「ねぇモモ。一つ聞いてもいい?」
お家に帰ってくると急に聞いてきたので不思議に思いながら了承した。
「いいよ」
「あのお友達にいた子の近くに浮いているのは誰?と言うかモモあなたも同じような物が浮いてるよ」
「え、お母さん見えてるの?」
お母さんが私の近くに浮いているフスティシアに向かって指を刺しながら聞いてきた。
「見えてるも何も今日気づいたよそんな物が浮いているなんて…」
まさか今日見えるようになったの。フスティシアに目線を送っているけど何も知らないと首を横に振っている。
「あらモモも見えているのね。それならこの人形みたいなものは何?」
あっボロが出ちゃった。
うわ〜お母さんにはバレないようにしようと思ったのに…
「これは妖精だよ」
「妖精?」
まさか妖精を知らないだなんてお母さん魔法少女を知らないんだね。
「魔法少女と契約する動物のことだよ」
「魔法少女?何それ?」
本当に知らなかったようだ。お母さん世間に疎すぎるよ…
そうしてわたしはお母さんに説明した。
「今はそんな物があるんだね〜」
そうもしないうちに玄関から音が聞こえる。
「ただいま〜」
「おかえりなさい。今日はどうだった?」
もうわたしのことは目もくれずお父さんの方へ向かった。
◇◇◇◇◇◇
「今日は約束通り活動するわよ」
そう言って僕の準備を急かす。
待って、今いいところだから。
そう言って嘆願すると華ちゃんはため息を吐きーー
「あと5分以内に止めなさい」
「わかった」
5分と許可をもらったので急いでいいとこまで魔少を進める。
そうしてだいたい2分で終わった。
「じゃあ行くわよ」
「うん」
いつも通り首根っこを掴まれて外へ出る。
もうだいぶやられて僕も慣れてきた。
やっぱり心の準備って大事だと思う。
「今日はどうするの?」
「ただ活動するだけじゃダメだわ。このままじゃただの停滞が続いたままよ」
確かに出てきたものを倒すだけじゃ被害はこっちだけ…
ならその根幹を無くそうってことか。
「…これは本気よ。私はこの魔物が出る世界を終わらせるわ」
「じゃあ僕はそのお手伝いだね」
首を掴まれたまま返事をした。
華ちゃんがその意気なら僕も頑張らないといけない。
しんどいけど僕も無属性を覚えないと…
「いたわ魔物の反応」
華ちゃんがそう言うと僕もビルの屋上から反応がした。
そうしてすぐに屋上に着くと、目の前には…人型の人ではない生き物
「何これ魔物?」
『俺のことを魔物と呼ぶとは…度胸があるな人よ』
「あの華ちゃんこいつら前魔人と言っていたよ」
そんな僕の言葉に両者とも沈黙が生まれた。
「あらそうなの?初めて知ったわ」
そんな沈黙を破った華ちゃんが発した一言目であの時は話を聞いていなかったとわかった。
『そうだ…俺は魔人という』
何故か微妙な雰囲気のまま魔人が自己紹介をする。
「そんなことよりあなたたち魔人や魔物はどこから来ているの?」
『そんなこととは何だ!俺は魔人だぞ?聞きたかったら俺に勝ってから聞け』
「そう…ならそうさせてもらうわ。あなたが脳筋で助かったわ」
そんな煽り入れちゃったら元々沸点が低いこの魔人がもっと怒るじゃないか…
『俺を舐めるなぁ!』
「喋らないで時間の無駄」
魔人がすごいスピードで近寄ったにも関わらず、魔人をのお腹を殴るとお腹が割れた。
『こんなものか…今の魔法少女というのは。期待はずれだな』
「さて質問をするわあなたはどこから来ているの?」
華ちゃんあまりの迅速な対応に魔人も割られていることに気付いていない。
『それはお前が勝ってからだとーー「もう勝ってるわ」何?そんなはずない!」
「あなたしっかりお腹を見なさい」
そう言って魔人が自身のお腹に注目して初めて割られていることに気がついた。
『お前何をした?』
「時間がないのあなたもう死ぬのよ?早く吐きなさい」
なんて冷徹なんだ。
正直自分がこれされたと思うと怖すぎて何も言えない自信がある。
あっ魔人を蹴った…
『お、お見事だ。ほ、ほ、褒美に教えてやろう。普段は俺たちは…』
そこで黙った。
何だ?怖いのはわかるけど言った方が楽に逝けるよ?
「俺たちは何?」
怖い…怖すぎるあの笑顔…
そんな華ちゃんを見てすぐに魔人は口を開いた。
『お、お、俺たちは普段…魔界にーーーー
完全に割れてしまった…
まぁ魔界という情報を聞けたからいいんじゃないの?
「魔界ね…あとはどうやって入るのか考えないと」
そう言ってしばらく考えていると思ったけど直ぐに顔を上げて
「ムイ、先に帰って整理しましょう」
と僕に言った。
確かにここだと魔法少女が来るかもしれない…
そうして僕たちは家に帰った。
流石だねもう魔物たちの居場所の名称がわかったよ。