遊戯王DMT―転生したら城之内だった件― 作:Laginera
第68話「最強の初心者・北森玲子」
海馬と御伽のデュエルで会場の熱気はピークとなり、LDSトーナメントは始まった。
予選はランダム総当たり戦であり、2勝したデュエリストが次のトーナメントにすすめる。
「〈ハーピイ・レディ〉で攻撃!」
「〈ジャベリンビートル〉で攻撃!」
「〈フィッシャービースト〉で攻撃じゃあ!」
「ピピピ…〈サイコ・ショッカー〉で攻撃!」
この大会の為にエースを買い直した者、デッキを組んだ者全員が闘志を燃やしてデュエルを進めていく。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―LDSデュエル場
「ランクアップ! いでよ〈レヴォリューション・ファルコン!!〉」
「〈サイバー・ドラゴン・エタニティ〉を召喚!」
LDSが作った地下のデュエル場で黒咲俊と丸藤亮がデュエルをしていた。
「カイザー、黒咲。トーナメント見ねえのか? きっおもしろいぜー!」
十代が2人を誘う。
「断る! この次元のデュエルはどれもレベルが低すぎる。ランサーズ候補と言われている遊戯と海馬ですらあの程度だ。神のカードがある次元と聞いていたが、期待外れもいい所だ。アイツらでは先兵のオベリスク・フォースすら倒せないだろう」
「なら、もし倒せれば実力があるという事か?」
亮が黒咲に尋ねる。
「例えそうだとしても‥‥。あのアムネジアには決して勝てん。…あいつは手を抜いていたがオレが相手にできなかった‥‥! 一方的に蹂躙されたのだからな…!!」
黒咲はエクシーズ次元での戦いを思い出した。
ライバルだと思っていた男も、共に研鑽を続けていた盟友・ユートもアムネジアの前に玉砕した。アカデミアの最も脅威であるのは『アムネジア・リヒター・オメガ』であると彼は感じていた。
「やつはデュエルの腕だけでなく人心掌握も上手い。お前の弟を勧誘したようにな」
「翔は裏切っていない!」
亮は怒鳴るように声を上げた。
「翔はアムネジアに利用されているだけだ!きっと何か理由があるはずだ…! 何か…!」
「黒咲、今のはオレもカチンとくるぜ。翔は誰よりも優しい奴だった。アムネジアの手先になるはずが…」
「だが実際奴は赤羽零王側についた。それを忘れるな」
冷酷な一言を言って黒咲は去っていった。
「十代…。オレ達はこれで良かったのだろうか? アカデミアを、オレ達のデュエルを取り戻すためとはいえ…」
「…カイザー。オレ達だけじゃ赤羽零王には勝てない、確かに黒咲はいけ好かない奴だけど滅茶苦茶強い。オレ達の知らないエクシーズ召喚のエキスパートだ。それに赤羽零時の、ランサーズの力がないと、オレ達のデュエルは取り戻せない」
「ああ…。オレとしたことが弱音を吐いてしまった。こうしている間にもどれだけの被害者が出ているか…! それに…翔を助けなくては…!!」
亮は自分達の選択が本当に正しかったのか迷いがあったが、十代と話してそれを断ち切ろうとしていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
シード権を得ていた遊戯と城之内、海馬は別行動をとっていた。
『城之内君…オレは街を見張るぜ。この状況、君がラーに見せられた未来、そしてオレがイシズによって見せられた未来によく似ている…! 何が何でもその未来は防がないといけない』
『ふん…。オカルトグッズの見せた幻影に踊らされるなど非科学的だな』
遊戯が海馬を説得しようとしたが、結局それは成し遂げれなかった。
城之内はただ待っているのも退屈だったので外でふらついていた。すると…
「あの、城之内克也さんですか?」
おどおどとしたメガネをかけた女の子が城之内に話しかけて来た。
