救護騎士団団長 蒼森ミネ、またの名をキュウゴマイト   作:酢ヴァメ゙

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アビドス編1、2章はあくまで前座アビドス編の本番は3章なんだよ!
まあこの小説の本番はエデン条約編と最終編なんですけどね。


アビドス編 弐

 カイザーPMC基地にて

 

 

『みなさん、大丈夫ですか?』

「ん」「全っ然大丈夫!」

『先生に教えていただいた座標はもう目の前なので、もう少しの辛抱です……!』

「まだまだ行けますよ〜!」

 

 アビドス対策委員会の4人は、捕らわれたホシノを奪還しに来ていた。

 

 ザッザッザッザッ

 

『……っ!前方に敵を発見しました!!』

『距離は2km、もうすぐ接敵します!みなさん、対応の準備を……』

 

ヒューーン

ドゴオォォォン!!

 

 アビドス対策委員会が接敵する直前、どこからか榴弾砲が飛んでくる。

 

『!?あれは……』

「支援射撃?」

『……L118,トリニティの牽引式榴弾砲です!一体どうして……』

 

『あ、あぅ…わ、私です……』

 突然ヒフミが通信に入ってくる。

「あっ!ヒフ__『ち、違います!私はヒフミではなく、ファウストです!』

「わあ、ファウストさん!お久しぶりです!ご自分で名前を言っちゃってましたが、そこはご愛嬌ということで☆」

『あ、あれ!?あぅぅ…!』

『その、このL118は、トリニティの牽引式榴弾砲ですが……』

『と、トリニティ総合学園とは一切関係ありません!射撃を担当している皆さんにも、そう伝えておきましたので……』

『それと、協力な助っ人も連れてきたのですが……』

『す、すみません、これくらいしかお役に立てず……』

「ううん、すごく助かった」

「はい!ありがとうございます、ファウストちゃん!」

『あはは…えっと、みなさん、が、がんばってください!』

「火力支援の直後に突撃、定石通りだね」

『はい!敵は砲撃により混乱状態です、今のうちに突破しましょう!』

 

 

 

 

 カイザーPMCのオートマタ達が、突然の火力支援に驚く。

 

「クソ、なんだこの砲撃。どっからだよ」

「先輩!これトリニティの牽引式榴弾砲です!」

「はあ!?トリニティだぁ!?クソ、なんだってこんな辺境にに、トリニティが助太刀にくんだよ!キュウゴマイトじゃない分いいけど…いやよくねぇわ、全然良くないわ」

「……先輩。俺柴関ラーメン食いたいです」

「……この仕事、本当にしないといけねーのかなぁ?」

 どうやら二人はカイザーのやり方に思うところがあるらしい。

『……あー、おまいらに悪いニュースと悪いニュース超(スーパー)があるんだが』

「あ?なんだよオペっち」

(いやまずスーパーってなんですか)

『まず悪いニュースだ。ゲヘナ風紀委員会とトリニティの牽引式榴弾砲、そして便利屋68がアビドス側についちまってめっちゃ押されてる。多分このままだと俺等死ぬぞ』

「マジか」「マジすか」『マジだ』

『んで、悪いニュース超(スーパー)なんだが……』

「…ん?」「どうかしましたか?」

『…こっちにキュウゴマイトが来てる』

「…」

「…」

『…』

「スーーーーッ」

 

「よし。カイザーやめっか」

「俺もそうします、先輩」

『俺も逃げっかなぁ』

「HAHAHA!そのまま逃げられたら良かったなぁ」

「…」「…」『…』「…」

「「『ごめんちゃむ』」」

KYUGOOOOO(救護ォォォォ)!!!!!

「「あああああああ!!!!!」」

『…南無』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『目標の座標地点に到着!』

『この辺に、ホシノ先輩が閉じ込められているはずです!この周囲のどこかに、きっと……!』

「…」「ここは…」

「…ここ、学校?」

「この痕跡…多分学校、だよね?」

「砂漠の真ん中に学校……もしかして」

 

「ああ。ここは、本来のアビドス高等学校本館だ」

 

ザッザッザッザッ

 アビドス対策委員会の前に、カイザーPMCが立ちはだかる。

「よくぞここまで来たものだ、アビドス対策委員会」

 

『敵の増援多数……!』

『この数字…おそらく敵側の動ける全兵力が…』

『カイザーPMCはきっと、ここで総力戦に持ち込むつもりです……!』

 

「砂漠化が進行し、捨て去られたアビドスの廃墟…ここが、もともとはアビドスの中心だった」

「…かつてキヴォトスで一番大きく、そして強大だった学校の残骸が、この砂の下に埋もれている」

「ゲマトリアは、ここに実験室を立てることを要求した」

『実験室……!?』

「そんなことよりも、ホシノ先輩はどこですか!」

「あの副生徒会長なら、向こうの建物にいる」

「もしかしたら、すでに実験が始まっているかもしれないが……」

「…っ!」

「彼女の元に行きたいなのであれば、私たちのことを振り切っていけばいい。君たちにそれが出来るなら、の話だが」

『この兵力、用意に通してくれそうにはありませんね……』

「……ん、じゃあここは私に__」

 

ドガアアアアン!!!!!

