光の戦士達の凶行   作:小説チーム・ハスタート

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題8話

 飛竜のような姿を持つ怪獣の攻撃によって、ウルトラマンを追い詰めることができた地球警察隊。…というのも、ある時からそのウルトラマンという者達は。いきなり日本人たちを襲撃するようになってきたのである。

 地球警察隊としては、その点がどうしても気になっていた。…なぜなら、過去にはほとんど見られないウルトラマンの行動だったのだから。…なぜ、あのように日本人を襲撃してくるようになってきたのか。…なぜ、日本の城や仏閣などを襲撃してくるようになったのか。…地球警察隊は疑問に思っていた。…だが、今はそんなことは些細な事。怪獣と戦っているウルトラマンが倒れるか、撤退してくれるか。どちらかを望むほか、無い。

 モニターから聞こえてくるは、ウルトラマンのあのカラータイマーの音。そのウルトラマンはといえば、飛竜のような姿を持つ怪獣の方を向いてはいるものの、攻撃に移そうともしない。…恐らくは遠距離攻撃ができる技がとっておきのモノしかなかったがための事だろう。それをチャンスと見て、飛竜のような怪獣は口に炎のようなものを貯めたかと思うと。それを連続してウルトラマンめがけて放っていく。

 その攻撃は、ウルトラマンに防御をさせる暇をも与えずしてほぼ間髪入れずに命中し。ついにはそのウルトラマンの事を跪かせて見せた。

 よほど追い詰められているのだろうか、カラータイマーの音の感覚もかなり短いものとなっている。

 

――あともう少しだ。…あともう少しで、あのウルトラマンも…倒すことができるだろう。

 

 心の中で願う西瓜谷。…だがあと少しというところで、赤と白のタイツのようなものを着た巨人たち…そう、光の戦士たちによってそのウルトラマンナイスが囲まれたかと思うと。そのうちの何人かの光の戦士がそのウルトラマンナイスの事を怪獣から隔離する。

 

――…ウルトラマンたちの中の、救助隊…?

 

 エネルギーを酷く消耗した様子のウルトラマンナイスの事を介抱するかのような様子を見せるその光の戦士達。…その一方で、代わりに戦うともいわんばかりに二人の戦士が飛龍のような姿の怪獣の前に立つ。…その二人の戦士は、いずれも胸の所に豪奢な飾りをつけていた。

 飛竜のような姿を持つ怪獣が、けたたましい雄たけびを上げる。二人の光の戦士は、構えを一度とったのち。その飛龍のような姿の怪獣めがけエネルギーの刃をほぼ同時に放っていく。

 その刃はまっすぐに怪獣の方へと向かって行ったが、やはりともいうべきか。その飛竜のような姿をした怪獣はひらりひらりと、光の戦士たちの放った攻撃を空中で躱していく。…あたかもそれは、蝶が舞っているかのようでもあった。

 その怪獣の姿を見て悔しげな様子を見せるは光の戦死…ウルトラマンの方。一方で怪獣の方はといえば、その場で大きく雄たけびを上げ。自身の体に光を纏わせつつある。

 大きな隙を伴うその技を再び使う事とした怪獣。…やはりともいうべきか。ウルトラマンはそれを見逃さず、片方の手に光を纏わせたかと思うと…それを左上から右下へと振るい怪獣へと斬撃を放っていく。

 飛竜のような怪獣に迫る危機。光を貯めている最中であったがために、怪獣は身動きが取れない。

 そのままでは、ウルトラマンの攻撃を受けてしまうであろう。…回避してくれ、とも願っていた地球警察隊。…その怪獣は回避するようなこともせずして、何やら口をもごもごと動かすのみ。…だが、その動かした口で何かを唱えていたのか。ウルトラマンの放ったその光の刃が膜のようなものによって防がれる。

 

――バリアを張っていた、というのか。

 

 自分にバリアを張っていたのか、と予測を立てる西瓜谷。一方の飛竜のような姿を持つ怪獣はといえば自身にまとわせていた光を口へと集めていき。それを思い切り光の戦士へと放っていった。

 衝撃音とともに放たれる光のレーザー。…それがウルトラマンにまともに命中し。先ほどと同じように体勢を大きく崩させる。…と、飛竜のような姿の怪獣はそれを見逃さなかったのだろうか。空中で宙がえりをしたかと思うとほぼ垂直に近い形でその光の戦士たちへと突進攻撃を仕掛けていく。…それは大きなダメージを与えられるとともに、光の戦士に迎え撃たれるというリスクも伴う諸刃の剣。だがそれでもかまわずに、飛竜のような姿を持つその怪獣は落下していった。…そして、地表すれすれにまで来た時。その地表をかすめるような動きで翼に携えた爪で光の戦士のうちの一人の胴体に強かな一撃を加えたのである。…その光の戦士は、先ほどの光線によるダメージもあってか、抵抗もせずして倒れ。そのまま動かなくなる。

 コンビだったのであろう、もう片方の光の戦士が倒れた方の光の戦士の体を揺り動かすが。その光の戦士は反応を見せはしない。

 飛竜のような姿を持つ怪獣が、再び大きく雄たけびを上げる。…光の戦士を追い詰めたことによる勝利を確信しての雄たけびか。…どちらにせよ、その怪獣の表情から察するに、余裕を見せていることは火を見るよりも明らか。

 ウルトラマンナイスを退けさせた先に再び現れた光の戦士。…しかして地球警察隊のなかの疑問は…深まるばかりだった。

 

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