勇気の翼   作:ハーメルン很勇

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シーラ、真実を知る フリックルの招集

エレナ「シーラ、お前を解放してやる。ここで働いている精霊たちと十分会話するんだな」

 

アメリア「危険です市長様。襲いかかってくるかもしれません」

 

エレナ「お前たちが居るんだ、それに弱ったシーラにどうこうできるとは思えん」

 

エレナは風力発電所で働く風の精霊を筆頭に全ての精霊を呼び寄せた

シーラは一匹づつ下級精霊の主張を聞いたのである

風に乗せて聞こえた言葉ではなく直接

それは何よりも説得力を持たせるものだった

 

 

エレナ「分かったか頑固者。苦しんでる精霊も虐げられている精霊も存在しないんだ」

 

シーラ「…」

 

アメリア「リニュア、再度拘束の準備をして下さい」

 

リニュア「えっ」

 

アメリア「火の精霊があの様子でしたしまた暴れ出すでしょう」

 

シーラ「いや…」

 

シーラ「すまなかった。私が間違っていた様だ」

 

エレナ「で、どうなんだ まだ聞こえるのか声は」

 

シーラ「今は聞こえないが…お前たちに運ばれている途中は聞こえていた」

 

カンナ「他の場所に苦しんでいる精霊でも居るんですかね?」

 

エレナ「私はそんなの存在しないとふんでいる」

 

エレナ「ただシーラは正気を失っているだけだ」

 

カンナ「まぁ正気は失っているとは思いますが…」

 

エレナ「そうじゃない、何者かがシーラに精霊達が苦しむ声を聞かせてたんじゃないのかってことだ」

 

アメリア「操られているということですかね?」

 

エレナ「そうだな」

 

???「よく気付いたね」

 

 

 

リニュア「シェイディ…」

 

シェイディ「アンタは誰?会ったことないと思うけど」

 

シェイディ「ま、なかなか楽しかったわよ」

 

シェイディ「シーラの近くでシーラ様助けてぇ〜って精霊のフリしてからかうのは」

 

シーラ「…お前の仕業だったのか」

 

シェイディ「ま、あたいはアンタの欲望を叶えてあげただけよ?他種族の事煩わしく思ってたんでしょ?」

 

シェイディ「やられちゃったけどそれはアンタの自己責任だしね〜」

 

シェイディ「またね〜」

 

シーラ「待て!このまま逃がすか!」

 

リニュア「シーラさん、待ってください!」

 

リニュア「これはきっと罠です。追いかけていけばシェイディの領域に入ってしまいますよ」

 

シーラ「それでも奴を許すわけには!」

 

エレナ「頭を冷やせ馬鹿者。また激情に駆られて勝手なことをするつもりか?」

 

エレナ「お前は力が回復するまで暫くここにいろ」

 

エレナ「シェイディ?だったか あの幽霊については今は放っておけ」

 

エレナ「どうせシェイディの裏にも誰か居るんだろ、ならまたあたし達の前に現れるはずだ」

 

エレナ「その時に仕返しでも好きにすればいい」

 

シーラ「…」

 

精霊達の騒動はこれで一旦解決する

シーラは回復後精霊の山へ帰っていった

正式にモナティアムで下級精霊達が働く事を認め手出し無用と精霊達に通達すると

 

 

エルフィン「精霊達の事はどうにかなったけど、無くなった物の情報はどこにも無いわね」

 

ネル「どうしましょうか…」

 

新人近衛兵「ベリティエンから急報です!魔女フリックル自ら大切な話があるのでエルフィン女王自らベリティエンの宮殿へ来るようにと」

 

エルフィン「魔女の王国から?お姉様が見つかったのかしら」

 

ネル「他になにか書いてませんか?」

 

新人近衛兵「いえ…特には…」

 

エルフィン「めんどくさいわね…最近色々あったしなくし物の問題も解決してないから適当なこと言ってすっぽかそうかしら」

 

ネル「女王様?そういう事をしてフリックルさんに迷惑かけた事をお忘れですか?」

 

エルフィン「うっ…」

 

エルフィン「仕方ないわね…ネル、行くわよ」

 

