無の魔法少女   作:ゴス

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EP:11 日常の中で

突然華ちゃんが僕に言ってきた。

 

「今日ムイに何か買ってあげようかしら」

 

「え?いいの?」

 

「えぇいいわよ何でも言って」

 

さすが華ちゃんだ!

いや本当にパートナーになっててよかったよ。

じゃあ僕はーー

 

「スマホが欲しい!」

 

「…あなた妖精にしてはなかなか俗ね」

 

確かに妖精たちは基本的に何もしない…

でもそれはつまらないじゃないか!

 

「でも流石に何もない日にスマホはね…じゃあ無属性覚えれたら買ってあげるわ」

 

…それはないじゃないか。

ヒントも教えてくれないのにできるはずがない。

 

「魔法ってのはあなたの想像よ。ただ見ているだけじゃできないわ」

 

それは知ってるよ。

妖精なら誰でも習うことさ。

 

「でも本質にあるのはその心の在り方なのよ」

 

「心の在り方?」

 

「そうよ、ただ想像しただけで魔法が撃てるなんてそれなら全属性使えてもおかしくないでしょ?」

 

目の前に使えそうな人いるんだけど…

 

「私は特別よ」

 

ハイハイそうですか特別ってすごいね…

 

「あなたはどう?それがわかったなら無属性を直ぐに覚えれるわ」

 

僕は…どうなんだろう?

どうして強くなりたかったのだろう?

どうして?思い出せない…

濁った記憶が邪魔してくる。

 

[え〜まだ誰とも契約できていないの?]

 

うるさい

 

[無属性だって…何も無いんだ]

 

うるさいうるさい

頭が痛い…

 

[論外…もうどっか行って]

 

うるさいうるさいうるさい

頭痛がもっと強くなる。

 

…これ以上は考えれない。

 

「もういいわ」

 

「えっ?」

 

急に華ちゃんの声を聞いて頭痛が治ってきた。

目を覚ますと僕の頭に手を置いている。

回復?してくれているのかな。

 

「ごめんなさいね。急に言って悪かったわ」

 

眉が下がっている。なんか華ちゃん反省してるっぽいぞこれなら

 

「あーあー僕スマホが欲しいなー」

 

そう言いながらチラチラと華ちゃんを見る。

 

「まったく…調子乗ったら直ぐこう…まぁいいわお詫びに買ってあげる」

 

「やった〜!先に外待ってるね」

 

そう言って直ぐに外に出たからーー

 

「ムイ…もしかしてだけど…」

 

と言った言葉は聞こえなかった。

 

「やった〜スマホ♪スマホ♪〜」

 

華ちゃんからはため息が聞こえるけど僕は今日は気にしない。

何て言ったってスマホ買えるからね。

 

「あまり喋りすぎると他の魔法少女に聞かれるわ」

 

そう注意したのも束の間ーー

 

「わぁ〜シロクマの妖精だ!可愛い〜」

 

あっまずい

 

《ム・イ?》

 

バレた。

しかもパートナーの威圧が…

 

《ごめん。少し浮かれ過ぎた。》

 

「君名前なんて言うの?」

 

「…よくわかったわね妖精って」

 

「あなたは?」

 

「このシロクマのパートナーよ」

 

ちょっと握力が強いです。

あぁ頭!頭掴まないで!千切れる!

ごめんって。本当に悪かったって

 

《スマホ…》

 

《誠に申し訳ございませんでした》

 

《よし》

 

何とか離してもらった。頭がまだヒリヒリする。

 

「ところであなた名前は?」

 

「わたし?わたしは神崎モモ!」

 

「そしてパートナーのフスティシア!」

 

犬型の妖精がお辞儀をしている。

こいつしかも光属性だな。

 

《フスティシア…スペイン語で正義…なるほどね》

 

《え?そうなの?》

 

じゃあこの子ジャスティスってこと?

赤茶髪なのが違うところだけど顔の形が似ている。

 

「ごめんなさいね…少し用事があって…」

 

「あっそれはごめんなさい足止めしてしまって」

 

「いえいえ大丈夫ですよ」

 

おーすごい淑女スマイルだ。

すごく眩しい。

心なしか神崎も眩しがってるように見える。

 

「それでは」

 

「あっはいすみませんでした!」

 

そうして神崎から離れた。

ふぅ〜ヒヤヒヤしたよ

 

「早く買って帰りましょ」

 

「うんわかった」

 

そして念願のスマホを買えた!

しかも最新機種!

華ちゃん太っ腹だね!




すみませんモモの設定をピンク髪から赤茶髪に変更しました。
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