とりあえずは自分のクラスに戻ってきたけど、先ずは問題がひとつ。
―――兄貴、副担任じゃねぇかよ! 前に担任とか言ってたのに。
まあもし担任だったとしたらエルザとかぶるんだけどな。
「さぁー、お前ら席につけ~。HR始めるぞ。俺が今学期から副担任となった東郷 光鬼だ。よろしく頼む。そして」
「私が担任のエルザ=ヴァーナディスティであります。よろしくであります。」
――――――言葉を失った。それは見違えたエルザの姿に、だ。
濃紺のロングヘアーは普段ならストレートに落としているのに対し、今現在はポニーテールにしている。これだけでも十分破壊力があるのに、グレーのスーツを来ていることで、より大人の色気がにじみ出ている。
織斑先生とはまた違った方面のクールビューティーさだ。
「凄い綺麗~。」
「私もあんな風になれたらなぁ~。」
とか言う声も聞こえる。同性からの支持も高そうだなー
問題なのは、今の状態からボロが出ない事だ。なんせ普段は俺にベッタリだからなー。今のイメージが壊れないように頑張ってほしいところだが……
「さて、これでHRを終わるであります。 ――――――――――――せ~いま~♪ 早速次の授業まで私の部屋に来てくれであります~。」
チックショォォォォォ!! 1分ももたねぇのかよ! そしてどう考えてもこの後待っている未来は確定している!
「エルザさんっ! ずるいですよ、それはぁ!」
まずは穂香が抗議して、
「聖摩! 私という人がいながら!」
佳奈多が嫉妬して……というか俺はお前のもんじゃねぇから。
「せーいーまーっ! あんたねぇ!」
鈴が甲龍をまとってとなりのクラスから突撃する。
―――うん、予想通り。しかし、現実はここでは終わることがなかった。
「東郷君はクラス、いや学園の共有財産だよ!」
「いくら新任とはいえ、東郷君を独り占めはさせない!」
「者共、出会えい出会えい!」
一気にクラスメートが暴れだし、阻止をしにかかってくる。
ここで俺はひとつだけ忘れていた言葉を思い出したのだ。
『そんなことよりも、自分の心配をした方がいいぞ。』
『ヒントを与えるとしたら、1年前の俺、かな?』
―――――――――そういうことだったんだな、一夏センパイ……。
「お前、私のパートナーになれ。」
「……ごめん、どういう意味?」
いやまあ普通の返事の仕方だろ、これ。だって急にパートナーになれって、説明が必要だろう?
「…すまない。説明が足りなかったな。今学期には文化祭があるのは知っているか?」
「まあ一応聖摩さんからは聞いている。」
「そうか、そしてだな。その文化祭の次の日に、今年からなんだろうな。『第一回 ISカーニバル』たるものがある。そのうちのひとつとしてタッグトーナメント戦も含まれているのだ。そこでの戦いに是非とも協力してほしい。」
そんなのがあるのか、結構面白そうだな~。
でも、ひとつだけ分からないことが、というよりも謎がひとつだけあるんだが。
「……どうして俺を? クラスにも何人かは操縦うまいやつがいるだろうし、学年にも専用機持ちはいるはずだけど。」
まさかボッチ……という訳じゃないだろうな。確かこいつは不本意だが俺と同等に愛でられてたはずだ。
「その……だな。」
突然歯切れが悪くなった。なんか言いにくい理由でもあるのか?
「恥ずかしい話、私は恋をしたことがなくてだな。この学園に入ったときに、私の姉から直接言われたんだ。『お前はまだ人間性が固すぎる。まずは友情と恋愛ぐらいは覚えた方がいい。』と。何、恋愛には男と女が必要なんだろ?」
……俺よりもひどいな。
「まーいいや。俺も今そんなことをはじめて知ったし、いずれは誰かと組むことにならなくちゃならないんだったら、今ここで君と組むよ。よろしく、マドカさん。」
「マドカでいいぞ。それより、お前のことはどう呼べばいい?」
こうして、恋愛音痴の奇妙な最強タッグが生まれた。
今回は異常に字数が少ないです。
……えっ、1600ぐらい?かなり少ないなぁ…
次回はもっと字数増やします!!
話は大きく変わって、ISとアンジュ・ヴィヴェルジュがコラボてすよ、コラボ。(だからなんだ。)
鈴ちゃんの勇姿が見られるわけですよ(;゚∀゚)=3
――――――作者はセカン党、鈴ちゃん押しです。