント?」
「私からのもちゃーんと受け取りなさいよ」
そう言って舞とチャチャは城之内の頬にそれぞれキスをした。
「えっ…あえっ…何で…」
「早く気づきなさいよ。このバカっ…! でも赤くなっちゃって可愛いー♪」
「克也さん、私あなたが大好きです! 舞さんよりもずっと!」
「あ、ああ…」
「逃がさないからね」
舞とチャチャに両腕を掴まれて城之内は戸惑いを隠せなかった。
「遊戯王DMT―転生したら城之内だった件」バトルシティ編・完結
――――――――――――― ―――――――――――――――――――――――――
―童実野町のとある場所
「ついに準備は整った。諸君、これより新LDSの活動を開始する!」
「ふふ…! ついにこの沢渡シンゴ様の活躍の時が来たな!」
(遊矢…。どうか無事でいて…)
(必ず遊矢を取り戻す…)
「瑠璃…オレは必ずお前を…」
「…オレ達のデュエルを、ワクワクするデュエルを取り戻す!」
「ええ…私達もそのために力を蓄えてきたわ」
「1人で突っ走るなよ。十代」
「オベリスク・フォースはオレが全員ぶっ倒すザウルス!」
「翔…必ずお前を救ってみせる…!」
「十代、オレ達がいるのも忘れるなよ」
「戦場は冷静さを失ったやつから消えていくのを忘れるな」
「キミが一番暑そうだけどね」
「クールにいこうぜ。まずはこの世界で仲間を増やすんだろ?」
「明日香様…」
「十代様…ボクも頑張るよ…!」
「して赤馬殿…先ずは何を致す?」
「先ずは仲間を集め、LDSをこの次元に根付かせる。そして私達に感知したアカデミアを撃退する! 打倒アカデミアのために…」
赤馬零児の共にLDSが動こうとしていた。
〈ラー〉が城之内に見せた未来に向かって…
これにてバトルシティ編完結です。
しばらくしたらまた続編を投稿します。