目が覚めたらアブソルだった件…いや、なんで!?   作:W297

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18話 2匹の選択

「お待たせしました!ロゼリアとイーブイは元気になりましたよ!」

 

「ありがとうございます!」

 

 ターフタウンのポケモンセンターで、ユウリはジョーイさんから2匹を受け取る。

 

「…ロゼ」

 

「ブイッ!」

 

 玲さんと祐希の2人はそうユウリに感謝を告げる。

 

「2人とも、良かったね」

 

 そして、2匹は俺たち3匹の方にやってくる。

 

『…もう体は大丈夫なのか?』

 

『うん、迷惑かけたわね。

 

 もう大丈夫よ』

 

『私も!

 

 久々に体の痛みとか無くなったよ…』

 

 玲さんと祐希は蒼真の言葉にそう返していく。

 

『…にしても、ホントに玲さんと祐希なんだよな?』

 

 俺がそう聞くと、玲さんは『玲でいいわよ、白斗くん』と返してくる。

 

『改めて、白斗くん、穂乃花、後ついでに蒼真も。

 

 …久しぶりね。花森玲よ』

 

『うん、3人とも久しぶり!

 

 新島祐希だよ!』

 

 2匹はそう自己紹介してくる。

 

『…俺だけついでにって、なんでだよ玲』

 

『だってそんなもんで良いでしょ、アンタは』

 

『ひでえ!?』

 

 玲が蒼真とそう会話していく中、祐希が俺と穂乃花の元に駆け寄ってくる。

 

 …うん、イーブイになってるっていうのもあるけど、仕草がかわいい。

 

『2人も姿は変わってるけど、雰囲気は人間の時から変わってないね』

 

『祐希こそ!イーブイに変わっちゃったけど、何も変わってないよ』

 

『…ああ、玲もそうだけど、蒼真から『玲と祐希じゃねえか?』って言われたら納得したよ』

 

 そう話していると、蒼真は『それで2人とも、どうするんだ?』と2人に話していく。

 

『どうするんだって、どういうことよ?』

 

『これからどうするんだってことだよ。

 

 ずっとあの4番道路でここまで過ごしてたんだろうけど、またあそこに戻るのか、それとも…、俺たちと一緒に来るか』

 

 そう蒼真が話すと、玲は『結構悩んでる』と返してくる。

 

『この世界に来てからずっとあそこにいたから愛着がないわけじゃないけど、3人がいるって分かったのなら着いて行ってもいいんじゃないかな…って思ってるの』

 

『うん。知ってる人私たちだけしかいないのかな…って思ってたからさ。

 

 …でも、一気に2人も入ったら迷惑にならないかな?』

 

 そう話す祐希に俺は『大丈夫だろ』と言い切る。

 

『ユウリはそんなこと気にする奴じゃねえよ。むしろ、誘ってくれるんじゃねえのか?

 

 俺たちとしてはもちろん歓迎するし、玲と祐希なら尚更。

 

 ユウリも最近は新しい仲間も探しているみたいだし、俺たちと仲が良いってなればちょうどいいと思うぜ』

 

 俺がそう話していると、ジョーイさんと話していたユウリがこっちに来る。

 

「…ロゼリアとイーブイ。

 

 これからどうするの?

 

 あそこで過ごしたいなら、また連れていくけど…」

 

 ユウリは屈みこんで俺たちの目線に合わせた後、「もしよければなんだけどさ」と続けてくる。

 

 

 

「2人とも、私のポケモンにならない?」

 

 

 

 ユウリはそう2匹に話した。

 

「…あ、いやなら全然大丈夫だよ!

 

 でも、私のポケモン達と仲もいいみたいだし…。

 

 …私も、新しい仲間探しているんだ。この子たちは頼りになるけど、それでもいつかは限界来るだろうし。2人が来てくれるならありがたいけど…」

 

 ユウリがそう話した後、祐希が玲に話しかける。

 

『玲、この人に着いて行こうよ。

 

 蒼真や白斗、穂乃花もいるんだし。

 

 安心できそうだよ?』

 

『…そうね、祐希がそう言うならそうしよっか。

 

 あのままあそこにいるのも結構しんどくなってきたしね』

 

 玲と祐希はそう話した後、玲は片膝をつき、祐希はユウリのちょこんと前に座る。

 

「…2人とも、一緒に来てくれるの?」

 

「…ロゼ」

 

「ブイッ!」

 

 2匹はユウリの言葉に対して首を縦に振る。

 

「ありがとっ!それじゃ…」

 

 ユウリはバッグの中から、モンスターボールを2個取り出す。

 

「これからよろしくね、ロゼリア、イーブイ!」

 

『…それじゃ、行こっか祐希』

 

『うん!』

 

 玲と祐希がそう顔を見合わせた後、2匹はそれぞれのボールのボタンを押す。

 

 2匹の姿は光に包まれ、ボールの中へと吸い込まれていった。

 

 ボールはユウリの手の上で3回揺れた後、そのまま動きが止まる。

 

「…ありがとね、私を選んでくれて」

 

 ユウリは動きが止まったボールを見てそう呟く。

 

『…5人もいるってなったら、結構騒がしくなるね』

 

『ああ、それにユウリの選択も増えるってことだし。

 

 バトルで誰を出すとか、いい悩みになってくれるだろうな』

 

 まあ祐希は色々な進化先があるとはいえ、2匹が入ったことで全体的にバランスはよくなってきてる。

 

『…でも、このチームのエースは私だから。

 

 2人が入ってきても、譲るつもりはないよ』

 

『おーおー、流石だなエース様は。

 

 俺もこのまま1番手を譲るつもりはないけどよ』

 

 …ここまでのユウリの戦い方を見ていると、何となく戦い方は分かってきた。

 

 流れとしては、まず俺が出て場を荒らす。そして最後のポケモンは穂乃花で真っ向勝負。

 

 使い方を見ても、穂乃花をエースとしてみているのは間違いないし、おそらくターフタウンのジムに関しても、ダイマックスを使うとしたら穂乃花が使うだろう。

 

(…でも、初めてのジム戦か…。

 

 楽しみだな)

 

 俺はポケモンセンターの窓から見えるターフスタジアムを眺めながらそう思っていた。

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