救護騎士団団長 蒼森ミネ、またの名をキュウゴマイト 作:酢ヴァメ゙
百合園セイア失踪と蒼森ミネの不在
「セイアさんが亡くなりました」
「………………ぇ?」
トリニティ総合学園ティーパーティーテラスにて、桐藤ナギサは聖園ミカに百合園セイアの訃報を伝える。
「うそ……」
「本当です。信じられない気持ちも分かりますが、紛れもない事実です」
「なん…で………」
「……昨日、真夜中にセイアさんの家が襲撃を受けたそうです」
「ヒュッ」
「その時大きな爆発があったらしく、その影響でセイアさんのヘイローが割れてしまったそうです」
「あっ…ああっ……」
「最近は体調不良も治ってきていて、少し元気すぎるぐらいだったのですが、………もう、会えないんですね」
「…」
「……ミカさん?」
「……な、なぎ……ちゃ…わた、わたし……」
「…!ミカ!」
ギュッ!
「……?」
「大丈夫、大丈夫ですミカ。貴方のことは、私が守ります。たとえ、この身が朽ち果てようとも」
涙をボロボロと流し、
(セイアさんが襲われたならば、次はミカか私が狙われるに違いない。セイアさんは病弱ですから警備は万全だったはず、ならばこのトリニティに犯人が、裏切り者がいるはずです。絶対に見つけてみせます、絶対に守ってみせます。
私が……………)
(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。ナギちゃん、セイアちゃん、私が、私の、私は、私……………
わたしがせいあちゃんをころした。わたしはもうもどれない。わたしは……………)
一方その頃セイアちゃんはというと。
「クソォ!このUZQueenとかいうやつ、バカみたいにハメやがって!」
「ほとんど自滅してただけだと思うんですけど」
「うるさいっ!許さんぞ花岡ユズ!!」
「ええ……?誰?」
「フンだ。もういい、別のゲームやる」
「だいぶキャラ崩壊してますね」
ゲーム三昧だった。
「あの、いいんですか?多分今頃トリニティ大騒ぎですよきっと。私も団員の皆さんが心配です」
「大丈夫大丈夫、ミネもどうだい?君ずっと働いてるだろう?24時間365日休みなしで。たまにはしっかり休もう。それで目一杯遊ぼう」
「ですが私疲れとか感じなくて」
「身体が疲れてなくとも心は疲れてるものさ。今のうちにしっかりと疲れを癒やしておいた方がいい」
「……確かにそうですね。まあ貴方の身の回りのお世話は私がやるのですけどね」
「………スマン、たまに手伝うから」
「フフッ、別にいいですよ。からかっただけです」
「ほう?君が?珍しいな」
「肩の力を抜こうと思って、こんな姿見せるのはお師匠か親友位ですからね」
「では私は4人目かな?君の親友2人と師匠の九十九の次」
「そうですね〜」
「……君は、気になるんじゃないかい?」
「何がです?」
「君の弟子、セリナのこと。今ごろ大変だ、心配だって言っていただろう?」
「……心配ではあります。ですが、きっと大丈夫ですよ。セリナはつよい子ですから」
「そうか……」
「ああああああ!団長助けてぇぇぇぇ!」
「せ、セリナさん。大丈夫ですよ〜」
「スズミさんはケガ人なので動かないでください!」
「あ、ハイ」
全然大丈夫じゃなかった。
「せんぱ〜い。疲れました〜」
「ハナエちゃん、休んで大丈夫ですよ」
「セリナ先輩も休んでください、凄い疲れた顔してますよ」
「ホントですか?」
「そうですよ!化粧でごまかしてますけど、限界ですよ。お願いだから休んでください!」
「うう、わかりました。ちょっと休みます」
「はい!一緒にいきましょう!」
「それにしても、ミネ団長がいないだけでこんなに忙しいなんて、ちょっと甘えすぎていたんでしょうか」
「…そうかもしれませんね。エデン条約で忙しい今、セイアさんが襲撃されて、トリニティが大混乱になっているとはいえ、ミネ団長がいないだけで弱音を吐くなんて、弟子として不甲斐ないです」
「それにしてもミネ団長、いったいどこに出張してるんでしょうね。なんにも教えないでどこかに行ってしまいましたし」
「そうですね……私も何も聞いてなくて、きっと何かあるとは思うんですけど」
「もー!救護騎士団には壊す担当は団長しかいないんですよー!暴れないでくださいよ!そういうのは正義実現委員会に行ってください!もう!」
「あはは……ミネ団長、いったいどこに……」
『ミネ…このままだと君は、言い表せないほどの、』
『凄惨な死を迎える』
「ヒュッ」
「セリナ先輩?どうかしましたか?」
「え?い、いやいや、大丈夫ですよ」
(大丈夫、大丈夫だから…きっと……)
「?」
「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛」
「ミネぇ、君料理もできるのかい。このオムライスは絶品だ、店でも出したらどうだい?」
「お口に合ったならよかったです、あとお店を出すつもりはありません」
クチツイテマスヨ アアスマナイ
「……それにしても、ずいぶん元気ですね。てっきり寝たきりのあなたを看病することになると思っていたのに」
「ああ、それはおそらく君の持つキュウゴマイトの神秘、『
「え?『
「そう、『
「『
「そうだねぇ。それに、おそらく
「はい。私のお師匠もヒーロー活動をしていて、その前にもヒーローをしていた継承者もいたそうです」
「君を慕う市民がいればいるほど、君を怖がる
