【主人公】ARMORED CORE HOPE THE BULLET【喋らない】 作:アルファるふぁ/保利滝良
依頼内容・スティルメイト殲滅
依頼詳細
ついにこのときが来ました
度重なる犠牲を乗り越え、ついに我々はスティルメイトの本拠地を突き止めました
レイヴン、貴方はこの基地にいる敵勢力を全て撃破してください
企業部隊による総攻撃によりスティルメイトの戦力は、最初の頃の五分の一にまで減少しています
ここで一気に勝負をつけ、我々の作る希望の未来を守りましょう
また、貴方の他にも複数人のレイヴンを雇っています
彼らに負けない活躍を期待させていただきます
それでは、よろしくお願いいたします
特記事項・ランカー5位、12位、20位、25位、29位との協同作戦
元トップランカーは、愛機と共に施設の中央にいた
その隣には、戦友にして世界最強のレイヴンがいる
デルタが口を開いた
「戦力は?」
隣のレイスが答えた
「・・・俺とお前と、クラディオスだけだ」
「そうか・・・」
じきに企業が雇ったレイヴン達が彼らを倒しに来るだろう
それを知っていて尚、デルタは冷静だった
二人のACのレーダーに、敵ACの反応が来る
レイスの知り合いの機体であった
「両手に花だな、女性レイヴンとも仲良くしていたのか?」
「・・・そういう冗談は好きじゃない」
「ハハハ、そうか、すまないな」
デスサイズが歩き出す
この戦いに勝てるわけはない
しかしそれでも、彼らは行く
「・・・先に行っている」
背部追加ブースターによる強烈な推進力で、レイスを乗せたデスサイズは外に出た
「レイス・・・本当にすまない」
苦しそうに言葉を紡ぎ出すと、デルタは目の前にACが立っていることに気付いた
レイスが行ってしまった後に丁度入って来たのだろうか
しかしそんなことはどうでも良かった
「君は・・・そうか、VANを倒した・・・」
トライアングルはその中量二脚機の方へ顔を向ける
「君のような者が我々と共にいたらな・・・いや、もう止そう」
トップランカー、王のACが臨戦態勢に入る
ブースターを吹かし、両手の武器を構える
「今は、この最期の闘いを楽しみたい!」
クロウは右手のリニアライフルを撃った
トライアングルも右手のアサルトライフルを撃った
二機とも武器を撃つと同時、横っ飛びにブーストダッシュしていた
弾丸はすれ違い、最早互いの目標など既にいない場所に着弾する
クロウは、今度はマシンガンを撃った
そしてミサイルランチャーを起動し、ミサイルを二発連続で発射する
しかしマシンガンは距離を離しているせいか全く当たらず、ミサイルは迎撃レーザーにより二つとも落とされる
そしてトライアングルはブーストダッシュを中止し、その場でジャンプ
そしてブーストを吹かし、空中を飛ぶ
リニアライフルを撃つクロウだが、トライアングルは不規則に機体を動かし狙いを逸らす
グレネードキャノンが撃たれる
モノクロの中量ACが放った砲撃は、真っ直ぐメタリックシルバーの中量ACに飛んでいく
ブーストダッシュをして回避するも、爆風が機体を叩く
着地したデルタはアサルトライフルを撃つ
三発連続に発射された高速の弾は、吸い込まれるように全てクロウのコアに着弾する
リニアライフルをブーストジャンプで避け、トライアングルは今度はレーザーキャノンを放つ
今度は直撃、避ける暇もなく右手を貫通する
「動きが遅いな?」
関節を撃ち抜かれ、右手はもう使い物にならない
ミサイルが撃たれる
しかし当たるギリギリのところでデルタはブーストダッシュ
ミサイルを弄ぶかのように避ける
アサルトライフルの弾がクロウを襲う
右肩を貫いたライフル弾
反撃のマシンガンを王者のACは食らうが、それだけ
再びブーストジャンプし、グレネードキャノンを展開
クロウに、向ける
しかしクロウはここでデルタの予想を越えた行動を起こした
ミサイルとマシンガンを捨てて、格納のレーザーブレードで果敢にトライアングルに飛び掛かって来たのだ
この距離でグレネードキャノンを撃てば、トライアングルも爆風に巻き込まれる
ブースターから炎を吹き出し、クロウは左手を振るった
コアを切り裂かれたトライアングルは、お返しとばかりに左手のブレードで薙ぎ払う
しかしブーストを止め、自由落下するクロウ
頭上すれすれをレーザーブレードの軌跡が走る
追い掛けるように着地したデルタに、レイヴンはもう一度ブレードで斬りかかる
コアに甚大な被害が発生
「なるほど・・・君は・・・」
その時、スナイパーライフルがトライアングルを襲う
「加勢しに来たわよ新人くん!」
アリーのイエローマジックである
逆関節ACの持ち味であるジャンプで、頭上からスナイパーライフルを撃ち込む
肩に当たるスナイパーライフルの弾丸
トライアングルが後ろを振り向く
このとき、クロウはブレードでは届かない位置にいた
ブレード攻撃が届かないと、デルタは思っていた
しかし再びトップランカーは予想を越えられてしまった
クロウが地面に膝を立て、肩のレールガンを展開
一瞬のチャージ
イエローマジックにレーザーキャノンを向けていたトライアングルの背中に、撃ち込んだ
「そうか、私は・・・」
黒と白の中量ACが、ゆっくりと二歩進んだ
そしてクロウの方を向き、デルタは納得したように言った
「最期に、良い闘いができたのか・・・」
爆発
無惨に飛び散るトライアングル
施設の外
「最高ね、貴方」
イエローマジックが振り向いた
空は赤に染まり、今にも陽は沈もうとしている
「これからもよろしくね、素敵なレイヴンさん」
アリーはそう言うと、ブーストで去っていった
「作戦は成功しました、お疲れさまです」
オペレーターが、クロウのレイヴンを労う
一拍置いて、もう一言オペレーターが呟いた
「そう言えば、メールを貰いました・・・内容は、トップランカー認定」
夕焼けに照らされて、レイヴンはブーストを起動した
「おめでとうございます!」
クロウは、鴉のように悠々と飛び去った
これにて傭兵ルートは終了でございます
次回から、革命ルートへと移行します、お楽しみに!