無の魔法少女   作:ゴス

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EP:19 調査

華が魔人との戦闘の少し前

 

「おい着いたぞ」

 

そう言って車の中から眠っているやつを叩き起こした。

 

「おっけーこの痕跡を調べればいいのね」

 

口をむにゃむにゃ動かしながら目的の場所までノロノロと向かっている。

こいつ基本的にしっかりやらないからな…

今回はフトゥールムからのお願いだったから一応調べてはいるが…

この睡魔メモリアはフトゥールムの言うことしか聞かないって言っても過言ではないからな。

 

「ふぁ〜」

 

今にも寝たそうなメモリアが俺が作ったクレーターの前まで着いた。

どれだけ遅いんだ。

こんなに近いのに数分かかったぞ。

手をかざして調べている。

こいつの聞く能力は再現だったはずだな。

慣れてないと劣化になるらしいが…

 

「何かあったか?」

 

「…まぁあったよ」

 

「どうだ?わかりそうか属性?」

 

「ん〜使い方が…わからない…」

 

「あ?使い方がわからないだと?」

 

どう言うことだ?

フトゥールムがメモリアに教えていない属性でもあるのか?

 

「お前知ってる属性は?」

 

「ん〜火、水、風、土、雷、光、闇、補助」

 

全部知ってるな…

 

「それのどれも当てはまらないのか?」

 

「うん〜そう…しっくり来ない」

 

あいつは何を使っていたんだ?

俺はあいつが戦った時…

 

ーーそうね、そろそろこちらからも行きましょうかーー

 

あの瞬間そういえばエンドは消えていて俺の死角にいつのまにかいたな。

 

「移動系じゃないか?」

 

「そっか…戦ってるの…フエルテだった」

 

こいつ人の話聞いていないな…

今に始まったことじゃないが物凄くムカつくぜ。

 

「試してみる…」

 

そう言って俺が聞いてももう反応しなくなった。

こいつ寝てるんじゃないか?

いや流石にないか…フトゥールムの依頼だし。

 

「はぁ…あいつどれだけ強いんだろうな」

 

初めて戦った時正直勝てると思っていたが…

見返してみると俺の攻撃にあいつは余裕そうな顔をしている。

俺がじゃれついている様に見えていた。

今まであんな強い奴にあったことは…あるかフトゥールムは全部避けられてた。

正直フトゥールムもあいつに勝てないんじゃないか?

フトゥールムはあいつに関しての未来が見えないと言っていた。

 

「できそう…」

 

「お?そうか」

 

一旦このことは忘れよう。

心がネガティブになるだけだ。

そうして俺はメモリアに振り向いた。

 

「は?」

 

こいつ浮かんでね?

 

「どう…」

 

「そ、そうか…そっちもいけるのか」

 

そういえば瞬間移動とは言ってなかったな。

これは悪いことをしたかもしれねぇが…

 

「やろうと思えば浮けるのかあいつ」

 

「う〜ん…飛べると思うよ…結構早く」

 

「飛べるのか⁉︎」

 

わざわざあいつにファーストアタックするためにビルの屋上まで上がったのにな…

あいつはそんなことしなくても同じことできるのか…

羨ましいな…

 

「なぁ瞬間移動みたいのできるか?」

 

「瞬間…移動?」

 

「あぁ俺の説明不足だが移動系と言うのは瞬間移動だ」

 

「それを…もっと早く言って…それなら…こんな労力かけない」

 

そうか…それも結構大発見だけどな…

 

「多分無理」

 

「それは…どうしてだ?」

 

「まずこれが…どんな能力かわからない…」

 

そういうことか。

属性もわからず詳細な能力もわからないのか。

これはまだ見つけられていない属性かもな…

 

「このままだとあいつに憧れる奴も出るかもしれない…」

 

それが1番面倒だ。

あいつに憧れて無所属が多くなるとこの協会が意味しなくなる。

アクセルはうざいがあいつは少し可哀想だ。

アクセルが組織を作るといったときは驚いたな…

あいつが1番一匹狼だったのにあの提案は予想外だった。

まぁあの事件なら仕方ないか…

 

「そうだね…それだと…アクセルが」

 

こいつそこはしっかり考えていたか…

結構予想外だったな。

 

「はぁ〜協会入ってくれねぇかな」

 

それだと面倒ごとが1つ少なくなるし…

 

そのとき脳内から声が聞こえてきた。

 

「ねぇ!隣の県で魔人発生したわよ!」

 

相変わらずこいつはうるさい…

聞いていると耳が痛くなる。

 

「うるさい…」

 

「うるさいって何よ!こっちだって頑張ってるの!」

 

はぁ余計話が長くなる…

 

「それで、どうしたんだ?こんな急に連絡が来るなんて」

 

「そうだった!魔人が発生したんだけど…もう反応がないの!」

 

はぁ?それはどういうことだ?

誰かがもう倒したっていうのか?

 

「エンド…かも」

 

「でもそんな早くいけるの……なるほどな」

 

そうか今わかったがメモリアがやったことができるならあいつも飛ぶことができるはずだ。

 

「何かわかったの⁉︎」

 

「あぁエンドの可能性が高い」

 

「でもエンドは!」

 

「あいつは飛べる」

 

そうメモリアがすぐに浮くことが出来るなら、

あいつが飛べないなんてあるはずがない。

 

「…根拠は?」

 

「メモリアが能力を使って浮いた」

 

「ならその方向性で行くわ!こっちもフトゥールムに伝えておく。すぐに向かって!」

 

「わかった」

 

そう言ってコミュからの連絡が終わった。

次は隣県か〜どんぐらい時間かかんだろ…

 

「え〜次も…任務?」

 

「フトゥールムが魔人関係はお前って言ってただろ」

 

こいつはどうしてそんなに寝たいんだ。

寝すぎは体に悪いぞ。

 

「早く行くぞ!」

 

そうしてメモリアの腕をがっしり掴んで車に乗せた。

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