勇気の翼   作:ハーメルン很勇

1 / 9
この特異点を守るために

リニュア「…」

 

この次元にたどり着いついてから特に私から行動を起こす事はなかった

下手に異邦人である私が干渉すれば大変なことになる。そんな気がして

 

でも、前の次元でもその前の次元だって問題が起きるその時まで私は静観を続ける事を選んだ結果最後には救うことが出来なかった

 

因果関係があるかは分からない。それでも今度は私自らこの世界の一員として行動してみたい。

そうすればこの特異点を守れるかもしれないから。

 

私の居場所を見つけられるかもしれないから。

 

 

 

 

 

 

エルフィン「わ、私の王国が燃えてる!」

 

ネル「反乱です女王様!」

 

 

 

 

 

リニュア「妖精王国が…燃えている?」

 

リニュア「エルフィン女王様…」

 

リニュア「まずは女王様を救いましょう。」

 

 

 

 

 

リニュア「大丈夫ですか?お二人とも」

 

エルフィン「え?あなた誰?」

 

ネル「なんですか急に!?」

 

リニュア「説明は後です。私が反乱軍を退けるのでまずは逃げましょう。」

 

 

 

 

 

反乱軍「女王が居たぞ!捕まえろ!」

 

リニュア「下がっていてください。」

 

リニュアはあっという間に反乱軍を退けた

 

エルフィン「えっ…この子こんなに強いの」

 

ネル「よっ、よく分かりませんが腕は確かな様ですね…」

 

リニュア「怪我はありませんか?では行きましょう。」

 

エルフィン「待って!友達のマリーを探さないと!」

 

 

 

その後マリーを救出しマヨを仲間に加え獣人の村近くの森まで逃げ出した

 

ネル「助けて頂きありがとうございました。お名前をお聞きしても?」

 

リニュア「リニュア。妖精王国の近くで暮らしているエルフです」

 

エルフィン「エルフ?あの裏切ってばっかりの?」

 

エルフィン「まさかあなた助けた後に裏切るつもりじゃないでしょうね…?」

 

リニュア「そ、そんなことはしません!」

 

ネル「女王様!助けてもらった恩人に対してなんと失礼な事を言うのですか!」

 

エルフィン「うぎゃあ!たたかなくてもいいじゃない!」

 

ネル「ごめんなさい、疑うわけではないのですが何故エルフの方が私達を助けてくれるのですか?」

 

リニュア「困っている人を助けるのは当たり前のことですから、理由はないですよ…」

 

ネル「なんと親切な…!もしかして…あなたは私達を救う救世主だったのですね?」

 

リニュア「救世主だなんて…私は…」

 

 

 

 

“救世主”

私がこの世界の救世主を見極め補佐し世界をより良い方向に導いていけたら

この世界を救うことが出来るかもしれない

 

 

 

エルフィン「取り敢えず沢山走ったからお腹が空いたわ」

 

リニュア「あっ、クリームが入ったパンを持っているのですがいりますか?」

 

エルフィン「本当!?疑って悪かったわね、あなたはもう友達よ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルフィン「お腹が空いたわ…」

 

ネル「先程クリームパンを食べたばかりではないですか!我慢してください!」

 

エルフィン「あの大きさなら20個は食べないと満腹にならないわよ…」

 

リニュア「ん?あれは…」

 

エルフィン「獣人?何か食べてるのかしら」

 

コミー「にゃっ?!妖精!?」

 

 

コミーは逃げ出した

 

エルフィン「アイツなんか食べてたわよ!捕まえて食糧を貰わなきゃ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コミー「捕まった…もうおしまいにゃ…奴隷にされるにゃ…」

 

エルフィン「奴隷?そんな事する訳ないじゃない」

 

コミー「でも、妖精達は獣人たちを捕まえてるって」

 

エルフィン「そんなの誰から聞いたのよ」

 

コミー「反アニマル缶戦線」 

 

エルフィン「え?」

 

コミー「反アニマル缶戦線!」

 

マヨ「獣人…収集価値なし…」

 

エルフィン「とにかく私達はあなた達を捕まえたりしないわ」

 

エルフィン「ところでその缶詰は何?」

 

コミー「アニマル缶。」

 

エルフィン「もぐもぐ…結構美味しいわねこれ」

 

リニュア「女王様ってお肉も食べれたんですね」

 

エルフィン「えっ!?これ肉なの!?」

 

マリー「前に獣人の村で見た肉とは見た目が違いますが…」

 

リニュア「お肉の加工品だからではないでしょうか」

 

リニュア「でもこんなもの一体どこから…」

 

コミー「ある時から毎週箱で届くようになったにゃん。定期配送でこんなに美味しい物が届くならわざわざご飯を探しに行く必要もないにゃん」

 

