活動報告でも書きましたが、今回は原作から一部カットした上で執筆をしております
それと奏さんは今回戦闘面はおやすみです。リンカー使いすぎたら奏さんボロボロになっちゃうからね…
─普通の高校生『堕楽 ツカサ』。彼女は中学一年の時に出会った『天命 メラ』から勧められたアーティストユニット『ツヴァイウィング』のファンとなった。
二年前の惨劇を掘り返すように覚醒した、立花響のガングニール。同時に、戦う覚悟を決めた我が救世主こと天命 メラは仮面ライダーゲイツへと変身。アナザーファイズと化した天羽奏を救済したのでした。
二人の二課加入から一ヶ月後、満月の夜にスペードの斬撃が…おっと、また先を読みすぎましたね─
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メラと響の加入から約一ヶ月の月日が過ぎた。特異災害として襲い来るノイズ達を退けながら日々鍛錬を積み重ね、戦士たちは少しずつ成長していった。
ただ、…メラは鍛錬で愚痴を吐きたくなる時がある。それが弦十郎から訓練を受ける時であり、彼の強さが異常なのだ。最初は年の差さ筋肉量の差ということで割り切っていた部分もあったが、徐々にその域を超えているとしか思えなくなった。
無論このことは装者とツカサにも伝わっており、先輩である奏からはこう言われた
「あー旦那はな…なんつーか、人間の砦みたいなもんだよ。」
「司令は映画見て食事を取ってから寝ると言ってるけど…正直あそこまでは……」
「ツヴァイウィングでさえドン引きしてるんだな…」
「あの人って本当に人間だよね…?」
弦十郎に対しての話題でトークが繋がる中、不意にメラがあることを言い出した
「そーいや、私とツカサが使ってるこれ…特にアーマータイムって言われる時計の方、その用途ってベルトにつけるだけなのか?」
ツカサは手を顎に当てながら考え始める。
「どうなんだろう……あっ、でも…」
「どしたよツカサ」
「もし、この時計達に他の仮面ライダー達の力が宿っているんだとしたら…」
誰かの助けになるのかもしれないとよぎったと同時に、使い方を誤れば過去の奏や翼の二の舞いになるのかもしれない…そう思い、そこから先が言えなかった。
その日はツカサ達三人学校へと登校、授業を受け放課後になった。
「うぅ…訓練の痛みが身体に響く……」
「おいおい、これくらいでへばってたらこの先やってけないぞ?つーかツカサは私より二年早く入ったんだろ?これくらいでへばるなって」
「うぅ…そうだけどさぁ」
まだまだ元気のあるメラと、すでにヘロヘロのツカサ。見事な対比が現れている中…二課本部から通信が入った。
『ノイズの出現パターンを検知した!場所は地下鉄の駅構内、すぐに急行してくれ!』
すぐさまに二人はこくりと頷き、バイクライドウォッチを起動…ひょいっと空中に放り投げると、ウォッチから専用マシン『ライドストライカー』へと変形した。(ちなみにちゃんと二輪の免許は取った)
「いくよ、メラ!」
「いよっしゃ!」
二人はヘルメットを付けまたがると、エンジンを吹かせアクセル全開で発進し始めた。制限速度と信号の交通ルールを守りながら、地下に入る入口にたどり着いた。案の定ノイズがうじゃうじゃと発生しており、外に溢れ出そうとしている。
「ツカサちゃん、メラちゃん!」
「響も来てたんだね」
「うっし、派手に行くぜ!」
ツカサとメラはジクウドライバーを腰に装着、それぞれライドウォッチを取り出しベゼルを回転させボタンを押す
『ジオウ!』『ゲイツ!』
ジクウドライバーの右側にセットすると、巨大な時計が二つ現れチクタクチクタク…と回転し始める。各々変身ポーズを取り、ジクウドライバーを一回転させる。
『『変身!!』』
