春休みに入ってからというもの、C&Cの任務やらセミナーの手伝いやらで何だかんだ外へ出る日が続いていたので、朝から何の予定も入っていない今日はかなり貴重だった。目覚ましをかけずに起き、適当に朝食を済ませてからベッドへ戻り、端末で動画を流しながらぼんやり天井を眺める。内容なんて半分も頭に入っていないが、休日というものはこれくらい無為に使ってこそ価値があると思う。
昼になったら何を食べようか。このまま外へ出ないなら冷蔵庫の残り物で済ませてもいい。そんなことを考えているうちに机の上の端末が震え、画面に表示された名前を見た瞬間、私は反射的に顔を背けた。
ユウカさんだった。
別にユウカさんからの連絡が嫌なわけではない。ただし、休日の午前中、それも事前の約束なしにかかってくるユウカさんからの電話となれば、話は別である。
一度目は見なかったことにした。二度目も耐えた。それでも三度目まで鳴り始めたので、さすがに緊急かもしれないと思って通話を取る。
「もしもし。大小路です」
『ハヤテ、今どこ?』
「寮ですけど」
『今日、何か予定ある?』
予想通りの聞き方だった。私はベッドの上に転がったまま、天井を見上げる。
「今のところ忙しいですね」
『嘘。絶対暇でしょ』
「動画を見るという重要な予定が」
『コユキが逃げたの』
「……またですか」
『またよ!』
通話越しでも分かるほどユウカさんが疲れていたので、私は諦めて身体を起こした。
このところ、黒崎コユキという生徒を探してミレニアム中を走り回る機会が妙に増えている。
以前セミナーの予算へ勝手にアクセスして騒動を起こして以来、コユキさんはセミナーの預かりとなっていた。普通ならそこで多少は大人しくなるものだと思うのだが、あの人には一般的な反省期間というものが存在しないらしい。電子ロックを掛ければ何故か開け、アクセス権限を制限すれば本人にも説明できないような手順で突破し、こちらが対策を追加するたび、それを新しい遊びだとでも思っているかのように抜け道を見つけてしまう。
特に暗号や認証周りになると酷い。こちらが必死に仕組みを聞いても「こうしたら開きそうだったので!」くらいの説明しか返ってこないくせに、結果だけはきっちり突破している。そのうえ本人は脱出した後も大人しく散歩をするような性格ではなく、ハッキングへ手を出したり、金を動かしたり、挙げ句の果てにはその金を運試しへ突っ込んだりする。
そうして問題が発覚するたび、ユウカさん達が捜索に駆り出される。そして何故か最近、その捜索要員の中に私がかなり高い確率で含まれていた。
「そろそろ私、セミナーからコユキ手当を貰ってもいいんじゃないです?」
『私だって欲しいわよ、そんなもの!』
「今回は何を?」
『今のところは脱走だけ。朝確認したら本人がいなくて、監視用の認証も全部突破されてたの。持ち出された予算は確認されてないけど、放っておいたら何するか分からないから』
「なるほど」
『私は前に出入りしてたカジノを確認する。ノアにも別の場所を見てもらってるから、ハヤテは他をお願いできる?』
「分かりました。適当に見てみます」
『その適当で今まで何度か見つけてるのが腹立つのよね……。とにかく、見つけたらすぐ連絡して。あとお金を使おうとしてたら止めてね』
「了解です」
通話を切ってから、私はしばらく部屋の中を見回した。せっかくの休日なので外へ出たくない気持ちはまだ残っているが、ユウカさん一人に押しつけて二度寝するほど薄情でもない。
着替えようとして、少し考える。
この前の買い物で私服は大量に増えた。増えたのだが、今日はショッピングモールへ遊びに行くわけではない。コユキさんを回収して帰るだけだ。
結局、いつもの大きめのパーカーとスウェットパンツに落ち着いた。
