フリーザ、ヒーローになる ~宇宙の帝王がワンパンマン世界に墜ちた結果~ 作:&劉
兄弟決戦が始まる少し前。フリーザ・コーポレーション第七宇宙支部では、これから起こる戦闘とはまったく別の意味で厄介な交渉が進められていた。
「サイタマさんを、貸し出せ?」
社長室の椅子へ深く腰掛けたフリーザは、正面の大型モニターを眺めながら眉をひそめた。画面の片側にはメタルナイトの無人機が映り、もう片側にはカプセルコーポレーションの研究室が表示されている。
ブルマは作業台へ軽く腰を預け、その少し後ろではベジータが腕を組んでいた。話を始める前から機嫌が悪いことだけは、遠く離れたフリーザにも十分伝わってくる。
『言い方はともかく、そういうことだ』
メタルナイトの無機質な声が返ってきた。
「なぜ、あなたからそんな話が出てくるのです?」
『カプセルコーポレーションとの技術取引を成立させるためだ』
フリーザの眉が僅かに動いた。メタルナイトとカプセルコーポレーションは、どちらも地球の科学技術を代表する存在ではあるものの、その得意分野はかなり異なっている。
メタルナイトが得意とするのは無人兵器、巨大建造物、都市防衛設備、大規模な量産技術といった分野だった。一方のカプセルコーポレーションは、物質圧縮、宇宙航行、重力制御、エネルギー機関から日用品に至るまで、技術体系そのものの幅が異常なほど広い。
両者が手を組めば巨大な利益が生まれる。その程度のことはフリーザにも分かっていた。
『問題は、現状では向こうの方が技術的に優位な分野が多いことだ』
「ずいぶん素直ですね」
『事実を否定しても技術は進歩しない』
「その点だけは気が合いますね」
モニターの向こうでブルマが肩をすくめると、メタルナイトに代わって口を開いた。
『で、こっちは技術を渡してもいいんだけど、一つ条件があるのよ』
「それがサイタマさん?」
『正確には、ベジータの修行相手』
「おい!」
背後からベジータの怒声が飛んだが、ブルマは少しも気にしていなかった。
『何よ。あんたが「あのハゲとは一度本気でやってみたい」って言ったんでしょうが』
「余計なことまで言うな!」
フリーザの口元が、ゆっくりと吊り上がる。
「ほう」
「笑うな、フリーザ!」
「笑っていませんよ」
「その顔で言うな!」
ブルマは二人の応酬を完全に無視し、そのまま話を続けた。
『あなた、サイタマって人とずっとスパーリングしてるんでしょ? 一回くらいベジータにも付き合ってもらえばいいじゃない』
「サイタマさんは、わたくしの会社の備品ではないのですが」
『分かってるわよ。ちゃんと本人の了承を取って』
「でしたら、最初から貸し出すなどと言わないでください」
『形式はどうでもいい。条件を飲め。会社側にも十分な利益がある』
メタルナイトが割り込むと、フリーザの視線が僅かに鋭くなった。単なるブルマの思いつきなら断るところだが、メタルナイトがここまで言う以上、それなりの見返りがあるらしい。
「サイタマさんを、わざわざベジータさんの修行へ回すだけの利益が?」
『ある』
その言葉と同時に、モニターへ新しい資料が表示された。最初に映し出されたのは、何の変哲もない小惑星が宇宙空間を漂う映像だった。
『カプセルコーポレーションの物質圧縮技術を、我々が持つ異星技術と組み合わせる』
「それで?」
『理論上、小惑星規模までなら携行可能な圧縮状態へ移せる』
フリーザはすぐには返事をしなかった。聞き間違いではないことを確認するように数秒だけ画面を見つめ、それからゆっくり口を開く。
「もう一度」
『小惑星をカプセルへ収納できる可能性がある』
