石化後すぐ復活しちゃった系オリ主 作:野菜神
simulationからシュミレーションにはならないんだヨォ。
「起きて急で悪いが人類未曾有の危機だ。外見れば分かると思うが人類はほとんど石化したらしい」
「は?千空何言って……は!?」
「お、おい千空っ!そこのお姉さんとかについても気になるが一体どうなって」
「その話は後で好きなだけ語ってやる。今はとにかくマンパワーが必要でな。人類再興させたいなら今お前らにぶっかけた復活液つくるから手伝え」
困惑している2人の部員に対して千空は遠慮なしにズカズカと言葉を重ねて行く。原作では石化以降見られない彼らだが、彼らも大樹たちほどでなくとも一定の信頼はあるのだろう。
私は彼らのことを知らないが、彼らも立派な科学者の一員なのかもしれない。
「い、いや、何が何だか」
「でも千空が言うなら……わかった。よくわかんねぇけど何すりゃいいんだよ」
「くくっ、話が早くて助かるな。硝酸とエタノール3対7で人を石像から戻せるらしいからそれを量産する。細かいところは琳寧に聞け」
「細かいところと言われても……数%ずれても反応しないから理科室の机に置いてある石の燕を利用して復活液の効力を確かめてくれたまえ」
私と千空はさっさと理科室に入り、彼らもその後ろをついてくる。彼らにとっては理解できない状況の中、なぜか状況を理解できていそうな千空に従うが吉と言えるだろう。
その分謎のお姉さんである私は何者なのかと気になっていることだろう。まぁ私の正体については彼に一任した。彼らに漫画について話したほうがいいと思ったのならば話してくれればいい。話さないほうが良いと考えたのならそのままにしてくれれば良い。
「まぁ千空であれば先ほどの説明で同じようなものは作れるだろう。不安があるなら彼か私が作る様子を見てくれたまえ。あぁ、あと私が確認した限り、この学校の備蓄で作れる復活液は十数人分かな。もしかしたらもっと少なくても効力はあるかもしれないがね?5本くらいは私がもらっておきたい。あとその5本を作ったあとは私は他に用事があるし行かせてもらうよ。互いの通信よう無線機はあるから安心してくれたまえ」
「あ?まぁ無線があんならお前から聞きてぇことはきけるが、何のようだ?」
「船の伝手と言っていただろう?それさ。七海学園、ここからバイクで数時間と少しだけ遠くはあるけどね、そこには船とかの操作、そして人を使う面でも超有能がいる。七海財閥の御曹司である七海龍水というんだがね」
「はっ、おありがてぇ。財閥の御曹司が協力してくれんなら伝手も広がるだろうな」
すでにここで千空による人類救済ミッションは開始している。あとは彼の素晴らしき知能から様々なことをなせるだろう。無線機も何個もくすねてきたし。
私自身には技能面でなにか突出したものはない。知識を基に活動するだけのただのお姉さんだ。不老不死とかもある種能力ではあるが。
「彼は欲深いからこそ、君のような優秀な人材のなすことならばその成果さえも欲しがり手を貸してくれるだろう。もしかしたら、彼は石化世界のトップに躍り出るかもしれないが、少なくとも私が知る限りそれにより世界が哀れな方向に進むことはおそらく多分ない。ということで、この場は君に任せておいて良いと判断したので5本もらっていかせてもらおう」
「今は10本くらいありゃ十分だ。人数増えりゃそこらの大学とかから硝酸くすねてこれるからなぁ」
「お、おい千空、よくわからない状況だけどよ、それ窃盗じゃ」
「殆どの人類石化したストーンワールドだ。法なんて今は関係ねぇよ。まぁ、設備も高校より揃ってるだろうからそっちに移動すんのもありだな。大学教授の協力を得られればおありがてぇ」
千空が悪い顔をしている様を横目に、自身は復活液の調合を始める。
高校を卒業してから一度も触っていなかった理科室の機器を先ほどと同じ手順で動かして行く。スポイトやビーカーで正確な量を測り、そそぎ、ガラス棒で整えたりしてできたものを試験管に入れ蓋をする。
それを5回しているうちにあの2人も復活液をつくっていた。千空はすでに数本完成させており、すでにそのうち一本は部屋にいた他生徒にかけている。かけてない生徒がいるが、おそらくは信用があまりない、もしくは今復活させても役割を与えられないからだろう。
「あぁ千空。行くついでに外の2人を起こしておくよ。理科室に行くように言っておけばいいかな?」