アカネさん達が見たら何か言われそうだが、今日はいないので問題ない。
◇
コユキさんの行き先を真面目に予想し始めれば候補はいくらでも出てくる。カジノはユウカさんが見に行くと言っていたし、商業区やネットカフェのような人の多い場所はノアさん達も確認するだろう。今回は予算へ手を出した形跡がないということなので、何か大きなことを企んでいるというより、単純に監視されているのが嫌になって遊びに出た可能性の方が高い気がした。
そうなると、私なら人の少ないところを選ぶ。
以前、任務帰りに見かけたミレニアム郊外の古いゲームセンターを思い出した。中心部の大型店と違って設備は少し古く、立地も良くない。わざわざ逃げた人間を探す場所としては優先順位が低そうだった。
交通機関を乗り継いで向かってみると、春休みだというのに店内はそれほど混んでいなかった。古い筐体から流れる電子音とメダルのぶつかる音を聞きながら奥へ進み、これでいなかったら昼飯だけ食べて別の場所へ向かおうと考えていたところで、見覚えのある桃色の髪が視界に入った。
いた。
しかも隠れる気がまるでない。
大型のメダルゲーム機の前で、コユキさんは椅子から半分立ち上がりながら画面を凝視していた。手元にはかなりの量のメダルが積まれていて、何かの抽選演出が始まるたびに身体ごと左右へ揺れている。
「来ます、来ますよぉ……ここです! 私の豪運が火を吹く時が!」
派手な音とともにルーレットが回転する。コユキさんは両手を握り、神に祈るような顔で結果を待っていた。
止まった。
大当たり。
「にっははははー! 見ましたか!? これが黒崎コユキの実力――って、うわぁぁぁっ!?」
後ろから画面を覗き込んでいた私に気づいた瞬間、それまでの勝ち誇った顔が綺麗に崩れた。
「どうも」
「ハ、ハヤテ先輩!? な、ななな、なんでここにいるんですか!?」
「ゲームセンターに来たので」
「そういう意味じゃありませんよ! ユウカ先輩ですか!? ユウカ先輩に言われて来たんですね!?」
椅子から飛び上がったコユキさんの目が、露骨に店の出入口へ向く。このまま走り出したところを捕まえてもいいのだが、追いかけるのも面倒なので、私は空いたばかりの隣の椅子へ腰を下ろした。
「逃げないんですか?」
「え?」
「今ならまだ間に合いますよ」
「いやいやいやいや! それ絶対罠ですよね!? 私が走り出した瞬間捕まえるやつです!」
「別に追いませんよ。疲れるので」
疑いの目を向けられたが、私は気にせずゲーム機へメダルを一枚入れた。さっきコユキさんが大当たりさせたばかりなので、機械の中にはまだ派手な演出が残っている。
「これ、面白いんです?」
「……面白いですよ?」
「じゃあ一枚ください」
「今の私のなんですけど!?」
「あとで返します」
「メダルをどうやって返すんですか!」
「増やせば」
「そんな簡単に増えたら苦労しませんよ!」
言いながらも、コユキさんは逃げなかった。どうやら私が本当に取り押さえるつもりがないと分かってきたらしく、警戒しながら再び隣へ座る。
私は適当にボタンを押す。ルーレットが回り、当然のように外れた。
「駄目でしたね」
「ハヤテ先輩、分かってませんねぇ。こういうのは当たるか外れるか分からないからいいんですよ!」
「外れたのに楽しそうですね」
「次は当たるかもしれないでしょう? 自分じゃどうにもできないところで、どっちに転ぶか待つのが面白いんです!」
なるほど。いかにもコユキさんらしい。
本人は得意げに次のメダルを投入し、何の根拠もなく「今度こそ来ます!」と宣言した。結果は見事に外れ、さっきまでの笑顔が一瞬で消える。
「そんなぁ!? 絶対今の当たりでしたよぉ!」
