4話 管理人と「知恵」の囚人
ペッカートル「ふむ、あれが宇宙ステーション"ヘルタ"だな、画面の中とではやはり大違いだな。とても壮観だな。」
ピピィ「宇宙ステーションヘルタまで残り半システム時間のところまで進みました。もし宇宙ステーションヘルタ内に行きたいのであれば許可をもらう必要があります。」
ペッカートル「あぁ、わかっている。今すぐ進入許可を送ってくれ。」
ピピィ「わかりました。」
ペッカートル「さて、終末獣をどう対処するか...おそらく私には何の力もない状態だろうな。やはりここは星核を暴走させる...ストーリーの順序に則る他ないのか...?」
ピピィ「なぜストーリーを改変しようとするのでしょうか?」
ペッカートル「あぁ、それは決められた道をなぞっているからだ。もちろんそれが悪いわけではない。中にはその道以外では銀河が滅亡したりする運命もある。滅亡の運命を無くした上改変するというのは生半可な覚悟だけでは足りないんだ。さて、星核ハンターはどう出るかが楽しみだ...ふふ」
ピピィ「よく腹黒だって言われませんでしたか?それよりもあなたは運命に囚われずに自由気ままに生きていればいいと思いますよ?」
ペッカートル「ふむ...私そのものが変数であるからか?」
ピピィ「その通りでです。この世界に属さない貴方は生きてるだけで運命をかき乱す存在でしょう?」
...なるほど。そのような考えもあるのか。であれば終末獣などに思考を裂く必要もない。これからヤリーロ-Ⅵ、仙舟「羅浮」、ピノコニー、そしてオンパロス...二相楽園もか、たとえ私が興して運命が変わろうともエリオ達はより良い未来のために運命を紡ぐだろう。
ペッカートル「ハハッッ....なんだよ元から自由ってわけか、深読みしすぎてしまったな....」
ペッカートル「まぁいい。ピピィ、未だ向こうからの連絡はないのか?」
ピピィ「はい。せっかちな時計とちがって向こうはあなたについて吟味した上で受け入れをしなければなりませんので。恐らくあと2システム時間は必要になるでしょう。」
ペッカートル「誰がせっかちな時計だ!」
時計....ッ...そうだ。ダンテは囚人とでしか会話ができないのだったな。まて、それならばなぜピピィと意思疎通ができている?
ペッカートル「ピピィお前まさか囚人だとでもいうのか?」
ピピィ「正解です。思ったよりその解答に至るまでが速かったですね?私は「知恵」の囚人として産み落とされました。生まれたと同時にヌースに一瞥され知恵の罪へと歩き始めました。」
ペッカートル「ということは私は管理人という認識でいいのか?それと「知恵」の囚人ということは他の運命の囚人もいるということか?」
ピピィ「いえ、存在するにはしていますが今はいません。」
ペッカートル「なぞかけか?」
「知恵」の囚人がいる=他の運命の囚人も存在するが現在はいないということか...?
まさか囚人となる人物を勧誘まがいなことをして地獄への従者として引き寄せろということか?
ハハッ...笑えてくるぜ。
ペッカートル「つまりは管理人が囚人を見つけ、刑期をつけろということか?自らが囚人であるにも関わらず?」
ピピィ「正解です。知恵以外の運命である壊滅、存護、巡狩、豊穣、純美、秩序、調和、不朽、虚無、愉悦、均衡に対応した囚人を探し出し、いずれ訪れる罪と対面し、自我を守る。それこそが原罪の運命です。」
ペッカートル「...
ペッカートル「話を戻そう。結局のところ私は他人とは基本的な会話ができず、囚人を通してではないと会話をすることができない。つまり宇宙ステーション"ヘルタ"へ向かっても意思疎通ができないということだ。これは壊滅レギオンが襲撃する際に味方敵の判断は...」
いや待て、なぜ私は壊滅レギオンと対峙することを前提に話をしているのだ?ダンテは戦闘能力はないだろう。どうやら私も転生などいう不可思議な事象を目の当たりにして混乱しているのかもな。
ペッカートル「この話は一度中断する。ピピィ、宇宙ステーション"ヘルタ"から進入許可が出たら起こしてくれ。私は一度冷静になるため睡眠をとる。」
ピピィ「わかりました。それではまた世界の目覚めで会いましょう。」
そういい私は自室へと足を運んだ。私の部屋は簡素だ。ベッドがあり、机があり、一般的な刑務所のような雰囲気だ。私はコートをかけ、ベッドに横たわる。目があるのかわからないが目を閉じてこの
今回見てくれた方に感謝を