俺達は一旦実家へと向った。
「それじゃ明日の朝8時半出発するから」
俺は両親にそう伝えると、車に荷物を積み込み始めた。
「お兄ちゃん、トランク空きある?」
夕張がボストンバッグ2つを持って俺の所にやってきた、
「入らないのか?」
「うん、この2つお願い」
「助手席に」
夕張はスープラの助手席ドアを開けるとシートの上にボストンバッグ2つを置いた。
そして翌朝。
「準備は?」
「オッケー」
青葉が答えた。
「じゃあ出発するから」
俺達は其々の両親に見送られて警備基地へと車を走らせた…青葉の両親から次会うときは孫宜しくとか不穏な言葉が聴こえたが。
因みに車は青葉がパジェロのショートワゴンで夕張は俺と同じスープラの2.0GTツインターボだ。。
「次の交差点左折そのまま高速道路に入る、休憩は最初のサービスエリアな」
俺は量販店で買っておいたトランシーバーで後続の2人に伝えた。
「了解」
「わかった」
其々から返事が返ってきた。
高速道路に入ると、まもなく最初のサービスエリアが見えてきた。
「サービスエリア入るぞ」
2人から了解の返事があった、
「此処が3台分空いてるな」
俺はジムニーの隣に駐車した、
「おいおい、R35GT-R NISMOかよ」
ジムニーの奥に駐車していた車を俺は見ていた。
「鷹山中佐?」
聞き覚えのある声が聞こえた。
「大淀?」
どうやら大淀も同じルートで来たようだ。
「一人か?」
俺の問いに、
「いえ、明石も一緒です」
大淀が隣のGT-Rを指さした、
「ウソだろ…このGT-R明石のなのか…あいつ何処かのお嬢様?」
等と会話していると、当の本人が戻ってきた。
「給料殆ど注ぎ込んで買っちゃいました!」
明石がテヘペロしながら答えた。
「御一緒しても?」
大淀の提案に俺は、
「構わない」
大淀が俺の車に置いてあったトランシーバーをみると、
「私達も同じ物を使ってますから、チャンネルを合わせましょう」
俺達はトランシーバーの設定を変更した。
1時間後。
「じゃあ出発」
俺達は俺、夕張、青葉、大淀、明石の順でサービスエリアを出た、途中明石のGT-Rが地元の走り屋に絡まれていたが尽く無視を決め込んで法定速度を遵守し次のサービスエリアへと向った。
「今のうちに燃料入れておけよ、このあとは下道で警備基地に向かうことになるからな」
サービスエリア併設のガソリンスタンドで俺達は給油を済ませると、サービスエリアの食堂で昼食を取ることにした。
「勇次…もらい!」
「私も」
青葉と夕張が俺の皿から唐揚げをヒョイッと取ると口に放り込んだ…。
「お前ら…」
俺はお返しとばかりに、青葉が箸で掴んでいたトンカツをパクリと箸ごと食べた。
「う〜」
青葉が恨めしそうな顔をしていたが、自業自得だ。
「お二人仲が宜しいんですね」
大淀が微笑みながら言った。
「幼稚園からずっと一緒だったからね、何時もこんな感じよ」
夕張がやれやれという顔をしながら説明した。
それから数時間後。
「到着!」
俺達は目的地である警備基地に到着した。
「なぁ…これ何処にでもある自動車販売店だよな?」
俺は建物を見あげながら隣にいる大淀に聞いてみた。
「そのようですね、多分軍で買い取ったのでしょうか」
裏手には漁協らしき建物もあり、こちらも警備基地の施設としているようだ…隣のマンションがどうやら居住エリアだそうだ、大淀の説明によると。