無の魔法少女   作:ゴス

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EP:23 友達

「今から協会へ行くわ」

 

「え?今は朝だよ」

 

「早めに用事を終わらせたいもの」

 

「で、でも向こうも準備というものが…」

 

流石にこんな朝早くだと向こうも準備ができていないと思う。

 

「…確かに早すぎかもしれないわ」

 

うんうんわかってくれればいいんだよ。

 

「学校終わってからにしましょうか」

 

まぁそのくらいだったら向こうも準備はできているでしょ。

向こうは僕を褒めて欲しい。

こんな暴挙に出かけた華ちゃんを止めれたんだから。

 

「ならもう少ししたら学校に行く準備しましょうか」

 

「今日は結構早めに行くんだね」

 

「…ここにいても何もすることがないわ」

 

うん…この家本当に何もないからね。

味気がなさすぎて僕も初めはびっくりしたよ。

このスマホが無かったら僕も暇だ。

 

そうして華ちゃんがいつも通り朝ごはんを作ってそして学校に登校しに行った。

華ちゃんの学校は遠いからね。

電車で1時間かかるところにいるから結構かかる。

 

《相変わらず電車は狭いね…》

 

カバンに入っているのにわかるこの圧迫感。

いつか僕は窒息するんじゃないんだろうか?

 

《我慢して》

 

それはもう仕方ないよね…

そうして電車を降りてやっとカバンから解放された。

 

「はぁー娑婆の空気はうまいぜー」

 

「何処で覚えたのそんな言葉…」

 

それはもちろん!スマホさ!

ふと横を見ると気になる子を見つけた。

 

「あれ?華ちゃんのところの制服なのにリボンの色が違うよ」

 

華ちゃんはそれを見て何処か納得したように言った。

 

「あぁあれは中等部よ。いつも入ってすぐに校舎があるでしょ?」

 

へぇーあそこが中等部なのか…いつも正門から入ると先に華ちゃんの校舎より一回り小さい建物があったけど…あれが中等部なのか。知らなかった。

 

「もういいでしょ早く入るわよ」

 

 

 

そうして華ちゃんがしっかり授業を受けていつも通り?出てきたモンスターをワンパンしそしていつも通り授業が終わった。

 

「白川さん今日どこか食べに行かない?」

 

華ちゃんと同じクラスの女子が話しかけてくる。

肩甲骨ぐらいまで伸びている黒髪のロングヘアで少しクールな印象を感じ取れる子。

確かこの子は…学級委員長の藍葉雫だったっけ…ん?藍葉?

どこかで聞いたような…

 

「ごめんなさい今日は用事があるの」

 

学級委員長にも目もくれず華ちゃんは立ち上がりそうして出て行った。

 

「今のは?」

 

「最近誘わなくなっていたけどまた再開したのね…」

 

「誘い断っていたけど大丈夫なの?」

 

そう…この華ちゃん友達が1人もいない。

あぁ神崎モモは例外として…

契約者としては少し心配だなぁ。

 

「…私は一応こう見えて結構歳をとってるのよ。前にも言ったでしょ」

 

え?そんんなこと言っていたっけ…

 

「あのね…ムイそういうところよ」

 

僕の疑問を感じ取れたらしい。

華ちゃんが呆れたように言う。

 

「私は多分初代魔法少女の時からの記憶しかないのよ」

 

え…それってもう何十年もーー

 

「ムイ?」

 

「すみませんでした」

 

あぁごめんって!だから頭鷲掴みやめてー!

 

「はぁはぁ…疲れた」

 

「いらないこと言うからよ」

 

鬼だ…ここに鬼がいるよ

 

「話変わるけどいい?」

 

「随分急ね。いいわよ」

 

「藍葉雫ってどこかで聞かなかった?」

 

なんか引っかかるんだよね…

 

「あぁ前にモモとコラボカフェ出掛けた時に話題には出していたわね…と言うことは神崎モモとは同じ学校ってこと?気づかなかったわ」

 

それは華ちゃんが周りを気にしなさすぎるからじゃない?

