【主人公】ARMORED CORE HOPE THE BULLET【喋らない】 作:アルファるふぁ/保利滝良
依頼内容 AC撃退
依頼詳細
始めまして、こちらはクレストインダストリアルです
あなたに、ミラージュが雇用したレイヴンACの撃退を依頼します
敵の進行経路上で我々の用意したAC部隊と共に敵ACを攻撃、あわよくば撃破してください
敵はミラージュのACを伴って来ると予想されます、作戦領域は水場ですので、あまり動き回ることはできないと考えてください
では、ご武運をお祈りしております
特記事項 クレストAC部隊との共同作戦
両脇を湖に挟まれた巨大な橋
クロウはそこにいた
三機のクレストACが、そこについている
彼らはレイヴンと比べればやや腕が悪いと言えるだろう
AC三機というのは、それだけでとてつもない戦力なのだが、クレストパーツで完全統一された機体では性能は高が知れている
本来ACのアセンブリは、特定企業ではなくパーツ性能で選ぶべきなのだ
「おかしい・・・もう敵部隊が来てもいい頃合いなんだがな」
「一体どういうことだ?情報が間違っていたのか?」
予定した作戦のズレに、クレストパイロットは大きくざわつく
「とりあえず敵の発見を優先しよう、別れて捜索を・・・」
クレストACの陣形が、ほんの少し崩れたそのとき
「ぐああ!」
どこからか飛んできたプラズマが、クレストACのコアに損傷を与えた
うつ伏せに倒れ、そのまま大爆発を起こすクレストAC
「三番機がやられた!」
「ど、どこからだ!?」
クレストACが頭部を振り回して見回すと、橋の後ろに白いACがいた
「遅かったな・・・理不尽なようだが、死んでもらう」
橋の湖の方から、ミラージュ部隊と思わしきフロートACが二機、飛ぶように突撃してくる
白いAC・・・白光がライフルを向けた
「始めよう、言葉など不要だ」
クロウがブーストを起動した
クレストACがマシンガンでフロートACを攻撃する
発射された弾幕はしかし、一発も当たらない
フロート特有の機動力が、命中をさせない
逆に、プラズマライフルによる一撃を貰ってしまう
左腕をもぎ取られ、被弾熱暴走を起こすクレストAC
クロウがミサイルとマシンガンを乱射する
いくつか直撃する
フロートACに当たらなかった弾丸は、水面に巨大な波紋を作った
水飛沫が飛び散る
Joがミサイルを撃った
分裂したミサイル
全て直撃すればただでは済まない
迎撃レーザーはミサイルを落とし損なった
ブーストの方向を切り返し、回避
当たらなかった分裂ミサイルは、空の彼方へと飛んでいってしまった
クレストACが両手のマシンガンを撃ちまくる
ガトリングマシンガンは、被弾反動でフロートを縫い止めた
動けないミラージュACの片割れに、ミサイルが叩き込まれる
大爆発と共に、ミラージュACが湖に沈む
「一機やった!」
クレストACのパイロットが報告する
その背中に、大量の弾丸が突き刺さった
白光のライフルだった
プラズマライフルによる追撃
それはコアを貫通する
クレストACが一機、行動不能となった
ミサイルで白光を攻撃しようとするクロウ
だが、白光はロックオンする前に視界から消える
ブーストが光を放ち、中量二脚にスピードを与える
ミサイルが白光から飛んでくる
二発目の分裂ミサイルである
計八発、クロウを襲う
右腕のバズーカを撃ちながら、それを避けようとする
が、避けられない
ミサイルがいくつか右腕に当たり、そのままバズーカごと破壊される
白光は悠々とバズーカを横に避け、ライフルを撃つ
「しかし、まだ遅い!」
ライフル弾の連続直撃
クロウもミサイルを撃った
今度は確実にロックオンしていた
白光のコアの後部が開く
OBだ
白光は避ける
ライフルを撃ちながら、クロウに接近する
橋から飛び降り、ブーストジャンプで湖の中の浮島へ降りる
ミサイルをもう一度
白光ではなく、ミラージュのACへ
吸い込まれるように当たったミサイル
フロートACが動きを止めたところに、マシンガンを撃ち続けるクレストAC
機動力を司る脚部にミサイルが直撃したのか、ミラージュ機の動きは遅くなっていた
マシンガンを連続で食らい、反動で仰け反る
JoがクレストACを始末しようと近付くも、時すでに遅し
ブースト全開で迫ったクロウが、ミラージュACを切り裂いた
止めのブレードが一撃は、そのボロボロの機体の息の根を止めた
「・・・依頼失敗、帰還する」
ライフルを下ろし、背を向けて逃走する白光
フロートACの残骸は二つとも湖に沈み、クレストACは三機中二機が大破した
しかしレイヴンの侵攻は止められた
「お、終わったのか?」
クレスト部隊の生き残りが歩み寄る
「ハア・・・い、生きてるみたいだ、俺・・・」
右腕があった場所から火花を散らし、クロウはただただ静かにその場に突っ立っていた
「作戦は成功です、帰還してください」
オペレーターが、嬉しそうな声で報告をしていた