遊戯王DMT―転生したら城之内だった件― 作:Laginera
―LDS・LEOコーポレーション前。
赤羽零児の宣伝で集まった。トーナメント参加者が集まっていた。
「あれが赤羽零児…。雰囲気は海馬と違うけど腹に一物抱えている感じね」
「ああ。御伽を口八丁で言いくるめるような奴だ。丁寧に話していたが、何か隠している感じが否めなかったぜ」
城之内と舞は参加者達の集まりで赤羽零児の様子をうかがっていた。
チャチャも彼について、神宮寺が警戒している実業家でその正体は謎に包まれている。
だが短期間で童実野町に進出し、途方もない技術を持っている。
トーナメント参加には彼の正体を掴みたい思いもあった。
「城之内君、舞さん!」
「遊戯!」
そこに遊戯、本田、杏子も現れ合流する。
「城之内! シード権を得てるってマジかよ!」
「ああ。主催者の赤羽零児に昨日そう言われたんだ。遊戯と一緒にな」
「私達は予選からなのにズルいわ」
「アンタ達も参加するの?」
「あたぼうよ! バトルシティじゃ参加できなかったから、力試しをしてみたくてね」
「なら気を付ける事ね。このトーナメントには先のバトルシティ参加者もいるみたいだし」
舞の言う通りで、周囲を見渡すと梶木涼太やエスパー絽場、インセクター羽蛾らが参加していた。
「ダーリン! 私も来ちゃったわ!」
「レベッカ!」
「私ダーリンと戦うために頑張るからね!」
「…近づき過ぎよ!」
遊戯に熱烈なアプローチをするレベッカを杏子は睨みつける。
「…ダイナソー竜崎はいないのか?」
「噂によると、竜崎は行方不明だって聞いてるわ。デュエルの修行に言ったとも言われているけど」
「まあ、アイツがいても大丈夫だ。城之内でも勝てるような奴ならオレでも勝てるだろ!」
本田は自信満々に応えた。
「おっ! 赤羽零児が来たぜ」
部下の中島を連れて赤羽零児が現れる。
「デュエリストの皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。これより我が社主催のデュエル大会を開始します。ルールは…」
赤羽零児が説明に入ろうとした時、
「待ってもらおうか!」
そこに御伽龍児が割り込んできた。
「赤羽零児…! 詐欺まがいの事をして荒稼ぎした金で人々に感謝されて満足か!?」
「誰だね君は?」
赤羽零児はまるで知らないという風の雰囲気で御伽に応える。
「お前のせいで夢も店も奪われた御伽龍児だ!」
「だが店に関しては手打ち金と権利を返したはずだが」
あの後神宮寺の働きかけで赤羽は手打ち金の慰謝料と、店の権利書を御伽に返却していた。最もその時にLDSを運営するのに必要な資金が溜まったので手放したとも言える。
「そんなことでボクの気が収まると思っているのか!? ボクとデュエルしろ!」
御伽龍児は、デュエルディスクを構える。
「しゃ、社長…!」
「ふむ。どうやら交渉の余地はなさそうだ」
赤羽零児も構えようとした時、
「フハハハハハー!」
高笑いと共に頭上からヘリが加工してくる。
そこからデュエルディスクを装備した海馬瀬人が現れた。
「か、海馬社長…!」
「赤羽零児! この童実野町でオレに断りもなく自社のデュエルディスクを販売するなど言語道断! その身の程知らずがどうなるかを教えてくれるわ!!」
「…くだらない。商売は以下に相手の無いメリットを生かし自社の売り上げを伸ばすかのバトルロワイヤル。あなたの許諾をわざわざ得る必要はないはず」
「ふん、少しばかり売り上げが伸びている程度で粋がるな。我が海馬コーポレーションはすぐに追い抜いてやるわ!」
「邪魔をするな海馬社長! これはボクの戦いだ!!」