『ライダー・ターイム!』
『仮面ライダー・ジオウ!』
『仮面ライダー・ゲイツ!』
『Balwisyall Nescell gungnir tron……』
ツカサとメラは仮面ライダーに変身、響は破片が体内に埋まったことにより突然と起動したガングニールのシンフォギアをその身にまとい、地下へと潜っていく
『もうすぐ翼が現着する、無茶はするな!』
「了解…!」
ジオウはジカンギレード・ジュウモードを武装し、ゲイツはジカンザックス・おのモードを武装。響は徒手空拳でノイズを倒していく、が…
「・・・見たかった…未来と流れ星、見たかった!!!」
響の様子がおかしくなってきている。ノイズに対する攻撃が一撃一撃荒くなり、まるで『獣』を彷彿とさせる行動になってきた。ノイズを引きちぎり、その瞳が赤く染まる…
「あんた達が…」
次の瞬間、突然響は駅地下の壁をドォン!と凹む程の威力で叩いた
「誰かの約束を犯し…嘘のない言葉を…争いのない世界を、なんでもない日常を…!!!壊すというのなら…!!私が…!!!」
少しずつ響の理性が黒く染まっていく。自らの意思に背き、気づかない内にどんどん堕ちていく…
「ツカサ、アレどう見てもやばいだろ!?」
「止めよう…!」
二人はピンク色のぶどう型ノイズを追跡する響を追いかける…が、ノイズは天井を爆発させ逃走。このままでは市街地にでてしまう…!急ぎ地上に三人が上がると、流れ星のごとく天から翼が『蒼ノ一閃』を放ち、ぶどう型ノイズを撃破していた。
「流石、戦闘のプロフェッショナルだな…」
「翼さんかっこいいなぁ」
『なーに見とれてやがんだ仮面野郎!!』
ふと、森の方から声が聞こえた。一同が振り返ると、そこには謎めいた銀色の鎧を身にまとい、緑のバイザーをつけた女性が立っていた。その鎧の正体を、二人の仮面ライダーと響は知らないが、翼だけはその正体を知っていた。
「ネフシュタンの…鎧」
『へえ、てことはこの鎧の出所をしってんだな?』
「…2年前、私たちの不始末で失われたものを…数多の犠牲を忘れるものか……!!」
翼と鎧の女は共に戦闘態勢を整え、殺意を向い出しに武器を構えている。
ジオウとゲイツも臨戦態勢を整える中、響が仲介に入ろうとする
「ちょ、ちょっと待ってください翼さん!相手は私達と同じ人間ですよ!?」
『『戦場で何を馬鹿なことを!?』』
…謎に鎧の子と翼さんがハーモニーを生み出し、共鳴した
「…むしろ、貴女と気が合いそうね。」
『だったら仲良くじゃれ合うかい!?』
鎧の女がムチを振るってきた。咄嗟の判断で翼は響を突き飛ばし、ジオウとゲイツはジャンプして回避する。翼は『蒼ノ一閃』を使用して一気に鎧の女を倒さんとするが…鎧の女は斬撃を軽々と受け止め、木に弾き飛ばした。
続けてジオウとゲイツがそれぞれジュウモードとゆみモードで援護射撃を仕掛ける。が、鎧の女はムチを巧みに操り援護射撃を難なくはたき落としてした。
「チィッ…!だったら接近戦を─」
「待って!今下手に動いたら翼さんの足手まといになっちゃう」
「じゃあどうしろってんだよ!?」
『お前ら仮面野郎はお呼びじゃねえんだよ、こいつらの相手でもしてな!』
鎧の女が何か杖のようなものを取り出し振りかざすと…緑の光と共にアヒルかキリンをイメージした中型のノイズが現れた
「嘘…ノイズが、操られてる!?」
「…私が行ってくる!響のことをお願い!」
「おいツカサ!?」
ジオウはゲイツを残し、翼の元へ向かう。残されたゲイツは頬をコリコリと書き、仕方ないと吐きつつも、戦場から逃げようとする響のバックアップに向かう。
「翼さん、落ち着いて!一手一手が荒くなってる!」
「この状況で…平常心を守っていられるとでも!?」
『呑気におしゃべりかぁ?おらぁっ!!』