「誰だ?」
「わ、私は北森玲子と言います…! 一応、デュエリストです」
「LDSトーナメントに出場しに来たのか?」
「いえ…。出ようかと迷ってたら遅れて参加できませんでした」
「そうか…。まあ、チャンスはまたあると思うから気を落とすなよ」
「それはそうなんですが、どうしても…私」
「なんだ?」
「城之内さん、私とデュエルしてくれませんか?」
「へっ…?」
北森玲子はしどろもどろながらも理由を話した。
元々引っ込み思案である自分はデッキを作っても誰ともデュエルする機会がなかった。
だが初心者ながらも大きな大会に結果を出したデュエリスト、城之内克也の存在を知りデュエルをしてくなった。
「その、もし城之内さんとデュエルできたら何か…自分を変えれるかもしれなくて」
「うーん…。良くわかんねえけど、いいぜ。今時間あって暇だしな」
「本当ですか!? ありがとうございます!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
会場から離れた空き地で2人のデュエルは始まった。
「「デュエル!」」
「オレのターン! 手札から魔法カード〈レッドアイズ・インサイト〉を発動! 手札・デッキのいずれから〈レッドアイズ〉カードを1枚墓地に送り、デッキから〈レッドアイズ〉魔法・罠カードを手札に加える! オレはデッキから〈真紅眼の鉄騎士 ギア・フリード〉を墓地に送り、〈真紅眼融合〉を手札に加えるぜ! そして〈真紅眼融合〉を発動! オレのフィールド・手札・デッキから必要な素材を墓地に送り、〈レッドアイズ〉融合モンスターの融合召喚を行う! ただしこのターン〈真紅眼融合〉以外での召喚・特殊召喚は出来ない! オレはデッキから〈真紅眼の黒竜〉と〈メテオ・ドラゴン〉を墓地に送り融合する!」
「デッキから素材を墓地に送って融合を…!?」
「出でよ、〈流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン〉!!」
〈流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン〉☆8 攻撃力3500 守備力2000
「攻撃力3500のモンスターを1ターン目で…!」
「更に〈流星竜〉の融合召喚に成功した時デッキから〈レッドアイズ〉モンスターを墓地に送り、元々の攻撃力の半分のダメージを与える! 〈レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン〉を墓地に送り発動! このカードの攻撃力は2800だから半分の1400のダメージを与えるぜ!」
「1ターン目からダメージ…!」
北森玲子 LP:8000-1400=6600
「更に手札から魔法カード〈黒炎弾〉を発動! 場の〈真紅眼の黒竜〉の元々の攻撃力分のダメージを与える!」
「で、ですが〈流星竜〉しか城之内さんの場にいないのでは?」
「わりーな。〈真紅眼融合〉で融合召喚された〈レッドアイズ〉融合モンスターは〈真紅眼の黒竜〉と扱うんだ」
「つまり、〈流星竜〉の攻撃力が私のダメージに!? きゃあああー!!」
北森玲子 LP:6600-3500=3100
「〈真紅眼融合〉を使ったターン、モンスターの召喚は出来ないが、裏守備でセットできる。モンスターを1体セットし、カードを1枚伏せてターンエンドだ」
城之内克也 LP:8000
手札:1
デッキ:30
墓地:7
除外:0
EXデッキ:5
モンスターゾーン:
〈流星竜―ブラック・メテオ・ドラゴン〉攻撃力3500
セットモンスターゾーン:1体
魔法・罠ゾーン:
セットカード1枚
(凄い、これが決闘王国優勝者、バトルシティ準優勝者の実力…! 私も頑張らなきゃ…!)
