スタンド攻撃か!?
※本日2話目です。お気をつけ下さい
てことでついに解禁
ちなみにシリアスは死にました
『仕方がないのぅ……まぁそれでも我が主だ。存分に働らいてやろうぞ』
その言葉と共に、目の前に一人の少女が舞い降りる。
鋭い眼光だが、なんかその、傲慢な態度がその笑顔に出ている。
そして黒いドレスは、マスターであるノーランドとは対になっているかのようだ。
本当に出てくると思わなかったノーランドは、驚愕半分、出て来れるんやんけ。という感情半分でせめぎ合い、呆けた顔で立ち尽くしていた。
「お前が……俺のエンブリオ……かッ!?」
『!?』
突如、衝撃。
急に割られて驚愕の【ブローチ】。
これには【竜鱗】も苦笑い。
当たり前だ。
普通に【デミドラグワーム】は目の前にいるし、そんなお約束が通じる知能までは持ち合わせていないのだから。
吹っ飛ばされる哀れなマスター。
そして名を伝える前に飛ばされてしまった自身のマスターに顔が固まるエンブリオ。
そして草葉の陰から落胆し嘆く虫たち。
勢いよく木に激突するが、そんなのお構いなしにキレ散らかすノーランド。
「チクショウめ!今めっちゃ良いところだったんだぞ!クソッ!」
「そうだぞ!やっと妾の出番だというのに!台無しのしよったなデカ虫風情がッ!」
キレる〈マスター〉と〈エンブリオ〉。
何言ってるのか理解できないため、再度突撃してくる【デミドラ】。
なんだコイツら。
「走れ!マスター!」
「言われなくてもッ!」
追突、爆散。
【デミドラ】が突っ込んだことで、木の破片が矢のように降り注ぐ。
それを回避し、【デミドラ】の周りを駆ける。
「クソッ!どこかで回復しないと…」
「いいや、逆にするでない」
「ハァ? なんでさマイ〈エンブリオ〉よ」
「それはな、《
彼女は言う。
「我が固有スキル《
彼女の目が真っ直ぐに貫く。
「絶対に攻撃し続けるのだ。でなければ、時を待たずして、其方が先に《
「???」
ノーランドは理解できない。という表情で固まっていた。
そりゃそうだ。
なんせ説明が曖昧すぎるのだから。
「ええいこの……それ貸せぃ!ふんッ!」
「あっおまっ!俺のメイス!」
彼女はノーランドのメイスをひったくり、地面に叩きつけて土埃で視界を遮り、メイスを投げて音をだし、【デミドラ】の気を違う方向へと誘導した。
そしてノーランドの手を引き、木の裏へと身を隠させる。
「良いか?《
そうしてスキルの効果を説明される。
「それと、これだけは気をつけねばならん。
なんてことを言われ、ノーランドは驚愕の顔になる。
「…ピーキーすぎないか、それ…」
「仕方がないだろう。死に際の“現状”、圧倒的なステータス差がある“現状”、それを逆手にとるためのスキルなのだ。それに、攻撃しても強化倍率は上がっていくのだ、安心せい。分かったら、ほら、戦え。二人を追いかけねばだろ?」
そうだ。
もう見えはしないが、ステータス上ではミリアーヌは生きている。
だとしても安心はできない。
レイは生きているだろうか?
不測の事態を考え、一刻も早く加勢に行った方がいいだろう。
「だけど……武器なくなったが?」
「
その言葉と共に、彼女は、純白のメイスへと変身する。
禍々しい模様は、まるで彼女の傲慢な笑みを象徴するかのように、渦巻いている。
『よいか?攻撃を止めても、必ず3秒以内には再度攻撃するのだ。でなければ、効果は途切れ、どのみち“ムカデ”に殺されるぞ』
「分かった……いくぞ!《
瞬時に、足が速く……なりすぎている。
不味い、制御がッ!
『それでよい……そのまま突き進め!』
「…!あぁ!」
突如、火花が散る。
純白のメイスと、【デミドラグワーム】の外骨格がぶつかる悲鳴だ。
しかし、その一瞬の攻防の結果は、明らかだ。
『GIGYAAA!!!??』
外骨格は砕け、崩れかけている。
そしてその間にも、ノーランドは反対側へと走り去り…
「足ィ!!」
間接を捉え、右側の節足を数本砕き壊す。
圧倒的な筋力と速度からなる打撃は、あらゆるものを破壊せんとブチ壊していく。
『GIGIGIEEEEEEE!!!!!』
無論、【デミドラグワーム】もやられてばかりではいられない。
しかし。
『GIEEE!!!??』
速い。
それに巨体では、足元や背中を飛び回り、走り回るノーランドを捉え切れない。
そしてその間にも、追撃は続いていく。
-300
-300
-350!
-300
【デミドラグワーム】はすでに、なす術がなかった。
攻撃をしようにも当たらず、目視をもできないため。
そのうち【デミドラ】は、光のカケラとなり世界へと消えていったのであった。
訪れる静寂。
役1分半にもなる戦いは、ノーランドの一方的な暴力により決着がついたのだった。
そして、効果が終了したと同時に、疲労感がノーランドを襲う。
「……か、勝った…!」
「よくやった。と、褒めてやろうぞ、我がマスターよ」
「傲慢なやつだな……それで? お前が俺の〈エンブリオ〉なんだろう?」
メイスから人型へ戻った彼女に、語りかける。
すると嬉しそうに歯を見せ笑い、彼女は俺の前にたち、宙で足を組んで見下ろしてきた。
「妾こそはイドラ。〈エンブリオ〉、TYPE:メイデンwithアームズのイドラ。貴殿の心と肉と魂から生まれたモノぞ」
彼女は……イドラは口を吊り上げて笑いかける。
「よろしく頼むぞ? 我がマスターよ」
To be continued
レイくんには、ネメシスの《カウンター・アブソープション》があったから話す余裕があったけど、イドラちゃんにはないからね、防御スキル。
そりゃ吹っ飛ばされるよね。
[オマケ]
【望蜀魔姫 イドラ】
TYPE:メイデンwithアームズ
能力特性:成就
モチーフ:クトゥルフ神話に登場する外なる神の一柱 “イドラ”
紋章:玉座に座する女神
形状:白く禍々しいメイス
ジャイアントキリング:『現状』
望蜀:一つの望みがかなうと、さらにその上を次々と望むこと。人間の欲望にきりがないことのたとえ。
↓イドラちゃんイメージ
【挿絵表示】
なんという傲慢そうな顔だ…!