「当たりではなかったから外れたんじゃないです?」
「夢がない! ハヤテ先輩には夢がありません!」
「メダルゲームに夢を託してないので」
次は私が入れてみる。小当たり。
コユキさんが悔しそうにこちらを見る。
その次はコユキさん。何もなし。
「びえぇぇぇん! さっきまであんなに調子良かったのにぃ!」
「店内で泣かないでください」
「ハヤテ先輩が来てから運が逃げたんですよ!」
「人のせいにし始めた」
それから二人でしばらく同じゲームを続けた。妙に当たりを引いては大騒ぎし、調子に乗って賭ける枚数を増やした途端にまとめて失い、また泣く。本人の感情がゲームの結果と直結しているので、横で見ている分にはかなり面白かった。
最初のうちは私がいつ連行に切り替えるのか気にしていたコユキさんも、三十分ほど経つ頃には完全に忘れたらしい。大当たりが出るたびこちらの肩を叩いて報告し、外れるたびに「今のは機械がおかしいです!」と抗議している。
その勢いが少し落ちたのは、手元のメダルが最初と同じくらいまで戻った頃だった。
「……ハヤテ先輩」
「何です?」
「本当に、怒らないんですね」
画面を見たまま言うので、私もそちらを向かなかった。さっきまでなら何でも大声で話していたのに、急に声が小さくなったせいで、周囲の電子音がやけに大きく聞こえる。
「別に、私が走り回らされるくらいなら気にしてませんよ。もっと面倒な人達の相手をしてた時期もありますし」
「もっと面倒な人達?」
「昔の話です」
「気になります!」
「気にしないでください」
中学時代の話を始めると長くなるので流す。コユキさんも気になったらしいが、今日は珍しくすぐには食いついてこなかった。
「でも」
私は手元のメダルを一枚弄りながら続けた。
「予算を勝手に動かしたり、人のシステムへ侵入したりするのは駄目です。そこは前にも言いましたよね」
「……はい」
「できるからってやっていいわけじゃないです」
「分かってますよぉ」
少し不満そうな声だったが、いつものように「でも」と理屈を並べる気配はなかった。本人なりに思うところはあるらしい。
「その……私のせいで、ハヤテ先輩も何回も探しに来てるじゃないですか」
「そうですね」
「ユウカ先輩も毎回すっごく怒りますし」
「怒ってますねぇ」
「ノア先輩も笑ってますけど、あれ絶対ちょっと怒ってる時の笑顔ですし……」
「よく分かってるじゃないですか」
コユキさんは筐体の縁へ顎を乗せ、そのまましばらく黙り込んだ。反省していると言うにはまだ怪しいが、少なくとも自分が周りを振り回していることくらいは理解しているようだった。
「私に謝らなくてもいいですよ」
「え?」
「今回、一番心配してるのはユウカさんですから。朝からカジノまで探しに行ってますし、謝るならそっちにしてください」
「……怒られますよね」
「それはもう、確実に」
「帰りたくなくなってきました……」
「でも帰るんでしょう?」
「ハヤテ先輩、こういう時だけ冷たくないですか!?」
さっきまで沈んでいたのが嘘のように顔を上げたので、私は思わず笑った。
「じゃあ、あと一回だけやります?」
「えっ、いいんですか!?」
「これで終わり。終わったら帰ります」
「にははっ! そういうことなら、最後に大当たり出して気持ちよく帰りましょう!」
コユキさんが残っていたメダルを景気よく投入する。
数分後。
「びえぇぇぇぇん! 全部なくなりましたぁぁぁ!」
「帰りますよ」
「最後くらい勝たせてくださいよぉ!」
私に言われても困る。
結局、メダルを綺麗に使い切ったコユキさんと一緒にゲームセンターを出た。捕まえたわけでも、帰るよう説得したわけでもない。ゲームが終わったので私が立ち、それを見たコユキさんも当たり前のようについてきただけだった。
