インフィニットストラトス~一年遅れの戦士~   作:めっさん

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はい!
新作です。でわ。


大丈夫かい?

場所は変わってレゾナンス。

 

よく考えたら、俺ってレゾナンスにはよく来てるけど、買い物目的で来たことはないんじゃないか?

 

「エルザさんは買い物したりとかってするんですか? あまりイメージわかないんですけど。」

 

「さん付けなんてしないでくださいっ、あと敬語もやめてほしいであります。……まあ、実際買い物なんてものはしたことがないんでありますけどね。」

 

「それじゃあ普段着とか、どうしてるんです―――どうしてるんだ?」

 

「そういったものは全部光鬼隊長が用意してくれてたもので。」

 

「んじゃ、折角だし買い物、楽しむか。」

 

 

 

「ところで、今日は何を買うのでありますか、聖摩様?」

 

「様付けをやめてくれよ……、とりあえずは着物と、食料と…そんなもんか。それじゃあまずは呉服店に―――」

 

ゾクッ

 

っ、今のはなんだ? 今の感覚はまるで向こうの世界にいたときに何度も経験した、獣化した人間が現れた時の――――――

 

「どうかしたのでありますか?」

 

俺の雰囲気を察してくれたのか、心配そうに俺を見つめる。

 

「……なんでもない、行こう。」

 

 

 

呉服店。

 

やっぱりたくさん種類があるなぁ、女性用の。男性用のなんて3、4枚ぐらいしかない。

 

ま、選べるだけまだ首の皮一枚程度男女平等の考えがあるんだろうな。

 

「これが着物でありますか、聖摩。」

 

「ああ。もしかして今まで見たことなかった?」

 

「雑誌や写真でしか見たことがなかったので、初めてであります。随分美しいでありますねぇ……」

 

すごくほしいものを見ている子供のように目を輝かせていた。

 

不意にも少し可愛いな、なんて考えてしまった……柄でもないのに。

 

「確かこれって試着できたよな……エルザ、着てみるか? んでもって、もし良かったら買ってやるよ。」

 

「いいのでありますか!? ……でしたら、その~、せ、聖摩に選んでほしいでありますなぁ。」

 

うっ……そんな目で見るなぁぁぁぁ、かわいすぎる…しかもこれで年も近いってことを考えるとっ。

 

「う、うん。んじゃ、これなんてどうかな?」

 

そういって俺は紺と紫のグラデーションのついたものを渡す。柄はあえて無地にした。

 

「じゃ、じゃあ着てくるであります。」

 

そしてエルザは店員につれていかれ、俺は一人になった。とりあえずは俺の分も見つけたし、ちょ~っと……

 

 

 

 

20分後ぐらいして、着物売り場に帰ってきた。まだ着付けが終わってないようだ、間に合った……

 

「ど、どうでありますか、聖摩……」

 

振り向くと、そこには俺の選んだ着物を着たエルザが立っていた。

 

落ち着かなさそうに体をモジモジさせている。

 

「」

 

「……聖摩?」

 

「……あ、ああ。ゴメン、綺麗すぎて言葉がでなかった。」

 

正直な感想を口に出す。

 

「ほ、ほんとでありますか!」

 

「もちろんだ。嘘ついてどうするんだよ。」

 

パァァァア

 

なんかそんな効果音が聞こえてきそうな笑顔を見せてくれた。

 

「彼氏さん? かっこいいじゃないの。」

 

店員さんの茶化しがはいる。てか彼氏じゃねぇって。

 

「そ、そんな関係では……いやたしかにその、そういうかんけいにはなりたいとはおもってはいるでありますがその///」

 

「あー、店員さん、着てるやつとこの着物買います。レジお願いします。」

 

「あっ、はい。」

 

急いで助け船を出す。あのままだと確実にエルザがテンパって何を言い出すかわからん。

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとうであります。」

 

「おいおい、まだ礼を言うには早いんじゃねぇか? これからだろ。」

 

「もうすでにたくさんのものを買ってもらってますし、それに……その、一緒に入れるだけでも、ありがたいであります。」

 

そっか……確かに全然一緒にいるどころか、見かけることがなかったからな。

 

「そうだな……次はいつぐらいに会えるかな。」

 

「それなら問題ないであります。私、二学期から聖摩のクラスの担任になりますので。」

 

マジかよ―――これは、荒れるな。いろんな意味で。

 

 

 

――――――っ!

