ヒロアカ世界に(変則)トラック転生した 作:全作未完成
時はお昼寝時刻を過ぎて少し。
〇〇〇幼稚園では、普段ならみんなでお部屋遊びをしている頃。
しかし今日その日においては、園児の皆は日よけ帽を被って外へ出てきて、屋根の影の中で体育すわりをしながら、目の前の攻防を見守っていた。
その庭園で激闘を繰り広げているのは二人。
一人は
もう一人は、とても大きな全身を、犬や熊のような固い毛で覆った、『ジェボーダン』と名乗る謎のヒーロー。
かの
その瞬間にヒーロー『ジェボーダン』が現れ、間一髪何とか連れ去られるのを防ぐが、『ダーク
流石のヒーロー『ジェボーダン』も先生を気にしながらの戦いは厳しく、次第に劣勢になる……何とか戦ってきた『ジェボーダン』だったが、卑劣な手に苦しめられ、ついにその膝を地面についてしまう……!
といった展開を経て今に至る……まぁお分かりの通りヒーローショーです。単純な展開でも子供にはよく効くのだ。ソースは小さい頃のボク。
「なはははは!どうしたヒーロー!その程度かぁ!?」
「ぐぅっ、ま、だ……ですぞ……!!」
悪役めいた高笑いを上げつつ
対する
「ふ、ふん!いくら強がろうと、貴様にもはやありんこほどのパワーも残っていまい!人質も用済みというわけだ……さぁ!このダーク
そう言ってボクは香先生をちょっと離れた位置へと押しやって、宍田くんへ向けてステッキを振り下ろす。
宍田くんはバッ!と両腕を上げてそれを受け止めて見せるが……
「っ!この、ままでは……!」
じりじりと、少しずつではあるが
ヒーロー側の大ピンチ。もはやこれまでか?と、そう思われた時。
「このままじゃ危ない!皆でジェボーダンを応援して!」
と、大きな声で香先生が園児たちへ呼びかけた。
するとそれを合図として、声が広がっていく!
「っふぬぁぁぁ!まだですぞぉぉぉ!!」
「なっ、何ぃ!?ど、どこにこんな力が残って!?」
子供たちからヒーロー・ジェボーダンへの本気のエールが届き、ステッキは次第に上へ上へと押し返されていく。
「こ、これは……!?まさか、そんな馬鹿な!!」
「皆の応援があればあぁ!ヒーローは絶対負けないんですぞぉぉぉおおお!!!」
漲る闘志と共に宍田君が吠えれば、ステッキどころかボクの体自体が勢いよく空へと弾き飛ばされた。
中空でクルクルと回転しながらボクは『個性』発動の準備をする。
さぁ最後の大一番だ。遠慮はいらないから、ばっちりキメてね?宍田くん。
「はぁぁぁぁ!!!必殺・・・・・・!!!
ガオンレイジィィィイ!!!!」
「グワァァァァァァァァ!!?」
そうして
・
・
・
「面白かった!」 「ジェボーダンすごい!」 「もっかい!もっかい!」
「強くておっきかった!」 「カッコよかった!」 「俺もお空くるくるしてー!」
「あ!ずるい!私もクルクルしたい!」 「僕だって!」「おれも!」「アタシもー!」
「ありがとうございますぞ。今すぐは難しいですが、気に入っていただけたならば体育祭などを見に来ていただければと存じますぞ。
皆さんの応援助かりましたぞ。ショーとは言えど、とても体に力が漲る感覚が有りましたな。今一度感謝を!
ぬぬん、流石に危険もありますからそこは先生と少し相談してみましょう。少し待っていただけますかな?」
さてさて、現在はヒーローショーも無事に終わってネタバラシを行った後だ。
ヒーロー役をしただけあって、宍田くんは大人気。砂場と遊具の置いてあるスペースで、沢山の園児に囲まれてわちゃわちゃしている。殺到する園児たちの声に手早いながらも丁寧に返事をしているみたいだ。お昼に伝えた大事なことはちゃんと覚えているらしい。
「信頼は大事だからね。効率は重要だけど、多対一に対する感覚で接するとおざなりで失礼な対応になっちゃう……ヒーローにとっては一市民でも、相手にとってはたった一人のヒーローなのさ」
そう呟きつつ、ボクは一人で彼らから少し離れた位置……先ほどまでショーをしていた場所で、せっせとシャベルを使って地面に空いた穴を埋めていた。
まぁ、お片付けです。先生方の許諾済みとはいえ『個性』を使ったショーだったから、少々荒れてしまったのだ
中でも宍田くんの《ガオンレイジ》は、応援の力もあってかなりの威力が出ていた。ボクを挟んでなお地面を砕くくらいにはね。
「ふぅ、っと。こんなものかな?」
パンパンと埋めた土をたたき固めて一息つき、ヒーロースーツについた土汚れを払う。
んに?こういうの先輩がやるものなのかって?
