魔人戦から2週間ぐらい経った頃
「あっごめんね〜待った?」
そう言って駆け足で来ながら手を振っている赤茶髪の女の子いた。
「いいえ大丈夫よ」
そうは言っても一応5分遅れだけどね。
《今日急に外に出ると言ったけど神崎モモと待ち合わせだったの?》
《えぇそうよ彼女が言うには一緒にどっか食べに行こうだって》
えぇ?彼女が誘って遅れているのか…
「次からは誘ったからには遅れない方がいいわ」
そんな華ちゃんの言葉にモモは罪悪感を滲ませ…
「わかった」
とヘラ〜と笑って頷いた。
「まぁそんな事よりどこ行くの?」
華ちゃんの言葉に今度はパァッと明るい顔をし
「今日はねあのショッピングモールにできた新しい店に行こうって思って」
と嬉しそうに語った。
何とも喜怒哀楽が多い子だね。
まぁ魔法少女らしいけど。
「どうしてあなたの友達と行かなかったの?」
華ちゃんが言ったけどモモは不思議そうに首を傾げて
「何言ってるの華ちゃんとは友達だよ?」
うわ…これはとても返しにくいな。
心なしか華ちゃんも少し申し訳なさそうにしている。
《これどう返せばいいのかしら》
《僕も知らないよ》
僕に聞かれても…今まで妖精の友達は少なかったんだから。
《ごめんなさいね急に聞いて》
いいんだ謝らないで僕が惨めになるだけだから。
「そうね友達かもね」
超無難な返事をしたね。
「うん!そうだよね。じゃあ行こっか」
あったモモのカバンからフスティシアが出てきた。
こっちをみてお辞儀している。
これは謝っているのかな?
なら僕もお辞儀し返そう。
《何しているの?》
《僕たち妖精は基本契約したら他の妖精と話さなくなるんだ》
そうだからこう言うふうにジェスチャーで意思疎通を図るんだよね。
《それはルールなの?》
《いやそう言う訳じゃないよ。暗黙の了解ってだけで仲良い子とはよく喋っているんだ》
《妖精にもそんなことあるのね》
華ちゃんは大変ねとでも言いたそうな目で僕をみてくれている。
正直僕ってそこじゃなくて無属性ってとこで苦労したからね…
それに関しては正直どうでもいいんだ。
「それでね〜雫ちゃんが…って聞いてる?」
「ごめん聞いてなかったわ」
僕との話に夢中になってモモの話を聞いてなかったわみたいだ。
ダメだよ他の人に集中するなんて。
しっかり相手しなきゃ。
「もうっしっかりしてね」
笑って許してくれていた。
器が広いなさすが魔法少女というか何というか華ちゃんとは大違いだ。
《ムイ?》
《はいすみません》
…やっぱり心読んでくるよねぇ。
流石に怖すぎるよここまで来ると…
「えぇありがとう…着いたわよ」
「あっホントだじゃあ早速入ろうよ」
まぁ最寄り駅から数分って書いてあったから結構直ぐに着いたね。
「ホントここ何でもあるわね」
「ね〜前お母さんとプレゼント買った時に行ったんだよ」
あぁあの時か…へぇこんなところがあるんだ
「そういえばオープン記念に何処かとコラボすると言っていたような…」
「それは楽しみね」
「4階のフードコーナーにあったよ」
「じゃあそこに行きましょう」
そうして4階に行くと直ぐに目を付けたのはーー
「え〜!魔少とコラボしてるじゃん!」
あっ思わず声が出ちゃった…
華ちゃんにも少し睨まれている。
「白くまさんは魔少が好きなんだ〜」
びっくりしたように言われた。
確かに妖精は無欲だ。
基本的に何もしない。
そう考えると僕はおかしいのかな?
「私のフスティシアはね基本的に何もしないんだ。話はしてくれるけど」
「そうなの?」
華ちゃん今これとは大違いって思ったでしょ。
まぁ間違ってないよ…
でも僕の心に刺さる。
「わたしもやってるよ魔少。今度フレンドになろうよ。」
おっこれは話が合いそう。
《いい?》
《まぁ…いいわよそのくらいなら。でも情報は漏らさないようにね》
マジか了承貰ったよ。
華ちゃんならくれないだろうなって思ったけど言ってみるものだね。
《わかった気をつける。紙ちょうだい》
そうして僕は紙に個人IDを書き渡した。
「うんありがと!登録しとくね」
僕はモモと仲良くなれるかもしれない。
そう思った1日だった。