救護騎士団団長 蒼森ミネ、またの名をキュウゴマイト 作:酢ヴァメ゙
まあこの小説の本番はエデン条約編と最終編なんですけどね。
カイザーPMC基地にて
『みなさん、大丈夫ですか?』
「ん」「全っ然大丈夫!」
『先生に教えていただいた座標はもう目の前なので、もう少しの辛抱です……!』
「まだまだ行けますよ〜!」
アビドス対策委員会の4人は、捕らわれたホシノを奪還しに来ていた。
ザッザッザッザッ
『……っ!前方に敵を発見しました!!』
『距離は2km、もうすぐ接敵します!みなさん、対応の準備を……』
ヒューーン
ドゴオォォォン!!
『!?あれは……』
「支援射撃?」
『……L118,トリニティの牽引式榴弾砲です!一体どうして……』
『あ、あぅ…わ、私です……』
「あっ!ヒフ__『ち、違います!私はヒフミではなく、ファウストです!』
『…』
「わあ、ファウストさん!お久しぶりです!ご自分で名前を言っちゃってましたが、そこはご愛嬌ということで☆」
『あ、あれ!?あぅぅ…!』
『その、このL118は、トリニティの牽引式榴弾砲ですが……』
『と、トリニティ総合学園とは一切関係ありません!射撃を担当している皆さんにも、そう伝えておきましたので……』
『それと、協力な助っ人も連れてきたのですが……』
『す、すみません、これくらいしかお役に立てず……』
「ううん、すごく助かった」
「はい!ありがとうございます、ファウストちゃん!」
『あはは…えっと、みなさん、が、がんばってください!』
「火力支援の直後に突撃、定石通りだね」
『はい!敵は砲撃により混乱状態です、今のうちに突破しましょう!』
「クソ、なんだこの砲撃。どっからだよ」
「先輩!これトリニティの牽引式榴弾砲です!」
「はあ!?トリニティだぁ!?クソ、なんだってこんな辺境にに、トリニティが助太刀にくんだよ!キュウゴマイトじゃない分いいけど…いやよくねぇわ、全然良くないわ」
「……先輩。俺柴関ラーメン食いたいです」
「……この仕事、本当にしないといけねーのかなぁ?」
『……あー、おまいらに悪いニュースと悪いニュース
「あ?なんだよオペっち」
(いやまずスーパーってなんですか)
『まず悪いニュースだ。ゲヘナ風紀委員会とトリニティの牽引式榴弾砲、そして便利屋68がアビドス側についちまってめっちゃ押されてる。多分このままだと俺等死ぬぞ』
「マジか」「マジすか」『マジだ』
『んで、悪いニュース
「…ん?」「どうかしましたか?」
『…こっちにキュウゴマイトが来てる』
「…」
「…」
『…』
「スーーーーッ」
「よし。カイザーやめっか」
「俺もそうします、先輩」
『俺も逃げっかなぁ』
「HAHAHA!そのまま逃げられたら良かったなぁ」
「…」「…」『…』「…」
「「『ごめんちゃむ』」」
「「あああああああ!!!!!」」
『…南無』
『目標の座標地点に到着!』
『この辺に、ホシノ先輩が閉じ込められているはずです!この周囲のどこかに、きっと……!』
「…」「ここは…」
「…ここ、学校?」
「この痕跡…多分学校、だよね?」
「砂漠の真ん中に学校……もしかして」
「ああ。ここは、本来のアビドス高等学校本館だ」
ザッザッザッザッ
アビドス対策委員会の前に、カイザーPMCが立ちはだかる。
「よくぞここまで来たものだ、アビドス対策委員会」
『敵の増援多数……!』
『この数字…おそらく敵側の動ける全兵力が…』
『カイザーPMCはきっと、ここで総力戦に持ち込むつもりです……!』
「砂漠化が進行し、捨て去られたアビドスの廃墟…ここが、もともとはアビドスの中心だった」
「…かつてキヴォトスで一番大きく、そして強大だった学校の残骸が、この砂の下に埋もれている」
「ゲマトリアは、ここに実験室を立てることを要求した」
『実験室……!?』
「そんなことよりも、ホシノ先輩はどこですか!」
「あの副生徒会長なら、向こうの建物にいる」
「もしかしたら、すでに実験が始まっているかもしれないが……」
「…っ!」
「彼女の元に行きたいなのであれば、私たちのことを振り切っていけばいい。君たちにそれが出来るなら、の話だが」
『この兵力、用意に通してくれそうにはありませんね……』
「……ん、じゃあここは私に__」
ドガアアアアン!!!!!
