【主人公】ARMORED CORE HOPE THE BULLET【喋らない】 作:アルファるふぁ/保利滝良
依頼内容・キサラギ領遺跡調査
依頼詳細
ごきげんよう、こちらはクレストインダストリアルです
今回あなたに依頼したいのは、キサラギが掌握している遺跡の調査です
スティルメイトによる攻撃により様々な企業がピンチになっている今だからこそ、あのキサラギが何かを隠している可能性もあるのです
万一のことを考え、腕利きのレイヴンをもう二人雇っています
彼らとともに、キサラギの秘密を突き止めてください
それでは、よろしくお願いいたします
特記事項・ランカー12位、ランカー20位との協同作戦
それは、遺跡には相応しくない鋼鉄の扉だった
滑らかな光沢の、ACが通れるくらいのコンピューターゲート
その近くに、三機のACが立っていた
「こんにちわ・・・グリーフメイデン、イリスティアよ」
一機は、背中の追加ブースターが目立つ二脚機体
中のレイヴンは、うら若い女性
「フューチャーだ!まあ、よろしく!」
もう一機は、珍しい武装の重量二脚ACだ
レイヴンは、快活な男性
イリスティアがレヴォリューションの方を見て言う
「五度目の協同ね」
「ああ、そういえば・・・まあ、イリスティアもよろしくな」
「ええ、頼りにしてるわよ」
二人が会話していると、オペレーターが報告をしてきた
「ゲートロックを解除しました」
遺跡のゲートがゆったりと口を開ける
まるで、冥府へと誘う地獄の扉のごとく
「そこから侵入してください」
グリーフメイデンがマシンガンを構えながら歩き出した
その後を、レヴォリューションがついていく
「さあ、行きましょう」
一瞬振り向いたイリスティアは、クロウのレイヴンにそう言うと、さっさと行ってしまった
それは、大規模な工場だった
ロボットアームや溶接器具が辺り一面を覆い、部品やパーツがところ狭しと並んでいる
「ここは・・・」
イリスティアが周りを見回して呟いた
その声には、驚嘆しか込められていない
クロウが一歩を踏み出す前に、オペレーターが驚くべき情報を言う
「この機器や部品・・・全て既存のものと一致しません」
その言葉に驚いたのか、グリーフメイデンとレヴォリューションがクロウの方を向いた
実際喋っているのはオペレーターなのだが、そんなことは今は関係ない
「しかも、現代の技術では解析不能のものばかり・・・一体これは・・・」
オペレーターは明らかに動揺していて、クロウ達に接近してくる機影を確認できなかった
オペレーターが驚いているとき、それは後ろのクロウを見ている二機のACの後ろに降り立った
そう、クロウの視線の先に、それはまるで天使のように降り立った
真紅のそれは、一見するとACのように見えた
しかし、ACとは完全に異なる雰囲気を醸し出していた
肩には、数字の『9』
「な・・・あなたは何者!?」
イリスティアが、その相手に叫んだ
レーダーに映っていたのだろう、もしくはクロウが一方向を凝視しているのを不振に思ったのか
とにかく、二人がそれを認識したのは事実だった
「落ち着け、なんか他のとは違うぞ」
やけに落ち着いた声で、フューチャーはイリスティアを制止する
三機のACを見ていた謎の機体は、やがて振り向いた
そして、OBのようなスピードでその場から離れる
「あっ・・・待ちなさい!」
「おい、落ち着けってば!」
同じようにOBを起動したグリーフメイデンを、レヴォリューションが引き留めるように追い掛けた
「このままでは二機とはぐれてしまいます、私たちも行きましょう」
オペレーターの指示を受け、クロウはブーストダッシュで二人の消えた方へ向かった