キヴォトスの終末装置ってマジですか!?   作:とっとこ馬鹿野郎ッ!!

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わ……ァ…………!(評価バーが赤く染まっていく)

高評価、お気に入り登録、感想、ここすき、ありがとナス。
創作意欲に繋がってるんゴね~~www

ご好評、誠にありがとうございます。
今後も、皆様が楽しめる小説をかけるよう、努力する所存でございます。


黄昏とナンパ男

「いやー! 助かったよ、アヤメちゃん!」

 

「いいのいいの! また何か困ったことがあったら、うちの部活を頼ってよ!」

 

「ありがとうよ! 本当に、アヤメちゃんは頼りになるなぁ!」

 

「はは、うん! また、何時でも頼っていいからね!」

 

今日もまた、心にもないことを口にする。

本当は、頼られたいなんて思っていないのに。

本当は、何で私にばかり頼ってくるんだって、憤っているのに。

また、今日も………七稜アヤメという役を羽織る。

 

澱のように、心に沈殿していく痛み。

始めは、皆から頼られることを誇らしく思っていたけれど………。

何時からだろう、皆の期待が重荷に感じるようになったのは。

何時からだろう、百花繚乱の委員長という仮面を被るようになったのは。

 

毎日、こうだ。

こうやって、自分を擦り減らす日々が―――続いて――――――――

 

「やぁ! 君が七稜アヤメさんかい? 僕はオベロン。初めまして」

 

奇妙な人物に出会った。

 

「ああ、えっと、初めまして。それで、こっちで喧嘩が起こってるって聞いたんだけど………」

 

「ああ! それなら、僕の方でなんとかしておいたよ。何でも、「限定の和菓子をどっちが食べるか」なんて、くだらないことで銃を撃ち合う喧嘩になったらしくてね……本当に、笑ってしまうだろう?」

 

白髪の男性。キヴォトスでは珍しい、男の生徒。

蝶のような羽を背中に生やした、物語の王子様みたいな容姿の男の子。

 

何時からか、百鬼夜行でよく彼を見かけるようになった。

 

「やぁ、アヤメ! 今日も面倒事を押し付けられたみたいだね? 僕も丁度暇してたから、付き合わせておくれよ」

 

「またナグサと戦ったのかい? さっきまた負けたって落ち込んでるナグサを見たよ。ん? ああ、気にしないでいいさ。彼女に焼き鳥を奢らされるのはいつものことだからね」

 

「あ! 丁度いい所に! 僕が百花繚乱の一員だって勘違いされてるんだ。君からも否定してくれよ。……ちょっと? 僕、百鬼夜行の生徒ですらないんだけど!?」

 

 

変な人だった。

いつの間にか、私の荷物を肩代わりするように、皆に頼られて……百鬼夜行の皆の中心にいるようになった。

 

―――――――私とは違う。

頼られっぱなしじゃなくて、皆からお金を借りては、「何時返すんだ」と冗談めかしに言われて、困ったような表情を浮かべてる。

結局お金は返さないけど、それでも「オベロンなら仕方ない」って笑って許される。

 

私は――――――彼みたいには出来ない。

 

 

「はぁ………私って、何なんだろ…………」

 

「おや、こんな夜更けに、どうしたんだい?」

 

「うわぁ!? お、オベロン君?」

 

夜中に一人、屋根の上に登って物思いにふけっていると、いつの間にか隣にオベロンが座っていた。

 

「何か悩みがあるなら聞くよ? まぁ、解決するとは限らないけど」

 

「………悩みなんてないよ」

 

「またまた~、こんな夜更けに、こんなに綺麗な夜空を見ずに俯いてる奴が悩みを抱えていない訳がないだろう? ほら、案外話すだけでも気が楽になるものだよ」

 

何故か、話してみる気分になった。

誰にも話していなかった、話すつもりなんてなかった、私の秘密を。

私の本当の姿を。私が本当は………部長なんて器じゃないことを。

 

「結局、私は嘘ばっかなんだ。皆が憧れてる、七稜アヤメなんて……何処にもいないんだよ。明るくて、快活で、いつも笑顔を絶やさない……誰の悩みも直ぐに解決してみせちゃう、そんな七稜アヤメを演じているだけ。本当の私は、そんなんじゃない。………私は、私は――――――――」

 

そうして、本当は言いたくなかったことまで、勢いで口に出てしまう。

 

「私は、あなたみたいには出来ない!! いつも、自然と、皆の中心にいるような! 人気者のオベロンみたいには、なれないんだよ………!!」

 

本当は、こんな理不尽な怒りまでぶつけるつもりなんかなかった。

憧れてた、嫉妬してた………自然体で、何の苦しみもなく、さも当然のことのように、誰からも頼られる。そして、自分からも頼ることが出来て、それでも周りから失望されることはない。

オベロンの姿は………多分、私の理想の在り方だった。

 

「………ごめん。失望したよね。こんな………こんな――――――――」

 

「失望? する訳ないじゃないか」

 

「………え?」

 

「君ね、僕のことを買い被りすぎだよ。僕だって隠し事は沢山あるし、嘘ばっかりさ」

 

「オベロン……も…………?」

 

「ああ。それにね、嘘だとか偽りだとかって、そんなに悪いものじゃないと思うよ。少なくとも、君には「いい人になろう」って意思があった。それはとても、尊いことだと思う。全部偽物だって捨てていいものじゃない。君に悪いところがあるとしたら、そうだね――――――――」

 

