ちょっと間が空くと、流れを掴むのに時間がかかりました。
「はぁ…なんでこうなるのよ…」
私は現在教室で掃除をしている。1年前かそこいらに確か一夏も同じような罰を受けたっていってたっけ…
第1これはその、聖摩が悪いんだから! 昨日はあんなにエルザさんだっけ? にくっつかれてでれでれして…
おかげさまでこっちは授業がまともにうけれずにこの様なんだから…
それにしてもこの教室って思ってたより広いわね。これじゃあ放課後はほとんど掃除かぁ。
「あれ? 鈴音さん?」
「せ、せ、聖摩ぁ!?」
なんでこんなところにいるのよ! …それに今は曲がりなりにも二人きりだしさぁ。
「なんかやらかしたのか? 確か教室の掃除って罰ゲームだったよな。」
「こ、これはあんたのせいよ、バカ!」
「なあっ!? 理不尽すぎる!?」
うう~心臓がばくばくいってるし。顔赤くなってないよね?
「とはいえ女子一人に掃除させるってのはさすがに見過ごせないな。手伝うよ。」
そう言って聖摩は拡張領域から箒を取り出して、…掃除用具の方よ? 手伝おうとしている。
「ちょ、べつにいいわよ、自分でするし。」
「はいはい、人の好意は無駄にすんな。俺がしたいんだからいいんだよ。」
結局最後まで手伝ってくれたお陰でとても早く終わることができた。それでも最後まで私はドキドキしてたんだけどね。
「そういやぁ鈴音さん?」
「…鈴でいいわよ。」
「じゃあ…鈴? 掃除していたときからなんか顔赤かったけど大丈夫か?」
「な、なな、別に恥ずかしかった訳じゃないし! その、もうちょっと一緒にいたいって言うか…」
そういうと聖摩は少し顔を赤らめて、
「そ、そうか…」
とかいってすぐに教室から出ていった。て言うか私ったらなにあんな大胆なこと言ってんのよ…///
さすがに俺も恥ずかしくなって逃げてきてしまった…
確かに、昨日の話の流れで少なからず鈴音…鈴が俺に好意を寄せていることは若干気づいてた。そして今さっきので俺は確信した。
しかしこうなってくると、重大な事が必ず待ち受けている。
誰を最終的に選ぶかだ。
取り合えずそこにいた一夏と楯無さんに相談するか。
「一夏~楯無さ~ん。」
「ん、どうした聖摩?」
「珍しいわね、聖摩君から来るなんて。」
「いや、ちょっと相談したいことがあって…」
場所は変わって一夏の部屋。だってここだったらよほどのことがない限り乱入者も来ないし。
「なるほどな。つまり自分がこれからどうしたらいいかが分からない、と。」
「一夏だったらそんな経験あるじゃん。だから聞いてみたんだけど。」
「残念だけど、一夏君じゃあ相談には乗れないと思うわ。一夏君はそのときは恋愛感情なんて気づいてないんだもの。あなたの場合ではもう皆の気持ちに気づいちゃってるんだもの…」
それを言われるともとも子もない。
「いっそのこと全員と付き合っちゃえば? 幸いここはIS学園、どこの国の法律も受けないわよ?」
そう言って楯無先輩は妖艶な笑みを見せる。
「それは人間としてどうかと…」
「皆の気持ちを足蹴にするのも人間としてどうかと思うぞ。」
…一夏、お前にだけは言われたくはなかった。
はあー。結局事態は解決してないなぁ。こうなったらほんとに全員と付き合うという行動をとらなければならないな。
「穂香~、戻ったぞ…ってどこで寝てんだよ。それに鈴にひなに佳奈多だっけ? もいるし。」
そう、全員が寝ている。しかも俺のベッドで。別に俺のベッドも穂香のベッドも変わらないと思うんだけどなぁ。
とはいえ眠りを妨げるほど俺も無粋じゃないしな。
…やっぱり俺がどうすればいいかがわかったな。皆の寝顔を見てわかったよ。全員が大事なんだな、俺は。
そう心で思い、取り合えず穂香のベッドに移る。
ったく、人がどうすりゃいいか悩んでたのに、こんなに気持ち良さそうに…やばい、見てたら俺も眠く……
ん…やばい、完全に寝てしまったな。なんか話してんな…
「だからずるいって…私だって……いんだよ。」
「ちょっと抜け駆け……しでしょ…」
何をもめてんだろう。このまま続きそうだったら起きて止めるかな…
「じゃあ……に…」
「それならまあ、…かな」
おっ、なんか収まったか? そろそろ起きようかな…ってあれ? なぜ皆さん俺の上に?
あ、でもこれなら声がはっきり聞こえるな。
「やっぱり四人同時はきつくない?」
「いや、でもこれが平和な解決だって!」
「でも、聖摩君寝てるのに、これじゃあ悪くない? だって私たちになにもしなかったんだよ?」
「じゃあ他の子達にとられていいの?」
「「「それはやだ。」」」
待て、このままの状態で起こりうる最高…もとい、最悪の事態は
四人同時の口づけ。
これはやばい! というか今の状態も相当来てる。皆の体が自然と当たっているわけで、その、なんだ、…とにかくまずい。
つかほんとそろそろ気を付けないとR-15を余裕で越えてしまう! しかしながらここで最悪の事態に。
…どのタイミングで起きる?
なにも俺はプレイボーイな訳ではないし、堂々と下ネタ言えるような人間でもない。
早くしないと、もっと大変な…ムグッ!?
…二人…だと? ってムッ!? 二段構えだったか!
「つ、ついにしちゃった…」
「う、うん…」
「でも、本当によかったのかな?」
「気づいてないし、大丈夫よ。」
この流れで起きるか。
「何が大丈夫なんだ?」
「あっ、おはよう、聖摩君。」
案の定、全員が顔を真っ赤にしている。
「さ・て・と。ここで皆さんに軽い問題をひとつ。」
ちょっとからかうか。
「いったい俺は、いつから起きてたでしょうか?」
ここで止めます。続きは後編で。
ただし、次回投稿予定日は不明。