ハッタリ、前世では社会人故に色んな場所で使った。相手を乗せるために自分の実力をわざと下げたり。前もって高い金額を提示して、俺の力で安くしたんだと言ってみたり。喧嘩はそれほど強くはなかったが、とにかくドスを利かせた声で脅してみたり。ホントさまざま。今回はそれらと同じ。方法は相手に魅力的な提案を、プレゼントテーションを多少色目してする事。
「現実的な話、俺は宇宙が延命しなくても持続し続ける世界線を知っている。だからよ、世界の書き換えは無理でも上書きぐらいなら出来るんじゃねぇか?どうなのよキューベイさんよ。」
「つまり君は、宇宙に寿命がない世界を知っているからそこに移動しようって言ってるのかい?」
「どう、魅力的なプランだと思わんかね?」
しかしキューベイは少し悩んだあと、ブンブンと首を横にする。
「......残念だけど無理だね、君の願いの範疇を超えている。」
「そりゃ一人の話だろ。他の魔法少女やらキューベイ、あんたらが投資してくれたら話は変わるさ。」
それを聞くと再度キューベイは考え始める。目を瞑り、何かを考える。きっとほかの仲間からの知恵を借りているのだろう。そして目を空けて、不安げに答える。
「...うーん。......やっぱり無理かな。魅力的な提案だけど僕たちはそれを望んでない。僕たちが守りたいのは今の宇宙であって、新しい宇宙じゃないからね。でも参考にはなる意見だったよ。」
「なら、やっぱり強え奴の力をもらうしかねぇか。...本命プランだな。」
俺はつい笑ってしまった。本命、この世界には居るじゃないか、あのアルティメットまどかに匹敵するであろう存在が。噂の話だが別世界線の魔女化した暁美ほむら説。
「...あなた、どうする気なの。」
「ワルプルギスの夜を使う。願いはこうだ、『ワルプルギスの夜の力を余すことなく使い、キューベイに託した願いを叶えて。』だ。俺の願いを起爆剤に、規格外の存在の力を根こそぎぶち込む。ワルプルギスの夜も消滅して万々歳だろ。」
「ワルプルギスの夜そのものを願いの力とする。そんな事可能なのかしら。」
「...不可能とは割り切れないじゃないかな。ただ可能性はかなり低いね。瞬間的にでも君の願いの力が超えないとまず無理だね。」
疑問に思うホムホムとは対照的に、何処か愉快そうに言うキューベイ。少なくとも無理なプランではない、思った通りだ。原作でも重要な存在、そんな奴が低出力なわけない。それに、
「なに、格上狩り上等。下剋上がこの世で一番面白いだろ。」
「...はぁ、それがあなたの本音?」
正直それもある。俺は肯定するようにニッコリ笑うとホムホムは何処か呆れてため息までついた。
「......それで、私は何をしたらいいの?」
「協力してくれるのか!」
「あなたのプランに僅かにだけど可能性を感じただけよ。」
「僕も手伝うよ。」
「キューベイが?マジで?」
「君の言う宇宙の寿命がない世界。とても興味がある。もしかしたら別ベクトルで僕達が抱える問題を解決してくれるかもしれないしね。」
「んだよ、2人共素直じゃないねぇ!!」
「そんなんじゃないわ。」
「キュベ!!」
そうして始まった、俺のプラン。TS転生した魔法少女候補生の世界救済。
俺は詳しく話した。最低でもワルプルギスの夜消滅。副次的な効果で世界改変。対価は特に求めないが、
「暁美ほむら、成功したらの話だ。あんた、自分のダチとそのお仲間には自分が今まで何をしてきたのか話せよ。」
「...。」
「返事は?」
「...。......。」
「話さないなら、キューベイが話しちゃうぞ。」
「っ!!」
「いやなら自分で話せ。」
「......。...わかったわよ。」
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