「才能だと思いますが、理由があるとすれば、私がこの『
「……ほう?」
「多分それで、体に神秘が定着していて通常より強い力が使えるのだと思います」
「そうか。所で、君のように高校1年生未満の頃に継承した継承者はいるのかい?もし違うなら、君は君の師匠のように、セリナの継承を遅めた理由があるのかい?」
「そういった継承者は過去にはいなかったようです。そもそもこの継承は実際とてもデリケートなことなようで、後になって調べてみたら、どうやら高校1年生未満に継承した場合、力が異常に増加し、力に飲まれ暴走して、最終的には……」
「……は?」
「ちょ……!ちょっと待ってくれ!!君の師匠、『九十九ハチ』はとんでもないことしてるじゃないか!!!」
「…いやでも君別に暴走してないよね?まさか今私と会話しているのは本来の蒼森ミネではなく暴走した『
「そんなわけないじゃないですか。なんですそのすごい怖い話、別に暴走してないですし、しっかり制御してます。多分もともと才能とかあったんじゃないですか?あと……血とか?」
「いやでも君の師匠やべーやつなの変わらんからな!?…所で九十九ハチはその事知らなかったのかい?まあそれなら仕方ないかもだが……」
「いや別に全然知ってましたよ。博士かと思うぐらいしっかり調べてましたし」
「やべーやつなのに拍車がかかったんだが!?」
「にしてもホントに九十九ハチはヒーローだったのかい?正直今の私からの印象はとんでもないマッドサイエンティストっぽい何かなんだが。実はヒーローじゃなくてヴィラン…それもスーパーヴィランなんじゃ……」
「私のお師匠を愚弄するな!!!!」
「なぜそんなに慕っているんだい!?怖いよ!!!!」
「だってお師匠ですし」
「君殺されてたかもしれないのによくそんな事言えるね。何か理由があるのかい?」
「……まあ確かに、お師匠は色々雑だし、生活能力皆無だし、暴力が苦手でそこら辺のスケバンによくカツアゲされてたし、バk…勉強が不得意でしたし、師匠のくせに弟子の教育もほかの人に任せてばかりだし、お人好しすぎてすぐだまされるし…でも、そのお人好しで助けられた人が沢山います。」
「……ふむ」
「勉強が苦手なのに、この『
「……そうかい。まさかそこまで慕っているとは思わなかったよ、少し言い過ぎたかもしれない。謝罪しよう」
(にしても『視え』ている…か。まさかね)
「マリーさん、どうしましょう」
「ヒナタさん、どうしましょう」
「「サクラコ様が……!」」
「ミネさん……私のせいですか?私が…」
「「病んでる!」」
「もう休ませたほうがいいんじゃないですか?」
「実は……」
『はい?休みですか?ミネさんがいない中、救護騎士団は頑張っているのですよ?…「寝てない」?確かに眠れてませんが、それとこれとは関係ないですよね』
「なんてことに…」
「ですがそろそろ休ませないと壊れてしまいます。説得してみましょう」
「……はい!そうしましょう!」
「「サクラコ様!」」
「…どうかしましたか?ヒナタさん、マリーさん」
「ミネ団長が心配なのはわかります。ですがこのままでは体調を崩してしまいます」
「もしそうなったら…ええと……そう、ミネ団長に怒られてしまいます!」
「そうです!サクラコ様もミネ団長に怒られるのは嫌ですよね?なら少し休みましょう」
「…確かに、怒られるのは嫌ですね。((ヨシ!これで))ですが、((え?))怒られる…ですか。…フフッ」
((……これ、ちゃんと休んでくれるかな?))
サクラコはちゃーんと休んでくれたよ。
よかったね。
「よかったですね、マリーさん。サクラコ様が休んでくれて」
「そうですね。……おや?」ピコン!
「メール、ですか?…これは」
「あれ?セリナ先輩、メール来てますよ」
「え?どこから…」
「『ティーパーティーから』です」
「あーなるほ…ど?」
「いったい何が……これは」
「「『補習授業部』?」」
おまけ
「ハア、ハア、くっそー!なんでこんなクソ忙しい時にキュウゴマイトどっか言っちゃうんだよー!」
「…はあ…疲れた、ムラムラする」
「…ん?あれは…」
一般正実委員は、自警団により縄で拘束され、気を失い、たまたま放置されていたスケバンを見つける。
長時間拘束されていたせいか、縄が身体に食い込み、少々恥ずかしい格好になっている。
「………」ジュルリ
「君はすぐそういう…全く性欲に忠実すぎないかい?『峰田ミナリ』」
「うわあ!!びっくりしたなぁ。急に出てくんなよ!『死柄木』!!」
「全く。君ねぇ、僕はいつも言っていると思うんだけど、……」クドクドクド
「あーはいはいハンセーしてマース」
ブチィ「君を殴る」
「や、やめろよぉ!お前のパンチめっちゃ痛いんだから!」
「君が痛がるのに最適な力の入れ方、打つ場所、神秘をもってして、君を殴る」
「それただお前が本気で殴ってるだけだろ!!」
「五月蝿い!!」ドゴォ!!
「ぐべぇ!!!」
「ミネ団長がいない今、救護騎士団とシスターフッドが暴走しないようにセリナさんとマリーさんを人質に……大丈夫、私がミカを守ります」
補習授業部である程度話を書くためにセリナを入れた、え?マリー?ついでかな。
あとお師匠の名前本編で出ましたね。
998代目→99、九十九 8、ハチ→九十九ハチ
セリナ→千里→千→1000代目
ミネはまあ…イレギュラーだし、特に考えてないから、好きにしてイーヨ!