「私のターン、ドロー! 先ずはモンスターカードをセットします。手札を2枚伏せて魔法カード〈太陽の書〉を発動します」
「〈太陽の書〉?」
「このカードは場のセットされたモンスターを表側攻撃表示にするカードです。よって私は私の場のセットモンスター〈メタモルポッド〉を表側攻撃表示にします」
〈太陽の書〉で玲子の場にセットされた〈メタモルポッド〉が表側攻撃表示に変更される。
〈メタモルポッド〉☆2 攻撃力700 守備力600
「〈メタモルポッド〉のリバース効果を発動します。互いに手札を全て捨ててデッキからカードを5枚ドローします。私は2枚の手札を捨てて5枚ドローします」
「オレは手札を1枚捨てて5枚ドローするぜ」
「更に私は魔法カード〈二重召喚〉を使い、このターン、通常召喚をもう一度行います。私は〈パペット・ルーク〉を召喚します」
〈パペット・ルーク〉☆4 攻撃力1200 守備力1800
「このカードの召喚に成功した時、私のデッキから地属性・戦士族モンスターを1体墓地に送ります。その効果で〈パペット・クイーン〉を墓地に送ります」
「低い攻撃力をカバーしデッキ圧縮か。やるな」
「まだですよ! 私は永続魔法〈戦場の惨劇〉を発動します。このカードはモンスター同士の戦闘が発生した時、ターンプレイヤーはデッキからカードを5枚墓地に送ります」
「デッキ破壊ってことか」
「そうです。更に私は魔法カードを〈手札抹殺〉を発動します」
「何!? 〈手札抹殺〉だと!」
「互いに手札を捨てて、捨てた分だけカードをドローします。私は2枚の手札を墓地に送ります。そして2枚ドローします」
「オレは手札を5枚捨てて5枚ドローだ」
「カードを2枚伏せてターンエンドです」
北森玲子 LP:3100
手札:0
デッキ:26
墓地:8
除外:0
EXデッキ:0
モンスターゾーン:
〈メタモルポッド〉攻撃力700
〈パペット・ルーク〉守備力1800
魔法・罠ゾーン
〈戦場の斬撃〉
伏せカード3枚
「おっと、玲子ちゃんのエンドフェイズに罠カード〈レッドアイズ・スピリッツ〉を発動! 墓地の〈レッドアイズ〉モンスターを1体特殊召喚する! 墓地より〈レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン〉を特殊召喚するぜ!」
〈レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン〉☆10 攻撃力2800 守備力2400
「蘇生カード…!」
(今のターンでオレのデッキは20枚まで削られた。長期戦になると不利だぜ…!)
「オレのターン、ドロー! セットされた〈ランドスターの剣士〉をリリースし、〈人造人間―サイコ・ショッカー〉をアドバンス召喚する!」
〈人造人間―サイコ・ショッカー〉☆6 攻撃力2400 守備力1500
「このカードがある限り罠カードの効果は無効になり、伏せている罠カードを互いに発動できない! 更に〈レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン〉の効果で墓地のドラゴン族モンスター〈真紅眼の黒竜〉を特殊召喚する!」
〈真紅眼の黒竜〉☆7 攻撃力2400 守備力2000
「一気に上級モンスターを…!」
「バトルフェイズ! 〈人造人間―サイコ・ショッカー〉で〈メタモルポッド〉を…」
「待ってください! 〈パペット・ルーク〉がいる限り、攻撃可能はモンスターはこのカードに攻撃しないといけません」
「攻撃制限の効果か、なら〈サイコ・ショッカー〉で〈パペット・ルーク〉を攻撃! サイバーエナジー・ショック!」
〈人造人間―サイコ・ショッカー〉の攻撃が〈パペット・ルーク〉に攻撃を仕掛けるが、その瞬間、攻撃がすり抜ける。
「この瞬間〈パペット・ルーク〉の効果を発動します! 攻撃対象にされた時、墓地のレベル6以上の戦士族・地属性モンスターを選択し、このカードをリリースして特殊召喚し、攻撃をそのモンスターに移し変えます! 墓地の〈パペット・クイーン〉を守備表示で特殊召喚します!」
〈パペット・クイーン〉☆6 攻撃力2200 守備力2500
「墓地のモンスターとの入れ替えだと!?」
「更に〈パペット・クイーン〉の召喚・特殊召喚に成功した場合、墓地のレベル7以上の戦士族・地属性モンスターを特殊召喚します! 私の墓地から〈パペット・キング〉を特殊召喚します!」
〈パペット・キング〉☆7 攻撃力2800 守備力2600
「更にこの効果で〈パペット・キング〉を特殊召喚した時、私の場の全ての地属性モンスターは次のターンのエンドフェイズまで攻撃力を1000ポイントアップさせます!」
〈パペット・キング〉攻撃力2800→3800
〈パペット・クイーン〉攻撃力2200→3200
「オレのターンで一気に特殊召喚してきやがったか…!」
(〈パペット・キング〉…。〈手札抹殺〉で墓地に送ったのか…!)