「杠は起こした後に杠はこっちに来るよう、デカブツには無線機一個持たせとけ」
「了解したよ。ではさらばだ少年科学団」
私は5本の復活液や必要な荷物を持って飛び立つ。
プラチナなどは私が持っていようと意味がないだろうと判断したので部屋に置いておく。
何を置いて行ったかなどは後々無線で話すこととしよう。
「な、なぁ、あの、えーと琳寧お姉さんって何者なんだよ千空」
「そ、そうだぜ。お前が当たり前のように話してたから流してたが、あの人なんなんだよ」
「あ?あー、あいつは、思考速度が常人の100億倍の思考力あるチート女だ」
「化け物かよ」
「そもそもなんで高校にいてなんで千空は起きてんだ?」
「んなことひと段落ついたあとで説明するから手をうごかせ」
『ピシっピシピシっ、ぱキャァぁあっ』
「うぉぉぉぉお!杠ぁぁぁぁあ!!!!」
「……あれ?動ける?」
大樹と杠にかけると杠は混乱した様子で、大樹は復活した瞬間に大声で理科室にも届きかねない大声で叫び出す。
私は即座に耳を塞ぎ、隣にいた杠は大樹の言葉の意味を理解した瞬間顔を赤くしていた。
「あー。起きて早々悪いんだが、人類は殆ど石化しているからそれを解決したくてね。私は明るいうちに行かなければならないところがあるから説明は手短に。大樹くんは落ち着いてから君から説明してくれると助かる」
「え、あ、はい……はい!?どういうことですか!?あとどちら様で?」
「千空の知り合いとだけ言っておくよ。この無線機で連絡はつく。使い方は……『聞こえたぜ大樹、てめぇの叫びがここまでよぉ』まぁすでに波長は合わせてあるからわかるか。あとは千空に聞いてくれ。私は行かせてもらう」
「あ、えっと、よくわかりませんがありがとうございます!」
まだ困惑も残る様子の大樹と杠を背に残しながら私は乗ってきたバイクへとまたがる。途中でガソリンを補給してこよう。
いや、高速道路はどうせ事故まみれであまり良い路面状況とは言えないだろう。途中でパンクしても困る。場合によっては船を借りて行くのも良いかもしれない。
いや、急がば回れだ。現在の天気予報では船の操作に関して問題はない。海上であれば、陸上に対し障害も少ないだろう。さらに言えば七海学園は海に面している。
前世で船の操作はしたことがある。ハワイで親父に習った。
「定期通信〜。千空そっちは問題なしかい?」
「問題ねぇ。復活液も十分量産可能でマンパワーも容易く湧いて出てきやがる。まぁ、全員復活させられるほどの量じゃねぇから誰彼構わず復活急ぎすぎれば食料とかの問題も出てくるがなぁ」
「まぁ千空ならどうにかできるでしょ」
「くくっ、信頼が重いなぁ琳寧。そんなに漫画の俺は頼もしかったかぁ?」
「あぁ、とてもね。まぁ問題ない様子なら助かるよ。3700年後の何もかも文明が消え去った未来と違い、現代で蘇って君の能力を活かしきれない事態にならないかと危惧していたが、無用だったようだ。もしかして原始に戻った未来の方が良かったかい?」
「んなわけねぇだろ。現代の方が欲しい機材もなんでもありやがる。んで、お前は?」
「安定性重視して海上をぶっ飛ばし中さ。2、3時間で七海学園にはつくかな」
「くくっ、スーパーヤバい御曹司がいる場所か」
「あぁ。先ほども言ったがその名も七海 龍水。漫画の世界ではその腕を活かす条件に石油を要求し、石神千空への信頼を利用してその石油をもととした通貨の概念を作り出した男よ。空だろうが海だろうが彼はそこらのプロを上回る。現代なら、その伝手も膨大だろう。彼の知識で復活させるべきと選んだ人材、それすなわち彼の欲しがりに該当する人物だからね」
「はっ、おありがてぇ。お前が早急に復活させたいって言ってたのもよくわかる」
「一つ聞くがしばらく暇かい?」
「暇なわけねぇだろ。絶賛作業中だ」
「それは悪いことをしたね。まぁ話を聞けるのなら流し聞きでもしておいて欲しい。獅子王 司。霊長類最強の男と呼ばれる高校生。彼は複数隊のライオンも石化から起きてすぐに蹂躙できる。そんな彼が、どこかは知らないがその高校から徒歩で移動可能圏内に彼がいるはずだ。彼は石化した時の体勢的に椅子が何かに座っている様子だったね。そして、これから語るのはそんな彼の話だ」
大体漫画の内容通りに話すので物語の中では司がどのような男かなどは書きません。次回に続く。