『さて今日の特番は!無所属の魔法少女エンドについてです!今回はトップ2、3、5の方々に来ていただきました!では自己紹介お願いします』
司会者がマイクを持ってカンペもなしにスラスラと言う。
『みんなー!ステラだよー!今日はよろしくね!』
カメラ目線で目をウィンクさせて手を大きく振った。
『コミュよ。今回はよろしくお願いするわ』
少し恥ずかしがっているように言う。
『フエルテだ』
つまらなそうに舌打ちをして淡々と自己紹介を終わらせた。
『はい、というわけですが…今回は突如現れた魔法少女エンドに関しての特集ということでこちらから聞きたいことを事前に視聴者から問い合わせが来ていたので選ばれたものを聞くというコーナーです』
その時にスタジオのテレビに魔法少女の姿をした華ちゃんが現れる。
『まず一つ目の質問から、〇〇にお住みのーー』
その時ちょうどテレビの電源が消された。
「ムイ、いくよ」
華ちゃんに呼ばれ僕は浮き上がって華ちゃんと目線を合わせて
「え〜?またぁ〜?もうここ連続で何も手がかりがないじゃん」
そうここ1週間ずっと手がかりを飛び回って探していたがまだあの魔人の時以外何も手に入ってない。
正直僕はあの魔人が嘘をついたと思っている。
「本当にあるの魔界なんて…」
僕が華ちゃんに疑問に思いながら聞く。
「いいえ、魔界はともかくもう一つの世界はあると思うわ」
でも手がかりは一切ないんだよ。
「どうして?何も見つかってないじゃん」
「じゃあ魔物はどこから来ているの?」
僕が返すのを予想していたようで即座に質問を返してきた。
…確かにこの世界に魔物が常にいればもう少し襲われていてもおかしくはない。
「ということは華ちゃんはここにも別にもう一つ世界があると思っているの?」
「そういうことよ」
やっと華ちゃんの考えがわかったよ。
確かにおかしな点はないし、逆に華ちゃんの言ってることの方が辻褄が合う。
「でも私はあの魔人が言っていたことは本当のことだと思うわ」
納得しようとしていた時に僕の予想外な言葉が華ちゃんの口から出た。
「じゃあどうして…」
「ならまず聞くけれど、あなたがもし追われていた時、呑気に自分の場所の情報がわかるものを出すの?」
そう考えることもできるんだ。
「いや、考えてなかったよ」
「まぁムイなら仕方ないわ。これはもしもの時に直ぐに行けるようにするためよ。訓練だと思っておけばいいわ」
「わかった」
華ちゃんの言いたいことは理解できた。
「なら直ぐに行きましょう」
最近はトップ10にも遭遇してないし…
まぁあの時がおかしかったのだと思っておけばいいか。
「今日は今から近くに魔法少女が戦う予定があるらしいわ。それに行きましょう」
そして華ちゃんが変身して窓を開けた。
相変わらず窓から出るのは変わらない。
「それでどっちの方に行くの?」
「今回は初めてジャスティスを見たところよ」
僕も慣れてきたことで自分である程度の速度を飛ぶようになれた。
まだまだ華ちゃんには追いつけないから掴まれているんだけど…
まぁでも正直これも悪くない。
「着いたわ」
そう考えているうちについたようだ。
前に初めて魔人に会った屋上にまた来ている。
妙に懐かしいね。
あの時僕たちは契約したばっかりだからそう考えるとだいぶ成長したように感じる。
「あら?もう終わってる…」
下を見ると魔法少女が見えずただいつもの日常しかない。
「おかしいわ…戦闘の跡がない…」
言われてみると戦闘を行った跡というものが一切見つからない。
普通は魔力が少なかったりするんだけどね。
「まさか…ハメられた?」
「え?」
その時、僕が華ちゃんに振り返ったら後ろに鏡が現れていた。
鏡が現れて自立している。
「危ない!」
僕の言葉に華ちゃんは直ぐに後ろを振り返った。
そして直ぐに鏡を認識したのだろう。
華ちゃんが遠くに現れていた。
多分時止めを使ったんだと思う。
「やはり…そう簡単じゃいかない」
「誰?」
鏡の奥から声が聞こえたので華ちゃんが尋ねた。
「別に…知らなくていいよ」
そしてまた後ろからもう1人が出てきた。
「すみません!私、ミロワールって言います」
ミロワールってトップ10じゃないか。
ならあの眠そうなもう1人トップ10の可能性が高い。
「そんなことより…こっちは君の…捕縛命令が…きてるから」
捕縛命令?
協会がとうとう動いたのか?
「すみません!会長からの指示でして…」
ミロワールはよく謝ることで有名だ。
僕も魔少で最近ゲットした。
あの眠そうな魔法少女は多分メモリアかな?
《トップ9とトップ10が来ているよ》
《そう…教えてくれてありがとう》
僕は今隠れている。
華ちゃんがエンドの姿の時、僕の姿は見られてはいけない。
だから隠れていてーー
「そういえば…妖精は…どこ?」
「なんのことかしら?」
「とぼけないで…さっきここで…妖精の…反応が…あった」
まずい気づかれている。
「まぁ…いい…君を捕まえれば…わかる」
「私これでも怒っているのよ。あなたたちに嵌められたもの」
メモリアの後ろでミロワールがずっと謝っている。
「始めましょう。今回は容赦しないわ」
顔は微笑んでいるのに華ちゃんからすごいオーラが見える。
こんな華ちゃん初めて見たかも。