ネル「おかしいですね…配送業務はエルフ達の管轄なのに…」

 

リニュア「少し調べてみましょう」 

 

 

 

 

コミー「箱に配送元の名前がエルフィン女王って書いてあったからエルフィン女王が送ったんじゃないのかにゃ?」

 

ネル「女王様?まさかあなた勝手にそのような事を」

 

エルフィン「そ、そんなことしてないって!」

 

リニュア「待ってください。ひょっとしたらこれはエルフ達の工作かもしれません」

 

リニュア「エルフィン女王様が送ったとして…それで妖精達が獣人を餌付けして手懐けようとしてるとか噂を流したのかな…」

 

エルフィン「なにっ!?またエルフ達が変な事をしたの?」

 

コミー「?これ妖精達じゃなくてエルフ達が送ったの?」

 

 

 

 

 

 

 

ベニー「あっ、コミーじゃないか。探したんだぞ」

 

ベニー「ん?妖精…?」

 

ベニー「お前らコミーに何をした!コミーを離せ!」

 

エルフィン「な、何よコイツ!」

 

コミー「べ、ベニー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

コミー「と、言うことなのでアニマル缶は我々獣人の生活の質を上げる革新的なものにゃん もう狩りに出たり果物を収穫したり虫に刺される心配もなくなるにゃん」

 

ベニー「うっ…でも妖精達のいいなりになるのは…」

 

ルポ「ベニー!洗脳された奴の言うことを聞くな!奴らは悪なのだ!」

 

ベニー「ルポ!そうだな耳を塞いで…」

 

その時エルフィンが前に出る

 

エルフィン「獣人達よ。わらわはそなた達を捕まえよう等とは考えてはいない。世界樹の元で暮らす我らは皆同胞であり互いを尊重し合える立場でいる事が何よりも大切なのだ」

 

ネル「????」

 

マヨ「うげ…気持ち悪い喋り方っす」

 

エルフィン「ベニー。それにルポよ ここで我らが争う必要はない。我らの分断を図り混沌を齎さんとする者がいる。その者らを見つける事が先決だ。」

 

エルフィン「そして…」

 

エルフィン「うぐっ…きぼぢわるい…」

 

エルフィンは倒れた

 

ネル「女王様!」

 

ルポ「アニマル缶の副作用だな、アニマル缶の中に入っている知能向上薬を飲むと一時的に知能があがるのだ」

 

ルポ「知能向上薬のおかげでこのルポ様の頭脳も更に磨かれるのだ!」

 

コミー「君たちもアニマル缶を食べてるんじゃにゃいか!」

 

ルポ「ふふん。これは全て獣人達の為なのだ。アニマル缶をあたいらが犠牲になり消費する事で獣人達を守っているんだ!」

 

コミー「独占したいだけじゃにゃいか!コミーにも寄越すにゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後妖精4人組と戦い敗れたルポベニーは獣人の村まで撤退した

 

 

ティグ「まだ分からねぇのか!?妖精達が俺達を支配しようとこんなモノを送ってきたんだよ!」

 

ディアナ「うーん…」

 

ルポ「隊長!隊長!」

 

ティグ「なんだルポ」

 

ベニー「妖精の奴等が攻め込んできたぞ!」

 

ティグ「やっぱりな!」

 

ディアナ「そなた達の言っていたことは本当なのかい?」

 

ティグ「まだ認めないつもりか!?いずれこうなると何度も俺は言ったはずだ!」

 

 

 

 

 

コミー「ディアナ村長〜」

 

ディアナ「おや?コミー」

 

ティグ「コミー!この裏切り者!」

 

コミー「にゃっ!」

 

ティグ「妖精達に手懐けられて誇りを失ったのか!?いいように使われる奴隷に成り下がりやがって!」

 

ディアナ「ちょっと待ちなさい!まだ詳しくは分からないのにそんなにコミーを責めるだなんて」

 

コミー「うーん…」

 

コミー「奴隷は…」

 

リニュア「待ってください」

 

ディアナ「そなたは…?」

 

リニュア「ここに来るまでに聞いた妖精達は獣人達を捕まえている事やアニマル缶を配送しているといった事は事実ではありません」

 

ディアナ「だろうねぇ…妖精達が…」

 

ティグ「でたらめを言うな!ならこの箱についてはどう説明するつもりだ?」

 

エルフィン「箱に私の顔が貼り付けてある…」

 

リニュア「少し待ってください。解析してみます」

 

リニュア「これは…」

 

リニュアはエルフィンのラベルを剥がした。

すると下からエレナの顔のラベルが現れた

 

ディアナ「これは…エルフ?」

 

リニュア「…きっとこれはエルフ達の工作です」

 