ネル「私は仕事が溜まってしまっている為いけそうにないです」

 

エルフィン「えぇ〜じゃあリニュアは?」

 

リニュア「フリックルさんに個人的に調査してほしいことがあると言われてしまって…」

 

エルフィン「なんだ、リニュアも魔女の王国に行くんじゃない」

 

リニュア「それが指定場所が精霊の山なんですよね…」

 

エルフィン「それなら私一人で行けっていうの!?」

 

ネル「エシュールさんやマリーさんに聞いてみては?」

 

エルフィン「仕方ないわね…」

 

エルフィンはエシュールとマリー、マヨに声をかけたがマリーとマヨは未だにコレクション探しに精を出しておりエシュールしか同行してくれる妖精は居なかった

 

エルフィン「エシュールだけじゃ心許ないわね…」

 

エシュール「何を言うんですか 来てあげてるだけ感謝してくださいよね」

 

クロエ「ん?女王様どうしたのこんなところで」

 

エルフィン「あっ、クロエが居るじゃない!」

 

クロエ「あ?急に何?」

 

エルフィン「クロエ、一緒に魔女の王国まで来てくれない?あなたが来てくれたら心強いし…」

 

クロエ「無理よ。今日はお店お休みの日であちしも休むつもりだったし」

 

エルフィン「お願いよ!フリックルって言う魔女に呼び出されたんだけどそいつすごく感じ悪い奴で私の王国でリニュアしか仲良く出来る奴が居ないのよ!」

 

エルフィン「話しづらいからクロエも来てほしいの!」

 

クロエ「別に感じ悪い人でも女王様に何かするわけじゃないんでしょ。一人でも十分いけるじゃない」

 

エルフィン「私の勘が言っているの!なんかクロエを連れて行くといい気がするって!」

 

クロエ「そうなんだ。じゃああちしは帰りますね」

 

エルフィン「一緒に来てお願いよぉぉぉ!!あなたしか頼めないの〜!」

 

クロエ「も〜!なら明日はあちしの店を手伝ってくれるなら行ってあげますよ!」

 

エルフィン「本当?ありがとう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルフィン「なにか変ね…元から魔女の王国ってピリピリしてたけどもっと酷くなっていると言うか」

 

エシュール「ベルベットやフリックルといった魔女が各地で暗躍しているせいじゃないでしょうか」

 

クロエ「ここには魔女のお客さんの為によく来るけど、確かになんかいつもと雰囲気が違うと言うか…」

 

魔女「エルフィン女王様ですか?」

 

エルフィン「うん。そうだけど」

 

魔女「フリックル様が宮殿にてお待ちです。こちらへどうぞ」

 

エルフィン「うん…」

 

 

 

 

 

エルフィン「フリックル?来たわよ」

 

フリックル「……」

 

フリックル「よく来たわね」

 

 

 

 

 

エルフィン「で、なんの用なのよ〜。用件も伝えずに女王を呼び出すなんてあなた不敬よ?」

 

フリックル「…そうね、それは私が悪かったわ」

 

エルフィン「素直に謝った…」

 

フリックル「本題に移るけど、今日来てもらったのはあなたに聞きたいことがあったからよ」

 

クロエ「女王様に聞きたいこと?」

 

フリックル「あなたも私と長く会話はしたくないだろうし、率直に言うわ」

 

フリックル「妖精の女王。あなたを含め妖精全て、魔女王国の下についてもらうわ。私の言うとおりに動くように民を言い聞かせなさい」

 

エルフィン「な、何を言うの!そんなの出来るわけないじゃない!」

 

フリックル「出来るか出来ないかじゃなくてあなたがやる気があるか聞いてるの」

 

エルフィン「嫌よ!妖精王国は私のものよ!」

 

フリックル「ねぇ女王。エーリアスを守っていくには何が必要だと思う?」

 

エルフィン「急になによ…」

 

フリックル「好き勝手生きてやりたいようにやる種族達を取りまとめ来たるエーリアス滅亡の日に備える…その方法は」

 

フリックル「私がエーリアスの主となり全種族を統括することよ」

 