 

『また爆発!?こ、今度は何ですか?』

 

ザッザッザッザッ

 黒煙の中から4人の生徒が出てくる。

「じゃーん!やっほ~☆」

「…」

「お、お邪魔します!」

『べ、便利屋の皆さん……!?』

「やーっと追いついた!けどなんかこれみんな集まってるし、もしかして大事なシーンに割り込んじゃった感じ?」

「…ふん、こっそり助太刀しようと思ったのに、そう上手くはいかなかったわね」

「あ、あんたたち……!」

「このタイミングに登場、ということは……!」

「……なるほど、そういうことだね」

「…ん?何、この期待に満ちた視線は?」

「社長、なんか嫌な予感がするから、まずは状況を整理してから……」

「……ふふっ、勘だけは鈍ってないようね、対策委員会。私たちがここに来た理由なんて、決まってるでしょう?」

「ここは私たちに任せて、先に行きなさい!!!」

「ん!」「わぁ☆!!」

「あちゃ~」「……はあ」「アル様……!!!」

「…」

(言っちゃったああぁぁぁーー!!!!)

「うっわー…それは惚れちゃうよ、アルちゃん……」

「さ、流石です!い、一生ついていきます!アル様!!」

「……もうっ」

「べ、別に、お礼は言わないからねっ!!」

「でも、全部終わったら……そのときは一緒に、ラーメンでも食べに行くわよ、便利屋!!」

「はい、このご恩は必ず!」

「ん、ありがと」

 

「はあ…こうなったら仕方ないか」

「い、勢いに任せちゃったけど、この後はどうしたら……!?攻撃!?いや、逃げ……!?」

「あはははは!面白くなってきたね、アルちゃん!あんなにかっこいい台詞言っちゃったら、もうやるしかないでしょ!」

「じゃっ、始めようかっっ!!!」

 

 

「…カヨコ課長?どこに行くんですか?」

「…ちょっと助っ人を呼びに」

「え!?助っ人がいるの!?」

 アルはものすごく嬉しそうな顔で聞く。

「まあ私たちの、ていうかアビドスの、だろうけど」

「え〜、どこにいるの〜?」

「すぐ近くにいるよ。

 

ね、キュウゴマイト」

「「「………え?」」」

 

 便利屋の三人の後ろに、筋骨隆々で救護騎士団の制服を着ていて、ライオットシールドを持った、ヘイローがあることでなんとか生徒と認識できる、他の生徒とは明らかに画風の違う生徒。キュウゴマイトが立っていた。

 

「……あー。鬼方先輩、この前ぶりですね」

「そうだね、元気してた?」

「ああ、そちらも元気そうで何よりです」

(き、キュウゴマイトが……)

(カヨコ課長に対して……)

(…敬語使ってる……)

 

ダダダダダダダダダ!!!

 

「…ちょっとうるさいね」

「あ、ハイ」

 

SMASH(スマッシュ)!!!

 

「これでどうですか?」

「うん、ありがとう」

「どういたしまして」

(((キュウゴマイトのこと滅茶苦茶顎で使ってるー!!!)))

 

「ちょ、どういうことよ!この前遭遇したときは、普通に殴ってきたじゃない!?」

ヒソヒソ

「なんなの、カヨコちゃんのことがわかんないよー!」

ヒソヒソ

「ど、どうします?今のうちにキュウゴマイトを殺してしまいましょうか?」

ヒソヒソ

 

「…ほら、行かないの?」

「え!い、いや〜鬼方先輩に悪いですし……」

「……少し見ないうちに随分腑抜けたんだねキュウゴマイト」

「!?」

(((!?!?!?!?!?)))

「どんな事情があるのか知らないけど、そんなに自分がかわいいんだ。ヒーロー名乗ってるくせに」

「鬼方先輩…!分かりました!ありがとうございます!」

「気づくのが遅い…まあ今回は許してあげる。ほら、分かったならさっさと行きなさい」

「は、はい!」

 

KYUGOOOOO(救護ォォォォ)!!!!!