無視されて苛立つ御伽龍児。これを機にと赤羽零児はアイデアを思いつく。
「海馬社長。ここに来たという事は、あなたもLDSトーナメントに参加するという事でよろしいでしょうか?」
「当り前だ! どれほど雑魚が群がろうとこのオレが蹴散らしてくれる!」
「いえ、流石にあなたほどのお方を予選からと言うのは失礼と言うモノ。そこで、提案ですがそこの御伽龍児を倒していただければ武藤遊戯、城之内克也同様あなたにシード権を与えます」
「何!? なぜオレがそんなことを!?」
「あなたほどの実力者ならそれくらい可能でしょう。それにあの男はゲームクリエイターを自称している程です。相手にとっても不足に無いはず」
「ふん、まあいいだろう。雑魚と並べられるのも心外と言うモノだ。御伽龍児!」
「!?」
「貴様がどれほどの男かは関係ない。だがオレの前に立ちふさがるのなら粉砕するまでだ!」
「くっ…! 赤羽零児め、余計なことを…!」
こうして御伽と海馬のデュエルが始まることになった。
「今回のデュエルでは今大会のルールで行って貰います」
赤羽が言うルールは、LPは8000。先攻プレイヤーはドロー無しのルールで行う。
〈強欲な壺〉、〈天使の施し〉、〈悪夢の蜃気楼〉と言った禁止カードになる事。
生け贄召喚は〈アドバンス召喚〉になり、生け贄は〈リリース〉という単語になる事。
そして融合デッキは〈EXデッキ〉になる事である。
「用語が変わるルールなんて初めてだね」
「コストの無いドローソースはほぼほぼ使えなくなるのか…」
「デッキ構築を変える必要があるのね」
「ふん、どんなルールだろうが関係ない!」
「行くぞ!」
「「デュエル!!」」
「ボクの先攻! 手札から〈速攻の黒い忍者(ブラックニンジャ)〉を召喚!」
〈速攻の黒い忍者〉☆4 攻撃力1700 守備力1200
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
御伽龍児 LP:8000
手札:3
デッキ:35
墓地:0
除外:0
EXデッキ:0
モンスターゾーン:
〈速攻の黒い忍者〉攻撃力1700
魔法・罠ゾーン:
セットカード1枚
「オレのターン、ドロー! 〈X―ヘッド・キャノン〉を召喚!」
〈X―ヘッド・キャノン〉☆4 攻撃力1800 守備力1500
「永続魔法〈前線基地〉発動! 1ターンに1度手札からレベル4のユニオンモンスターを特殊召喚する! 〈Y―ドラゴン・ヘッド〉を特殊召喚する!」
〈Y―ドラゴン・ヘッド〉☆4 攻撃力1500 守備力1600
「モンスターが一気に2体…!」
「バトルだ!〈X―ヘッド・キャノン〉で〈速攻の黒い忍者〉を攻撃!」
「永続罠〈忍法空蝉の術〉を発動! ボクの場の〈忍者〉と名のつくモンスター1体を選択して発動する! 選択したモンスターは戦闘では破壊されない!」
「だがダメージは受けてもらうぞ!」
「くっ…!」
御伽龍児 LP:8000-(1800-1700)=7900
「メイン2,〈Y―ドラゴン・ヘッド〉を〈X―ヘッド・キャノン〉にユニオン状態で装備する! 〈X―ヘッド・キャノン〉の攻撃力・守備力は400アップ!!」
〈X―ヘッド・キャノン〉
攻撃力1800→2200
守備力1500→1900
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
海馬瀬人 LP:8000
手札:2
デッキ:34
墓地:0
除外:0
EXデッキ:6
モンスターゾーン:
〈X―ヘッド・キャノン〉攻撃力2200
魔法・罠ゾーン
セットカード1枚
〈前線基地〉
〈Y-ドラゴン・ヘッド〉:対象〈X―ヘッド・キャノン〉
