休暇が終わり、俺はデスクワークに追われていた、悠真は何とかやってくれるがやはりあのキツネだけは仕事をやってくれない、そのせいで俺が代わりに仕事をするという自体に発展してしまっている。
「頑張っているな、ダスター」
「誰のせいで頑張らないといけないのか考えた方がいいですよ」
昼食でルミナスクエアの火鍋を雅と食べ、帰ろうとしたとき、インカムから声が聞こえる。
「こちら治安局の朱鳶、対ホロウ六課に救援を要請します!」
「どうした朱鳶、なにかあったのか」
雅が淡々と状況を聞く、その姿はいつもとは違い、少し凛としていた。
「青衣先輩が率いた部隊が犯罪組織のアジトがあるホロウで行方不明になっているそうで…」
なるほど、行方不明か…だが治安局の人間で構成された部隊が普通行方不明になるわけがない、これは少し大変なことになりそうだ。
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「先輩、エーテリアスの数が以上です!」
「分かっているセス坊、それに先ほど見たエーテリアス、ただ者ではないな…」
「どうしましょう先輩…」
「朱鳶達を待つしかなかろう、それまで何とか持ちこたえるぞ」
─────────────────────────── 俺達は目標のホロウに着く、エーテリアスを退治するが、人の痕跡が一つもない。
「人っ子一人いないな…」
「ああ…何かおかしい」
「そんな…!」
朱鳶は唇を噛みながら、周りを見渡す。
すると後ろからプニプニと音がする、これは…!
「やっほーみんなごめんね、ちょっとイアスの調整してたら遅れちゃった!」
「リン!?」
「一応プロキシにも依頼をしておいた」
「助かる、これでホロウの中の安全は担保されたと行っていい…」
「ちょっと褒めすぎだってー!」
めっちゃ嬉しそうだなこの人
「でも不思議だね、ボンプアイズを使っても人の手がかりはないし…」
機械のエーテル探知でも反応しない、ん?これは?裂け目の後?なんでこんな所に?、!、そうだ裂け目だ!
「作戦があります!」
「なんだ、言ってみろ」
「俺ならホロウデータを使って目標の近くまで裂け目を作ってワープできるかもしれません」
「でもどうやってその場所のホロウデータを…」
朱鳶が問いかける、確かにそうだ、ホロウなんてほぼ無限に続いている…
「そこは大丈夫だよ!青衣さんは機械だから、私に直接映像を送ってそこからホロウデータを読み取ることができる!」
「なるほど、ではそれで行こう」
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待機すること10分後…青衣から映像が送られた、リンが解析を始める。
「分かったよ!ここは…零号ホロウ!?」
なんだって!?なぜだ、なぜこんなホロウから零号ホロウに…いや…まあ理論上はいけなくもないが…
「どうして零号ホロウなんかに…」
「とにかく行きましょう!」
さて、ここからは賭けだ、俺はエーテリアスの力を制御できるようになって、ある程度エーテルを制御できる、この座標から特定して…エーテルを歪ます…!
「できた!」
目の前には裂け目が作られた、不完全で少し小さいが人一人は入る大きさだ。
「…小さいな」
「文句あるなら閉めますよ」
そう言う冗談を交わしながら何とか潜入に成功する。
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「セス坊…無事か…」
「そう言う青衣先輩が一番大丈夫じゃないでしょう!」
目の前にいるのは巨大な宙を浮くバケモノ、ニネヴェともう一つ、見たこともない、スタイリッシュな形をした謎のエーテリアスだった。
ニネヴェの攻撃が2人に襲いかかる。
「クソ!…………あれ?」
セスと青衣が空へ浮かぶ、間一髪エーテリアスの力を使い助け出す。
「大丈夫ですか?」
危なかった…この小さいのが青衣ってやつで、このネコのシリオンがセスか…
「エ、エーテルの翼!?」
まあビックリするのも仕方ない…2人を地面に下ろす
「お二人とも!大丈夫ですか?」
「ああ…大丈夫じゃが対ホロウ六課まで用意するとは…しかもここまでどうやって…」
雅はニネヴェを見て。
「話す余裕はないぞ、む…キサマとは一度やったな、ニネヴェといったか…こやつは私一人で任せろ…」
「じゃあ俺と朱鳶さんは横のエーテリアスですかね…」
「あの横のエーテリアスとは戦ってはだめだ!あいつには「知能」がある!」
セスが叫ぶ、何?知能だと?一体どういう…
「ダスターさん!」
その時、謎のエーテリアスが俺に向かって攻撃してくる。
朱鳶が間一髪のところで助けてくれた。
「す、すまない!」
「来ますよ!」
その瞬間、エーテリアスが消えた。
その時、ニネヴェと戦っていた雅のところから急に出てくる。
「なっ…!」
雅は謎のエーテリアスに首を絞められ、ギリギリと音を立てながら締め付ける。
「ぐっ…!」
「雅!」
助けようと空へ飛ぶがニネヴェに落とされる。
「ぐっ…不味い…このままでは雅が…」
その時、雅の刀がダスターの目の前に落ちる。
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「なあ雅、その刀ってお前しか使えないのか?指紋認証があるけど」
「ああ…この刀は特別製でな…虚狩る戎具と言ったほうが早いか…」
虚狩る戎具、レミエールのと同じ奴か、なるほど…
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勝つには…これしかない…!