『また爆発!?こ、今度は何ですか?』
ザッザッザッザッ
黒煙の中から4人の生徒が出てくる。
「じゃーん!やっほ~☆」
「…」
「お、お邪魔します!」
『べ、便利屋の皆さん……!?』
「やーっと追いついた!けどなんかこれみんな集まってるし、もしかして大事なシーンに割り込んじゃった感じ?」
「…ふん、こっそり助太刀しようと思ったのに、そう上手くはいかなかったわね」
「あ、あんたたち……!」
「このタイミングに登場、ということは……!」
「……なるほど、そういうことだね」
「…ん?何、この期待に満ちた視線は?」
「社長、なんか嫌な予感がするから、まずは状況を整理してから……」
「……ふふっ、勘だけは鈍ってないようね、対策委員会。私たちがここに来た理由なんて、決まってるでしょう?」
「ここは私たちに任せて、先に行きなさい!!!」
「ん!」「わぁ☆!!」
「あちゃ~」「……はあ」「アル様……!!!」
「…」
(言っちゃったああぁぁぁーー!!!!)
「うっわー…それは惚れちゃうよ、アルちゃん……」
「さ、流石です!い、一生ついていきます!アル様!!」
「……もうっ」
「べ、別に、お礼は言わないからねっ!!」
「でも、全部終わったら……そのときは一緒に、ラーメンでも食べに行くわよ、便利屋!!」
「はい、このご恩は必ず!」
「ん、ありがと」
「はあ…こうなったら仕方ないか」
「い、勢いに任せちゃったけど、この後はどうしたら……!?攻撃!?いや、逃げ……!?」
「あはははは!面白くなってきたね、アルちゃん!あんなにかっこいい台詞言っちゃったら、もうやるしかないでしょ!」
「じゃっ、始めようかっっ!!!」
「…カヨコ課長?どこに行くんですか?」
「…ちょっと助っ人を呼びに」
「え!?助っ人がいるの!?」
「まあ私たちの、ていうかアビドスの、だろうけど」
「え〜、どこにいるの〜?」
「すぐ近くにいるよ。
ね、キュウゴマイト」
「「「………え?」」」
「……あー。鬼方先輩、この前ぶりですね」
「そうだね、元気してた?」
「ああ、そちらも元気そうで何よりです」
(き、キュウゴマイトが……)
(カヨコ課長に対して……)
(…敬語使ってる……)
ダダダダダダダダダ!!!
「…ちょっとうるさいね」
「あ、ハイ」
「これでどうですか?」
「うん、ありがとう」
「どういたしまして」
(((キュウゴマイトのこと滅茶苦茶顎で使ってるー!!!)))
「ちょ、どういうことよ!この前遭遇したときは、普通に殴ってきたじゃない!?」
ヒソヒソ
「なんなの、カヨコちゃんのことがわかんないよー!」
ヒソヒソ
「ど、どうします?今のうちにキュウゴマイトを殺してしまいましょうか?」
ヒソヒソ
「…ほら、行かないの?」
「え!い、いや〜鬼方先輩に悪いですし……」
「……少し見ないうちに随分腑抜けたんだねキュウゴマイト」
「!?」
(((!?!?!?!?!?)))
「どんな事情があるのか知らないけど、そんなに自分がかわいいんだ。ヒーロー名乗ってるくせに」
「鬼方先輩…!分かりました!ありがとうございます!」
「気づくのが遅い…まあ今回は許してあげる。ほら、分かったならさっさと行きなさい」
「は、はい!」
「……行ったね」
「か、カヨコ課長」
「一体何があったんだろ」
「私の部下が…なんかすごい」(小並感)
「対策委員会……ずっとお前たちが目障りだった」
「これまで、ありとあらゆる手段を講じてきた……」
「それでもお前たちは、滅びかけの学校に最後まで残り、しつこく粘って、どうにか借金を返済しようとして!」
「あれほど懲らしめたのに、徹底的に苦しめたのに、毎日毎日楽しそうに!!!」
「お前たちのせいで、計画がっ!!!私の計画があぁぁぁっ!!!!」
「ふん、あんたみたいな下劣で浅はかなやつが何をしようと、私たちの心が折れたりしないわよ!!!」
「ホシノ先輩を返してもらうよ」
「はい!あなたみたいな情けない大人に、私たちは負けません!絶対に!」
『戦闘に入ります。先生、お願いします!』
「フン、やれるものならやってみるがよい!!!!」
ドガガガガガガ!!!!
