転生したら全ライダーの力を持った件   作:狼ルプス

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ゼッツもついに最終回…早い様で短い様な…


異世界転生

俺の名前は神谷零斗二十五歳

 

一般の社会人だ。

 

「今日も疲れた……」

 

特に何事もなく俺は毎日を社会に貢献し働き、過ごしている。給料日の帰りには自分へのご褒美として、甘いものを買っている

 

「(そういえば、ネットで買った物が今日届く日だったな)」

 

稼いだ金で趣味に生きる、彼にとっては至福の瞬間である。上機嫌で帰り道を急いでいた。

 

「(明日は予定もないし…溜めていた仮面ライダーでも見るか)」

 

 そんなことを考えながら横断歩道を歩いている。横断歩道に突っ込んでくる車が目に入る。

 

車から見て信号は赤、停止を意味する色を理解していないのかぐんぐんと彼との距離をつめてくる。そして歩道にはそれに気づかず渡っている子供がいて気づいたときには既に避けても間に合わない距離だった。

 

「―――っ!」

 

 咄嗟に身体が動き俺は子ども抱きしめる様にかばう。

 

 

 

そして…衝突の瞬間、体の芯から嫌な音がする。あっさりと彼の体は宙を舞う。

 

 意識が激痛に耐えかねて失われるまでのほんの刹那の間、彼の脳裏を駆け巡ったのは事故に対する恨み言で

 

「あ゛……がっ……!」

 

声を出せなかった。近くいる人々の騒ぐ声が聞こえる。

 

どうやら車に轢かれたらしい、頭をぶつけたらしく意識が朦朧としてる。医者でなくてもいやでも分かる。

 

「(良かった。この子は無事みたいだな…)」

 

《確認しました。『衝撃耐性』・『物理攻撃耐性』を獲得……成功しました。》

 

「(俺………死ぬのか……………何も聞こえないな)」

 

目の前で俺の安否を確認しているのだろうか…全然聞こえない…

 

《確認しました。聴覚強化獲得》

 

「(眼も……どんどん視えなくなって来てる)」

 

《確認しました。視覚強化獲得》

  

「ゴホッ!」

 

喉の奥から何かが込み上げてくるのを感じ、溜まらず何かを口から吐き出した。

 

「(痛ぇ………この味、匂い、血か?)」

 

《確認しました。味覚強化及び嗅覚強化を獲得》

 

「(血かぁ、これ全部俺の血なのか……すげぇ量だな…なんか温かい)」

 

《確認しました。『熱変動耐性』を獲得……成功しました。》

 

もう完全に何も聞こえなくなり、視界も朦朧とし始める。

 

僅かに残った意識も、あと少しで手放しそうだった。

 

「(ああ、くそ…せめてゼッツの最終回は見届けたかったな…仮面ライダーは半世紀も続く代表的な特撮だし)」

 

 

《確認しました。他世界の情報より検索……発見しました。ユニークスキル、仮面之戦士(カメンライダー)及びユニークスキル、仮面之王者(ジオウ)獲得、成功しました。付属して、肉体変化(カワルモノ)を獲得。成功しました》

 

 

「(新ライダーのマイスも見たかったよ。マイスは干支をモチーフにしてるっぽいし、龍騎並に物も多くなりそうだし、物を整理しないと置く場所も無いんだよな。もう少し情報が欲しかったな…)」

 

《確認しました。ユニークスキル『仮面之賢者』及びユニークスキル・次元収納を獲得。成功しました》

 

 

 

 

「(ああ………もっと長生き、したかったな)」

 

意識が暗転する中、そんなことを思いながら俺は目を瞑る。そして、最後に残った意識が消えようとした、その瞬間――。

 

《確認しました。生涯において強く求め続けた“繋がり”を確認》

 

「(……繋がり……?)」

 

《条件を満たしました》

 

《ユニークスキル《魂之絆》を獲得……成功しました》

 

「(なん……だ……それ……?)」

 

意味を理解するよりも早く、俺のの意識は完全に闇へと沈んだ。

 

《転生種族を“人魔神”に固定……成功しました》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?……あれ?俺は………?」

 

よくわからないが、俺は無事だった。

 

あの状況から生き残れたのか疑問だったが、今こうして目を覚ましたってことは…

 

「ここが死後の世界か?てか暗いな。真っ暗だ」

 

目が覚めるとそこは暗闇だった。さらに、俺が寝ていた場所は妙に硬く、ゴツゴツとしていた。

 

「それより、灯だ。灯りが欲しい」

 

その瞬間、暗かった視界が徐々に明るくなった。

 

「急に明るくなった……てか、何処だここ?」

 

そして、俺が目にしたのは洞窟だった。どこまでも続く様なデカい洞窟だ。

 

「ここは……一体……一体どうなってるんだ?もしかしてあの世に続く道か?」

 

 

色々と疑問はあるが、取り合えず洞窟の中を進み、奥へと向かうことにした。

 