「更に〈サイコ・ショッカー〉は守備表示の〈パペット・クイーン〉を攻撃します。こちらの守備力が高いので、上回った反射ダメージを与えます!」
「くっ…!」
城之内克也 LP:8000-(2500-2400)=7900
「だが他のモンスターの攻撃が残っている! 〈流星竜―メテオ・ブラック・ドラゴン〉で〈メタモルポッド〉を攻撃!」
「墓地の〈超電磁タートル〉の効果を発動します! このカードをゲームから除外する事でバトルフェイズを終了させます!」
「くっ…! オレはメイン2に入りカードを2枚セットしてターンエンドだ」
「エンドフェイズに〈戦場の惨劇〉の効果を発動します。モンスター同士の戦闘が行われたので城之内さんはデッキの上からカードを5枚墓地に送ってもらいます。更にエンドフェイズに速攻魔法〈月の書〉を発動して〈メタモルポッド〉を裏守備表示に戻します」
「くっ…!」
城之内克也 LP:7900
手札:3
デッキ:14
墓地:18
除外:0
EXデッキ:5
モンスターゾーン:
〈流星竜―ブラック・メテオ・ドラゴン〉攻撃力3500
〈レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン〉攻撃力2800
〈人造人間―サイコ・ショッカー〉攻撃力2400
〈真紅眼の黒竜〉攻撃力2400
魔法・罠ゾーン:
セットカード2枚
「私のターンドロー! 〈メタモルポッド〉を攻撃表示に変更します。そして互いに手札を全て墓地に送りデッキからカードを5枚ドローします!」
「オレは手札を3枚捨てて5枚ドロー!」
「私は1枚捨てて5枚ドローします。更に〈メタモルポッド〉をリリースして〈無敗将軍 フリード〉をアドバンス召喚します」
〈無敗将軍 フリード〉☆5 攻撃力2300 守備力1700
「魔法カード〈魔法石の採掘〉を発動し、手札2枚を墓地に送り墓地の魔法カード〈手札抹殺〉を回収します。更に永続魔法〈強者の苦痛〉を発動し、相手の場のモンスターは全てレベル1つにつき攻撃力を100ポイントダウンさせます!」
〈流星竜―メテオ・ブラック・ドラゴン〉
攻撃力3500-(100×8)=2700
〈レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン〉
攻撃力2800-(100×10)=1800
〈人造人間―サイコ・ショッカー〉
攻撃力2400-(100×6)=1800
〈真紅眼の黒竜〉
攻撃力2400-(100×7)=1700
「くっ…!」
「バトルフェイズです。〈パペット・キング〉で〈流星竜―メテオ・ブラック・ドラゴン〉に攻撃します!」
城之内克也 LP:7900-(3200-2700)=7400
「くっ…。だが〈流星竜―メテオ・ブラック・ドラゴン〉の効果で墓地から通常モンスター〈メテオ・ドラゴン〉を守備表示で特殊召喚する!」
〈メテオ・ドラゴン〉☆6 攻撃力1800 守備力2000
攻撃力1800-(100×6)=1200
「続いて〈パペット・クイーン〉で〈レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン〉を攻撃です!」
「ちいっ…!」
城之内克也 LP: 7400-(3200-1800)=5000
「〈無敗将軍 フリード〉で〈人造人間―サイコ・ショッカー〉を攻撃します!」
「くっ…!」
城之内克也 LP: 5000-(2300-1800)=4500
「メイン2に魔法カード〈手札抹殺〉を発動します! 互いに手札を全て捨ててデッキから捨てた手札と同じ枚数のカードをドローします。私は手札を3枚捨てて3枚ドローします!」
「オレは手札を5枚捨てて5枚ドローだ」
この〈手札抹殺〉で城之内のデッキは残り4枚まで削られた。
「カードを1枚伏せてターンエンドです。エンドフェイズに〈戦場の惨劇〉の効果でデッキから5枚のカードを墓地に送ります。そして全てのモンスターの攻撃力が元に戻ります」
北森玲子 LP:3100
手札:2
デッキ:15
墓地:14
除外:1
EXデッキ:0
モンスターゾーン:
〈パペット・キング〉攻撃力2800
〈パペット・クイーン〉攻撃力2200
〈無敗将軍 フリード〉攻撃力2300
魔法・罠ゾーン
〈戦場の斬撃〉
〈強者の苦痛〉
伏せカード3枚
(私の伏せカードはモンスターの攻撃に反応する〈聖なるバリアーミラーフォースー〉、戦闘破壊されたモンスターを手札を捨てる事で蘇生させる〈命の綱〉、そして万能カウンター罠〈神の宣告〉。これで城之内さんの手札が5枚あっても対応できます。城之内さんのデッキは残り4枚…。バトルすれば〈戦場の惨劇〉の効果で残りのデッキを墓地に送り、カードが引けなくなって私の勝ち…!)