今度は、フリーザも明確に興味を示した。それを見たブルマが、少し得意げに笑う。
『まだ実験段階だけどね。さすがに普通の惑星を丸ごと入れるのは無理。でも小型天体なら、重力や大気を調整した訓練用フィールドとして加工できるかもしれない』
「つまり、宇宙の適当な場所から小型天体を仕入れて、サイタマさんとの修行場として保有できる?」
『そういうこと』
フリーザの頭には、すぐに月面で行ってきたサイタマとの修行が浮かんだ。二人が本気に近いところまで出力を上げるたびに大地が抉れ、巨大なクレーターが増え、地形そのものが書き換えられていく。
それだけなら別に構わないのだが、地球の天文学者が騒ぎ、月面の変化についてニュースになり、そのたびに誰が修繕費を負担するのかという、実にどうでもよく、それでいて会社としては放置できない話まで持ち上がる。最初から訓練専用の小天体を何個か確保してしまえば、それらの問題をほぼ全て無視できる。
「……悪くありませんね」
『まだある』
画面が切り替わり、今度は巨大宇宙船の設計図が表示された。従来の星間航行船とは明らかに構造が異なり、船体中央には宇宙と宇宙の間を移動することを前提にした巨大な機関部が描かれている。
『第六宇宙との航路データ、カプセルコーポレーションの宇宙船技術、こちらの大型建造技術、そしてお前が保有している異星文明の基礎技術を統合する』
「まさか」
『宇宙と宇宙を定期的に往来できる大型船を建造する』
その瞬間、フリーザの表情が変わった。それは単なる高速宇宙船ではなく、人員も資材も設備も技術も、必要なら武力さえも、宇宙の壁を越えて大規模に運べる移動拠点になり得る。
『完成すれば、別宇宙への支部展開も現実的になる』
メタルナイトの説明を聞きながら、フリーザの頭の中では別の地図が広がり始めていた。第六宇宙と第七宇宙だけではなく、その先にある全ての宇宙へフリーザ・コーポレーションを広げる未来である。
文明へ技術を流し、交易路を整備し、危険な勢力を排除し、人間レベルそのものを引き上げる。かつては惑星を征服して価値を付け、必要な相手へ売却していたが、今度は宇宙そのものへ会社を広げていけばいい。宇宙間航行はキューブで可能ではあるが、積載可能量に限度があるうえ一つしかない。大型船さえできてしまえばそれらの問題は解決する。
しかも、利益は会社の拡大だけではない。もし各宇宙でフリーザ・コーポレーションの存在そのものが人間レベルの維持や向上へ欠かせなくなれば、破壊神でさえ簡単にはフリーザを排除できなくなる。
自分を消せば宇宙そのものが損をする。そこまで状況を作ってしまえば、少なくとも「気に入らないから消す」という一方的な関係ではなくなり、場合によっては立場すら逆転しかねない。
「……なるほど」
フリーザの顔へ、いつもの嫌な笑みが浮かんだ。
「それは、とても面白そうですね」
ベジータがその顔を見て露骨に眉をひそめる。
「何を企んでいる」
「経営計画ですよ」
「昔から貴様がその顔をしている時は、大抵ろくでもないことを考えている」
「失礼ですね」
フリーザは椅子から立ち上がり、しばらく設計図を眺めた後で答えを出した。
「よろしいでしょう」
『交渉成立?』
「サイタマさん本人が了承するなら、ベジータさんとの修行へ行っていただきます」
「フン、はじめからそうしろ」
ベジータがそっけなく言った。
「どれほどのものか、俺が相手をしてやる」
「逆では?」
「何だと?」
「いえ、何でもありません」
『じゃあ決まりね』
ブルマが通信を切ろうとした瞬間、フリーザが笑顔のまま口を開いた。
「ただし」