大きな音とともにゴリアテが地面から出てくる。
が。
ドガアアアアン!!!!
「ぬわああああああ!!!!!」
「え…」
「あれって…」
「まさか…」
『ほ、本当に…』
"君は…"
「「「『"キュウ「キュウゴマイトだとオォォ!?!?!?!?」
「「「『"………"』」」」
「なぜ、なぜだぁ!なぜこんな辺境に貴様が…まさか、先生!貴様の仕業かぁ!」
"え?いや別に"
「…少し煩わしいな」
「は?なんだ貴様、この私を誰だと…
ガシィィ
「な、なぜ私の頭を掴んでいるのだ。お、おいやめろ!」
「月までぇ……」
「わ、わかった。わかったから許し
「飛んでいけェ!!!」
「あああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ん………」
「え?これラスボスでしょ?これで終わり?」
「あっけないですね〜♤」
「ユメ…先輩…」
「先輩はすぐそこにいるはずです!!」ドンッ!
「ん、壊れない……もう一度……」ドンッ!
「クソ、硬いな…次はちょっと本気で……」ドンッ!
「ア、アヤネちゃん!?どうしてここに!?」ドンッ!
「シャーレに貸してもらったヘリで!ホシノ先輩は!?」ドンッ!
「ここです!でもドアが開かなくて……!!」ドンッ!
「こんのっ!!」
SMASH!!!
ドガアアアァァァァンッ!!!
「「「「ホシノ先輩!!!!」」」」
「あ、あれ……どうやって……」
「どうして……だって、私は……」
"ホシノ"
「……ああ」
「そっか……みんなが、先生が……」
「大人が、ね……はは」
「…お、おかえり!先輩!」
「ああっ、セリカちゃんに先を越されてしまいました!恥ずかしいから言わないって言ってたのに、ズルいです!」
「う、うるさいうるさいっ!順番なんてどうでもいいでしょ!」
「…無事でよかった」
「ホシノ先輩、おかえりなさい!」
「おかえりなさい、です!」
「おかえり、ホシノ先輩」
"おかえり、ホシノ"
「あはは…」
「…何だかみんな、期待に満ちた表情だけど」
「……求められてるのは、あの台詞?」
「ああもうっ!わかってるなら焦らさないでよ!」
「うへ~…」
「全く、可愛い後輩のお願いだし、仕方ないなあ……」
「そういえば、ホシノ先輩。キュウゴマイトと知り合いだったなんて知らなかったわよ!」
「ん、聞いたことない」
「…え、なんで?」
「実は今回、キュウゴマイトさんに助けてもらったんです!」
「凄かったのよ!特に、カイザーPMC理事をぶん投げ「どこに、どこにいるの!!!」
「へ?」
「ミ……キュウゴマイトは、今どこに!!!!」
「ど、どこって。すぐそこに……あれ」
「ん、いない」
「帰ってしまったのでしょうか」
「そんな。私、私は……」
「ホシノ先輩?」
おまけ
「…はあ、ひどい目にあったぜ」
「先輩、これ先輩の左腕です」
「おお、サンキュ」
「しっかしまさかキュウゴマイトとは」
「やっぱ本物ヤバいっすね」
「なんか画面越しよりも気迫ヤバかったよな」
(なんかそれにしてはヤバすぎたけど)
「うい~お疲れさん。オメーらの退職代行もしといたぜ」
「お、サンキューオペっち」
「あざっすオペ先輩」
「にしてもニートかぁ俺ら。仕事どうするよ」
「カイザーもブラックだったけど、ブラックマーケットよかいいとこだったんだけどなあ」
「とりあえず柴関行こーぜ!考えるのはあとあと」
「そうですね。行きましょうか、先輩」
「おう」
ホシノは曇る
それがいい
ジュルリ