「流石だな玲子ちゃん。デッキ破壊とバトルの両方を取り入れたデッキなんて始めて戦ったぜ。結構デュエル歴も長いのか?」
「いえ…本格的に始めたのは3か月前です」
「3か月前? それでここまで戦えるなんてすごいじゃねーか!」
「あ、ありがとうございます。だけど安心しました」
「安心?」
「その…このデッキで初めてデュエルした時、相手に『デッキ破壊なんて卑怯だ』って言われて…。もしかしたら城之内さんにも不快な思いをさせてるんじゃないかって不安だったんです」
「そうか…」
原作・アニメに置いてデュエルモンスターズの殆どはビートダウン。モンスター同士の戦闘を行い、ライフを削るのが主流になっており、デッキ破壊やバーン、特殊勝利、ロックデッキなどは好まれない傾向にある。
だが人によって得意なデッキは異なるので、戦術を否定するのはデュエルモンスターズの可能性を否定する事に繋がる。
「オレは卑怯だって思わない。デュエルモンスターズの戦術はデュエリストの数だけ存在するんだ。得意な戦い方だって人によって違う。だから玲子ちゃんは何も悪くねえし、前に進むことを恐れちゃいけねえ」
「前に進む事…」
「ああ。オレだってデュエル始めた時は良くわかんねことだらけだし、勝つために色々なカードを入れていた。卑怯者呼ばわりされることだってあった。だがそう言う経験があって今のオレがあるんだ」
「…はい! ありがとうございます」
「それじゃあ行くぜ、オレのターンドロー! 魔法カード〈ハーピィの羽根箒〉を発動! このカードの発動時、相手の場の魔法・罠カードを全て破壊する!」
「…! カウンター罠〈神の宣告〉を発動します! ライフを半分払って魔法・罠・モンスターの召喚、特殊召喚のいずれかを無効にします! 〈ハーピィの羽根箒〉の発動を無効にします!」
北森玲子 LP:3100/2=1550
「かわされたか。オレは伏せていた罠カード〈墓荒らし〉を発動! 相手の墓地の魔法カード1枚をオレの手札に加え、使用した場合2000ポイントのダメージを受ける。オレは玲子ちゃんの墓地から〈魔法石の採掘〉を手札に加える」
「〈魔法石の採掘〉を!?」
「そしてオレは〈魔法石の採掘〉を発動、手札を2枚墓地に捨てて、墓地の魔法カードを手札に加える!」
城之内克也 LP:4500-2000=2500
「オレは墓地の〈黒炎弾〉を手札に加える! そしてこのカードを発動! 〈真紅眼の黒竜〉がいる時に発動し、元々の攻撃力分のダメージを与える!」
「ああっ…!」
(〈神の宣告〉でライフを減らしたのが裏目に!)
「きゃあああー!!」
北森玲子 LP:1550-2400=0
「…負けました」
(〈羽根箒〉をもう一度回収して、バトルする事も出来たはず‥‥。だけど城之内さんはあえて〈黒炎弾〉を使って、デュエルはモンスター同士でバトルするだけじゃないって教えてくれたんだ…!)
「城之内さん、ありがとうございました。このデュエルを元に次は勝って見せます」
「おお、オレも負けないぜ。お互い頑張ろうな」
「はい! それでよければ連絡先を教えてくれませんか…?」
「え?」
城之内は北森玲子と何気ない日常のデュエルを楽しんでいた。