『何よ?』
「ベジータさんが壊れても、保証はいたしませんよ」
「フリーザ!!! き――」
ベジータの怒声が最後まで届く前に通信が切れ、社長室へ静けさが戻った。大型モニターに残ったのは、メタルナイトの無人機だけである。
『ジェノスには?』
「まだ言いません」
『なぜだ』
「サイタマさんを貸し出す、などという説明だけを聞けば、まず間違いなく面倒なことになります」
『合理的だ』
「でしょう?」
その日の夕方、フリーザはサイタマ本人へ事情をかなり簡略化して説明した。技術取引だの宇宙間航行船だのという部分を長々話しても、途中で聞いていなくなることは分かっていた。
「サイタマさん。ベジータさんと一度、修行していただけませんか?」
「ベジータ?」
「髪の尖ったサイヤ人です」
「ああ」
サイタマは数秒だけ考えた。
「強い?」
「かなり」
「じゃあいいよ」
交渉は十秒ほどで終わった。なお、ジェノスにはまだ知らせていない。
◇
そして現在、荒野を震わせる二つの黄金が真正面から激突していた。ゴールデンフリーザとゴールデンクウラが互いの右拳をぶつけ、その衝突点から生まれた衝撃波が巨大な輪となって大地を駆け抜ける。
地表が数メートル沈み込み、周囲の岩山は表面から削り取られ、遥か上空の雲まで一瞬で吹き散らされた。観戦者たちの中で、二人の腕の細かな動きまで完全に追えているのは悟空くらいだった。
「おお……」
最初の一瞬だけは、拳と拳が完全に均衡しているように見えた。黄金の気が互いを押し潰そうと軋み、接触点の周囲では空間そのものが震えているように見える。
フリーザの笑みが僅かに深くなった。
「なるほど」
その直後、均衡が崩れた。
「!」
フリーザの身体が後方へ弾き飛ばされる。タツマキの目が動き、ピッコロも僅かに眉を寄せた。
空中で何度も回転しながら数百メートル吹き飛ばされたフリーザは、岩山へ激突する寸前で強引に姿勢を立て直した。一方のクウラは追撃せず、拳を突き出した姿勢のまま悠然と弟を見ている。
「どうした、フリーザ。四か月前の余裕はどこへ行った?」
マスクの奥から響く低い声を聞きながら、フリーザは右手を軽く振った。真正面から力比べをしてみた結果だけで、兄がどこまで伸びたのかは十分理解できた。
「これは……予想以上ですね」
そう言いながらも、フリーザは笑っていた。指先へ気を集めると、数十発の気弾を一斉に放つ。
大小の光弾がクウラへ殺到し、その隙間を縫うようにフリーザの指先から赤い閃光が伸びた。
「キィエエエエ!!」
クウラは最初の気弾を僅かに首を傾けてかわし、続く数発も身体を滑らせるような動きで外していった。デスビームが頬のすぐ横を通過した時には、すでにフリーザとの距離を一気に潰している。
「遅い!」
「ぐっ!」
クウラの膝がフリーザの腹へ深く突き刺さった。肺から空気が強制的に押し出されるが、クウラはそこで攻撃を止めず、膝を腹へめり込ませた姿勢のまま二人の身体を前方へ加速させる。
進行方向には巨大な岩盤があった。
フリーザの背中から叩きつけられた岩壁全体が轟音とともに陥没し、蜘蛛の巣状の亀裂が周囲へ広がっていく。フリーザの身体が僅かにぐらついたところへ、クウラは組んだ両拳を頭上から振り下ろした。
「がっ……!」
ハンマーナックルをまともに受けたフリーザは、ほぼ垂直に地面へ叩き落とされた。落下地点の大地が爆発し、巨大なクレーターの中心へ黄金の身体が沈み込む。
「まだだ!」
クウラは間髪を入れずに追い、そのまま急降下した。倒れたフリーザの腹部へ拳を真正面から叩き込み、衝撃でクレーターがさらに大きく抉れる。
