「覚悟はいい?」
華ちゃんが2人に煽るように問う。
「わたしも…すぐ…終わらせるから」
「行かせてもらいます!」
そうして華ちゃんとトップ10の2人の戦いが始まった。
はいと言うことで実況は僕ことムイがさせていただきます。
今回華ちゃん少し怒ってますね。
いつもなら嵌められたぐらいじゃこんなこと言わないんですけど、魔界について情報集めに難航していてその上で嵌められたから怒っていると思われます。
思わず僕も敬語になっています。
あぁ見えて華ちゃんもストレスが溜まっていたのでしょう。
華ちゃんが多分時止めでメモリアの目の前に移動した!
華ちゃんがメモリアに拳を突き出そうとした途中でミロワールが作った鏡でガードされるもそれを貫通させてーー先にはメモリアがいない!
今の反応で避けた!
さすがトップ10だ!
…あれ?でも華ちゃんの拳が当たった音がしたんだけど…え?
空気が割れている?
どうなってるの?
流石のメモリアもそれを見て驚いている!
当たり前です!
僕もあれを当てられると思ったらゾッとします!
《うるさい》
え?華ちゃんを見ると視線だけこちらを向いていた。
《さっきからダダ漏れよ》
あ、あー聞こえていたみたいだね。ごめんなさい。
そうして満足したのか前を向いてもう一度相対するとすぐに先程割れた空間に指をめり込ませ、ガラスの割れが連鎖するようにメモリアの方の空間も割れていく…
恐ろしい!
前は魔物に対して使っていた魔法とは違って空間を割っているから氷系譜ではないことがなんとなくわかります。
割れた空間の中が宇宙みたいに広がっています。
正直中なんて見たくなかった!
「う…うそ…」
流石にいつも気だるげなメモリアも引いているみたい…
正直に言うと華ちゃんってもしこの世界が物語的な感じだったら絶対ラスボスだよね…
そうなると主人公は神崎モモかな…
まぁそんなことは置いといて考えているうちに戦闘も進んでいるからね…
あれミロワールダウンしてない?
《彼女はさっきので倒したわよ…見ていなかったの?》
《も、もちろん見ていたさ!》
「一つ聞いてもいいかしら?」
「…何?」
「何故私を捕まえたいのかしら?」
急な質問でメモリアも警戒しているみたいだ…僕も驚いた。
さっきまであんなに戦う気だったのに。
「最近魔物が…活性化してるから…あなたの力を…貸して欲しいから」
《流石にそんなために捕縛命令は出さないでしょうね…》
《どう言うこと?》
華ちゃんが言った意味が理解できなかった。
《なら…》
「あなた本当に会長が捕縛命令出したの?」
「?…当たり前」
「是非とも戦力に入って欲しいわねとかじゃなく?」
「それは捕縛命令では?」
まさかメモリアがそっちの方向で解釈していたとは…
華ちゃんの推測は当たっていたってことだ。
「今回は一旦帰って…また後日話しましょう。って会長に言ってくれないかしら?」
「それで…いいのなら…わかった」
《流石に私たちが表に出過ぎたわね…》
《これからどうするの?》
《まず向こうの会長と取引をしようと思っているわ》
…なるほどこれ以上時間の無駄を増やしたくないのか。
《ムイにしては珍しく正解よ。褒めてあげるわ》
上から目線なのがちょっと思うところがあるけど…
今までの行動を振り返ると何もいえない…
「なら今日を入れて3日間の間のどれかにいくわって伝えて」
「…わかった…帰るよミロワール」
メモリアは気絶しているミロワールを叩き起こし連れ帰った。
目が覚めたミロワールが気絶したことをメモリアに謝り倒して。一緒に屋上から飛び降りていった。
「はぁこれでよかったのかしら…」
「協力を求めるの?」
僕が聞きたかったのは魔界の情報を話すかどうかだ…
「いいえ、今回は一旦取引として不可侵を取り上げるわ。それはまた今度ね」
「でも協力をした方が…」
「あのねムイ…魔界に関しては未知数なの。でもわかることはあそこのは魔物と魔人がたくさんいるってことよ。まだあの魔法少女たちは大群には慣れていないわ。それなのに魔界を出す方がかえって危険よ」
確かによく考えればそうかもしれないね…
「とりあえず帰りましょう、こんなところにいては不審に思われるわ」
僕は夢中になってて気づかなかったけどここは外だ。
人に聞かれるかもしれない…
こういうことには気をつけないと…
そうして華ちゃんの時止めでいつもの家に帰ってきた。
「…明日にでも行こうかしら。面倒ごとは早めに終わらせるべきね」
◇◇◇◇◇◇
「ーーで今度エンドが来るんですって?」
フトゥールムがギロリととこちらを睨んで聞いてくる…
正直怖い…
横にいるミロワールもガタガタと震えてる…
「ーーははははは!どうしたらそんな事になるんだよ!お前ら見直したぞ!」
フトゥールムの座っているデスクの前に立っていた私たちの後ろで男まさりな女の声が聞こえた。
どうしているの…
「フエルテ?」
「ごめんなさい…」
フトゥールムの妙な威圧感に脳筋も流石に黙るしかなかったようだ。
ザマァみやがれ…
「まぁいいわ話戻すけどいつなの?」
「今日入れて…3日間のうちの…どれかだって」
「3日間…そんなに待つ事になるなんてね。私も忙しいのに…せめて1日間だけにして欲しいわ」
眉間を摘み疲れたような声を出す会長。
「ごめんなさい!」
「…ミロワール私は別に貴方に怒ってるわけじゃないわ」
「ほ、本当ですか?」
だいたい90度ぐらいお辞儀していたミロワールが45度くらいになった。
「えぇだからその謝り癖は治しときなさい。もういいわよ」
「はい!失礼しました!」
そうしてわたしを残して出ていった…
まぁ交渉に応じたのはわたしだけど…
「よし私たちも準備するわよ多分もう今日は来ないでしょうから、明日しっかり来て。フエルテもお願い。メモリアはサボらないでね」
「わかりました…」
あぁ明日は休みじゃない…
変なことしなければよかった…
「頑張ろうなメモリア」
うるさい脳筋…
「さて…忙しくなるわよ覚悟して」
「わかった」
「うん…」