 

「待って!」

 

突然後ろから声が聞こえた。

この声はさっきも聞いた声だ。

 

「何か用かしら?藍葉さん?」

 

華ちゃんも振り返っては用件を聞いた。

 

「貴方…大丈夫なの?このままでは友達が」

 

「必要ないわ」

 

「たとえ妖精がいてもそれだけじゃ閉じこもるだけになってしまうよ!」

 

…あ、見えていたんだ。

 

「…見えていたの」

 

華ちゃんも同じことを思ったみたい。

 

「おーい雫〜、急に走ってどうしたの?」

 

後ろからまた聞き覚えのある声が聞こえた。

これがフラグってやつか…

 

「あれ?華ちゃんだ!同じ学校だったんだ偶然だね。ついでにムイも」

 

この赤茶髪の少女、神崎モモは着いたと同時華ちゃんに気付いたみたいだ。

あとついでは余計だ。

 

「知り合いなの?」

 

「うん!そこら辺の道であって友達になった!」

 

こう聞くとすごく野生の友達感がすごい。

 

「そこら辺って…」

 

「まぁ細かいことは気にしない!今から雫ちゃんの家に行くんだけど華ちゃんもどう?」

 

「ちょっとモモ!勝手に…いやありか」

 

勝手に納得しちゃっているよ…

やっぱ本当に嵐みたいだね。

 

「どうかしら白川さんも」

 

これは断りにくい雰囲気が出たよ。

華ちゃんが大きいため息を吐いた。

 

「わかったわ。行きましょう」

 

「やったぁ!じゃあ早速早く行くよ!」

 

《今日は行けそうにないわね…》

 

《まぁそんな日もあるよ。僕も華ちゃんの友達事情は気になっていたし》

 

《ムイまで…そこまでだったのかしら》

 

そうして藍葉雫の家に着いた。

神崎モモととても近い…

 

「モモの家と近いわね」

 

「うん!お母さん同士が幼馴染らしいんだよだから仲がいいのそれで近くなんだって」

 

そんな家庭もあるんだね。

神崎朱音の幼馴染か…

何か華ちゃんの記憶にヒントを与えてくれるかもしれない。

 

「ただいまー」

 

「雫ー?帰ってきたの?」

 

「うん友達連れてきた」

 

「おーモモちゃんだ!いらっしゃい!」

 

「こんにちは花美さん!」

 

「今日も元気だね〜そちらは?」

 

「こちらは白川華さん。白川さんお母さんの藍葉花美だよ」

 

「白川華です…お願いします」

 

「こちらこそよろしくね!華ちゃん」

 

腰まで伸びている黒髪のストレートで顔がとても藍葉雫と似ていた。

親子って感じるね。

 

「今日は何しにきたの?」

 

「勉強教えてもらおうって思って」

 

神崎モモは勉強教えてもらうために来たのか…

なんか想像通りだね…

 

「私も入っていい?モモちゃん?」

 

「えー?ダメですー」

 

「ケチー」

 

そんな言葉に何かが頭に入ってくる。

 

『ブーケチッ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎なんて大っ嫌い』

 

場面が切り替わる。

 

『私の⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎を騙らないで!』

 

また場面が切る変わる

 

『私は守らないといけない!』

 

顔が見えない。

だが髪や声で誰だかわかる。

俺は前にもこの人とあって…

 

頭が痛い…頭が痛いこれは考えない方がいい。

 

《どうしたのムイ?》

 

《ううんなんでもない》

 

《そう…ならいいけど》

 

「じゃあ私はお菓子の準備をするからね頑張って」

 

「うんありがとう花美さん!」

 

 

そうして普通に勉強をして今日はこのまま解散した。

覚えておこう藍葉花美…神崎朱音もそうだ。

僕はこの2人と何かあったのかもしれない。

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