「がはっ!」
黄金の唇から赤い血が飛んだ。
その光景を見て、タツマキの表情が険しくなった。
「フリーザが……」
アマイマスクも何も言わず戦場を見つめていた。四か月前、通常形態のフリーザは最終形態へ変身したクウラを人差し指一本で止め、その指を僅かに押し出しただけで戦闘不能寸前まで追い込んでいる。
その相手が今はゴールデンフリーザを真正面から押し込み、一方的に殴りつけていた。四か月という時間で起きた変化としては、あまりにも大きい。
「四か月で、ここまで……」
ピッコロの額にも冷たい汗が浮かんでいた。
ただし悟空の表情だけは少し違った。クウラの成長には明らかに驚いているものの、それでもまだ楽しそうに笑っている。
次の瞬間、地面へ倒れていたフリーザが姿を消した。
数キロ上空へ一瞬で移動した黄金の姿を追い、クウラも間髪入れず急上昇する。
「逃げるか!」
フリーザは答えなかった。
代わりに、その姿が空のあらゆる場所へ増殖したように見えた。高速移動によって生まれた残像は十、数十、やがて百近くまで増え、上下左右からクウラを包囲する。
移動するたびに空気が遅れて破裂し、不規則な衝撃音が荒野へ降り注いだ。アトミック侍にはどれが本物なのか判別できず、金属バットも目で追うことを早々に諦めたように舌打ちする。
「速すぎんだろ……」
フラッシュだけは必死に視線を動かしていた。それでも途中から位置を見失い、僅かに表情を歪める。
「……見えない」
ピッコロの額にも冷たい汗が浮かんでいる。完全に追跡できているのは、やはり悟空くらいだった。
だがクウラは動かなかった。
空中に浮かんだまま微動だにせず、四方八方へ広がった弟の残像を完全に無視している。
「ここです!!」
背後から声が飛んだ。
クウラは何も変わらない。変わらないまま後ろへ拳を出した。
「ぐっ!」
振り返りざまの裏拳が、現れたフリーザの顔を正確に捉えた。顔を大きく弾かれたところへ、クウラはすぐさま両拳を組んでハンマーナックルを背中へ叩き込む。
フリーザが斜め下へ猛烈な勢いで吹き飛ばされた。
しかし、クウラはそれより速い。
「捕まえたぞ」
吹き飛ばされているフリーザへ追いつき、腹へ拳を深々と突き刺す。フリーザの身体が拳の上で一瞬止まったところで片腕だけで持ち上げ、そのまま頭上へ掲げた。
「落ちろ!」
クウラは弟の身体を地面へ叩きつけた。轟音とともに先ほどより遥かに大きな粉塵が空高く舞い上がり、荒野の一角が完全に見えなくなる。
ピッコロの頬を冷たい汗が伝った。
「……化け物め」
その言葉がクウラを指したのか、それとも今なお致命傷に至っていないフリーザまで含めたものなのか、本人にもよく分からなかった。
クウラは地上へ降りず、上空から粉塵に覆われた巨大クレーターを見下ろしていた。しばらくして、その視線がゆっくり横へ動く。
「孫悟空」
「ん?」
悟空が顔を上げる。
クウラは弟の倒れた場所から悟空へ指先を向けた。
「弟を倒した後は、貴様だ」
荒野が少しだけ静かになった。
悟空は数秒だけクウラを見つめ、それから口元をにやりと吊り上げた。
「いやー」
「何だ」
「多分そんなことはねえと思うぞ」
クウラの目が細くなる。
「何?」
タツマキも腕を組んだまま口を開いた。
「私もそう思う」
「貴様まで何を――」
「あんた、あいつのこと全然分かってないわね」
タツマキは顎で粉塵の向こうにあるクレーターを示した。
アマイマスクも静かに同意する。
「同感だ」
クウラがそちらへ顔を向ける。
「フリーザという男は、本当に追い詰められた時より、まだ何かを残している時の方が、むしろ派手にやられているように見えることがある」
