【主人公】ARMORED CORE HOPE THE BULLET【喋らない】 作:アルファるふぁ/保利滝良
クロウはもう一度エクステンションを使った
エネルギーが限界まで充填される
ブースターを起動、推進力を吐き出させる
レイスは後ろに移動し始めた
コアに装着されたブースターと背中に付けられた追加ブースターを、双方ともに使う
重量二脚にしては異常な速さのまま、黒いACは両手の武器でロックオンをする
狙いが定まった
真っ直ぐ向かってくる灰色のACに、ダブルトリガーが浴びせられる
避けなければ、とんでもないダメージになるのは明白である
ブーストダッシュはそのままに、クロウは斜め右側に動いた
撃たれた弾は、クロウの脇を通っていく
今度はクロウが攻撃を仕掛けた
マシンガンとミサイルを同時に発射する
しかし、デスサイズの分厚い装甲はマシンガンをものともしない
「・・・この程度か?」
ミサイルも、いつの間にか起動していた迎撃エクステンションであっという間に撃ち落とされた
クロウはもう一度ミサイルとマシンガンを同時に撃った
しかし、レイスがインサイドのロケットを撃つのも同時だった
エクステンションからレーザーが放たれ、ミサイルを貫く
ロケットは勢い良くクロウに当たった
瞬間、灰色のACが燃え上がる
ナパームロケットだ
ラジエーターが悲鳴を上げた
機体温度急上昇、ジェネレーターからエネルギーが減っていく
この勢いでエネルギーが減ると、ハイレーザーライフルを撃つこともままならない
ミサイルとマシンガンは撃ち続けることもできるが、両方とも有効打になり得ない
デスサイズのコアから、何かが飛び出す
EO、それも、デスサイズの物は威力なども桁違いなものだ
二つのEOから、一つずつのレーザーが打ち出され、クロウに直撃した
コア損傷、これ以上被弾はできない
「・・・息の根を、止める」
熱量が更に上昇し、最早ブーストダッシュもできなくなる
先程のアシュカとの戦闘で脚部を破損した今、走るのでは全く戦いにならない
レイスが両手武装を向けさせる
バズーカ、大型マシンガン、強力なEO、そしてナパームロケット
それら全てが一度に直撃すれば、無傷のACでもただでは済まない
武装の一斉発射が始まろうとしていた
しかし、クロウはまだ動ける
チャージング寸前にマシンガンとミサイルをパージ
エネルギーをエクステンションで回復させて、そのエクステンションもパージ
マシンガンの代わりに、レーザーブレードを装着する
ブーストジャンプ
飛び上がってレイスの弾丸を全て避ける
空中からカラサワ
当たる
着地する
そこへレイスが武器を放つ
しかし、またブーストジャンプ
地上に向けて撃たれた弾は、空中へと逃れたクロウには当たらない
引き撃ちに徹したせいで、デスサイズはまたもやハイレーザーライフルの命中を許してしまう
灰色のACは着地する
また、ブーストジャンプで上へ
今度はレイスは空中へとバズーカを撃つ
しかし直ぐ様クロウは落下した
一瞬前にクロウがいた地点に、バズーカの弾が飛んでいった
勿論当たってはいない
クロウは地面に足をつけるその瞬間、ハイレーザーライフルをまた発射した
「この力・・・成程・・・!」
クロウはハイレーザーライフルすらパージした
ブーストダッシュで真っ直ぐにデスサイズに飛び掛かる
レイスの反撃は、マシンガンだった
大きな威力の弾丸を連続で大量に撃つその武器はしかし、あまり当たらない
先程のハイレーザーの直撃で、マシンガンを装備していた左腕を損傷させられたからだ
マシンガンの弾幕を突っ切って、灰色のACがブレードを振り抜いた
レーザーがコアを切り裂く
デスサイズはその場で膝を付いた
機体全体から火花を散らして、戦闘などもうできないように見える
レイスの敗北
「・・・負けるわけには、いかんのでな」
だがデスサイズは立ち上がった
武器をクロウに向けた
そして、発射しようと、した
その背中に、一発のライフルが当たった
直撃だった
「・・・ブラッディ・・・」
アシュカの攻撃で戦闘不能になったはずの、ミッドナイトメアの攻撃だった
「わかっているさレイス・・・だが、私はお前を止める」
ブラッディは、黒いACに向かってそう言った
各部が小さな爆発を起こすなか、デスサイズは灰色のACにヘッドを向けた
「お前なら・・・頼む、アイツを・・・」
そして、ついにデスサイズは粉々に消し飛んだ
スティルメイトは、全滅したのだ
「これで、勝利だ」
「私たちの・・・」
オペレーターとブラッディが呟いた
「これで、秩序は、守られた」
ミッドナイトメアがクロウの方向を向いた
機体各部からは火花が走っている
そして、ブラッディはこう言った
「ありがとう」
このルートはこれで終わりです
続いては、ルート4になります