インフィニットストラトス~一年遅れの戦士~   作:めっさん

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はい、めっさんです。

今回はちょっと長めになりました。

そして聖磨の過去が少しだけ明かされます。

感想も待っております。


悲しき過去はもう要らない

ほんとに急な話だが、俺は、いや俺たち(俺と兄貴)は朝からレゾナンスというIS学園に近いショッピングモールにいる。

 

目的は掃除だ。但しごみ拾いとかそういう意味の掃除ではない。しかしそれでもあくまでも掃除だ。

 

「どうだ? 兄貴、それらしい動きはあるか?」

 

『今のところはない・・・ん! すぐ近くの定食屋と模型店の間! 人数は三人。俺もお前に合わせて援護する。』

 

「了解。」

 

兄貴は現在ビルの屋上からスナイパーライフルで狙っている。

 

と、いうのも俺たちの仕事は、こうやって世の中の裏の世界で平和を守ることだ。

 

…ただの憂さ晴らしではないからな。

 

 

 

 

 

 

 

時はすこしさかのぼる。

 

「ふっふふーん。あとはお菓子ぐらいかしらね?」

 

私はレゾナンスに買い物に来ていた。

 

それにしてもあの時…

 

『大丈夫か?』

 

…なによ、別に私はあいつのことなんて。それにもう叶わなくても一夏のことを好きでいたいんだから。

 

でも、あいつの優しいところはどこか一夏と似ている。

 

…錯覚よ、錯覚!

 

そう思っていたとき、急に体が路地裏に引きずり込まれる。

 

「なによ、あんたたち! 訴えるわよ!」

 

「おうおう、恐いなぁ最近のJKは。いや、もしかして中学か? この胸じゃあ…」

 

「ふざけないで! …そして言ってはならんことを…(怒)」

 

次の瞬間、私は何かを飲まされた。

 

「いったい何を…」

 

!? 急に体に力が…

 

目の前の3人組が下衆な笑みを浮かべている。いや…絶対いや…誰か助け…

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ兄ちゃんたち、俺も混ぜてくれよ。」

 

「あぁ? 誰だお前?」

 

ってよく見たら襲われてんの鈴音さんかよ!

 

「せい……ま……?」

 

「おいおい、知り合いか? よく知り合いを犯そうとできるなぁ!」

 

「え? 誰が犯すって?」

 

俺はすぐさま一人に肘鉄を食らわせ、そのまま顔面に蹴りをめり込ませる。

 

「なにしてんだてめぇ!」

 

迫ってきた相手に、俺は"何もないところ"から剣を取りだし、柄の部分で鳩尾に一発。そのままそいつの持っていたナイフを剣でぶったぎる。

 

「うし・・・ろ・・・!」

 

「貴様ぁぁぁ!」

 

あと一人が最後の抵抗を見せるが、それももはや無意味である。

 

「狙いは?」

 

『No problem』

 

発砲音と共に男は倒れた。

 

というのも、俺の兄貴のスナイパーライフル(エアガンなのでご安心を)に撃たれたのだ。

 

ふぅ。

 

「怪我はないか? 鈴音さん。」

 

「あ、ありがとう・・・」

 

「あー、兄貴。ミッションクリアっすよ?」

 

『オッケー、じゃあ戻るか。』

 

「あ、鈴音さん、立てる? 肩かそうか?」

 

「お、おねがい・・・」

 

こうして俺たちは学園に戻るのだが、俺は忘れていたのだ。

 

 

そう、鈴音さんに俺の秘密を見せていたことを・・・

 

 

 

 

 

同日午後

 

「失礼します、凰 鈴音ですが今よろしいですか?」

 

「あぁいいぜ?」

 

私は光鬼先生の部屋に来た。何でも、聖磨の兄だそうだから、もしかしたらあの事を知っているかもしれない。

 

なかには穂香ちゃんもいた。

 

「あの、言いづらいんですけど・・・」

 

「礼なら要らねぇよ?」

 

「そうではなく、あの時聖磨君が何もないところから剣を出したんですけど、いったい・・・」

 

「えっそれってほんと?」

 

すると、さっきまで笑顔だった光鬼先生が暗く見えた。

 

「あの野郎・・・まあいい、穂香。お前も聞いておけ、聖磨の奴と関わるのならな。」

 

すごく真剣な眼をしていた。

 

「まずは、お願いがある。1つは、この事は他の誰にも言わないでくれ。面倒なことになる。そしてもう1つは今からはなす内容を聞いても、今まで通りの関係でいてくれ。」

 

私と穂香ちゃんはうなずいた。いや、うなずくことしか出来なかった。

 

「まずは、平行世界って聞いたことあるか?あるいはパラレルワールドでも構わない。俺はその研究をしていて、かつ、1度だけ成功したんだ。世界の移動に。」

 

部屋には沈黙が流れる。

 