鎧の女がしなるムチを振るい、翼とジオウを引き離す。ジオウの言葉も聞かず翼は一人鎧の女を追跡し、公園内の木々を押し倒しながら戦闘を続ける
「鎧に振り回されてるわけではない…このポテンシャルは本物…!?」
『こんな時にペラペラ考えごとかぁ?孤独の剣野郎!!』
「ッ!?」
孤独の剣…精神的な揺さぶりをかけられた翼は、怒りの感情と同時に二年前の自らの過ちがフラッシュバックする。
揺さぶりをかけた鎧の女は、翼に肩部のムチ状突起からエネルギー球を生成し投げつける技『NIRVANA GEDON』を放ってきた。
「危ないッ!!」
そこにジオウがブレイドアーマーをまとった状態で乱入、ラウズカードの効果を使用して威力を抑えようとする
『サンダー』
「ぐ、っ……うグッ…!!キャアァァァァァァッッ!!」
だが押し返すことは叶わず、背後にいた翼と共に爆発に巻き込まれてしまった
『へっ、まるで出来損ない。そんな弱っちぃから自分の意思に関係なく破壊の限りを尽くすんだよ』
「ッ……」
「うぁ、っ…」
ブレイドライドウォッチが無理矢理取り外され地面に転がり、元のジオウに戻ってしまった。そのウォッチは何の運命か、翼の近くに転がっていく…
「…確かに、私は出来損ないだ。…この身を剣として鍛えてきたはずなのに…あの日、散りゆく者達を助けることができなかった。…過去己を見失い破壊に走ったこともあった。
だが、それも今日までのこと…奪われたネフシュタンを取り戻すことで、その汚名をはらさせてもらう…!」
『あーだこーだとうるせぇな、さっさと…あん?』
その時、鎧の女は自らの身体が動かないことに気がついた。その理由は…彼女の影に刺さった一本の小刀。それが鎧の女の動きを止めている。この技は『影縫い』。文字通り影にミシンを縫ったように動きを止めるのだ。
『くっ…こんなもので、アタシの動きを──っ、まさか…』
「月が覗いているうちに、決着をつけましょう…」
『…歌うのか、絶唱を…』
絶唱…それはシンフォギアに備えられた禁断の技。一度発動すれば、攻撃に全てを捧げ装着者の身体を燃やし尽くさんという勢いを出す技である
「つ、翼さん…」
「防人の生き様、覚悟を見せてあげる!貴女の胸に…焼き付けなさい!」
いざ翼が絶唱を歌おうと、剣を空に掲げた…
『ドキュン!!』
「がっ!?」
その時、翼に向けて銃撃が行われた。側で倒れていた、ジオウによるものだ。
「何をするのだ堕楽…!私は─」
「翼さんは何も分かってない!!!!!」
「ッ…!?」
翼の自分を捨てるような行動に、ジオウは吠える。そんな事をさせないという思いを込めて…
「出来損ないとか防人とか……そんなの関係ない!翼さんは翼さん!!貴女が風鳴翼なのは変わらない事実…それを否定するのは違う!!」
「堕楽…」
「例え一度堕ちたとしても…道を見失ったとしても…運命は変えることができる!人には…翼さんにはその力がある!!」
すると、ジオウの想いに応えるように翼の足元に転がっていたブレイドライドウォッチが、青い光を発し始める…
『チィ、ッ……とっとと、抜けやがれ…!!』
見れば、鎧の女が刺さった刀を無理矢理抜こうとしている。もう時間がない。
「堕楽!!…貴女のおかげで吹っ切れた。私はもう一度這い上がる…過去の運命を受け入れ、今を進む!!」
翼はウォッチを拾い上げ、ベゼルを回転させボタンを押す
『ブレイド!』
すると、翼の左手に銀色のバックルである『ブレイバックル』が、ウォッチを握っていた右手にはスペードのカードが握られた。
瞬間、翼の瞳をビジョンが走る…そのビジョンで見た通りに、スペードのカードをブレイバックルにセットし、腰に当てる。