「―――――自分をもうちょっと、大事にした方がいい。くらいのものかな?」

 

そう言って悪戯っぽく微笑みかけるオベロンの顔は、月明かりに照らされて、とても神秘的に輝いて見えた。

 

 

 

 

―――――――ああ、こんなこともあったっけ…………。

 

 

黄(・)昏(・)に飲まれかけながら、昔のことを思い出していた。

まんまと、花鳥風月部の罠に嵌って、こうして全てを失おうとしている自分を自嘲しながら、あの奇妙な友人を思い出す。

きっと、今まで自分が百花繚乱の委員長という役割に潰されずにやってこれたのは、あいつがいたからだと思う。他委員よりも遠く、住民たちよりも近い場所から、私を理解してくれたあの人。

 

私の嘘を、私の苦しみを肯定してくれた、妖精の君。

 

ああ、叶うなら―――――もう一度――――――――

 

薄らいでいく意識の中――――――――

 

「彼方にかざす夢の噺(ライ・ライム・グッドフェロー)」

 

――――――聞こえはずのない、あの人の声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

枯葉のつもる、森の奥深く。

妖艶、という言葉が似合う、女郎蜘蛛を思わせる花魁のような美女が、忌々し気に呟く。

 

「やられたね」

 

煙管をふかせながら、顔をしかめる。

 

「こ、コクリコ様………今のは? て、手前、いきなり眠くなって………」

 

「………黄昏が、盗まれた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________________

 

百鬼夜行連合学園に来たのは、そこに存在する奇妙な存在を調べるためである。

俗っぽい言い方をすると、妖怪の調査ってことになるかな?

まぁ、キヴォトスじゃあ、そんな超常的な存在は珍しくないけれどね。

だが、百鬼夜行のそれはそんなキヴォトスでも異常な現象だ。

 

銃でも捉えられない、幽霊や怪異。そして、それを捉え攻撃出来るという「百蓮」。

気にもなるさ。百蓮……まるで、魔術礼装のようじゃないか。

幽霊、怪異も、捉えようによっちゃサーヴァントのようだとも言える。

 

そして……黄昏と、大予言者クズノハ。

 

黄昏は、色彩と似たような神秘を汚染する性質をもつ存在である。

…………キヴォトスこんなんばっかだよ!!(n回目)

本当さァ! もうちょっと何とかなんねぇかなァ!! 危険がいっぱいなんだけど、ここォ!

何で学園ものRPGっぽい世界観なのに、お手軽闇落ち装置みてェなやつがいっぱいあるんだよ!?

学園ものRPGだからか!!??

 

まぁ、危険な存在ではあるが、色々と利用出来そう&放置したらヤベェってことで回収することにした。だって、神秘の汚染とか、明らかマズイじゃん?

 

そして、大予言者クズノハ。

百鬼夜行が連合となる前から存在するという、謎の伝説的人物。

百鬼夜行が連合になったのは、数百年前らしいので、つまり数百歳以上は確実ってことで………

ババァじゃねぇか!!!*1

いや、失礼………大変ご高齢の方じゃないか!!

 

そして、何というか、立場的には妖精國のマーリンと結構似てるよなってことで、結構ビビッてる俺でした。

こんなのがいるって知ってたら、最初からプリテンダーの力を全部そいつ対策に使ってたわ!!

もう遅いけどね!! これ知ったの、かなり最近だから!!

 

いや、そう悲観することもないのか…………?

場合によっては、藤丸枠に助言してくれるかもしれない訳で…………。

よし、この件に関して考えるの止ーめた!!*2

 

 

そんな訳で、色々収穫があった百鬼夜行散策ではあるが………一番の想定外はこの子だろうなぁ。

腕の中で眠る、エルフ耳の少女を見る。

 

「まったく、無茶しすぎなんじゃないかな?」

 

始めてこの子を見た時は、二度どころか三度見したよ。

明るく振る舞ってるのに、心が滅茶苦茶なんだもの。

苦しいとか、辛いとか、重責とか自己嫌悪とか、色々混ざってぐちゃぐちゃになってたのに、それを全く外に見せないんだから。心配もするさ。

それとなく助けてメンタルケアしたけど、ちょっと頑張りすぎだよね、この子。

 

カリスマもあって、それに見合う能力もあるけれど、やっぱり子供なんだからさ。もうちょっと周りを頼っても罰は当たらないと思うんだよね。

 

アヤメの体を侵食する黄昏を何とかするのにも、時間がかかりそうだよなぁ…………。

俺が黄昏を掌握すれば、何とかなるだろうか?

とにかく、やってみるしかないか。

 

 

 

こんなに頑張ってる少女の最後が、こんなものであっていいはずがないからね。

*1:
「なんだとコラァ!!」(大予言者パンチ)

*2:
酷い開き直りを見た




アヤメに対するオベロンの反応。
初対面
「うっわ………あの子、大丈夫かな? 内心ボロボロじゃない? え、周りの人は気づかないの?
嘘でしょ………(ドン引き)」

アヤメの告白
「うん、ちょっと頑張りすぎー。子供が背負っていいものじゃないでしょ。もうちょっと気楽に生きな?」

総評
「ああ、それは彼女さん(ナグサ)が悪いわ。それじゃ、(体に入っている黄昏を)抜くね?」
                                    (タイトル回収)

先生の性別どちらがいいですか?(プレ先は女性で決定済み)

  • 男
  • 女
  • 興味ないね(どちらでも良し)
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