「俺と聖磨はこの世界の人間じゃない。」

 

 

 

 

(あえてここからは聖磨視点で)

俺のいるところでは、近年から異常が起こっていた。内容は、人間の獣化。文字通り急に人間が獣へと姿を変え、理性を失い、人々を襲った。

 

人々はこれをBC(BEAST change)ウイルスとして忌み嫌った。

 

俺の兄貴は、そういった獣化をした人間を誰にも見つからないように排除してきた。

 

そしてそんな日常も少し変わってしまうことも知らず、俺は毎日を過ごしていた。

 

ある日のこと。

 

俺はなんとなく兄貴の研究室に入ってみた。机の上にはたくさんの火薬や液体、はたまた資料の山があった。

 

「ん? これってエネジードリンク? なんであるんだろ。」

 

ごくり。

 

・・・普通の味だな。

 

「おい! 聖磨、もしかしてそれ飲んじまった!?」

 

え、ヤバイやつだったのか?

 

「・・・最近倒した獣人の体液で、それを飲むと、特殊な力を得ることになるという結果が出てる。」

 

まじかよ。

 

こうして俺は、何もないところから何でも思った物質を取りだし、形成できる能力を得た。

 

 

そこからの俺は、毎日が戦争だった。何故か獣人は夜中に出現することが多く、あまり人目を気にせず戦うことができた。

 

しかし俺のなかでは少しだけ心残りがあった。それは、獣人は元は何でもない人間だったことだ。

 

 

小学6年になり、授業も真面目に受け、夜は戦っていたのだが、俺の人生を、いや、性格を変えてしまった事件が起きた。

 

いつも通りの午後1発目の授業。俺は眠そうにノートをとっていた。すると、さっきまで普通だった先生が急に唸り出した。

 

「先生、大丈夫ですか?」

 

「先生?」

 

しかし無情にもさっきまでの先生は、獣化をした。

 

「グォルガァォォア!」

 

「キャァァァ!」

 

皆が逃げ惑う。

 

俺は兄貴から、人目につかないように戦えと言われていた。しかしこうなってはどうしようもない。

 

迷わず俺は鎌をとりだし、先生、いや、先生だった獣を狩った。

 

なんとかみんなを守ることができた。そう思って俺はみんなへと振り向いた。しかし、

 

 

皆は冷たい、軽蔑の眼をしていた。

 

 

「感染者だろ、お前。」

 

「こっち来んなよ、獣人。」

 

「どっか行けよ!」

 

 

・・・は? なんだよおまえら。

 

俺がいなかったらお前たちは死んでいたんだぞ? なんで命の恩人にそんな態度がとれるんだよ?

 

そう言いたくても言い出せない。クラスメイトからの冷たい視線と言葉が胸へと突き刺さる。

 

見れば親友だと思っていたやつまで俺から遠ざかってんじゃんか・・・

 

俺は・・・

 

そこまでしか考えられず、俺はその場から逃げ出した。

 

この世界から逃げ出したかった。

 

偶然にも兄貴は平行世界の研究をしていて、しかも世界を出れる状態まで研究は進んでいた。そして俺と兄貴はこの世界から逃げ出した。

 

 

 

 

 

「こんなところだ。これがあいつが不思議な力を持っている理由だ。」

 

私は気がついたら涙を流していた。

 

「そんなの・・・そんなのってないよ・・・だって・・・」

 

隣にいた穂香ちゃんも泣いていた。すると、

 

「おい、馬鹿兄貴。なに女を泣かせてんだー? しかも二人って。」

 

「せ、聖磨!? いつから来ていたの!?」

 

私はすぐに涙をぬぐい、声の発する方へと顔を向ける。

 

すると、そこには張本人の聖磨がいた。

 

「ったく、いつまでもそんな昔のことを話して気に悩むんじゃねーよ。確かにあれは辛かったけど、今は皆がいるし、別に問題なんてないさ。」

 

「聖磨君・・・」

 

「まああれだ。俺のことを気にかけてくれるのはありがたいけど、そんなに考えすぎなくていいんだぞ?」

 

そう言って俺は二人の頭を撫でる。何故か小さな声が漏れたが、気にしなくていいか。

 

「おい、聖磨。話をなんかいいように持っていっているが、忘れてないか?」

 

何をだろう? なんか頼まれてたっけ?

 

「あれほど力を人前で出すなと言ったのに・・・」

 

あ、やべ。

 

「覚悟はいいな?」

 

「ちょっ、待って! ほら、ここには穂香に鈴音さんもいるし、そんな派手には・・・ギャァァァア!」




作者「と言うわけで、見事鈴さんもヒロイン化です。」

鈴「///」

光鬼「それにしても急に俺の出番出したな。伏線?」

作者「あんたは気にしなくていい。あと一夏の出番が全然ないけどいいよね?」

光鬼「知らん。」
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