役割分担よ役割分担。ショーが終わったら園児たちとの交流の時間だからね。ヒーローと喋れるとなれば皆大喜びするし、ショーの後なら感想や面白かった部分に比重が寄って変な質問とかされにくくなるのだ。
だから主役の
「ん、よい時間だなぁ。最後にちょっと
胸ポッケの中の懐中時計(一応ヒーロースーツの一部)で時間を確認して、ボクはそう呟いた。
少しばかり疲れはあるが、今日の訪問は大成功といえるだろう。報告書にも良くかけそうだ。
畳んだ時計をポッケへと戻し、片づけを終えたボクは、ふんふんと鼻歌を奏でながら園児たちのほうへと向かうのであった。
あ、ちゃんとシャベルは片付けてからね。
にっき。
インターン五日目。今日は〇〇〇幼稚園に訪問しての交流のお仕事。そこでのヒーローショーと交流は結果大成功と言っていいでしょ!
幼稚園の中で知ってる人が事件に巻き込まれる、という日常を侵略するタイプにしたので、人数が少ないながらもいい感じに緊張感があったはず。
園の先生方と頑張って準備したかいあったねぇ。あとはやっぱり宍田くんが頑張った。色々魅せ方考えながらも、ちゃんとショーとヒーローのどっちも全うしたの偉い。
それに、他の所へ出た子たちだって、良い活躍だったと聞いている。
アクロバティカと商店街に行った
やっぱり雄英生って凄い。ボクは改めてそう思った。……くそ、高校の時やらかした思い出が蘇ってくる……うん。まぁここ数日で彼らのことも少しは理解できたつもりだ。真面目だし、良い子だし。今からでもヒーローになれる!なんて無責任なことは言えないけれど、もう数日経験を詰めればサイドキック見習いくらいにはなれると思う。
あ、そういえばなんかボクらのやったショーで宍田くんの《ガオンレイジ》を受けた話をしたらなんか心配されたなぁ。いい見せ場を作れたよ!ってグーサインしたらめっちゃおろおろしててちょっとウケた。
一応ボクの『個性』のこと、教えてあると思うんだけど……あ。そっか、ちゃんと見せたのは事前準備でリハした時の宍田くんだけか。
そーなー。口頭だけだと伝わらんことあるよんねぇあるよんねぇ。見てくれはちょっとアレだけど、かなり
ぴー・えす
なーんか四人ともどこか焦ってる感じある。ヒーローとしての心構えや俯瞰の重要性とかは飲み込めたけど、あんまり強くなれてる気がしないみたいな?
戦うための手札が薄い、とか何とか言ってた。それも含めて組手の時とかに事務所の皆で助言出来たらいいな。
ヒーロー名鑑(外)
トリックヒーロー・
少しちんまい女性ヒーロー。本名は
頭に傾けて乗せた小さなシルクハット、銀色チェーンのモノクル、胸下丈の留紺色のマントとホットパンツ。片手に短いT字ステッキを持った、どこか怪盗風のヒーロースーツを身にまとうシシド事務所所属のサイドキック。こんな見た目だが肉弾戦特化。上げ底の5cmロングブーツを履いているぞ。
個性は、※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
前世は男性で名前は
前世の記憶復活が幼少時一挙詰込み型で一回きりだった上に、未発達の脳に詰め込まれたせいで2~5歳辺りの記憶が全部曖昧になっている。ヒロアカ知識は本誌に乗ってた分のキャラ設定と冒頭数話程度しか残っていない。また、その影響で自己認識が薄くなっており、マウントレディがデビューしたニュースでヒロアカの原作が開始したなぁ。とぼんやり考えてる程度の朧気ほげほげ知識になっているぞ!
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個性は次回があれば