ドラゴンクエストⅥの世界に転生した一般転生者もの 作:ロクモン
俺の名前はシリウス。
赤毛の美少女魔法使いバーバラと月鏡の塔を目指す旅人さ。
今はバーバラと連携の確認の為に、魔物と戦闘中だ。
「かえん斬り!」
目の前で腕を組んで立つ《ちんもくのひつじ》に炎を纏わせた一撃を放つ。
かえん斬りはゲームだと耐性のない敵に1.3倍のダメージを与えられる技だ。
かえん斬りは分類的にはギラ系であるので、ギラへの耐性がない《ちんもくのひつじ》には効果的なのだ。
「メラ!」
かえん斬りを放ち隙ができた俺に《ヘルホーネット》が針を突き刺そうと突撃してくるが、バーバラがその側背からメラを放つ。
火球が《ヘルホーネット》に直撃すると、《ヘルホーネット》はメラで身体を焼かれ苦しみながら消滅した。
「はぁ!」
それを横目に《ちんもくのひつじ》に斬り上げで追撃をかけると、《ちんもくのひつじ》は仰向けに倒れ消滅した。
「ナイス!流石だなバーバラ!」
「イェーイ!」
差し出されたバーバラの拳にコツッと拳を合わせて応じる。
パーティを組んだばかりにしては悪くない連携が出来たのではないだろうか?
バーバラも最低限装備は整えた方がいいだろうと、道中拾っていた【いばらのムチ】といつも持ち歩いている【いのりのゆびわ】を預けている。
【いのりのゆびわ】は祈りを捧げるとMPを回復することが出来るという、長い旅で宿が見つからない時や、ダンジョン探索をしている時に頼りになるアイテムだ。
「魔力量は大丈夫か?不安になったら遠慮せずに使うんだぞ」
「うーん、本当にいいの?」
そう言ってバーバラは手元の指輪を見つめる。
「これって貴重な品なんじゃないの?そんなにポンポンと使っちゃって良いのかなって」
「ダイジョブダイジョブ」
まあ、なんども使っていると壊れてしまうのだが。
在庫ならいくらでもあるから問題はないのだ。
【まほうのせいすい】と違って空き瓶が袋を圧迫することもないし、ロンガデセオという街でとあるゲームに勝てばいくらでも回収ができるから壊れてもなんの問題もないさのさ。
勝てば良いのだから実質タダで手に入るといっても過言ではないのだ。
魔物の落とし物を回収したら、再び森の中を進む。
バーバラは意外にも運動が出来るタイプみたいで、歩きづらい森の中を軽快に進んでいく。
「バーバラはレイドックには立ち寄ったことはあるのか?」
「レイドック?ああ、あの大きなお城がある街の事?」
「行ったよー、大きな街なら1人くらい見える人がいるんじゃないかなって思って行ってみたんだけど」
「なんとなく気配を感じ取ってくれる人は居ても見える人は居なかったなぁ」
「犬とか猫とか魔物にはしっかり認識されるのに。なんでなんだろうね」
そういうと、バーバラは少し顔を俯かせた。
やはり、誰にも認識されないのは辛いんだろうな。
俺がもし誰にも姿が認識されないまま、この世界に放り出されたのならきっと耐えられなかったはずだ。
なにより、彼女は記憶喪失中なのだ。
精神的に、相当キツかったであろうことは容易に想像することができる。
「姿がみんなにも認識出来るようになったら、一緒に街を散策しようか」
「教会の側に、美味しいパン屋さんがあってな?あそこの焼きたての塩バターパンは最高なんだ」
「うん、楽しみにしてるね!」
月鏡の塔の攻略を終えたら、夢占い師の元に連れて行ってあげよう。
勇者との合流を待つと言っても、そもそも勇者が下の世界のレイドックにやってくるのがいつの事かなんてわからないし、それまでこの娘に辛い思いをさせ続けるのも可哀想だ。
どうやって上の世界の人間の姿を下の世界の人間に見えるようにしたのか、記憶にモヤがかかっていてイマイチ思い出せないのだが、あの婆さんならきっとなんとかしてくれるはずだ。
下の世界のレイドックに着いたぜ•••。
スライムカーリングが懐かしすぎて先に進まないんですけどぉぉ!
中古のDSにタッチペンが付いてないから素手でやってるんですけど、
難しすぎるんですけどもぉ!