 

またこの感じが、しかもさっきよりも強い!?

 

近くにいるとでも言うのか……

 

ジリリリリリリ! 不意に警報が鳴った。どこからか誰かの悲鳴が聞こえる。

 

「エルザ、行くぞ!」

 

「わかってるであります、聖摩!」

 

 

 

 

ダッシュで向かった先は、炎が出ていた。そして、獣化した人間が―――いや、人間だったものが暴走していた。

 

叢雨のスカウターで確認する。

 

「くそっ、もう感染率が70を越えたかっ! たかがジャガーの癖に!」

 

目の前のはタイプ:ウォーク・ジャガー。一番多い感染タイプである。しかしそこまで弱くはなく、むしろ強い。

 

向こうの世界でもかなり手こずってしまったのである。

 

ちなみに感染率とは、人間の体内に侵入したBCウィルスがどれ程広がっているかを具体的に表した数値だ。

 

だいたい50%ほどで人間は人間の形でなくなり、ウイルスの特徴が出始め、自我を失い始める。

 

そして―――70%を越えた場合、自我を失うだけでなく、単純な思考「生命体を絶やす」のみ生まれる。。

 

言い換えれば、70%を越えるまではふたたび人間の姿へと戻すこともできる。

 

あと、70%まではからだの一部に結晶が浮かび上がる。その結晶をピンポイント、しかも正確に破壊することで、もとの姿に戻れる。

 

 

――――――

「エルザ、周りの人の避難を頼む! そんでもって絶対にUSは展開するんじゃねぇぞ!」

 

「わかった!」

 

すぐに俺は目の前のジャガーへと視線を移す。

 

そいつの獰猛な目が俺のことを隅々まで見ている。こいつを倒すには―――まあ、この武器でいいだろう。

 

俺は虚空から一本の剣を取り出す。

 

「黒皇剣ジュデッカ……あんたには到底使いたくもない代物だ。眠ってもらうぜ!」

 

剣を降り下ろす。もちろんやつは後ろに下がって避け、飛びかかってきた。

 

「ここかっ……」

 

やつの射程と攻撃範囲を見て、懐へとはいる。

 

そして、確実に突きで殺した――――――はずだったのだが、ジュデッカが弾かれた。

 

「バカなっ! これはジャガーの固さじゃねぇっ!」

 

すかさずやつの切り裂きが入るが、俺は必死で回避する。

 

っ、なんで貫通しなかった? ましてや今使ったのはジュデッカだぞ? それとも、ウィルス複合型か……?

 

そんなことを考えていると、やつが飛びかかって……しまった! このままじゃ、死――――――

 

 

 

バコォッ!

 

 

 

目を開ける。そこには、機械人形がいた。

 

「大丈夫かい? 聖摩。」

 

もとい、機械の鎧をまとった人間がいた。そのままそいつは銃を取りだし、ジャガーに向かって放った。

 

俺はてっきりそんな銃は通用しないと思っていた。しかし、そいつのは弾丸ではなく、粒子状…ビーム兵器だった。

 

そしてビームを浴びたジャガーは、跡形もなくなっていた。

 

「た、助かった……って、いったいあんたは誰だ!? そして何故俺の名前を知っている!?」

 

俺がそう言うと、目の前の男は機械の鎧を解除した。

 

中から出てきたのは、ちょっと童顔の青い髪をした少年だった。パッと見だと俺とおんなじぐらいの年か……?

 

そいつは答えた。

 

「君の兄から聞いた。俺の名は、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――颯 大地だ。

 

 




近いうちに聖摩と穂香のイメージイラストを載せるつもりです(手描き)。
イラストのうまい下手は別としてですけどね( ´_ゝ`)


早く二学期まで進めてぇ
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