その横ではジェノスの視線が、最初からクレーターへ固定されたままだった。
「気が消えていない」
直後、粉塵の中心から巨大な黄金の光柱が天へ突き上がった。
「!」
クウラが振り返る。
凄まじい気の柱が雲を貫き、大気を押し退け、荒野そのものを黄金色へ染め上げる。周囲を覆っていた粉塵はその余波だけで一瞬にして吹き飛ばされた。
クレーターの中心には、フリーザが立っていた。
ただし、先ほどまでとは身体つきが明らかに違う。肩、胸、腕を中心に全身の筋肉が大きく膨れ上がり、黄金の肉体へ極めて密度の高い気がまとわりついている。
それでいて、かつて初めてゴールデンへ到達した頃のように力を無駄に垂れ流してはいない。巨大な力を保持しながら、その大半を肉体の内側へ押し込めるように制御している。
フルパワーゴールデンフリーザ。
フリーザは口元から流れた血を親指で拭い、その赤い色を一度だけ眺めてから、上空の兄へ笑みを向けた。
「素晴らしいですよ、兄さん」
「何?」
フリーザはゆっくり宙へ浮かびながら、珍しく何の皮肉も含めず事実を認めた。
「通常のゴールデンでは、あなたの方が上です」
その場にいた者たちの間へ、僅かな静寂が生まれた。
クウラの口元がマスクの下で吊り上がる。
「ようやく理解したか」
「ええ。ですから――」
フリーザの全身を覆っていた黄金の気が、さらに圧縮された。先ほどまで天へ噴き上がっていた巨大なオーラが身体の表面へ吸い込まれるように小さくなり、見た目の派手さとは反対に、その場を満たす圧力だけが増していく。
「ここからが本番ですよ、兄さん」
今度はクウラの気が爆発した。
「本番だと?」
ゴールデンクウラの黄金の光が、フリーザの気に染められた荒野を再び塗り返していく。大気が鳴り、遠く離れた岩山が、二人の身体に触れられてすらいないのに崩れ始めた。
「思い上がるな、フリーザ!」
クウラが両腕を大きく広げる。
「この世でオレにかなう者などいない! オレが――宇宙最強だ!」
フリーザの笑みがさらに深くなる。
「そうですか」
「何がおかしい!」
「いえ。その台詞を聞くのも、ずいぶん久しぶりだと思いまして」
「貴様!」
フリーザがゆっくり構えを取った直後、二人の姿が同時に消えた。
悟空の目が僅かに開く。
次の瞬間、荒野の中央で二つの右拳が真正面からぶつかった。
再び轟音が響き、衝撃波が地平線まで一気に駆け抜ける。
しかし今度は、どちらの身体も飛ばなかった。
クウラの拳とフリーザの拳は、完全に中央で止まっている。黄金の気が互いの領域へ食い込み、大地を沈ませ、上空の雲を吹き飛ばしても、二人の足場だけは一歩も後退しない。
「な……」
クウラの目が僅かに見開かれた。
対するフリーザは笑っている。
「ようやく、五分ですね」
右拳へさらに力を込めても、クウラは押し返されない。兄の側も同じように力を増し、二人の拳の間で新たな衝撃波が弾けた。
「面白い……!」
クウラの口元も吊り上がる。
二人はほぼ同時に拳を引き、間髪入れず次の一撃を放った。二つの黄金が再び真正面から激突し、今度もどちら一方だけが退くことはなかった。
四か月前、兄は弟の人差し指一本へ届くことすらできなかった。ところが四か月後、クウラは通常のゴールデンフリーザを明確に越えるところまで自分を鍛え上げた。
そして、その四か月をただ待っていたわけではないのはフリーザも同じだった。兄が追いつくまでの間に、弟は黄金そのものの出力と使い方をさらに磨き上げている。
兄と弟。
互いのプライドを賭けた戦いは、ここからようやく本当の意味で始まる。