光の戦士達の凶行   作:小説チーム・ハスタート

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第3話

 日本各地に存在する神社仏閣。それらにまで及んでいったウルトラマン…光の戦士たちの凶行を止めたのは、まさかの怪獣だった。

 本来それらは、人類の敵ともいうべき者達であり。人類に対して危害を加えるのが常ともいうべき者達。…それらが、今、人間達に味方をし。ウルトラマンと戦っている。警察隊も最初はそれを見て、全く信じようともしなかった。…だが、何度見たとしても、その怪獣達は…神社の一つ、出雲大社を守ろうと体を張り。ウルトラマンと戦ってくれている。

 

「こんな光景を見たとしても、最初は…人間達は信じてくれないだろう。…だけど、いつしか…信じてくれる時が来る。今のこの現状を、受け入れてくれる時が来る。…ウルトラマンが敵に回ってしまった以上は、そう思うほか、手段はない。」

 

 心のうちから、祈る警察隊の面々。…やがてウルトラマンに活動顕界が来たのだろう。カラータイマーが赤く点滅をし始める。それの意味を知っていた警察隊は、そのほとんどが胸をなでおろし。ウルトラマンは何処かへと飛び去っていく

 ひとまずの窮地を脱した、という意味合いで、地球警察隊はモニターに映されていた怪獣にお礼を言った。

 

「名も知らぬ改十よ、ありがとう。…出雲大社を守ってくれて。」

 

 そのお礼は届いてはいないだろう。…だが、図らずともタイミングよくその怪獣は鳴き声を上げると。何処かへと去っていく。

 出雲大社の周りは確かに、ウルトラマンと怪獣の戦いで荒れ果ててはいた。…だが、その出雲大社は何とか守り切ることができた。結果としては良い方向として終わったことを、地球警察隊はめでたく思い始める。

 次にウルトラマンが来るのはいつか。そんなことを思いつつも、地球警察隊の面々は心の準備だけはしっかりと行っていた。…そう、行っていたのだ。

 

――今度は何を狙ってくるというんだ。ウルトラマンは。

 

 ウルトラマン達の狙いもわからないまま、考え行く地球警察隊。…その差中にウルトラマンが次にやってきたのは。名古屋城のすぐ近くであった。

 

――ウルトラマン、今度は何を…まさか…!?

 

 地球警察隊が一人、西瓜谷宗吉の頭の中を、いやな予感がよぎる。…その嫌な予感は。あろうことか現実のものとなってしまった。…そう、なんとそのウルトラマンは…名古屋城をいとも簡単に壊していったのである。

 その驚くべき行動に目を見開く地球警察隊の西瓜原。なおもウルトラマンの蛮行は続くものかと思われたが。白い体の奇妙奇天烈な姿をした怪獣とどこか神々しさを思わせるかのような姿を持つ怪獣が現れ。そのうちの奇妙奇天烈な姿をした怪獣がまっすぐにウルトラマンと組みつき始める。

 互いに押し合うウルトラマンと怪獣。…それを時間稼ぎとしているのだろうか。神々しさを思わせるかのような姿の怪獣の方が、紫色と翡翠色を合わせたような奇妙な怪光線を名古屋城の跡地へと放っている。

 

「…一体何をしているっていうんだ、あの怪獣は。…名古屋城を別の物にでも変えるというのか…!?」

 

 怪獣への不信感がぬぐえなかったがために、そんな予測を立ててしまう地球警察隊。…だがしかして、怪光線を浴びせられ続けていたその名古屋城のがれきが、途端に煙に包まれて行き。そう時間も経たないうちになんと完全に修復したではないか。

 怪獣の見せたあまりの魔術に、驚く地球警察隊。ウルトラマンはがっぷりと組みついていた奇妙奇天烈な姿の怪獣の頭部に一撃を加えてひるませると。何処かへと飛び去る。…かと思えば、入れ替わるかのように別のウルトラマンが姿を現した。

 

――出雲大社の一件で、学習をしてきたっていうのか。

 

 歯噛みをする西瓜谷。先ほどのウルトラマンとは違う姿をしたその光の戦士は、片方の手を手刀のような形にしたかと思うと。まるで虚空を切る様なしぐさをし…それと同時に、その手刀から光の刃が奇妙奇天烈な姿の怪獣へと放たれていった。

 おそらくはあれが命中してしまえば、あの怪獣は倒されてしまうだろう。…そう予測を立てた地球警察隊が、心の中で祈る。…その祈りが通じたのか、その奇妙な姿をした怪獣はなんと自身の左腕に光を纏わせ。ウルトラマンの放った光の刃をはじいて見せた。

 地球警察隊本部内に、驚きの声が上がる。…だが、ウルトラマンは攻撃の手を緩めようともしなかった。…独特のあの構えから、威力の高い光線を怪獣めがけて放ってきたのである。…だがしかして、ほぼ同時に怪獣側も…何やら白い球体を腕の中に発生させたかと思うと。それをウルトラマンの放った光線めがけてぶつけさせた。

 お互いの技がぶつかり、爆発が起こる。その爆発によって起こった煙を挟み、ウルトラマンと怪獣がお互いを見据えていた。

 その戦いの行く末を、地球警察隊の人々が見守りゆく。…そのさなか、先に動いたのはウルトラマン。怪獣の懐に入り込み足払いをけしかけたかと思うと。勢いよくチョップを繰り出したのである。

 そのウルトラマンの攻撃に対して、怪獣もまた自身の右手を強く光らせ、そのチョップをはじく。…勢いを返されたのか、ウルトラマンは少しのけぞるような形となる。…そして、そののちに。怪獣は再び立ち上がりウルトラマンの事をその目で見据え始めた。

 名古屋城の近くで始まった戦い。…怪獣よ、どうにかウルトラマンに打ち勝ってくれ。

 

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