キヴォトスの終末装置ってマジですか!?   作:とっとこ馬鹿野郎ッ!!

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反撃の狼煙 / それぞれの戦場

「は? まだ諦めないの?」

 

「うん、まだ生徒が戦ってる。生徒より先に、先生が諦める訳にはいかないでしょ?」

 

「はっ! 蛮勇だな!! 反吐が出る!」

 

まだ諦めない。まだ終わらせない。

まだ、戦いは終わっていない――――――――!!

 

 

「―――きっと、今なんですね」

 

「は? なんで起きて―――――」

 

暗闇の中から、レイサが現れる。

それはオベロンにとっても予想外だったようで、彼も狼狽している。

 

「昔、マーリンさんに教えてもらったんです。世界を守るための魔法を。

きっと、今日が()()()なんです」

 

彼女は、煌びやかな意匠が施された拳銃を取り出す。

そして、それを頭上に掲げ――――――――

 

「それはいつか来る兆しの星、希望の地、楽園の跡。誰に呼ばれるまでもなく、貴方は星をかざすでしょう。運命は誰の為に――――――『きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』」

 

レイサを中心に、光が溢れ、美しい花が咲き乱れる。

暗闇は光に払われ、眠っていた皆が目を覚ます。

 

「みんな!!」

 

「………うっ………私、寝てた………?」

 

「……! 先生、大丈夫!?」

 

「ん、ここは………?」

 

光は収まって、また周囲は暗闇に包まれた。

 

「チッ……面倒な…………!!!」

 

絶望的な状況は、一転した。

 

「ここからは、反撃の時間だよ! オベロン!!」

 

 

 

__________________

 

オペレーター室。

 

「黒い怪物、損傷を再生! 兵器による攻撃が通用しません!」

 

「さらに敵性存在増加~。無限に湧いてくるよ~」

 

「くっ………一体どうすれば…………!?」

 

ゲヘナ、トリニティの兵力がモースを押し留めているものの、無限に再生・出現するモースに徐々に押されていた。

さらに、三体の厄災が暴れ回り、戦線は後退する一方であった。

 

そんな中、オペレーターチームに匿名のメッセージが届く。

 

「これは………? 匿名のメッセージ?」

 

その中に記されていたのは、モース、厄災たちの特性。

 

「………このメッセージによると、あのモースというのは白い怪物……呪いの厄災が生み出しているもので、百鬼夜行に存在する黄昏というものと同様の特性を持つ………ですか」

 

「これ、信用できるの?」

 

「………するしかないでしょう。キキョウさん、黄昏というものに心当たりは?」

 

「…………ある。ついでに、特効兵器にも」

 

「!! それは――――」

 

「だから、ちょっと席を外す。……あいつを叩き起こしてでも、連れてこないと」

 

 

__________________

 

百鬼夜行にある、とある一室。

その中で、一人の少女が体育座りで部屋の隅にうずくまっている。

顔を自分の膝に押し付けて、まるで現実の全てから目を背けるように――――――――

 

「アヤメ、アヤメ………開けるよ?」

 

「…………」

 

「ねぇ、アヤメ……今の状況、知ってる?」

 

「……キキョウから聞いた」

 

「じゃあ――――――」

 

「無理だよ……もう、私は戦えない」

 

戦場に現れた呪いの厄災を倒すため、百蓮の所有者であるアヤメの力が必要だった。

そのため、キキョウが説得を行おうと今の状況を話したが………その現実は、今のアヤメにとって、あまりにも残酷なものだった。

 

「………オベロンが、敵なんて………信じられないよ………。今までの言葉も、全部、全部……嘘だったの……?」

 

「………直接、聞きにいけばいい」

 

「無理だよ! それで、もし、もし………私が拒絶されたら………私は…………!!

…………諦めてよ。みんなが信じてる、『七稜アヤメ』なんて何処にもいないの。

全部……ただの強がりだったの! 私は、みんなが思ってるよりも、ずっと弱くて、ずっと醜くて、何にも出来ない凡人なの………」

 

「………うるさい!! そんなのどうでもいい!! アヤメが本当はどんな人間だとか、そんなのはどうでもいいの!! 今まで、みんなを助けて、引っ張ってきたのは本当でしょ!?」

 

いつものナグサからは出てこないような大声。

アヤメも動揺して、思わず顔を上げる。

 

「ほら、行くよ! あの身勝手なオベロンを殴りに!!」

 

「え? ええ!?」

 

アヤメの手を握って、無理矢理に立たせる。

その顔は、精一杯涙が流れないように食いしばっていて、今にも泣きそうなものだった。

 

アヤメを部屋から連れ出して、走る。

 

「………アヤメが数ヶ月くらい行方不明になった時あったでしょ? あの時気づいた。

私たちはずっとアヤメに頼りきりだったって。だから、今度は―――――私が貴女の手を引く」

 

「……ふふっ、似合わないなぁ。似合わないよ、ナグサ」

 

「うん、実は私もそう思ってる」

 

「あはは! ナグサに手を引っ張られるのって、これが初めてかも」

 

「これからは、いっぱい引っ張ってあげるね」

 

「それは困るなぁ。これ、ちょっと恥ずかしいもん」

 

走り出した少女たちの目には、もう……涙は滲んでいなかった。

 

 

 

 

__________________

 

戦場:獣の厄災

 

「うへ~、なんだかまずいことになってるみたいだね~」

 

「そんなこと言ってる場合じゃないって! ホシノ先輩!!」

 

「わあ☆ お犬さんが沢山ですね~☆」

 

戦場に駆けつけたアビドス。

彼女たちを出迎えたのは、ブラックドッグの咆哮であった。

 

「お前たち、アビドスだな!?」

 

「あんたは………ゲヘナの!!」

 

「このブラックドッグとかいう犬と、モースとかいうバケモンは私たち風紀委員がなんとかする!