俺は雅の刀を持ち、指紋認証をエーテル侵食で無理矢理こじ開けた。
「俺が壊れてもいい…だから…助けてくれ!虚狩る戎具!」
その時、意識が途絶えた。
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「ここは…」
真っ暗だった…何もない、何も聞こえない…苦しい…。
その時、様々な人の悲鳴、泣き声、喜怒哀楽全てが詰まった様な声が頭の中に響き渡る。
「なんだ、これ…」
その時、体から狐火が燃え広がる。
「うわあああ!!」
熱い、熱い、熱い、なんだこれは!体がこの刀を持つことを拒否しているみたいだ。
「誰だ、刀を持つものは…」
声が聞こえる、男でも女でもない中性的な声。
「ほう、星見家以外の人間が持つとは、まあいい、その体も心も支配してやろう!」
「ぐぅ…!」
ここまでとは思わなんだ!虚狩る戎具!
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何分、いや、何時間が経っただろうか、狐火は消え代わりに声が聞こえてきた。
「キサマ、何者だ、ここまでやって支配できないとは、よほど精神が強いと見た、いいだろう…さて、何のようだ、申してみろ」
「刀を使わせてほしい、頼む、代償は支払う」
「ほう、代償とな、この刀を使う意味、分かっているだろうな?」
「分かっているさ、虚狩る戎具のことは、それで死んだ奴は見てきた!」
「ふん、面白いやつだ、いいだろう!だが後悔するなよ!代償は
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体が軽い、羽根のようだ、力も有り余ってる。
謎のエーテリアスの腕を切り落とし、雅を助ける。
「ダ、スター、それは。」
「雅、あとで返すからな」
腰に刀をつけ後ろを向き、パエトーンのところまで行く。
「パエトーン、俺が今から裂け目を作るから全員を連れて逃げろ」
「ダスター、君はどうするの?」
「俺はあの二体と戦う」
「だめだよ!ダスターを見放しにするなんてそんなの!」
「いいから聞け!ニネヴェはともかく、あのもう一つのエーテリアス、あいつはヤバい!雅が居れば何とかなるが、今はこれだ、俺らが何人集まろうが一緒なんだよ!」
「それにダスター、その刀は…」
「大丈夫だリン、必ず帰るさ、さぁ!行け!」
リンはみんなを連れて裂け目の中へ入っていった。
ニネヴェと謎のエーテリアスがダスターに襲いかかる。
「さて、始めようか…!」
俺も裂け目に入って逃げてもよかったが、コイツらは今ここでやらないと大変なことになる、そういう確信がある。
まずはニネヴェからだ、攻撃を翼で防ぎ、カウンターを食らわす、その時、横から謎のエーテリアスがニネヴェを守ろうと前へ出る、この動き、普通のエーテリアスじゃまずできない…まさか!
「お前…
エーテリアスの腕と刀がぶつかる。
「正解」
エーテリアスから声が聞こえた。
「君やっぱ頭いいね、一瞬で見抜くなんて、ニネヴェ、戻っていいぞ」
ニネヴェが帰っていく、コイツ…エーテリアスを操れるのか?
