【主人公】ARMORED CORE HOPE THE BULLET【喋らない】 作:アルファるふぁ/保利滝良
依頼内容 拠点防衛
依頼詳細
レイヴン、まずはデビューおめでとう
早速君には、我々が他企業との決戦のために建設した軍事拠点の防衛をしてほしい
この拠点は全く戦力が整っておらず、実質君頼りの作戦になってしまうだろう
が、ここはミラージュ領のど真ん中にあるためクレスト等の攻撃は恐らくない
なので来るのは精々子鼠に劣るテロリスト風情だ
ACを使うのはもったいないくらいだが、まあ、新人の初陣にはまあまあの相手だ
ではよろしく頼む
特記事項 なし
ep1
視線の向こうには、武装した戦闘ヘリ
恐らくその下には、戦車部隊
「レイヴン、よろしくお願いします」
オペレーターの女性のソプラノヴォイスを聞いた後、そのレイヴンはACの歩を進めた
一歩、二歩、その歩みに迷いなどあろうはずもない
「ACだ、レイヴンのACだ!」
「ミラージュめ本気かよ!」
ヘリコプターから、小粒の機銃が発射される
装甲はそんなものを一切通さず、ACは左手を上げた
雷がいくつも降り注いだような音がした
瞬時に穴だらけになってしまった戦闘ヘリが、煙を吹きながらくるくると墜落していく
そのAC、クロウは次の獲物を見定めた
二機目のヘリに、ロックオン
ミサイルを撃つ
避けようとでもしたのか、ヘリは左へと移動しようとしていた
そう、しようとしていた
ミサイルは的確に進行方向を変え、ヘリに激突するコースを正しく辿った
空に爆風が咲き乱れた頃、戦車部隊がクロウに砲を向けていた
ブーストダッシュで左右に機体を振り、マシンガン
砲撃はACに当たらず、銃撃は戦車を撃ち抜いていく
「ま、またやられた!」
「怯むな、装甲を削っちまえば・・・」
ロックオン
ミサイルは一種の芸術性を伴った軌道を描きながら、地を這う装甲車に当たる
残り一台
その砲口は確実にクロウに向けられていた
しかしクロウはそれを空へと飛んでかわした
ブーストジャンプから着地し、右手の銃のチャージを終える
ハイレーザーライフルは、しっかりと引き金を引かれた上で放たれた
青色の目映い閃光は、戦車を瞬く間に蒸発させてしまった
「敵増援、来ます!」
ACが上を向くと、三角形の形をした飛行物体を見付けた
とても速いそれは、戦闘機だ
戦闘機のミサイルが真っ直ぐ向かってくる
あえて避けずに、ロックオンに集中する
迎撃レーザーは一瞬ミサイルに当たり、空中で爆発したそのミサイルはクロウには届かない
逆にクロウがミサイルを戦闘機に放つ
Uターン気味の機動で避けようとするが、主翼に当たってしまった
左半分の翼を失った戦闘機が、クロウの目の前へと落ちてくる
左手を向けて、撃つ
吹き飛ばされた戦闘機から目を放し、残りを見据える
三機編成だったのか、残りの敵機は二機だ
ミサイルを撃つ
それも一発や二発というちゃちな数字ではなく、八発撃った
二の三乗の誘導弾が戦闘機を追いかけていった
どてっ腹、主翼、エンジンと、戦闘機がミサイルを次々と食らった
八発目が飛んでいった頃には、目標は既に粉々になってしまっていた
最後の一機は機銃を掃射しながら突撃してきた
「クソッ!死なば諸共!」
特攻
しかし、その戦闘機は体当たりも出来なかった
瞬間、ハイレーザーがそれを蒸発させたからだ
クロウのすぐ目の前で、爆発が起きた
破片が装甲を叩いた
レーダーにはもう敵反応は無かった
「お疲れさまです、帰還してください」
「あれか・・・新人というのは」
一機のACが、クロウを見下ろしていた
ミラージュ拠点のすぐ近くの山中、ブラッディは見ていた
「さて、アレは私欲の塊か・・・それとも・・・?」