【主人公】ARMORED CORE HOPE THE BULLET【喋らない】 作:アルファるふぁ/保利滝良
依頼内容・ランカーレイヴン撃破
依頼詳細
初めましてレイヴン、こちらはクレストインダストリアルです
今回貴方にお願いするのは、我が社の不利益になるレイヴンの撃破です
敵の実力はとてつもないですが、現在性能の低いACを使用しているとの情報があります
これはまたとないチャンスです
敵が全力を出せない今、確実に仕留めてください
また、貴方だけでは苦戦する可能性もあるため、他にもレイヴンを雇っています
彼らと共に、目標のACを倒してください
この戦いで貴方は世界的なレイヴンとなれるでしょう
御武運をお祈りしています
特記事項・ランカー6位、ランカー15位、ランカー29位との協同作戦
「クソッ!どこに行きやがった!」
ランカー15位バルカンマンは、迷路のような地形に右往左往していた
クレストからの依頼を提携レイヴンである彼が断れるはずはないのだが、バルカンマンはこの依頼を受けるべきではなかったと心底感じている
相手が悪すぎるのだ
敵はレイヴン4人を地形を利用して分断し、各個撃破しようとしている
普通ならそんな大胆なことをできる訳がない
レイヴンとACはそんな作戦で簡単に倒せる兵器ではないのだ
それをできるなら、あのレイヴンはとんでもない腕の持ち主だとわかる
実際バルカンマンのACダン・マックの頭部は不意打ちで破壊されている
今、確実にバルカンマンは追い詰められていた
このとき様々な要因が重なっていた
戦場にECMが散布されていたこと、破壊されていた為にACの頭部センサーが機能していないこと、孤独と敵への恐怖にバルカンマンが憔悴していたこと、重量二脚ACであるダン・マックの旋回が遅いこと
それら全てが、バルカンマンにとって命取りになった
オーバードブーストで後方から高速で迫り来る敵AC
数秒、先程の要因でバルカンマンの反応が遅れた
その敵ACがそこを見逃すはずはなく、垂直ミサイルでダン・マックを容赦なく打ち据える
「後ろか!?」
数発のミサイルを食らったところで、ようやく
敵ACの存在に気付くバルカンマン
しかし、何もかもが遅すぎた
オーバードブーストで接近した敵ACは、武器腕のグレネードキャノンを至近距離で発射した
轟音と共に、巨大な砲弾が重量二脚を襲う
この距離では、回避できはしない
そしてミサイルを何発も被弾したダン・マックに、耐えられるはずもない
「い、嫌だ・・・」
コアにグレネードが直撃した瞬間、バルカンマンの俗物らしい辞世の句が聞こえた
そしてダン・マックは爆発した
「隙だらけだぜ!」
その時、紅いフロートACがダン・マックを倒したタンクACにマシンガンを叩き込んだ
真横からの攻撃に、待避するタンクAC
しかしフロートAC、飲龍の暴風赤紅はブーストを吹かしてそれを追いかけた
「逃がすかよ!」
すれ違い様に、今度はショットガンを撃ち込む
コアにいくつもの穴を開けながら、タンクACはキャタピラを回転させ後退する
そのまま引き撃ちでグレネードを放ち、フロートACを撃ち落とさんとする
しかし飲龍はオーバードブーストを起動
紙一重でグレネードを避け、そのままタンクに突貫する
避けられたグレネード弾が後方の岩を破砕する
このままでは、マシンガンとショットガンを至近距離で食らいながらろくな反撃もできず撃墜されるだろう
しかしタンクは予想外の行動に出た
タンクACもオーバードブーストを使用したのである
チェインガンを撃ちながら、暴風赤紅に迫る
マシンガンで応戦するも、オーバードブースト起動中は方向転換できない
このまま正面から撃ち合う他ないのだ
「何ッ!?ぐ・・・」
チェインガンがいくつか当たり、暴風赤紅はタンクACとすれ違う
そしてタンクACは垂直ミサイルを発射した
装甲の薄いフロートACではまともに避けられない
あわやこのままトドメを刺されるかと飲龍が歯を食い縛った瞬間、暴風赤紅の迎撃機能が起動した
ミサイルは直撃する前に打ち落とされ、空中で爆発する
「分が悪いな」
飲龍が呟くと、敵ACのレイヴンが通信で話し掛けてきた
《・・・どちらが勝っても、おかしくはない》
「やはりアンタか・・・レイス」
ランカー9位でありながら全レイヴン中最強の腕を持つ男
苦笑しながら、飲龍はブーストを起動した
「死にたくは無いんでな、トンズラさせてもらうぜ」
暴風赤紅はそのまま撤退した
長くなりそうなので、前後編に
2ステージ目で裏のトップランカーとか初見殺しも甚だしい気がする