「ボクのターン、ドロー! 魔法カード〈マジック・プランター〉を発動! 場の永続罠カードを墓地に送りデッキからカードを2枚ドローする! 〈忍法空蝉の術〉を墓地に送りカードを2枚ドロー! 魔法カード〈サモン・ダイス〉発動! ライフを1000払ってサイコロを振る! そして出目によって効果を発揮する!」2
御伽龍児 LP:7900-1000=6900
「ふん、運任せのカードか」
「ダイスロール!」
〈サモン・ダイス〉:出目・5
「出目は5! 5か6が出た時、手札のレベル5以上のモンスターを特殊召喚する! 出でよ〈ゴッドオーガス〉!!」
〈ゴッドオーガス〉☆7 攻撃力2500 守備力2450
「ほお、上級モンスターを出したか」
「更に〈ゴッドオーガス〉の効果を発動! サイコロを3個振ることで出目の合計×100ポイント攻撃力を上昇させる。そして2つ以上同じ出目が揃った時、追加効果を得る! トリプルクエストダイスロール!!」
3つのサイコロが降られ、〈ゴッドオーガス〉の前で止まる。
1:2
2:5
3:2
「1・2の同じで目が出た時の追加効果はこのターン、ゴッドオーガスは戦闘・効果では破壊されない耐性効果だ! 更に出目の合計は9なので900ポイント攻撃力がアップする!」
〈ゴッドオーガス〉攻撃力2500+900=3400
「装備魔法〈風魔手裏剣〉を〈黒い忍者〉に装備! 攻撃力を700ポイントアップさせる!」
〈速攻の黒い忍者〉攻撃力1700+700=2400
「バトルだ! 〈ゴッドオーガス〉で〈X―ヘッド・キャノン〉を攻撃! ダイアモンドブレード!!」
〈ゴッドオーガス〉の剣が〈X―ヘッド・キャノン〉に振り下ろされる。
「その程度の攻撃が通用すると思うな! カウンター罠〈攻撃の無力化〉を発動! 相手モンスターの攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了させる!」
「何!?」
攻撃が空間にできた渦に吸収され、攻撃を封じられる。
「くっ…ボクはモンスターをセットしてターンエンドだ。エンドフェイズに〈ゴッドオーガス〉の攻撃力は元に戻る…」
御伽龍児 LP:6900
手札:1
デッキ:32
墓地:0
除外:0
EXデッキ:0
モンスターゾーン:
〈速攻の黒い忍者〉攻撃力2400
〈ゴッドオーガス〉攻撃力2500
セットモンスター1体
魔法・罠ゾーン:
〈風魔手裏剣〉:対象〈速攻の黒い忍者〉
「オレのターン、ドロー! 〈前線基地〉の効果で〈Z―メタル・キャタピラー〉を特殊召喚召喚!」
〈Z―メタル・キャタピラー〉☆4 攻撃力1500 守備力1300
「〈Y-ドラゴン・ヘッド〉のユニオンを解除して場に特殊召喚する!」
「三体のモンスターがフィールドに…!」
「行くぞ! オレはXYZの3体のモンスターをゲームから除外し、エクストラデッキより〈XYZ―ドラゴン・キャノン〉を特殊召喚する!!」
〈XYZ―ドラゴン・キャノン〉☆8 攻撃力2800 守備力2600
「更に手札の〈サンダー・ドラゴン〉を捨てる事でデッキから2体の〈サンダー・ドラゴン〉を手札に加える! 〈XYZ〉の効果発動! 手札を1枚捨てる事で相手の場のカードを1枚破壊できる! オレは手札を1枚捨て〈ゴッドオーガス〉を破壊する!」
「くっ…! 〈ゴッドオーガス〉!!」
「バトルだ! 〈XYZ―ドラゴン・キャノン〉で〈速攻の黒い忍者〉を攻撃! ハイパーデストラクション!!」
「ぐっ…!」
御伽龍児 LP:6900-(2800-2400)=6500
「御伽龍児! その程度の戦略でクリエイターなど片腹痛いわ! 早々にこのトーナメントから去るがいい!!」
〈XYZ〉の戦略がフィールドを制圧する。