すると、ブレイバックルの左側から赤いカード『ラウズカード』が無数に飛び出し、翼の腰をジャララララ…という効果音と共に一回転、ベルト帯となり右側からガチャッとセットされる。
待機音が流れ始めたのを聞いた翼は、左手を腰に当てながら右手を斜め左上につき出し、クルッと手首を回転させ、覚悟を決める
「…変身!!」
右手をバックルにかけ、黒いレバーを勢いよく引っ張ると…カードが後ろに隠れ、正面には赤と金のプレートが出現。次いでシステムボイスが聞こえてきた
『Turn Up』
瞬間、スペードのマークが描かれた青の畳が出現…翼の身体を通ると、彼女の身体をシンフォギア『天羽々斬』からトランプの『仮面ライダー』へと変えた
『祝え!!自らの宿命に抗い、その身を剣として未来を切り開く青き戦士…その名も仮面ライダーブレイド!二年の月日を経て偽りの仮面から本物の仮面へと成り上がった瞬間である!!』
・・・何か見知らぬ声が聞こえた気がするが、気にしないでおこう。
「…これが、私なのか?」
変身した瞬間、続けて翼に流れる新たなビジョン…そこには、まるでこの力をこう使えと言わんばかりに使い方が流れた。
「…承知した!」
ブレイドは腰のホルダーに備えられた専用武器である『ブレイラウザー』を取り出し、鎧の女めがけて斬りかかる。
『グッ……!!何だよその姿…!!』
「私自身が、運命を切り開く…そのための姿だ!!」
鎧の女がムチを巧みに振るってくるが、ブレイドはブレイラウザーのカードホルダーを展開し、中からカードを取り出して武器にスキャンさせる
『タックル』
ブレイドの身体にカードの力が付与され、ブレイラウザーの数字が5000から4200へと変化。剣先を構え、鎧の女めがけて突撃する。
鎧の女はムチを使ってブレイドを退けようとするが、その勢いは止められずタックルが直撃する
『がっ……!チィッ!!』
鎧の女はブレイドのことを危険分子とみなし、早急に対処するためムチを巻きつけようとしてくる。
「く、っ…!」
「させない!!」
そこに、先程の一撃で受けたダメージが回復したジオウがジュウモードの銃撃でムチを弾く
「今です翼さん!!」
「この勝機…逃しはしない!」
ブレイドはカードホルダーを展開し、中から二枚のカードを取り出してブレイラウザーに一枚一枚スキャンさせる
『キック・サンダー』
ブレイラウザーの数字が4200から2000へと減少すると同時に、ブレイドの背後に二枚のカードが現れ、その力を付与させる
『ライトニングブラスト』
ブレイドの頭が一瞬雷に打たれ赤く光ると…次の瞬間跳び上がり、電撃を纏った右足で跳び蹴りを放つ必殺技…ライトニングブラストが放たれた
「ハァァァァッ!!!」
ドゴォォォッ!!という音と共に鎧の女に必殺キックが直撃した音が鳴り響いた。ドォォォン!!という音も聞こえたので、余程威力が高いのだろう。
『あが…がっ……!!チィッ…覚えてろ!!』
鎧の女は、自らの身体を蝕んでいく鎧の痛みを抑えながらその場から撤退していった。
ブレイドはブレイバックルのレバーを引き、現れた畳に身を委ねると…元の風鳴翼の姿に戻った。変身解除をしてから、翼は一同に聞こえないようウォッチを見つめながらこう言った
「堕楽…ありがとう」
と…
その日、ネフシュタンの鎧の安否が分かった特異災害対策機動部二課はすぐさまに捜索を続けたが、姿を捉えることはできなかった。
つづく
いかがでしたでしょうか?翼さんがアナザーブレイドとなった過去を乗りこえて仮面ライダーブレイドになりました。
本当だったらブレイドOPの風鳴翼版も考えてみたくはあったのですが、更新を優先した為没りました…
…途中からゲイツと響がほとんど喋らなかったのは私の力不足です(泣)
こんな調子ですが、次回も頑張っていきます
ではでは。