◇
店を出てしばらく歩いたところで、隣から盛大な腹の音が聞こえた。
私は前を向いたまま何も言わなかったが、コユキさんの方が耐えられなかったらしい。
「……今の聞きました?」
「何のことです?」
「ハヤテ先輩!」
「聞かなかったことにしたのに」
「それはそれで恥ずかしいんですよ!」
時間を見ると、昼はとっくに過ぎている。私もまだ何も食べていなかったので、近くにあったファストフード店へ入ることにした。
「今日は私が出しますよ」
「本当ですか!?」
さっきまで恥ずかしがっていた人間とは思えない速さで顔が輝いた。
「好きなの頼んでください。常識的な範囲で」
「にははっ! じゃあ遠慮なく――このセットに追加でポテトとナゲットとパイと、それからこっちの期間限定の――」
「常識的な範囲って聞こえてました?」
「まだ上限金額聞いてません!」
「そういうところだけ頭回りますね」
結局、大きめのセットにサイドメニューとデザートまで追加された。C&Cで貯まった金があるので大した出費ではないが、奢ると言われた瞬間にここまで遠慮を捨てられるのは一種の才能だと思う。
向かいの席へ座ったコユキさんは、ハンバーガーを一口食べただけで随分幸せそうな顔をした。そういえば朝からゲームセンターにいたのなら、まともな食事を取っていない可能性がある。
「コユキさん、朝ご飯何食べました?」
「ちゃんと食べましたよ!」
「何を?」
「チョコのお菓子です!」
「それを朝ご飯に分類するのは無理がありますね」
「糖分は頭に必要なんですよ?」
「昨日の夜は?」
「カップ麺でした!」
「昼は?」
「えーっと……ポテチ?」
思ったより酷い。
本人は何故私が黙ったのか分からないらしく、ハンバーガーを頬張りながら首を傾げている。
「コユキさん、自分でご飯作らないんです?」
「作れますよ! お湯沸かしたり!」
「それを料理の代表にしないでください」
「じゃあ電子レンジも使えます!」
「どんどん不安になってきましたね」
ユウカさん達が忙しい時は何か買ってきてくれるらしいが、それ以外は本人任せ。その結果が菓子、カップ麺、菓子というわけだ。
私はポテトを一本食べながら少し考えた。春休みの間は寮にいることが多いし、予定がなければ自分で何か作る。一人分と二人分で手間が倍になるわけでもない。
「春休みの間なら、うち来てもいいですよ」
コユキさんの動きが止まった。
「……何しにです?」
「ご飯食べに」
「えっ、本当に!? 毎日!?」
「何で一瞬で毎日になったんですか」
「だって春休みの間って言いましたよね!?」
「常識的な頻度でお願いします。あと条件ありますからね」
私が指を立てると、コユキさんも姿勢を正した。先ほどより明らかに真剣である。
「部屋の端末を勝手に弄らない。鍵を勝手に開けない。私の口座には絶対触らない。賭け事に私のお金を使わない。これ守れます?」
「もちろんですよ! 私を何だと思ってるんですか!」
「ここ最近全部やってる人」
「私の信用がない!」
「自分でなくしたんでしょう」
コユキさんは「うぅ」と唸ったものの、すぐに気を取り直したらしい。デザートの包みを開けながら、今度は何を作れるのか、肉は出るのか、甘いものはあるのかと次々質問を始める。
どうやら来ること自体は確定したらしい。
「その前に、今日帰ったらユウカさんにちゃんと謝ってくださいよ」
「…………」
「聞こえました?」
「聞こえないです!」
「元気よく嘘つかないでください」
「だって絶対怒られるじゃないですかぁ!」
「心配させたんだから仕方ないでしょう」
コユキさんは机へ突っ伏して「びえぇぇん」と情けない声を出した。数時間前には監視を突破して一人で逃げ出していた人間と同一人物には見えない。