 

「……行ったね」

「か、カヨコ課長」

「一体何があったんだろ」

「私の部下が…なんかすごい」(小並感)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アビドス高等学校本館跡地

 

 カイザーPMC理事が、アビドス対策委員会に立ちはだかる。

「対策委員会……ずっとお前たちが目障りだった」

「これまで、ありとあらゆる手段を講じてきた……」

「それでもお前たちは、滅びかけの学校に最後まで残り、しつこく粘って、どうにか借金を返済しようとして!」

「あれほど懲らしめたのに、徹底的に苦しめたのに、毎日毎日楽しそうに!!!」

「お前たちのせいで、計画がっ!!!私の計画があぁぁぁっ!!!!」

「ふん、あんたみたいな下劣で浅はかなやつが何をしようと、私たちの心が折れたりしないわよ!!!」

「ホシノ先輩を返してもらうよ」

「はい!あなたみたいな情けない大人に、私たちは負けません!絶対に!」

『戦闘に入ります。先生、お願いします!』

「フン、やれるものならやってみるがよい!!!!」

ドガガガガガガ!!!!

 大きな音とともにゴリアテが地面から出てくる。

 が。

 

KYUGOOOOO(救護ォォォォ)!!!!!

ドガアアアアン!!!!

「ぬわああああああ!!!!!」

 

 間抜けな叫び声を出しながら、ゴリアテとともに押しつぶされるPMC理事。

 

「え…」

「あれって…」

「まさか…」

『ほ、本当に…』

"君は…"

「「「『"キュウ「キュウゴマイトだとオォォ!?!?!?!?」

「「「『"………"』」」」

「なぜ、なぜだぁ!なぜこんな辺境に貴様が…まさか、先生!貴様の仕業かぁ!」

"え?いや別に"

「…少し煩わしいな」

「は?なんだ貴様、この私を誰だと…

ガシィィ

「な、なぜ私の頭を掴んでいるのだ。お、おいやめろ!」

「月までぇ……」

「わ、わかった。わかったから許し

「飛んでいけェ!!!」

SMASH(スマッシュ)!!!!!

「あああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「ん………」

「え?これラスボスでしょ?これで終わり?」

「あっけないですね〜♤」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユメ…先輩…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩はすぐそこにいるはずです!!」ドンッ!

「ん、壊れない……もう一度……」ドンッ!

「クソ、硬いな…次はちょっと本気で……」ドンッ!

「ア、アヤネちゃん!?どうしてここに!?」ドンッ!

「シャーレに貸してもらったヘリで!ホシノ先輩は!?」ドンッ!

「ここです!でもドアが開かなくて……!!」ドンッ!

「こんのっ!!」

SMASH!!!

ドガアアアァァァァンッ!!!

 

「「「「ホシノ先輩!!!!」」」」

 

「あ、あれ……どうやって……」

「どうして……だって、私は……」

"ホシノ"

「……ああ」

「そっか……みんなが、先生が……」

「大人が、ね……はは」

「…お、おかえり!先輩!」

「ああっ、セリカちゃんに先を越されてしまいました!恥ずかしいから言わないって言ってたのに、ズルいです!」

「う、うるさいうるさいっ!順番なんてどうでもいいでしょ!」

「…無事でよかった」

「ホシノ先輩、おかえりなさい!」

「おかえりなさい、です!」

「おかえり、ホシノ先輩」

"おかえり、ホシノ"

 

「あはは…」

「…何だかみんな、期待に満ちた表情だけど」

「……求められてるのは、あの台詞?」

「ああもうっ!わかってるなら焦らさないでよ!」

「うへ~…」

「全く、可愛い後輩のお願いだし、仕方ないなあ……」

 

「ただいま」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、ホシノ先輩。キュウゴマイトと知り合いだったなんて知らなかったわよ!」

「ん、聞いたことない」

「…え、なんで?」

「実は今回、キュウゴマイトさんに助けてもらったんです!」

「凄かったのよ!特に、カイザーPMC理事をぶん投げ「どこに、どこにいるの!!!」

「へ?」

「ミ……キュウゴマイトは、今どこに!!!!」

「ど、どこって。すぐそこに……あれ」

「ん、いない」

「帰ってしまったのでしょうか」

「そんな。私、私は……」

「ホシノ先輩?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おまけ

「…はあ、ひどい目にあったぜ」

「先輩、これ先輩の左腕です」

「おお、サンキュ」

「しっかしまさかキュウゴマイトとは」

「やっぱ本物ヤバいっすね」

「なんか画面越しよりも気迫ヤバかったよな」

(なんかそれにしてはヤバすぎたけど)

「うい~お疲れさん。オメーらの退職代行もしといたぜ」

「お、サンキューオペっち」

「あざっすオペ先輩」

「にしてもニートかぁ俺ら。仕事どうするよ」

「カイザーもブラックだったけど、ブラックマーケットよかいいとこだったんだけどなあ」

「とりあえず柴関行こーぜ!考えるのはあとあと」

「そうですね。行きましょうか、先輩」

「おう」

 




ホシノは曇る
それがいい
ジュルリ
でも曇らせはちゃんと晴らさないとね
でも作者は筆が遅いから、アビドス3章はだいぶ先になるね
ごめんね
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