ヒロアカ世界に(変則)トラック転生した   作:全作未完成

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『(変則)トラック転生した。のご』

 

 

 

シシドさんの咆哮で大気どころか訓練場の壁まで揺れてたんじゃない?ってくらいの声がボクの体を突き抜けた。すんごい耳が痛い。大人げなくも本気めで勝利を得たのも含めて二重で痛い。

 

 

なんてボクが居心地の悪い思いをしていると、なんと庄田くん(マインズ)がシシドさんの前へ一歩踏み出したではないか。マジ?真正面から立ち向かうっていうのかい?

 

ボクの心配をよそにおいて、庄田くん(マインズ)は一呼吸おいて口を開いた。

 

 

「……出し惜しみ。その言葉には同意できません……忠言に重ねるようで申し訳ないですが、僕達は手を抜いたつもりは毛頭ない!間違いなく全力で取り組んだのです!」

 

「フン……威勢はいいが、撤回はしねぇ。自分達の全部の手札を()()()()()()。お前の言う全力(ソレ)が敗因なんだよマインズ」

 

「なっ……!?」

 

 

葛藤を抱えつつも意を決して上げられた庄田くん(マインズ)の言葉だったのに、シシドさんは声を荒げるでもなくバッサリと切って捨てた。

 

そしてその上からさらに言葉を叩きつけようとしているようだ。取り付く島も与えないとはこのことか。

 

 

「まず最初っからズレてんだよ。お前ら。『個性』解禁の戦闘訓練って部分に気を取られて、そもそもヒーロー4人がかりで対処する場合がどういう状況なのかを想定してなかったろ?」

 

「そっ、れは……」

 

「全力ってのは、全部の手札を使って見せることじゃねぇ。最適な手札を見定めて、それを切り札にして勝つことだ。もっと言うなら人数差を生かして、(ヴィラン)役に何もさせずに勝つことが今回においての()()なんだよ」

 

 

シシドさんにそう指摘され、庄田くん(マインズ)の言葉が詰まった。想定不足ってのは正論かな。ボクの胸を借りるつもりで挑んでいた彼らは、手を変え品を変えいろいろ試して頑張って食らいつき、そして負けた。全部を出したうえで負けた。

 

訓練だから実際には問題は無い……けども、ヒーローが『個性』を使用する戦闘っていうのは確実に(ヴィラン)を相手にする場合だ。もしもコレが訓練では無く実戦だったとしたら?

 

 

 

ヒーローは常に自身の個性と手の内を知られたうえで活動するものだ。個性は勿論、性格(キャラクター)や活動地域もバレているのが普通になる。オールマイトの超パワーだったり、エンデヴァーのヘルフレイムだったり、ホークスの強翼だったり。それは前提としてあって、つまりは(ヴィラン)にだって知られている。

 

だからプロヒーローは『個性(切り札)』の『持ち方(みせかた)』と、実戦に用いる『手札(作戦)』の『切り方(つかいかた)』は慎重にする。

 

ヒーローに求められるのは『勝利』であって『頑張り』ではない。試行錯誤して全力で挑んでも、『負けて』しまったらヒーローとしては失敗なのだ。

 

 

しかし、もしも(ヴィラン)()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ら?

 

 

それはその時だけではなく、今後ヒーローとして活動する上での最悪のディスアドになる。失敗どころか大失敗だ。

 

シシドさんに言わせれば、人数差も手札も多くあったのに、残った手札を出し惜しんで切り札をキチンと選べなかった故の最低の敗北の仕方。ってことなんだろね。

 

 

ただこれは結果論でしかないし、多分だけど『本気出してあげるからかかっておいで?』みたいな挑発したせいもあると思うんだよね。

 

最初にボクが『手配(ヴィラン)だと思ってかかって来なさい!』とかだったら結果は違ってたかも?と思うわけです。

 

お説教の飛び火が怖いので言わないけども。すまぬ後輩、弱い先輩を許しておくれ―――

 

 

 

「……おいT/T(ティー・ティー)。今回の評価、お前も言ってやれ」

 

「―――んぉっ?え?わかりました……一人ずつに?」

 