リニュア「妖精達と獣人を対立させる為にやったのでしょうか…」

 

ディアナ「取り敢えず、妖精達はこの件とは関わりが無い様で良かったです」

 

 

ティグ「騙されるな!!!」

 

ティグ「白髪のお前!魔法で今小細工しただろ!俺様を騙せると思ったら大間違いだ!」

 

リニュア「そんな事してませんよ!」

 

ティグ「それに…お前妖精っぽくないけど何者だ?」

 

リニュア「私はエルフです」

 

ティグ「じゃあ妖精達とエルフが組んで獣人の村に入ってきたってことだな!」

 

ディアナ「こらティグ!話をちゃんと聞きなさい!この方が説明してくれたでしょう。少なくともここに居る女王様達やこのエルフの方は関係ありませんよ」

 

ティグ「はっ、分かっていないな。こいつはエルフだぞ?何か裏があってこんな小芝居を打ってるに違いない」

 

ティグ「ディアナ、お前じゃエルフと妖精に対抗する力は無い。さっさと指導者の座を俺に譲れ。気ままな獣人達を全員俺様の元に統一しエルフも妖精達も力でねじ伏せてやる」

 

ディアナ「何を急に言い出すんだい!」

 

 

 

 

エルフィン「若き獣人よ。わらわはそなたと敵対するつもりはない。」

 

マヨ「またこのモードに入ったっすね」

 

エルフィン「こうしてわらわ達が争えば分断を図った者らの思う壺だ。敵を見極める事さえ出来無ければ真の指導者になどいつまで経ってもなれぬぞ」

 

ティグ「ああ…妖精の女王…」

 

ティグ「敵を潰すにはまず頭からって言うからな!お前を倒せば妖精王国は俺のものだ!」

 

ティグ「その後エルフ達の街に攻め込めんで俺様はエーリアスの主になる!!!」

 

エルフィン「獣相手に話は通じぬか…」

 

エルフィン「いいだろう。そなたに指導者とは何たるかを教え込んでやるとしよう…」

 

 

 

 

 

リニュア「えいっ!」

 

リニュアは二人の間にミサイルを撃ち込んだ

 

ティグ「うわぁっ!なんだこれ!」

 

エルフィン「!?」

 

ティグ「ひっ、卑怯だぞ!!爆弾なんて使いやがって!!」

 

ティグ「あつっ!音がうるせぇ!!!」

 

ティグ「こっ…降参だ降参だ!!やめろ!!」

 

 

 

 

ルポ「そんな…爆弾でやられるだなんて…」

 

ベニー「はぁ…結局こうなったか…」

 

ベニー「そろそろおやつの時間だし帰ろうかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティグたちに詳しく事情を説明した

 

 

 

 

 

 

ティグ「てことはエルフが全部仕組んだって事か…?」

 

リニュア「ですから、最初からそう言っていたのですが…」

 

ティグ「なら俺達が争う必要は無いな!このままエルフの街へ攻め込むぞ!」

 

ティグ「いたぁっ!」

 

ディアナ「こら!誤解があったのだからちゃんと謝りなさい!」

 

ティグ「うるせぇ!英雄は間違えないものなんだよ!!」

 

ティグ「行くぞルポ、ベニー!」

 

ティグはそう言うと走り去ってしまった

 

ディアナ「すみませんねぇ…あの子の早とちりでとんだご迷惑を」

 

ネル「いえ…構いませんよ」

 

コミー「妖精の女王!いつの間にアニマル缶をこんなに食べてたにゃん?!」

 

エルフィン「えっ…あーお腹が空いてつい…」

 

コミー「アレだけあったアニマル缶が…もう二缶だけ…」

 

コミー「コミーは全てが虚しいにゃ…」

 

マヨ「なんでまた急に薬の副作用が出てるのか謎だったけどこっそり食べてたんすね」

 

 

それはそうとディアナに事情を説明した

 

 

 

 

 

ディアナ「なるほど…」

 

エルフィン「そうなのよ、だから少しでも食糧を分けてほしいの」

 

ディアナ「ですがアニマル缶はもうないですし妖精達の口に合うものというと…」

 

ネル「何か甘いものは…」

 

ディアナ「果物なら備蓄があるのでお渡しできますよ」

 

エルフィン「ありがとうディアナ…」

 

ディアナ「いえいえ。隣人同士助け合わなければいけませんからね」

 

ディアナ「それに私も年を取りました。ティグ一人を止めるのも一苦労するようになってしまいましたからねぇ…あの子が本格的に暴れ出す前に止めてもらって良かったです」

 

 

 

 

 

マリーがディアナに同行し果物を届けに行った。

一行は原因を突き止めるためモナティアムへ向かった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。