「広い洞窟だな………なんか光る水晶みたいなのがいっぱいあるな、とホントにあの世かここ……」

 

洞窟をさまよってかれこれ二、三時間は歩き通しだ。

 

「ああくそ、迷路だな………これどうやって外に出るんだろう」

 

喉の渇きに苦しみながら歩いていると、洞窟内で池を見つけた。

 

「水だ……喉は乾いているけど、洞窟内の池の水かぁ………てか、死人なのに喉も渇くんだな」

 

抵抗がある上に清潔でもない水を飲むと腹でも壊したら大変と思い飲むのを止めようと思った。

 

「でも、喉の渇きはもう限界だしな……仕方ない。」

 

背に腹は代えられないので、思い切って水を飲むことにした。

 

水辺に駆け寄り、手で掬いそのまま飲む。

 

「意外と美味いな……」

 

どうやら天然水のようであった。安心して、水を飲み一息入れる。その時、ふと水面を見た。

 

そして、驚いた。

 

「な!?こ、これって………!」

 

何故なら、俺の姿はよく鏡で見る姿ではなくなっていたからだ。

 

「……もしかして、ここはあの世じゃなくて…転生してしまったパターンか…これ?」

 

色々と試し頬をつねり心音があるのかを確認したりして今いる場所が現実である事を把握する。

 

「と、なると…ここはあの世じゃなくて何かしらの現実世界。とにかく外を目指さないと」

 

まずは今いる世界がどう言う物なのかを確認しなければならない、その為には外に出ない限りどうしようもないので外を目指し洞窟内を歩く。

 

しばらく歩いていると白い花が見えてきた。

 

「洞窟内に花?何の花だろう…洞窟内で咲く花なんて聞いた事ないが」

 

『解、この花は、ヒポクテ草。濃い魔素が充満している場所に生えることで、魔素の影響を受けた草。成分を抽出することで、回復薬を生成することができる。』

 

「っ⁉︎だ、誰だ⁉︎」

 

洞窟内で咲く花をしばらく観察していたらすると、謎の声が聞こえてくる。

 

『解。貴方が持つユニークスキル・仮面之賢者の効果です。能力が定着したため、反応を速やかに行う事が可能になりました。』

 

「ユニークスキル……成る程、だいだい状況は把握した。そう言えば死の間際に似た声がしてたな。他にはどんな能力が?」

 

『解。どんな物でも収納出来るユニークスキル次元収納、更にユニークスキル・仮面之賢者を獲得しています。さらに二つのスキルを合わせる事で収納された物を、自動的に解析、鑑定、調合、生成が行えます』

 

「かなり便利じゃん。他には?」

 

仮面之賢者から自分が習得しているスキルを聞くと驚く様な事が発覚する。

 

 

「仮面ライダーに変身出来る⁉︎」

 

『解、ユニークスキル、仮面之戦士(カメンライダー)及びユニークスキル、仮面之王者(ジオウ)がある事で全ての仮面ライダーへと変身が可能です。

 

「全てって…オーマジオウじゃあるまいし、そうだな…試しにこれを出してみるか…」

 

『告、ユニークスキル仮面之戦士(カメンライダー)を使用しますか?』

 

「ああ、先ずはこいつから」

 

俺は念じる様にスキルを使用すると腰にベルトが突如と出現する。

 

「おお…これが」

 

腰に出現したのは平成初代仮面ライダー、超古代の戦士、仮面ライダークウガへと変身するベルト…アークルと呼ばれる物だ。

 

「この重量感の感触…本物だ…」

 

憧れていた仮面ライダーに変身出来る事には感動するが、まだ使う必要はない。俺はアークルを消して再び歩み出すと足元に何か柔らかい感触がし足元を見る。

 

「これは……」

 

目の前には水色のプルプルした何かがいる。

 

「これって……スライム、だよな…ドラクエとかじゃ有名な」

 

スライムと呼ぶとこちらの言葉を理解しているのか、軽く体を揺らしてプルプルとさせる。

 

俺は襲われても対応できるように身構える。こう見えて仮面ライダーに憧れて運動は勿論武術の類もかじっていた。

 

 

「なんだろうな……敵意は感じないな」

 

スライムはプルプルしてるが敵意を感じなかった。襲われてもおかしい距離にいるのに襲ってくる気配はない。むしろ何かを伝えようとしているような感じがした

 

俺は警戒を解いて屈むと、スライムに手を差し出す。

 

すると、スライムも体の一部を伸ばし、こちらの手に触れてくる。まるで握手をするかのように

 

「このスライム、もしかして俺のやってる事…理解してるのか?」

 

 

《確認。対象との間に特殊な繋がりを確認しました。ユニークスキル・魂之絆の発動条件を満たしました》

 

「魂……?」

 

《肯定。ユニークスキル・魂之絆をしますか?》

 

「よ、よくわからないが…YESで……」

 

 

その瞬間、俺とスライムから光の線が繋がり強く輝いた。

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