エシュール「何を勝手な!あなたの言いなりになれって言うの!?」

 

フリックル「ええ。そうよ」

 

フリックル「あなた達と私たちが協力なんてしあえると思う?」

 

エルフィン「フリックル、あなたお姉様が居ないからそんな勝手な事をしているの?」

 

フリックル「ベリータ女王様ならきっとその道を見つけ出せたでしょうね」

 

フリックル「でも女王様が居なくなった今、行動を起こさなければ全てが手遅れになってしまうから」

 

クロエ「それって勝手じゃない?まだ十分に話し合ってもいないのに私の言うことを聞け〜なんて」

 

フリックル「…同じ木から産まれ枝分かれした魔女と妖精を隔てるものは“大局を見る力があるか否か”よ」

 

フリックル「食、価値観、知力…そんなくだらないものはとるに足らないの」

 

エルフィン「どういう事?」

 

エシュール「小さな事に囚われずその先の大きな物を見据えられるか…という感じですかね」

 

クロエ「まぁ確かに妖精達はその日暮らししている子達が多いけど…」

 

エルフィン「わ、私もそれくらい出来るわ!」

 

エルフィン「私は沢山食べれるようにケーキ一切れよりホールケーキを選ぶんだから!」

 

クロエ「…」

 

エシュール「…合っている…いや間違ってるかな…」

 

フリックル「茶番は終わり?ならそろそろ答えを出して頂戴」

 

 

 

エルフィン「ねぇフリックル、協力してほしいことがあるなら手伝うわ」

 

エルフィン「あなたがそんなことしなくても…きっとどうにかなるわよ」

 

フリックル「どうにか…ね」

 

フリックル「そんな曖昧な返答をしろと誰が言ったの?」

 

フリックル「私に従うのか従わないのか どうするの?」

 

エルフィン「従うつもりはないわ 私の王国も国民も、あなたのものじゃない」

 

フリックル「…そう」

 

フリックルが手を叩くと高位魔女達がエルフィン達を取り囲んだ

 

フリックル「女王についてきたそこの二人。帰ってもいいわ 司祭長に伝えなさい 魔女王国は妖精王国の服従を望むと。妖精女王の身柄は預かっているともね」

 

クロエ「それってあちし達は帰すけどエルフィン女王様を拘束するってこと?」

 

フリックル「そうよ。あなた達二人は妖精には珍しくそれなりに賢いみたいだからね」

 

フリックル「この状況で女王を連れて逃げ出せるはずがない、分かるでしょ?」

 

フリックル「それにこんな低レベルな女王の為に自分の身を犠牲にする必要はない…そうよね?」

 

クロエ「あなたずっと勝手なこと言ってばっかりね。あなたに従うくらいなら女王様と一緒にいたほうがマシよ」

 

クロエ「誰もあなたになんてついていきたがらないわ。」

 

エシュール「…クロエ店長、ここは大人しく従った方がいいんじゃない?」

 

クロエ「何弱気になってるのよ!やりたい放題のいけ好かないこいつの言うことに従うってわけ!?」

 

クロエ「きっと女王様が捕まっているって知ったら司祭長は悲しむしこいつの提案だって受け入れるかもしれないのよ!」

 

クロエ「あちし達が協力して女王様を逃さないとダメでしょ!」

 

エシュール「で、でもこんな数の高位魔女相手に逃げるなんて無茶ですよ!三人捕まって終わりですって!」

 

フリックル「どうするの?そっちのあなたが残ってあなたは帰るの?」

 

クロエ「あちしは残る。あんたの勝手にはさせないから!」

 

エシュール「分かりましたよ…」

 

フリックル「ふん。所詮は妖精ね」

 

フリックル「ベルベット、女王を捕まえて私の前に連れてきなさい。他二人も同様にね」

 

ベルベット「わかりましたフリックル様!」

 

フリックル「後は任せるわ」

 

エルフィン「ちょっとフリックル!待ちなさいよ!」

 

ベルベット「よくもあの時はやってくれたな妖精共!お前らを捕まえて俺様の前に跪かせてやるからな!!」

 

クロエ「女王様!エシュール!逃げるよ!」

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