お前たちには、前方にいる獣の厄災とかいうのの相手をしてくれ!!」

 

イオリはそう言って、答えも聞かずにブラックドッグの群れに突撃した。

 

「え? ちょ、ちょっと!?」

 

「どうします? ホシノ先輩」

 

「………うへ、じゃあ言われた通り、獣の厄災ってやつを倒しに行こっか」

 

無数のブラックドッグが戦場を駆ける。

向かってくるブラックドッグを盾で受け止め、反撃のショットガン。

前衛で堅実にブラックドッグを仕留めながら、前線を上げていくホシノ。

 

そして、狗の親玉にたどり着く。

 

「うへ~、大きい犬だね~」

 

獣の厄災が遠吠えし、赤い雷撃が周囲を埋め尽くす。

 

「…………うぅ、あれに勝てるの?」

 

「ふふっ、怖くなっちゃいましたか?」

 

「う、うっさい!! そんなことないし!! ちょっとびっくりしただけ!!」

 

そうは言ったものの、セリカの手は震えていた。

いや、セリカだけじゃない。気丈に振る舞っているものの、ノノミも恐怖を押し殺していた。

 

(私が頑張らないとね)

 

後輩たちの一歩前に出て、ホシノは獣の厄災を睨む。

獣の厄災もまた、眼前に映る小さな獲物を前に、戦闘態勢に入った。

 

「いくよ」

 

その声と共に放たれた、一発の銃声。

それが、開戦の鬨の声となった。

 

 

 

__________________

 

戦場:炎の厄災

 

「うわわぁ!?」

 

「て、敵が速すぎます!! クソゲーです!!」

 

「ごちゃごちゃ言ってねぇで、さっさと攻撃あてろ!!」

 

戦闘機のように、高速で空を飛びながら、地上を爆撃する炎の厄災。

空中からの一方的な攻撃に、ミレニアムの生徒たちは苦戦を強いられていた。

 

「カリン! あれ、狙撃出来ねぇのか!?」

 

「………速すぎて、狙いが定まらない。もうちょっと速度が落ちるか、進行方向を予測出来ればいいんだけど…………」

 

「おい、トキ!! あのアビなんとかとかいう、パワードスーツみたいなのは!?」

 

「こんな何の設備もない場所では、アビ・エシェフは使えません」

 

戦況は劣勢。ただでさえ、炎の厄災のみでも厄介だというのに――――――――

 

「ああくそ!! このモースとかいうの、どんだけ湧いて来やがんだ!?」

 

モースが彼女たちを襲う。

 

「………ここはアリスが!!」

 

『待って! アリスちゃんの光の剣は、炎の厄災のために温存してください!』

 

混沌を極めた戦場で、勇者の剣は封じられた。

 

 

 

__________________

 

戦場:呪いの厄災

 

「えい!」

 

「救護!!」

 

「くっ! モースの量、さらに増加! スズミさん!!」

 

「分かってる! 総員後退!!」

 

呪いの厄災を取り囲むように、大量のモースたちが蠢く。

無数のモース相手に、正義実現委員会と自警団は悪戦苦闘していた。

 

「う……うわぁ!?」

 

正義実現委員会の生徒を襲うモース、それを――――――――

 

「大丈夫っすか?」

 

イチカが救う。

 

「は、はい!」

 

「負傷者はこちらに!!」

 

倒す術のない怪物たちに、持久戦を強いられる。

 

「………キリがないっすね」

 

「あと少しの辛抱です。モースを倒す手段が、もうすぐやって来るはずですから。

――――――それまで、何としてでも持ち堪えますよ!!」

 

 

 

 

――――――――

 

そんな戦場を眺める狼が一人。

 

「あれは……色彩の力…………?」

 

見覚えのある力、背筋の凍るような圧を前に、少女は呟く。

 

「ん………ホシノ先輩を助けに行かないと」

 

かつて、色彩の嚮導者と共にこちらの世界に現れた彼女は―――――

この世界を守るため、戦場に参入した。




戦場の整理
先生&調査隊………謎の空間でオベロンと戦闘。
ゲヘナ………モースとブラックドッグの対処。
アビドス………獣の厄災と戦闘。
ミレニアム………炎の厄災と戦闘。
トリニティ………呪いの厄災と戦闘。

オペレーター室
七神リン、岩櫃アユム、由来木モモカ………全体の指揮、通信のサポート。
奥空アヤネ、甘雨アコ…………獣の厄災戦、ブラックドッグ戦のサポート。
早瀬ユウカ、明星ヒマリ………炎の厄災戦のサポート。
浦和ハナコ…………呪いの厄災戦のサポート。
桐生キキョウ………現在離席中。

先生の性別どちらがいいですか?(プレ先は女性で決定済み)

  • 興味ないね(どちらでも良し)
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