「さて、
「言っておくが、負ける気はしない」
腰につけた刀が輝いていた。
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「リン、どういうことだい?ダスターが一人で戦いに行ったって言うのは?」
「お兄ちゃん、助けにいかないと!ダスターがほんとに死んじゃう!それに、ダスター、雅さんの刀を…」
「何だって!?まずいな、もし戦いに勝ったとしてもダスターが無事である保証はないぞ…」
「一応雅さん達はH.A.N.Dの方で看病してるんだけど…」
「分かった、僕も伝手に協力を要請してみるよ」
「ありがとう、お兄ちゃん」
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「どうした!そんなものか!」
エーテリアスの攻撃が続く、ダスターは受け身で立ち回っているが、力に押されつつあった。
「ふんっ!」
攻撃の瞬間、懐へ入り込み袈裟斬りをする、刀で切られたところが冷えて固まっていく。
「これが虚狩る戎具、さすがだ、俺の再生が追いつかない…」
エーテリアスは虚狩る戎具に関心していた。
「お前らの目的はなんだ!治安局の部隊を連れ込んだのもお前らの仕業だろう!」
「勝ったら俺のことは教えてやるよ、だが詳しいことは知らない、
するとエーテリアスの体がどんどん削れていく、そして残ったのはコアを丸出しにした姿だった。
「馬鹿なのか、コアを出すなんて…」
「馬鹿はキサマだ!」
目の前からエーテリアスが消える、いや…消えたんじゃない…速すぎて見えないだけだ…なるほど体を軽くして移動速度を上げたか…
集中しろ、感じろ…!
上手く攻撃を受け止める、エーテリアスは怯んだ、今だ!
「甘いな」
その時、目の前に裂け目が現れた。
「裂け目を使えるのはお前だけだと思ったか?」
エーテリアスが後ろに立っている、すると体の一部を巻きつけ、密着させてきた。
「これで終わりだ!」
目の前には巨大なエーテルの塊、まずい!死ぬ!
「死ね!」
食らってしまった、クソ…体が動かない…この力を借りても届かないというのか…目の前に上から睨むエーテリアスが話す。
「やはりその刀を使っても所詮はただ少し恵まれただけの人間、虚狩りと同じようには戦えまい、さあ、終わりだ…」
俺は腹を突き刺された。
──────────────────────────
「まだだ…」
突き刺された部分がみるみる再生していく。
「何だと!?再生するのは知っていたがこれほどとは…」
エーテリアスが1本下がったところを狙い、渾身の一太刀を叩き込む。
「ぐっ…!」
エーテリアスは真っ二つに割れた、その後人間の形になり、転がる、男の様な見た目をしており、白髪で目元の色は綺麗な緑色だった。
「ば、馬鹿な…こんなことが…」
「はぁ…はぁ…俺の勝ちだ、さあ、約束通り答えろ、お前は何者だ!」
「いいだろう、約束通り教えてやる」
そういい男は淡々と言う。
「俺の名前は05、「サクリファイス」、ヒトの手で生み出されたエーテリアスだ、だが普通の奴とは違うのが俺のこの体にはベースがあることと、好きにエーテリアスと人間の体を入れ替えれることだ、ベースの記憶は知らんがな…もういいだろう、早く殺せ…」
「悪いが、お前を殺したくはない」
すると05はあっけにとられ、困惑している。
「は?何を言っているんだお前…」
「お前も俺達と一緒に戦わないか?主人の命令とやらも無視して、人のために…」
そう言うと05は軽く笑い
「……はっ!無駄だ…俺はもうすぐ死ぬ…」
「何!?どういうことだ!」
「目標を達成できなかったら死ぬようにされているんだ…見ろ、体が崩れてきている…」
05から感じたものを諦めだった。
「そんなの…あんまりだ!
その時、体が悲鳴を上げる、刀を使った代償が始まっていた。
「がっ…!」
鋭い痛みが襲う、体中が悲鳴を上げているようだ。
それを見た05は何かを察しダスターを持ち上げエーテリアスの姿になる。
「はぁ…お前には賭けて見たくなった、どうやって俺達を倒すのか…」
「な、何をし…」
「感謝しろ、お前を最後にホロウから出してやる…」
裂け目を作り、ダスターを入れようとする。
「お前は…まだ死ぬなよ…」
05はそういい、ダスターを裂け目の中に投げ入れる。
「まて05!お前も!」
裂け目が閉じる。
「ふん、悪くない奴だった、ダスター、お前のことは例え死んでも忘れないだろう…」
05は粉のようになり消えていった。
────────────────────────———防衛軍基地、オルペウスはレモン味のポテトチップスを食べていた。
「今日は「シード」も「トリガー」もいないのであります!」
そうして、美味しく食べていると、上から妙な音がし、首を上へ向けると。
「へ?むぐっ!」
上から男が振ってきた、その男は血だらけで片手には刀が握られている。
「お、お、「鬼火」姉さん!起きてください、け、怪我人がぁ!」