「おぅ、軽く所感でいい。どうやら想定不足は理解したらしいからな。次に活かさせろ」

 

「りょーかい」

 

 

油断してたら突然ボクに名指しが来た。あぶねあぶね。

 

シシドさんの指示を受け、ボクがみんなを見てみれば、なるほどいい感じに悔しさと前向きさを感じる表情になっていた。ここで不貞腐れないから君たちのこと好きだぞボクは。

 

 

ええと、それじゃあいの一番に度胸を見せた庄田くんからいこうか。

 

 

「所感って事だし、出し惜しみの部分はだいじょぶだと思うから、ボクから見た惜しいところ挙げてくね。あくまでボクから見たって部分だから、あとで別の意見も聞いたりしてね。じゃあまず……マインズ!」

 

「はい!」

 

「ん!いい返事!君の惜しかった所はズバリ、自分から情報過多になりに行く所だ!」

 

 

一人目、ボクが庄田くんに惜しいと思った部分はここだ。

 

というのも彼、どうにも周囲に気を配り()()()きらいがある。先でも連携の至らなさを挙げてたり、気配りと補助に重きを置いてるみたいだけども、そこは彼の美徳でもあり憂慮しすぎな部分だと思う。

 

ツインインパクトによる補助は確かに厄介だった。時間差の衝撃を好きなタイミングで出せるのは攻撃動作の阻害や、隙作りに最適だ。

 

けど、それを意識しすぎているというか、意識配分が味方>(ヴィラン)≧自分になってて、自分が作った隙以外の好機(チャンス)をフイにしてる場面があった。

味方の補助、相手の妨害、衝撃を仕込むタイミング。これらを全部一人で完璧に把握しようとしてたのが勿体ない。もう少し見るべき場所を減らせば、自分の攻撃回数をもっと増やせて、そこから更に連携が生まれた筈だよ。

あと自分の個性をもう少し信じるべきってのもある。正直男の子の全力パンチの数倍の衝撃が、意図しないタイミングで来る、ってヤバイからね?置き腹パンとかえっぐいと思う。

 

 

「……確かに振り返れば、僕の攻撃回数は皆に比べると少なかったように思えます。ご指摘ありがとうございました!」

 

「うん。全体への意識の配分を増やすのは大事だけど、それで動きが鈍ってちゃ勿体ないもんね!それじゃあ次は―――」

 

 

 

 

 

ここからあと全員分ってのはめんどくさ長すぎるから、所感だけ下に提げとくね。

 

 

二人目。佐藤くん(シュガーマン)

 

攻撃の種類(パターン)が少ない。それだけの筋力、体格、精密な制御が出来るならパンチ以外にも行けると思う。キックいいよキック。握力とかもすごいから組み技とか武器もありかもね?ボクみたいにステッキとか!火力は十二分だから小技を増やしたい感じ。

あ、あと個性の出力の仕様についてもう少し聞きたいかも。

 

 

三人目。宍田くん(ジェボーダン)

 

ボクはもう中途半端に理性残さないほうが強いと思う。びーすと?がどこまでケモっぽくなるかはわかんないけど、まだシシドさんみたいに獣性を飼いならせないなら、反射神経に任せて無理やり連携していいかなって。

一番大事な決め事だけ頭に叩き込んで、野生の力で暴れまわる!シンプルは強いぞ。

 

 

四人目。尾白くん(テイルマン)

 

最後まで待たせてごめんね?っていうのもさ、個性理解については尾白くんにはいらないと思うんだよね。

だから掘り返しちゃうけど『決定力』にボクは同意したい。力強い尻尾の個性、攻防移に使える万能部位(パーツ)だよね……これさ、手足の代わりじゃなくて手足の役割として使ったりしてみない?具体的にはごにょごにょ(また次回)

 

 

 




ヒーロー名鑑(外)未完成のひとりごつ


今回はぽやしみ。
主人公くんちゃんの個性出せな過ぎて草。

佐藤くんと尾白くんちょっとだけ強くしたいなぁって考えてたり。

次回はあるかなぁ?
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