◇
セミナーへ戻った後については、それほど語ることはない。
私が「見つけました」と連絡するより先に本人を連れて帰ったものだから、最初こそユウカさんは安心した顔をした。
ただ、コユキさんがゲームセンターで遊んでいたこと、私が見つけた後もすぐには連絡せず一緒にメダルゲームをしていたこと、そのまま昼食まで食べてきたことが順番に発覚するにつれて、表情がどんどん険しくなっていった。
「ハヤテ。見つけたら連絡してって、私言ったわよね?」
「言ってましたね」
「どうして連絡しなかったの?」
「忘れてました」
私は正直に答えた。
ユウカさんが頭を抱える。その隣ではコユキさんがこっそり逃げようとしていたので、パーカーの襟を掴んで止めた。
「どこ行くんです?」
「ちょ、ちょっとお手洗いに!」
「さっき行ったでしょう」
「急に行きたくなったんです!」
「コユキ」
ユウカさんに名前を呼ばれた瞬間、コユキさんの肩が跳ねた。観念して私の手から離れ、しばらく床を見つめた後、いつもの勢いとは違う小さな声で謝る。
「……ごめんなさい、ユウカ先輩。勝手に出て、その……心配かけました」
ユウカさんも怒鳴り続けるつもりはなかったらしい。大きく息を吐いてから、次から外へ出たいならまず相談すること、勝手に認証を突破しないことを言い聞かせている。
「はい……」
「あと予算にも触らない」
「はい……」
「カジノにも勝手に行かない」
「はい……」
「返事だけはいいのよね、あなた」
「反省してますよぉ!」
「本当に?」
「本当です! たぶん!」
「最後の一言!」
結局また怒られていた。
私は少し離れたところでその様子を眺めていたが、ふとコユキさんがこちらを振り返る。
「そうだ、ハヤテ先輩! 明日は何時に行けばいいですか?」
「明日?」
「ご飯ですよ!」
もう来る気だった。
「昼くらいなら」
「やったぁ! にははっ、何が出ます?」
「来てからのお楽しみで」
「お肉がいいです!」
「人の話聞いてます?」
そこでユウカさんが怪訝そうな顔をしたので、事情を説明する。
コユキさんの食生活があまりに酷かったので、春休み中は暇な日に私の部屋で食事をさせることにした。それだけの話だったのだが、ユウカさんは何故か同情するような目をこちらへ向けた。
「……ハヤテ、本当にいいの?」
「一人分増えるくらい大したことないですよ」
「そうじゃなくて」
「?」
「まあ、いいわ。たぶんすぐ分かるから」
何が分かるのだろう。
翌日の十一時半。
インターホンが鳴った。
『ハヤテ先輩ー! お腹空きましたー!』
翌日は来なかったものの、その次の日にはまた現れ、さらに翌日もやって来た。
数日もすると、こちらが「今日来ます?」と確認する前に『行きます!』と連絡が飛んでくるようになり、気づけば部屋にはコユキさん用の食器が一つ増えていた。冷蔵庫には本人が気に入った飲み物が入り、棚には「また遊ぶので置いておきますね!」と言って勝手に残していったゲームまで並んでいる。
今日も夕食を作っている間、コユキさんは私のベッドの上へ転がり、端末で何かの動画を眺めていた。
「コユキさん」
「なんですかー?」
「最近、随分くつろいでません?」
「にははっ! もう慣れましたから!」
「ここ私の部屋なんですけど」
「知ってますよ?」
何の疑問も持っていない顔だった。
ユウカさんが言っていたのは、こういうことかもしれない。
私は二人分の夕食を皿へ盛りながら、まあ春休みの間くらいならいいか、と考える。
「コユキさん、ご飯できましたよ」
「はーい!」
ベッドから飛び起きたコユキさんが、当然のように自分の食器が置かれた席へ向かう。
コユキ係という呼び方が、いよいよ冗談ではなくなってきた気がした。